勘違いから始まる物語   作:壬生咲夜

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【前書き】
ネタバレ(?)になりますが、織斑一夏はIS学園に通ってません。



本編
クラス対抗戦までのお話


俺の……言峰時雨の半生を淡々と語っていこうと思う。

 

まず、俺には両親が居ない。

一般的に物心がつくであろう時にはもう師匠に拾われ教会で育った。

教会での生活は同じような境遇者同士仲が良く、互いに協力しあい上手くいっていた。

 

中学になると見習神父として師匠に付き添って、世界を回っていた。

その為学校ではボッチだったが、教会に帰ればたくさんの家族がいたので何の苦にも思わなかった。

 

高校は近くの学費が安い所にいたが、ある日展示されていたISに触れた瞬間に何故か反応してしまい強制的にIS学園に入ることとなる。

どうしてこうなった?

 

おかしいな…優雅さん家の呪いに掛ったか?

師匠に頼んでお祓いを……いや、やめておこう。

傷口に塩を塗るような鬼畜(ヒト)だ。

何をされるかわかったものじゃない。

 

これからのことを考えて迷惑がかかるからと黙って出て行こうとしたら年の近い兄弟達とガチ喧嘩(ほぼ一方的)をし、末っ子共からはガチ泣きされた。

こんなにも想われていた事に涙腺が緩みそうになったが、ボコボコにされるのを愉悦顔で見てた師匠の顔を生涯決して忘れない。

 

 

 

 

<入学初日>

SHRで自己紹介をしたら担任に怒られた。

普通の内容だったと思うのだが…どこかおかしかったのだろうか?

そう思っていたら、担任の先生-織斑千冬-が口を開いてこう言った。

 

「お前は言峰ではなく“織斑一夏”だろう」

 

うん、人違いです。

 

 

<休み時間>

チャイムが鳴りSHRが終わる。

今のうちに少しでも予習しておくかと教科書を読んでいると大和撫子風な女の子に声をかけられ屋上に拉致られた。

カツアゲですか? ヤメテよね、俺の財布は末っ子共を慰めるために空高く跳び立ってったんだから……グスン。

 

拉致っておいてだんまりかよ。帰ろうかな…と思っていたら、ようやく口を開いた。

 

「――久しぶりだな、“一夏”」

 

だから人違いです。

 

 

 

<昼休み>

クラスメイトののんびりとした少女とその友達でご飯。

その子たちから聞いた話だとどうやら俺は『久々に再会した幼馴染を忘れた最低野郎』、『代表候補生に喧嘩を売った身の程知らず』と影で言われているらしい。

前者に関してはマジで知らんし後者に関しては一方的に喧嘩を売られたのだが……解せぬ。

その事について説明したら「そうなんだ~」と納得してくれたようだ。

 

 

 

<放課後>

前もって話しておいた専用の部屋――と言ってもプレハブ小屋なのだが――に帰ろうとしたら自称幼馴染さんが現れた。

「なぜ謝りに来ない!!」と怒鳴り散らすが、マジで初対面だし俺は十数年間教会で育ったと説明したら問答無用で剣道場に拉致られた。

「来い一夏!! その根性叩き直してやる!!」と喚かれてもな…取りあえず我流の構えをとるか

 

「なんだその構えは!!」

 

いや、剣道やったこと無いし…

レフェリーの合図無しに問答無用で斬りかかってきた篠ノ之。

それを最小限の動きで避け、すれ違いざまに腹を一閃。

 

「クッ卑怯だぞ一夏!!」「篠ノ之流はどうした!!」

 

卑怯って…先に襲ってきたのそっちだろ。

あと篠ノ之流だっけ? そんな流派知らないし、あんたの先祖が開いたのか?

 

後日知ったのだが、暫くの間『卑怯な手を使う屑』と噂されていたらしい。

 

 

<クラス対抗戦>

この日までに何度も篠之乃が絡んできてはその度に嫌な噂が広がっていった。

一番酷いのは『先輩の誘いを姉の威光で蹴散らす最低なヒト』、

それ、間違い無く俺じゃなくて篠ノ之な。

お陰さまで学園での評価は一部を除いて最低らしい。

 

アリーナに出ると応援なんて無く、ほぼ罵倒と言ってもいい。

別に何とも思って無い人から何を言われようがどうでもいいが…

 

カウントダウンが鳴り、素人&機体が初期状態VSベテラン&専用機という傍から見たら虐めとしか思えない試合が始まった。

 

 

試合結果は俺の勝ち。

武装が剣一本というキチガイさに本気で虐めだろうと思いながら四方八方から襲いかかるレーザーを避け続ける。

こんなのイスカリオテの連中に追い回された時に比べればなんてことない(キリッ

 

機体の最適化と同時に最高速度で一気に近づいてからのアッパー。

思考が回復するまでに何度も攻撃をしシールドエネルギーを0にした。

 

この時新たに『女の子を容赦なく殴る最低野郎』が追加されたとさ。

これは……まぁ、しょうがないかな…………

 

 

<試合後>

武装が剣一本とかありえないと自己談判したら

「お前は1つのことを極める方が向いている。何せ私の弟なんだからな」と言われた

だから、人違いだっつーの!!

 

あと、試合相手だったオルコットがクラスで突然謝罪をしお礼を言われた。

この時“マゾか!?”と思った俺は悪くないと思う。

 

 

【設定】

言峰時雨

白髪の少年。

幼少期に義父であり師でもある言峰綺礼に拾われ教会で育った。

心身共に鍛えられた(イジられた)ため余程のことが無い限り負けない。

髪は修行という名の虐めで色素が落ちた

 

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