大変遅くなってしまい申し訳ありません。
良い訳をさせて貰いますと、仕事が五連続夜勤で書く暇がありませんでした。
日中はノーパソの熱処理が追い付かないからであって、けっして白露ドロップに熱を上げてたとかそんなんじゃないんです!!
俺たちは今、昼飯を取りにショッピング内にある喫茶店にいる。
普通に服屋行ってお互いに選んだ服を見たり選んだり、雑貨屋行って小物を買ったりしたぞ。
他に何か無かったかのかって?
ん~そうだな………今着てる大人しめで清楚な感じな服を選ぶかと思ったけど、胸元が大きく開いたり強調したりした服で攻めてくるのは少し予想外だったな。
「(うぅ…/// 薫子から言峰君は大きい派だって聞いてたからちょっと冒険してみたけど、だからってあんな///)」
恥ずかしがるくらいなら着なければいいのに、なんて野暮なことは言わない。
教会にいる連中 で経験済みだから。
最初の頃はどれも同じに見えて適当に褒めてたら拗ねられて、終いには着せ替え人形にさせられそうになったっけ…
まぁ、それにしても………
「っ~~~///」
うん、目の保養になった。
先輩が羞恥心から回復した頃、注文した品が届いたのでゆっくりと食事を取る。
因みに先輩はサンドウィッチと紅茶で俺はパスタと珈琲だ。
そこは麻婆豆腐じゃないのかって?
確かに麻婆は好きだけど何処かれ構わず食べたりしないわ!!
……師匠ならやりそうだけど。
食後のお茶を飲みながら“学園での生活はどうだ”とか“妹が迷惑をかけて無いか”と他愛も無い話をしてた時にふと先輩が思い出したかのように聞いてきた。
「そういえば、臨海学校の準備は大丈夫なんです?」
臨海学校はとある海岸で1週間ほど行われる学外でのIS訓練だ。
初日は息抜きも兼ねて自由時間となっているのは聞いてはいるが……
先輩ならご存知じゃないんですか、俺の身体がどうなっていて、それがどうしてなのか。
「っ!? す、すみません」
別に構いませんよ。
俺も先輩のご実家――更識家について少しばかり調べましたから、お相子様です。
「………」
少しばかり気まずい雰囲気の中、珈琲を啜りながらふと外を眺めたらだ。
鬼のような形相を浮かべた見知った二人が窓ガラスに張り付いていて、思わず飲みかけの珈琲を吹き出しそうになった。
「見つけたぞ外道Jr!!」
「今日こそ許さないんだから!!」
案外早かったな“ゼノヴィア”、“イリナ”
店中に入ってきた2人にそう声をかける。
「なにが“案外早かったな”だ。このクソ外道!!」
「よくも騙したわね!! おかげで恥を掻いたじゃない!!」
俺が接触するまえから恥を掻いてたと思うが…
「あの、言峰君。こちらのお二人は……それに騙すって」
ああ、すみません先輩。
二人は………………………ただの玩具です。
「「フンッ!!!」」
よっと、冗談が通じないね~。
ただの同僚ですよ。
「シスターの方ですか?」
……まぁ、そうですね。
経緯をまとめるとこうだ。
先輩を待っている間、広場が騒がしかったので見に行ったら同僚がお布施を求めてた。
暫く観察してるとイリナが無駄使いしてしまって路銀が無くなり、買った絵も酷い偽物だということが解った。
要は詐欺にあったのだ。
そこから直ぐに言い争いが始まり、殴り合いに発展しそうなった所で二人の所に介入。
勿論、暇つぶしに弄って遊ぶためだ。
某チェーン店の割引券と
割引券の有効期限が切れてること、コインが偽物だということに気づいたであろう二人の怒号が遠くから聞こえるなか、先輩を連れて足早にその場から立ち去ったのだ。
それにしても中々おもしr――ゲフン、滑稽だったな。
「「コロスッ!!」」
二人同時に顔面目掛けて殴りかかってきたのを弾いて二人の頭を掴み全力で握ると「ノォォォォオオッ!!!???」やら「つぶ、潰れるぅう!?!?!?!?」と聞こえてきた。
煩いな~~♪
え、何ですか先輩? とっても邪悪な顔をしてる?
ハハ、そんなワケないじゃないですか(笑)
引いた顔をした先輩や迷惑だと視線で訴える店員に免じて解放してやる。
「あ、頭が…」
「大丈夫? 私、頭の形変わって無い?」
ハハ、人間の握力でそんな芸当出来るわけ………ナイダロ?
さてと…
手で合図を出して店員に例の品を運ばせるようお願いする。
それにしても、ここに来るまで大分走ったんじゃないか?
「そうだ!! お前を見つけるのに街中駆け回ったんだ!!」
「お陰でただでさえ空腹だったのに背と腹がくっ付きそうだ!!」
良かったじゃないかダイエットになって
「「よくない!!」」
はぁ…まぁ、今回は俺も悪かったよ。
侘びと言っては何だが、ここの会計は俺が済ませてやる。
「「………」」
なんだよ。二人して疑いの眼をして
「金に煩いお前が奢るとか信じられん」
「特に急に優しくなるとかもっと信じられないわ」
ふぅ…信用ないね。
俺ってそんな人間に見えます先輩?
「え!? えっと―ー」
「借金の名義をフリードに押しつけておいて何を言う」
「しかもご丁寧に拇印も押してね」
「――あ、あはは……」
苦笑いですかい。
まぁ、兎に角まずはこれを食いな。
二人の眼の前に置かれるのはサーロインステーキ。
熱い鉄板に置かれているせいもありジュウジュウといい匂いがし、どこからかゴクリと唾を飲む音が聞こえた。
さぁ、召し上がれ。
「あ、あなたのお、おおおお奢りだなんて――」
「い、いらない。こ、ここここんなの私たちはい、いら、いらな、い…」
そういうのは、まずその口元の唾液を拭いて真っ直ぐこっちを見てから言えよ。
ま、いらないんだったら仕方がない。勿体ないがコレは下げて貰おう。
「「あ」」
……食べないんだろう?
「あ、いや……その」
「た、食べモノは粗末にしちゃいけないじゃないかしら?」
そうだな。
だが、二人は要らないと言うし、俺も先輩も腹いっぱいだ。
となると、もう下げて貰うしかないだろう。
「そ、そうよね……」
「し、仕方がないことだな……」
だからさ、そう言う事はステーキじゃなくて俺を見て言えっての。
……美味しそうだったな?
「「っ!!!」」
口の中に入れたら肉汁とかじゅわ~って出てきそう
「「っ!!!!!」」
まぁ、でも仕方がないよな~。
二人は俺の事が信用できないみたいだし~。
「そ、そんなことないわよ! ね、ゼノヴィア」
「あ、ああ、1ミクロン位は信頼してるさ」
はぁ………わかった。なら、こうしよう。
ここに諭吉さんを1枚置いて行くから、これを好きに使うと良い。
ああ、今度はちゃんとしたモノホンだぞ。
と、言った瞬間、光に翳して絵が浮き出るか確認する二人。
どんだけ信用されてないんだよ…。
「ホ、本物だ…」
「あ、後で倍にして返せとか…」
言わねえよ。
ちょっとした収入があったからな。
その金で好きなだけ食いな。
途端、小さな水滴が机に零れる。
「すまない時雨」
「今まであなたのことを勘違いしてたわ」
「ああ、外道2号とか金の亡者とか陰険野郎と叫んでたことを詫びよう」
「私もよ。時雨が地獄に堕ちるよう毎日神様に祈ってたこと謝るわ」
…やっぱ金返せ。
「「断る!!/嫌よ!!」」
はぁ…もういい、後は好きにしな。
さ、行きましょう先輩。
耐えきれずとうとう目の前の牛肉を食い始めるのを確認してから先輩の腕を引いて席を立ちレジへと向かう。
自分の分は払うと言う先輩をやんわりと断り、一人で会計を済ませる。
そのさい、一通の手紙を店員に預けてだ。
「あの、先ほど店員の方に何か預けてましたが、あれは…」
外に出て暫く歩くと先輩がそんなことを聞いてきた。
ああ、あれですか……。
ただの『不合格通知』です
「ふ、不合格通知?」
ええ。
あの二人、今昇格試験の真っ最中なんですよ。
「はぁ…」
試験の内容は“如何なる時でも欲に飲まれず本業を全うできるか”
二人は師匠に当たる人から先週から四足で歩く生命を食すことを禁じられてたのにも関わらず、牛肉を食い、暴食へと至った。
その他にも騙されたとはいえ、教会の資金で高価な品物を購入と完全にアウト。
俺が普段から持ち歩いている通信機で不合格の合図を送ってある。
因みに何で俺がこんなことをしているかというと、少し前に教会から依頼されたからだ。
二人が欲に飲まれないか試してほしいと。
俺はこの依頼を快く承諾。
報酬がよかったのもあるが、何よりも俺が昇格試験を受けられないのにこいつ等だけ先に昇進するとかマジであり得ない。
全力で邪魔してやる。
という事で、わざわざ街へと来たんですよ。
「そ、そうでしたか」
ああ、あいつらの絶望した顔が見れないのが残念でたまらないな。
試験を落ちたって師匠に怯えながら伝える様子とかマジで笑える。
「……仲がよろしいんですね」
そうでもないですよ。
ただの同期で色んな修羅場を潜り抜けてきただけです。
借金返済とか地獄の特訓とかガチ喧嘩とか借金返済とかリアル鬼ごっことか害獣駆除とか借金返済とか
あれ? 借金返済ばっか…
「……それに名前で……」
はい?
「あの! 前から…その、気になってたんですけど」
何でしょう?
「…どうして私のことは“先輩”なんですか?」
ん~、学園で一番信頼し、かつ尊敬しているからですね。
「そ、そうですか///」
ええ。
「……でもやっぱり……で呼ばれた方が……」
………。
先輩、俺の用事はもう済んじゃいました。
「っそう、みたいですね…」
ですから残りの時間。
たったの半日ですが、どこまでも御付き合いしますよ
「………え? 今、名前で」
さ、行きましょう。
先輩の手を取って足早に駆ける。
これはそう、早く先ほどの店から遠ざかりたかったからだ。
きっと今頃怒号の声を上げているであろう二人から逃げるため。
決して……決してだ。
今の顔を先輩に見られたくないとかそんな理由じゃない。
何となくですが、前話、前々話とオチが同じになってしまいました。
一応、次ら辺で日常編は終わりとなり、次回は時雨たち以外の話となります。
あと、何人の方に「一夏は今どこに?」とご感想で聞かれましたが、終盤にて登場させますので、しばしお待ちください。
欲しいキャラってどうしてこうも手に入らないんですかね…。
あれですか? 物欲センサーが反応してるんですか?
はぁ……