やっほ~IS学園1年1組所属、谷本癒子よ
え? 知らない?
くっ、7月のサマーデビルと呼ばれたこの私が……
まぁ、冗談はさておき、今回は私視点でいかせてもらうわ!
ISの暴走なんて事件は起きず、無事学年別トーナメントが終了。
私は友達の“鏡ナギ”とペアを組んで3回戦までは勝てたけど、次で候補生ペアとぶつかって負けちゃった。
負けたことは悔しかったけど、とてもいい経験になったと思ってるわ。
学年別トーナメントが終わったら今度は臨海学校があるの。
学外で1週間近くをかけて行われる授業で海でやるのよ。
そして何と、初日は息抜きも兼ねて半日だけど自由に行動ができる!!
夏、海、とくれば水着!!
という事で、私は仲の良い友人―ナギ、カレン、静寐―と街に買い物に来てるわ。
本当だったら、本音も一緒だったんだけど、用事があるみたいで今回は不参加。
ちぇ~楽しみにしてたのに~。
でも待って、逆に考えれば、臨海学校まで楽しみが伸びたということ!!
グフフ、
今日のところは静寐の美尻とナギの美脚とカレンの美肌で我慢しといてあ・げ・る。
「ひっ!?」
「…なぜでしょう。今、とても不快な念を感じました」
「さ、寒気が…」
おっと、邪念が漏れちゃった。
イケナイイケナイ…
思考がおっさんくさい?
煩いわね~時には癒しが必要なのよ!!
友達の事を悪く言う噂とかにイライラしてるの!!
ちょっとくらい良いでしょうったく…
「ね、ねぇ、あそこに居るのって言峰君と本音ちゃんのお姉さんじゃない?」
なぬ!?
「あれ? 確か本音は今日、お姉さんと出かけるから来れないって言ってなかったっけ?」
「う、うん。確かそうだったはずだけど…」
ふふふ、そういうことね。
「ど、どういうこと?」
つまりよ。
本音が中々関係が進まない二人をくっつける為に一芝居打ったのよ!
あの天然ポヤポヤな天使と見せかけた小悪魔め~中々やるわね
「ほ、本音ちゃんがそんなことするとは思えないけど…」
甘いわね。
恋愛とは常に戦場よ!!
黛先輩曰く奥手だというお姉さんに発破をかけるためならこれくらいしなくちゃ!!
見なさい! その甲斐もあって腕を組んでるじゃない!!
「う~んそう言われると」
「そ、そうかも…」
本当だったらこのまま尾行したいところだけど、言峰君から『着いてきたら 模擬戦で ボコる』ってハンドサイン送られてきたから諦めて後日追及するとしますか。
さ、買いものの続きしよう!
ほら、カレンも行くわよ。
…カレン?
「……ポルカエーヴァ」
え、ポルなに?
「いえ、なんでもありません。愚義兄の事何てほっといて買物の続きをしましょう」
お~いカレンさんや~い、そっちは言峰君達が居る方で目的の場所とは逆方向よ
いや、実のところ私も行きたいんだけどさ~。
「ああ、すみません。私はこちらの方に用事が出来t―――行きますのでここでわかれましょう」
………あのさ~前々から思ってたんだけど
「何です?」
カレンって……………………ブラコン?
「あ、それ私も思ってた」
「は? 私があの愚義兄に好意を抱いていると? 何を言っているのです。そんなわけないでしょう。暑さで頭がやられましたか? でしたら今すぐ寮に帰るか近くの病院に行くことをお勧めします」
そうやって強く否定するところがますます怪しい…
「そんなことありません」
「で、でも言峰君の写真持ち歩いてるし」
「あ、あれは愚義兄で遊ぶためにであって」
「クラブに言峰君があまり参加しないって言った時何となく少しだけ寂しそうだった様な」
「た、確かプレハブ小屋のローンも肩代わりしてあげてるんだっけ?」
「な、何の事だかわかりません。だいたい――」
まぁまぁ、落ちつこうか諸君。
寮暮らしである私たちには時間に限りがあるわ。
「そうです。だから――」
そこのカラオケで尋問――もといお話を聞きましょう♪
「え?」
ナギ、静寐、捕獲。
「「イェッサー!!」」
よし、連行!!
「ちょ、放してください!!」
聞こえない聞こえないな~♪
散々イジリまくった結果、不貞腐れたカレンを宥めるのが大変だったけど、それ以上の収穫があったのでよしとしよう!
<補足>
◆ポルカエーヴァ…
直訳:雌豚女め…