勘違いから始まる物語   作:壬生咲夜

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え~、先に一言。
原作ヒロイン好きな方、ごめんなさい。



陸上部員の独白

<初日>

は、始めまして鏡ナギです。

癒子や本音ちゃんと一緒にいる黒のロングヘアーの子です。

解り辛いですよね。本音ちゃんみたいに胸が大きかったり、癒子みたいにキャラが濃かったりしないですし…

 

あ、本編ですよね。ごめんなさい。

私たちは今、臨海学校へと訪れています。

ISの装備の試験、データの収集、気象による変化、計測などの実施訓練を行うためです。

 

初日は息抜きも兼ねて半日の自由時間をいつもの友達で遊び通しました。

本当に楽しかったな~。温泉も気持ち良かったし、とってもいい息抜きになりました。

 

明日からは実施訓練頑張ろう!

 

え? 今からUNO大会?

う、嘘だよね。明日朝早いのに…

 

 

<早朝>

ね、眠い……誰? 徹夜でUNOをやろうって言ったの……

あ、癒子だった。

しかも負けた罰ゲームで膝枕をさせられて、

 

「おおう! これは良い脚ですぅ~~zzzz」

 

真っ先に落ちてた気がする。

 

ちょっとだけムカつくかな。

仕返しに何かしたいけど、倍になって返ってくるからどうしよう……

 

「ナギ~先に行くよ~」

 

あ、待って癒子。

すぐに着替えるから置いてかないで!!

 

 

<昼休憩と…>

朝から少しだけ噂になっていたことがお昼になると大きく広がり、食堂が少しギスギスした感じになってました。

あ、噂というのはその……下着を盗んだのが言峰君ではないかということです。

いくら一人しかいない異性だからって一方的に疑うなんて…

 

言峰君だったらそんなことしないでもっとこう……相手を嵌めたり、弱みを握って馬車馬のように働かせたりするんじゃないかな?

そんな風に否定したら余計に拗れそうだから黙ってるけど……。

 

言峰君の分のご飯を別の容器に入れて届けた方がいいかなって考えてたら、

 

「何かあったのか?」

 

その本人が来ちゃいました。

 

あ、言峰君えっと――

 

「とうとう正体を現したわねケダモノ!!」

「は?」

 

事情を話す間もなく囲まれて一方的に犯人だと言われて混乱する言峰君。

話の内容からある程度理解したみたいで、違うと否定したけど全く取り合ってくれない。

 

それどころか言峰君の悪口が飛んできて、気の短い癒子が怒ったり静寐が場を何とか鎮めようと奮闘するけど酷くなる一方。

流石に言い過ぎだと席を立とうとしたとき、ふと空気が変わったのを……冷たくなったのを感じました。

 

別に武道をやっていたというわけじゃない。

けれど、それが言峰君が出している。

そう思いました。

 

見ない方が良いと警告音(アラーム)が鳴るなか、恐る恐る視線をその方へと向けます。

 

「ヒッ!?」

 

私は知りました。

 

 

本気で怒ったとき、

 

 

 

 

ヒトは表情が無くなると

 

 

 

私の悲鳴を聞いたからか徐々に喧騒が薄れ、やがて私の様に小さな悲鳴や息を飲む音が聞こえてきました。

そして――、

 

 

「一夏!! 下着泥棒などしおって、その腐った根性叩き直してくれる!!」

 

いつもの様に暴走した篠ノ之さんが木刀を言峰君に振り下ろします。

それをいなすなり、かわしてから首筋に一撃あて意識を奪う。

 

それがいつもの定番でした。

けど、今日は……

 

「がっ…」

 

振り下ろされた木刀を掴んだと思ったら、それを引っ張ってバランスを崩させ篠ノ之さんのお腹を殴ります。

文字通り、くの字になるような重い一撃をです。

 

「ご、おえっ……」

 

食後にそんなことをされた篠ノ之さんは、先ほどまで食べていたモノ全てを吐きだしました。

汚いな…。

 

「死ね一夏ぁぁぁあああああああっ!!!」

 

今度は凰さんが言峰君の背後から青龍刀で斬りかかってきました。

この人、本当に代表候補生なのかな?

 

奪い取った木刀をいつかの試合の時の様に青龍刀に軽く当てて軌道をそらし、

 

「いぎっ!?」

 

顎に一撃あてたあと、両手で持った木刀を凰さんの頭上に叩きこみます。

 

「時雨さん、覚悟!!」

 

ついでにと体重をかけて顔を踏みつけた言峰君に今度はマz…じゃなかったオルコットさんが今にも撃ちそうな状態で銃を構えていました。

 

言峰君が殴るのとマゾリアさんが撃つのどっちが速いのかな?

 

巻き込まれて死ぬかもしれない瀬戸際なのにそんな事を考えていました。

けど、予想してたのとは違って、言峰君は

 

「セシリア」

 

今まで見たことのない優しい顔と声で名前を呼んだんです。

たったそれだけのことなのに

 

「あ、いや…」

 

怯えるかのように震え、銃を落とすマゾリアさん。

 

 

「や、優しくしないでくださいまし」

 

 

「そんな慈愛に満ちた顔で、み、見ないで」

 

 

「もっと傷つけて、暴言を吐いて」

 

 

 

「あ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛――――」

 

頭を抱えて蹲ったマゾリアさんを一瞥するとまた表情のない顔に戻ってしまいました。

空気もさっきまでは何となく暖かい感じだったけど、また冷たくなってます。

 

 

コワイ

 

そんな事を思っちゃイケナイのに、そう思ってしまいました。

 

 

辺りを見渡しそっと歩きだす言峰君。

 

「ひっ…」

「わ、私たちも殴るの」

「さ、最低よ」

 

悪く言ってるけどその言葉は震えていて、そんな彼女たちの暴言を無視してゆっくりと近づいて行きます。

 

「い、いや…」

「来ないで」

 

すっかり怯えて泣きだす人も出てきました。

それでも歩みを止めません。

 

やがて立ち止まり、右手を伸ばし――

 

「「「「ダメ!!(言峰君!!!)」」」」

 

殴る。

そう思って皆で止めるように叫んだ。

けど、言峰君は目の間に居る女生徒ではなく、その近くの机に置いてあったソースを取ったらこっちに戻ってきて食事を再開しました。

 

「ごっそさん。速く食わないと午後の授業、遅れるぞ」

 

さっさと食べ終えた言峰君は独りで片づけを始めました。

そして、席を立って私の近くを通りかかったとき―、

 

 

「悪かったな。恐がらせて」

 

小さな声だったけど確かにそう聞こえました。

 

一瞬だけ垣間見えた彼の顔は、少し寂しそうだった。

 

 

あ、違うの

 

そんなつもりじゃ、なかった。

 

私は、彼を

 

言峰君を傷つけてしまった。

 

謝らなきゃいけないのは

 

勝手に怖がって脅えてたのは私なのに…

 

 

 

ちゃんと謝ろう。

そう決意するのも遅く、その機会がずっと先になってしまうとはこの時は思いもしませんでした。

 

 




今回はナギ視点で書きました。

…シリアスって難しいですね。

原作ヒロインsにしたのを簡単に纏めるとこんな感じです。
◆箒
木刀で殴りかかる
 ⇒お腹にワンパンでゲロってダウン
◆鈴音
ISを部分展開して襲いかかる
 ⇒刀の腹に木刀を当てて軌道をずらされ、顎にアッパーからの面一本!
  +頭を踏みつける
◆セシリア
善人の皮を被った外道神父による優しく慈愛の眼で語りかける攻撃
 ⇒精神崩壊寸前。

ドMって優しくするとキレるか壊れるかのどっちかだと思うんですよね。
それが急激かつ究極に優しかったら

今回、攻撃されたからそれをやり返したまでです。
本当はブチ切れてるのでその他の生徒(騒動の中心人物)の精神を壊してやりたかったところですが、ある程度中の良い人もいたので自重し、無言(殺気つき)で近づいて脅すだけとなりました。
もし、箒らの様に襲いかかってきてたら、殴ったりして返り討ちにしてます。

そして、これが路地裏や人目につかない場所でしたら………


あと1~2話で臨海学校編は終わりに………できるかな

どうでもいいかもしれませんが、今回の“<>”の中身、特に思いつかなかったので適当です。
そのうち思いついたら変えるかもです。
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