俺がまだ教会本部に戻る前の事だ。
白式の修理をしていたところ、先輩がシステムに違和感を感じたそうだ。
パーツの流用に不具合が起きたのかと念入りに検査をしたが特に問題が発見できずにいた。
勘違いだったのでは? と調査を止めようとしたとき、ふと阿礼との戦いを思い出し
一応、危険だからと先輩方に離れてもらい能力を発動するも何も変わらず、バグかと思い先輩方の方を向くと驚いた顔をされる。
え、何?
次第に何だか慌てだし、何が何だか分からずそっと先輩に近づいて声をかけたら――
「ヒッ!? お、オバケ!!??」
……地味に傷ついた。
だが、これで漸く確信した。
今の俺は“消えている”と。
それからというものの上から下まで大騒ぎ。
いや、そもそも最初から
それもかつて担任が使っていた能力をだ。
これがもし、かつて担任が使っていた専用機“暮桜”の後継機なり、そのコアを移植した機体、担任の身内であれば“繋がり”と説明できたかもしれないがそうではない。
では、倉持技研が機体に能力を付加したのかと問い合わせたところ新たな事が発覚。
そもそも白式は倉庫に眠っていた欠陥機。それが何者かの手によって改修され、それを専用機にと渡していたのだ。
さて、ここで矛盾が一つ生まれる。
更識の機体は開発スタッフの大半が白式に取られていたことになっている。
だが、蓋を開けてみてはどうだ?
白式は失敗作とはいえ一応の形になっていた。そして倉庫に眠っていたそれを誰かが手を加え完成させている。
その答えは……
システム開発を担当していたスタッフの咄嗟のいい訳。
順を追って説明するとこうだ。
プラン通り、弐式を開発していたが肝心の“マルチロックオン・システム”の開発に頓挫していた。
開発資金も時間にも困り果てていたとき、俺の専用機の話を聞いてそれを利用。
スタッフを取られたと嘘をつき、更識のプライドを刺激して「自分で組み立てる」宣言させ、上に報告。
どうせ完成できないだろうと鷹を括り、泣きついてくるのを待っていたら機体のみならずシステムも一応の完成と予想外の展開に…。
これに更識はブチ切れ、すぐさま国家に報告。
弐式の所有権を倉持から剥奪し別の信頼できる若手の企業へと移し替え、俺も一連の騒動のどさくさに紛れて白式の所有権を教会本部の技術班に移すことに成功。
倉持技研はデュノア社のように潰れはしなかったが、信頼性を失い次々とパテントを手放す事となる。
話を戻そう。
新たな
展開中はほぼ完璧に姿を消す事が可能で、発動中はS.Eをごっそりと削る。熱源や音は隠せない。水中では粒子が融解してしまうといった弱点があるがそれらは上手く応用すれば依然と比べるとかなり使える能力だ。
もし宇宙空間なら無敵を誇っていたかもしれない。
この能力に因んで付けられた名が
というのが、俺が表向きに発表したモノだ。
姿を消すと言うのは合っている。
だが、この能力の真髄は“姿を消す”事じゃない、“粒子を操作する”ことだ。
粒子操作によるウィルス攻撃。
あの時、“武器が使用可能になった”んじゃない。“武器を使用可能にした”のだ。
それと同時に能力の恐ろしさにも気付いた。
これは公開すべきでは無い。
もし、俺がこれを使う時が来るとしたら本当の危機の時か、裏切られ全てに絶望した時だろう。
余談だが、零落白夜が使えなくなったと判明したとき「やはり、偽物には過ぎた能力だったようだな」としたり顔に語る連中に少しだけ腹が立った。
いや、別にいらないけどさ…
と、いうことで、ご想像ついていたかもしれませんが、時雨の
これにより、デステニーの“ジャミングシステム”、ゲルフィニートの“バチルスウェポンシステム”が使えます。
派生技術としてビームを偏向させたりできるそうですが、どう扱えばいいのか解らないので保留です。使ったら確実に粒子操作だとばれますし…
もし、今作で使うとしたら本当にバットエンドルートになると思います。
最初は某狂犬の能力にしようかと思ったんです。
武器化と変身のダブルアビリティで2つを封じるとアロンダイトを使えるとか…
色々考えた結果、これに落ち付きました。