勘違いから始まる物語   作:壬生咲夜

66 / 83
投稿初期からお待ちかねの皆さま。
とうとうあの男が登場します!!




限界突破の話 前編

今回はすまないが少しばかり愚痴を聞いてほしい。

冬が開けて新学期を迎えた今日この頃、俺は少し…いや、かなり、物凄く機嫌が悪い。

 

「よ、時雨!! 一緒に飯食おうぜ!!」

 

それと言うのも何かも全部この織斑一夏(バカ)のせいだ!!!

 

なぜテロリストとして指名手配中の奴が学園にいるかだと?

簡潔に纏めるとこうだ!!!

 

「シャルロットを返せ!!」

「「一夏を助けるのは幼馴染として当然!!」」

「ヴぁかめ!! 来るのが解ってたから罠を張ってたわ!!」

「「「Let's party!! Ya-Ha-!!」」」

「「「「「ギャァァァ!!???」」」」」

 

で、捕まり

 

「私たちは姉弟だろう」

「ち、千冬姉……」

 

で、あっさり和解して寝返った。

このとき、織斑信者が号泣してたがその他全員が白い目をしてた事を追記する。

 

さて、この元テロリスト共が豚小屋ではなく学園に住みついてる理由についてだが正直俺も会長さんや用務員の爺さんの愚痴から聞いただけで詳しくは知らん。

ただ、元担任が織斑らの処遇を懇願した結果、あらゆる権限の剥奪、ほぼ永久減俸、休日無償出勤、公衆の面前で称号の返上、保護する生徒らの責任を全て背負う事で学園でかくまう事に渋々ながら決まったらしい。

因みにだが、わざわざ公衆の面々で称号を返上させたのには、後になって戦乙女(ブリュンヒルデ)の称号を盾に口出しさせないためなのと過激派の象徴を潰すためだ。

 

元テロリスト及び加担した連中だが専用機の永久剥奪、特定の人物らの承認無しでのIS及び施設への接触の禁止。

特別クラスとは名ばかりの更生施設に隔離され、主に道徳と一般常識、精神鑑定とIS学園に居ながらほぼISについて学ばせない。

せいぜい織斑のデータ取りの為にISに乗せるだろうが、それすらも万が一の事を考え第一世代か初期の第二世代ISを使用し、S.Eも1/4にカット、一定時間以上は空を飛べないという細工をし、複数の実力者の監視下の下で行う予定だそうだ。

 

迎撃中に裏切ってくれた自称幼馴染sだが

ちっこいのは専用機と候補生の座を永久剥奪。国に強制送還される筈だったが織斑が姉に懇願して交渉を持ちかけ、中国政府も織斑の遺伝子が手に入る(かもしれない)のならと一切の援助と擁護をしないことを条件に学園に留まった。

でっかいのから専用機を剥奪するのに「逆鱗に触れるのでは…」と難色を示していたが、急な通信回線で「悪い事をしたなら反省しないとね♪」と紅椿を強制凍結。機体を解析・搭乗しようにも何のアクションも起きず、篠ノ之束に遠隔でもISを自在に操られるという恐怖を味わらされたとのこと。

 

そして特別クラスだが、担任に長い教員歴を持つ常識的な人を招き、担任補佐に精神鑑定医を2人付け、織斑千冬が副担任となった。

そう、先ほどから織斑千冬の事を元担任と呼んでいたのはアレが担任から外れたからだ。

現在1-1の担任は山田先生が努めている。暫定での繰り上げかと思われるかもしれないが、実は結構あの先生は慕われている。

授業は解りやすい、生徒の悩みしっかり聞いてくれる、競争率の高い元日本代表候補筆頭だから腕も立つ。これで慕わない者が居るとしたら捻くれた性格の持ち主か織斑信者くらいだろう。

時々ドジを踏んで頼りない一面を見せるのがキズだが、逆にそれが親しみや好感を持てるらしい。

 

 

さて、話を戻そう。

最近何かと俺をイラつかせてくれる件なのだが、何をトチ狂ったのか織斑は俺の事を実の兄弟だと思い込んでいるらしい。

俺を見つけては“一緒に飯を食おう”、“勉強しよう”、“話そう”、“遊ぼう”、“テレビを見よう”、“ゲームをしよう”、“本を読もう”、“料理をしよう”と兎に角ウザイ。

プレハブ小屋に帰ったらドアの前でパジャマ姿で枕を持って「来ちゃった♪」と言われた時には思わず鳩尾を殴って外に放置したほどだ。

そして懲りずに直ぐに現れる。 なにこいつドMなの? 鶏なの?

さらにイラつかせる事が、散々偽物呼ばわりしてた連中が気を引くためか織斑を擁護してきて本当にストレスが溜まる。

 

最近は苛立ちがピークに達しているのを察しているのか、谷本もあまりジョークを言わずカレンも毒を吐かない。

未だ燻ってる過激派も近寄ってこないというのにこのバカ共は今日もズケズケとやってくる。

 

「なんだよ時雨、そんな恐い顔をしてさ。そんな顔じゃ折角の飯も美味しくないだろう? ほら、スマイルスマイル♪」

 

……殴ッテモイイカナ?

 

「「「「「(気持ちは解るけど落ちついて)」」」」」

 

はぁ……織斑、さっさと何処か別の席に行ってくれないか?

見ての通り、ここの席はもういっぱいだ。それとも後ろの連中をほっといて無理やりねじ込んで座るとでも?

 

「なぁ時雨、俺の事は“兄ちゃん”で良いって言ってるだろ?」

 

人の話を聞け! そして断固拒否する。

だいたい、何で俺がお前の事を兄と呼ばなければならない。

 

「照れるなって」

 

何処に照れる要素がある。

絶対に呼ばないからな

 

「ったく強情だな~。わかったよ」

 

…諦めたか

 

「そんなに弟が嫌だってんなら、俺が弟になってやるよ。よろしくな時雨兄♪」

 

…なんだその“我儘な奴だな~”や“仕方がないやつ”見たいな顔。

止めてくれない。マジで殴りたくなるから

 

「これだけ一夏が妥協しているのだから素直に頷け言峰!!」

「そうよそうよ! 何様のつもりよ!!」

 

ダ・マ・レ!!

 

「あ、あの~ちょっといいかな?」

「えっと鏡さんだっけ? なんだ?」

「な、何で織斑君は言峰君の事を弟みたいに言うのかなって思って…」

「え? だって時雨は12月生まれだろ? 俺は9月だから少しだけ俺がお兄ちゃんだ。でも、時雨が弟が嫌だっていうなら別に俺が弟でもいいぜ!」

 

はぁ??

 

「それおかしくない?」

「ええ、そうですね」

「え、何がだ?」

 

 

 

「「「「「だって、言峰君(お義兄様は)、私たちより1つ年上だし(ですから)……」」」」」

 

そう、俺は元々別の高校に通っていたのだが、ISの知識が無い事、元々教会の仕事で学校を休みがちだったことから留年させられていた。

学園外ではどうかはしらないが、学内に居るモノだったら全員が知っていることだ。

 

「え? そう、そうだったんだ…」

 

ああ、だから俺はお前の弟でも、ましては血が繋がっていないから兄でもない。

いいな? わかったな? わかったならさっさt――

 

 

「時雨ってバカだったんだな」

 

…………ブツッ

 

 

 

 

 

 

気がついたら、地面に織斑が倒れてた。

 

ワー、ナンデダロウネー。

 




と、いうわけで、時雨がブチ切れました。
一夏は稼働データ取り以外ではISに乗る事を許されてませんが、きっとそのうち「強くならなきゃ皆を護れない!」とか言って駄々をこねるウザイキャラになると思います。
そして時雨のストレスを溜めさせ、ブチ切れさせることの天才でもあります。
一夏の中では時雨の事をマドカの様に行き別れた兄弟みたいに思ってます。

今までそれとなく匂わせていたので、気付いてたり、どううでもいいと思っている方も居ると思いますが、私は“時雨が原作組と同い年”といった描写を書いたことはありません。

どうでもいいですかね?
次回はこの話の後編になります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。