勘違いから始まる物語   作:壬生咲夜

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今回は勘違い要素がほぼ無いです。



対抗戦の話

<対抗戦に向けて>

もうじきクラス対抗戦が行われる。

他クラスにガンを飛ばされるがことごとく無視。

IS訓練はあえて少なめにし、逆にIS知識の勉強を多くとり、訓練内容も基礎訓練だけにした。

 

これには訳がある。

1つは他クラスに俺の情報をあまり渡したく無かったから。

もう1つは大人しく知識を蓄えていると見せかけて他クラスの情報を集めるため。

 

流石に他クラスの情報を俺一人で集めるのは怪しまられるうえに無理があるので

クラスでも比較的友好的なののほほんとした子改め布仏、鏡、谷本らに頼んだ。

ただ、布仏は流石に幼馴染と敵対したくないらしいので整備関連を手伝うと言い、代わりに鷹月を連れてきた。

報酬として食堂のデザート1品を奢ることになったが、この間給料が入ったからきっと大丈夫。

見習い神父なうえに、半分を教会に収めてるけど足りるはずだ、うん。

 

集めた情報を統括し、対抗策を練る。

2組は専用機持ちが代表になったことで他クラスを軽視している。

機体は第三世代を専用機とし近接格闘を得意とする。流石にイメージインターフェイスによる特殊兵器は分からずじまい。

3組は代表候補生だが専用機は持たず、ラファールによる中距離戦闘を得意とする。

4組は代表候補生で専用機を持つが開発が間に合わず同型機の打鉄で出る模様。

ただし、クラス全体を的確に動かし情報戦に徹しているので裏をかかれる可能性がある。

 

こうしてみると一番やっかいなのは4組だな…。

クラス代表はこの間ビンタしてきた水色で、競争率の高い日本の代表候補生を実力で手に入れている。

噂では姉の威光と言われているが、噂というのは大抵間違っているか誇張されるからな。

ソースは俺。

 

 

<対抗戦>

ついに始まるクラス対抗戦。

1試合目は1組対2組、2試合目は3組対4組、3試合目以降は勝者同士、敗者同士の順で行われる予定だ。

勿論、時間やエネルギーの回復問題で順序が変わる可能性がある。

 

会場入りを促すアナウンスが鳴り、カタパルトに乗ってアリーナへと出る。

会場は騒がしくはあるが、流石に今日は来賓が来ているためブーイングの嵐は無いようだ。

 

「どう一夏、反省した? 今謝るなら痛めつけるレベルを下げてあげてもいいわよ」

 

反省? あ~この間追い返した時に約束がどうとか言ってたやつか。

別人だから知らないって言ったら「女の子との約束を忘れるなんて最低!!」とキレられ、何故か同じように同棲しようとしてた篠ノ之にも「馬に蹴られて死ね!!」と言われたな。

というか、いい加減人違いだって言ってんだろうが!!

その耳と脳腐ってるんじゃない?

 

「そう。なら、手加減なんてしないんだから!!」

 

「やれ~代表!!」

「女の敵なんてボコボコにしちゃえ~!!」

 

……おい、今のブーイングに1組のやついただろ。

 

<カウント5・4・3・2・1 試合、開始!!>

 

 

しっ!!

 

「せいやぁ!!」

 

ブレードと青龍刀がぶつかり合う。

 

「ふ~ん、初撃を防ぐなんてやるじゃない」

 

そりゃどうも…

 

「けど、コレはどうかしら!!」

 

二本目を出したか。

躍りかかるように二本の青龍刀で攻撃してくる。

それら全てを受け止めるのではなく、最小限の動きでブレードを腹に当て軌道を逸らし受け流す。

パワー負けは目に見えて解ってるんでね。そっちの力を上手く使わせて貰うぞ!!

 

「ちっ、なら…これでぇ!!」

 

青龍刀を連結させ槍のように突撃。

続けて連結部分を回し連続で切りかかる。

 

回転する刃は流石に逸らすことが出来ない。

 

とでも思ったか?

ワザと隙を与えて左側から切りかからせる。

迫りくる刃に手の甲を当てて軌道を逸らして被弾を防ぎバランスを崩させる。

バランスが崩れたことで生まれた隙に腕一本で一太刀入れ、追撃に移ろうとしたが一瞬で距離を取られた。

 

ちっ、伊達に代表候補生を名乗っていないか…あともう二太刀入れたかったが…。

 

「っやったわね!!」

 

っ!? 何だ今のは?

“視えない何か”がぶつかった?

 

「どう、これが“龍咆”よ!!」

 

恐らく今の視えない攻撃があの機体の特殊機能なのだろう。

武装の透明化能力、或いは空気圧縮による攻撃といったところか?

さっき攻撃を受けた感触から後者のが近いかもな…だとすれば全方位に撃つ事も考慮しておこう。

 

「さぁ、どんどん行くわよ!!」

 

近接が不利だと思ったのか、バカスカ空気砲モドキを撃ってくるちっこいの。

だが、

 

「このっ、なんで当たらないのよ!!」

 

2~3発貰ったが、お陰で癖は解った。

砲身や砲弾が視えなくても撃つまでの過程で無意識に眼で狙いを定めている。

何処を狙っているかさえわかれば対処のしようは幾らでもある。

 

それにしてもだ。こうして銃弾を避けてるとマリアン神父の実験に付き合わされたことを思い出すな。

なんだよ…『タダでモルモットになるか、借金の肩代わりをするか好きなほうを選べ』って……

っといかんいかん。試合に集中っと。

 

「当たりなさいよ! このバカ一夏!!」

 

当たるかバカ、それといい加減学習しろチビ!

うおっ!? 狙いが乱れたけど、数が多くなったな。

下手な鉄砲数撃てば当たるってか? だがな……

 

 

射撃武器はこちらにもあるぞ!!!

 

後ろ腰に隠していた拳銃を取り出し発砲。

 

「嘘ッ!?」

 

狙うは頭部と心臓。

 

「キャッ!! 女の子の顔を狙うなんて最低よ!!」

 

外野からも“武器を隠し持つのは卑怯”だとか、“顔を狙うのは最低”だとがブーイングが飛んでくるが知るか。

既に知れ渡った情報を活用し、罠にはめるのが何が悪い。

外部に武装を着けるのがルール違反とか言うなら、おたくの代表は背中に青龍刀を背負ってただろうが。

それに情報収集を怠ったそっちの落ち度だろ。

そんでもって顔をガードするのはいいが、手元ががら空きだ!!

 

「きゃっ!? あ、双天牙月が…」

 

3発連続で手元を撃ち、狙い通り主力武器が地面へと落下していく。

弾切れになった銃を捨て、ブレードを両手に持ち加速する。

慌てているせいか狙いの定まっていない砲弾が飛んでくるが気にしない。

被弾覚悟で切り掛かる!!

 

はぁぁぁああああっ!!!

 

「ヒッ!?」

 

 

相手との距離が0に近づいたとき、

 

 

  上空(そら)から何かが迫ってきた。

 

 

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