勘違いから始まる物語   作:壬生咲夜

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お久しぶりになるのでしょうか?
今回のは最終話以降の話で3年生はもう卒業した事になってます。
なので時期的には春休みになります。




Extra STAGE
束の間の日常 ⑧


<もうすぐ春休みだよ! 理事長先生!!>

 

『――続きまして、理事長先生からのお話です』

 

「え~明日からは皆がお待ちかねの楽しい春休み――、の筈でしたが! 数々の襲撃のせいで授業が遅れてるので3学期を続行します!!」

 

「「「「「(ですよね~~)」」」」」

 

 

 

<携帯電話>

 

~♪♪♪~

 

「ん? 誰か携帯なってるよ」

 

あ、悪い俺だ。

 

「こ、言峰君、前に携帯電話持ってないって言ってなかったっけ?」

 

ああ、持ってなかったな。

 

「ことみ~お姉ちゃんと連絡をとるために買ったんだよね~」

「「「「へ~~~~(ニヤニヤ」」」」

 

うっせ……(カチカチ

 

「でも何でガラケー? 今の主流はスマホだよ」

「い、色んなアプリもあって便利なのに…」

「そうそうラ○ンにフェイ○ブック、ツイッ○ーとかね~」

 

スマホは高いし、直ぐに電池が切れるって聞いたからこっちにした。

それとあんな掲示板や個人ブログモドキなんてパソコンでも見れるしやれるだろ。

 

「はぁ~……ないわ~。言峰君マジ無いわ~」

「さ、流石にそれは無いよ言峰君」

「無いね~」

 

…解せぬ。

 

 

~一方その頃~

 

「あ、メール……」

 

『先輩へ、

 今度のデートですが 駅前に10時でどうでしようか?』

 

「フフッ…♪ 『わかりました。それと今夜またメールします』っと」

 

 

いつ連絡が来るかどうか解らない状況を結構楽しんでたりした。

 

 

 

<久しぶりの…>

 

久しぶり、谷本癒子よ。

普段友達にスキンシップをしたり言峰君と軽口を叩いたりと割とフレンドリーで気さくな私だけれど、現在ある核爆弾にも等しい物を抱えてしまって非情に困っているわ

その爆弾ってのがこれよ。

 

『素直になれないお兄ちゃん。

  R-18指定    \XXX円』

 

もう察しているかと思うけれどコレ言峰君と織斑君をモデルにした薄い本よ。

この本を入手した経緯だけれど、学園裏サイトで偶々言峰君を題材にした本を見かけて「今度コレでからおう」と思ったのが運の尽き。

 

読んだ感想だけど、正直キモチ悪いの一言につきるわね。

あ、別に腐った本に抵抗や嫌悪があるわけじゃないわ。ただ、言峰君がツンデレ設定だったり、織斑君と二人っきりの時は弱く甘い顔をしたりと普段から接してたらありえない。

あと言峰君の身体がキレイすぎる。もっとガッシリとした体つきだし、あっちこっち傷だらけよ。著者は言峰君の事をよく知らない整備科を除いた上級生ね。

 

この本の存在が言峰君に知れたら確実にブチ切れる自信があるわ。

著者には確実に何らかの手を下すでしょうね。それともしかしたら読んだ人間全員に口には出せない方法で脳から記憶を消しかねない。

最悪の状況を打破する為、ナギや清香たちに相談(巻き込んだとも言う)しているところよ。

 

「な、何で買っちゃたのよ癒子」

 

限定販売の本音×簪の本―『イケナイ主従関係』、『正しい従者の躾け方』、『天然誑しのご主人様にオシオキだよ~♪』―が手に入って舞いあがったテンションに身を任せた結果よ。

反省も後悔も凄くしてるわ。

 

「後で貸して(も、もうしょうがないな~)」

「本音と建前が逆になってるよナギ。それにしてもよく言峰君の薄い本を、それもこのカップリングで描く勇者が居たわね。

「そ、そうだね。せめて言峰君×白式や言峰君×シスターなら冗談で済みそうだけど…」

「後は裏で鬼畜外道の所業をしてるグロ注意やドS全開で皆を調教する本とか?」

 

実際に言峰君が出来ない、やらないって言えないのが恐いね。

さて、この本をどう処分するかだけれど………あれ、どこにいっt――

 

「……ふ~ん」

 

ウハッ♪ こんにちは合宿以来ね無表情の言峰君。

ナギが恐がってるから笑ってあげて。ほら、スマイルスマイル♪

 

「………(ペラッ」

 

スミマセン、調子に乗りました。

だから無言の圧力も死んだ魚の眼で淡々と読むのも止めてくださいお願いします。

 

「………(パタンッ」

 

あ、処刑方法が決まりましたか?

ちょっと携帯に肉声の遺言を残したいから少しばかり時間を頂きたいですはい。

 

「……………ちょっと黛先輩のところ行ってくる」

 

助かった(行っちゃった)…でも何で黛先輩?

 

「た、多分あの先輩が学園で一番の情報通だからじゃないかな?」

「麻婆豆腐片手に情報を吐かせるビジョンが視えるね」

 

ドンマイ黛先輩。

そのまま私の分も処刑されてくれると凄く助かります。

 

 

 

その日、某所で死んだ魚の眼で麻婆と連呼する女性徒が発見され、後の調査で裏で個人の尊重を無視した販売をしてたことが明るみになり暫くの停学が言い渡された。

そしてこの日を境に時雨を題材にした薄本が出回ることは二度と無かったそうな……

 

 




【オマケ】
「わ、私は趣味で本を創作しただけよ!! それの何が悪いのよ!!」
「何をそんなに怯えてる? 俺はただ貴女の描いた本を読んだ感想を言いに来たのと俺が創作した料理(麻婆)を食べて貰い感想を聞こうと思ってるだけだが? それとこっちで調べた所全部で5冊もあるみたいだな。俺も全部読むから貴女も俺が用意した激辛、とてもとても辛い、すっごく辛い、からい?、外道の5種類を食べて感想を言え」
「ヒッ!?」

「さぁ、あ~ん」

【後書き】
最初のはファ○タのCMをパロってます。
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