勘違いから始まる物語   作:壬生咲夜

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お久しぶりです。
仕事の合間に書きためたネタを纏めたんで久々に投稿します。
タイトルは特に思いつかなかったので適当です。

あと、原作ヒロイン派の方々ごめんなさい。



幻想の話

<夢幻>

 

「「「「「お兄ちゃん(兄さん/兄貴)お帰りなさい!!(っぽい!)」」」」」

 

…扉を開けたら10人程の女の子に兄呼ばわりされながら迎えられた。

 

え、何これ? どゆこと?

 

どうしてか上手く頭が回らず、一旦落ちつく為に扉を閉めようとしたら……

 

「いっちばん最初に時雨に突撃♪」

「に、二番目に時雨君に突撃です///」

 

両腕に初恋の子と恋人がガッチリと抱きついてきてた。

え、本当に何このシチュエーション?

 

 

 

 

俺特ですが何か?

 

方や天真爛漫そうに見えて少し恥ずかしそうにし、方や顔を真っ赤にしながら負けじと腕に抱きついてくる。それによって俺の左腕はやや大きめな山に挟まれ、右腕はとても大きな山に埋もれ理性がゴリゴリと削られていき、付け加えてどっちの方が一番俺の事を好きだとアピールしてくるとかもう……。

ヤバイ、押し倒したい。抱きしめたい。キスしたい。苛めたい。メチャクチャに○したい。

 

溢れ出てくる“欲望”と“願望”を何とか制御しながらそっと二人の耳元で愛の言葉を囁いたら(言葉攻めをしたら)腕の拘束が緩んだので、その一瞬の隙を逃がさず思いっきり後の扉を蹴飛ばした。

 

 

 

 

「ふみゅっ!?」

 

……扉を蹴飛ばした筈が気付けば銀髪の見知らぬ女の子を踏みつけていた。

 

だれ?

 

 

 

<事の経緯>

 

漸く頭が周るようになって色々と思い出した。

新入生を迎える準備を手伝わされていたら突然の停電。

 

どうやら学園全体のシステムを乗っ取られた様で、電脳ダイブでシステムを取り返すつもりらしいが、何となく嫌な予感がしたので、会長さんを言いくるめてシステム奪還に向かわせ、手慣れた様子で避難誘導をする友人らと別れた。

シスターと二人で侵入者を迎撃(フルボッコ)してたら、別ルートから侵入されてるのを見つけて扉を蹴破ったら変な幻を見て現在に至るわけだ。

 

…で、こいつが今回の黒星でいいのか?

 

部分展開した右腕で頭を掴み“粒子操作”を流し込んでハッキングしたところ、どうやらISとの生体同期型という存在らしい。

さらにワールド・パージという相手に幻覚見せる能力を持っているようで、さっきまでの幻もコイツのせいだろう。

恐らくだが、幻覚のワードは“心の底から望んでいる事”

 

自分でも気付かないうちに嘗ての仲間に会いたいと、家族になりたいと思っているとは。

もし、あの時あいつが生き残っていたら、あんな未来があったのかな?

……我ながら女々しいな。

 

さて、それはそれとして些か汚された気分だ。

だから、少しばかり仕返しをしても許されるだろう?

 

再び粒子操作を流し込んで能力、“ワールド・パージ”をアクセス。

対象範囲を反転――つまり、自分自身に視させる。

そして幻覚のワードは憂惧、“心の底から恐れている事”だ。

 

 

さぁ、ナイトメアパーティ始めましょう♪

 

 

「始めちゃダメに決まってるでしょ!? 何しようとしてるの君!?」

 

強制的に恐怖や悪夢を見させて心を折ろうとしただけだが?

 

「うわぁお!? 束さんもビックリするほどの外道っぷりだね☆ 知ってたけどさ~」

 

別に少しくらいいいだろう?

 

「よくないよ! そんな事したらクーちゃんの心壊れて廃人になっちゃうからね!?」

 

そうしたら光源氏計画すりゃいいんじゃね?

 

「はっ!? クーちゃんを私好みに刷り込んで育てる………ジュルリ」

 

で、帰るならさっさと帰ってくんない?

 

「おや~束さんを捕まえなくていいの~?」

 

アンタを捕まえるのかなり骨が折れそうだし、捕まえても阿礼みたいに脱走しそうでぶっちゃけ面倒くさい。

 

「アレと同一扱いされるのは心の底から嫌だけど、追って来ないなら束さんは華麗に退場させてもらうぜい☆ あ、そのうちまたちょっかい出させてもらうね~」

 

ざけんな! やっぱ捕まえr――

 

「バイビ~♪」

 

 

はぁ………疲れた。

学園のシステムハッキングも部隊の襲撃も全部囮で本命は俺の能力を探るためだったとはな。

あの子も可哀そうに、たったそれだけの為に囮役にされて

 

 

ま、俺には関係ない事だ。

…帰ろ

 

 

次の日、出会って5秒で会長さんの飛び蹴りを喰らわされた。

いや、なんで?

 

 

 

 

<頑張れ楯無さん!!>

 

「シャル、君は本当に悪い子だな」

「う、うん。僕ほ本当に悪い子でイケナイ子なの。だから一夏に、ご主人様にオシオキされたいんです。僕の[自主規制]にご主人様の大きな棒を捻じり込んで欲しいです!!」

 

だったら、お望み通りぶっといのを突っ込んでやるわ!!!

 

「んぎゃぁぁぁああああああ!!!!???」

 

はぁはぁ…これで最後ね。

 

言峰君に「姉妹での共同作業になるのにやらなくていいのか?」って丸めこまれて、簪ちゃんと地下施設に向かったのだけど、そこには既に織斑一派が電脳ダイブしてたわ。

専用機取り上げられてるのにどうやったのかしら?

簪ちゃんの調べだと、深い眠りについているみたいで自分たちの力で帰ってこれないみたい。取りあえず、電脳空間で会ったら連れて帰る方針にしたのだけれど……

 

デュノアちゃんは主従プレイしてるし、篠ノ之ちゃんは織斑君と真剣で殺死愛してるし凰ちゃんは血まみれの教室で織斑君の生首を抱いてニタニタしてるし、織斑ちゃんと織斑先生は“おままごと”してるし、織斑君は織斑君で一時期出回った時雨君との薄い本みたいなことしてるしでホンットこっち側に来たのを後悔してるわ。

 

「お姉ちゃん♡」

 

はいはい、幻乙

本物の簪ちゃんはもう私の事を“お姉ちゃん”って呼ばないわ。

声もそんな甘えた声じゃないし、私の願望丸出しなのは良いけれど所詮は幻想よ。全然ときめかないわ

 

それに今頃本物の簪ちゃんは今まで出てきた私の願望の姿(裸エプロン、ワイシャツ一枚、犬耳に首輪など)を見て絶対零度の眼差しを向けてるのよ!!

24時間いつでも背筋がゾクゾクよ!?

 

 

はぁ………さっさと終わらせて帰りましょ。

 

 

次の日、バッタリ会った言峰君に思わず飛び蹴りした私は多分悪くないわ!!

 




と、いうわけでワールド・パージ編を書いてみました。
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