勘違いから始まる物語   作:壬生咲夜

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明けましておめでとうございます。
――といってもだいぶ過ぎてますが

今回は視点を変えて物語を進めてみようと思います。



唐変木な男子の独白 ③

<思考錯誤の末>

時雨との関係が上手くいかない。

マドカの時の様に一緒に勉強や運動をしようと誘ったり、飯を作ってアーンをしてみたり、一緒に風呂に入ろうとしたり、添い寝をしようとしたりと他にも色々試したけれど全滅だ。

いったいどうすればいいんだろうと考え抜いた結果、時雨の趣味趣向を真似してみることにした。

さっそく時雨が大好物だという麻婆豆腐に挑戦!!

食堂のおばちゃんに麻婆豆腐を作ってもらい、一口食べたらいつの間にか保健室で寝てた。

先生が言うには麻婆の皿に顔を突っ伏してたらしい。どうりで口の中どころか顔面が物凄くヒリヒリ……いや、むしろ痛い。あれって本当に麻婆だったのか?

 

行き成りアルティメットは無理だ。

徐々に慣れようと今度は辛さ控えめのを頼んだけれどそれでもやっぱり辛い。

もう少し辛さを薄めようとソースをかけたら何でかまた保健室に居た。

しかも今度は後頭部がやけに痛いし、額も切れてる。

何でだ?

 

 

<テレフォン>

あれから幾度か試したけれど麻婆はダメだ。

他に時雨の趣味を知ろうとしても時雨はなかなか捕まらないし、その友達も用事があるとかでどっか行ってしまう。

どうすればいい…。

 

困り果てた俺は更識先輩に「男友達に相談に乗ってもらいたいから電話させてほしい」と頼み込んだけれどダメの一点張り。

けど、諦めず1週間くらいずっと頼み続けてたら、30分だけ生徒会室の電話を借りることが出来たぜ!!

条件として更識先輩の目の前で話すことって言われたけどそんな事気にしない。

早速、友人の五反田弾に連絡――あれ? 弾のケー番ってなんだっけ?

 

結局、呆れた顔をした更識先輩がネットで五反田食堂を検索してくれてそこに電話することにした。

電話越しにだけど久々に再会した弾に物凄く怒られた後何とか許してもらって相談に乗ってもらってたんだけど何でか途中で通話が切れたんだ。

もう一度連絡を取ろうと番号押したけど、何度かけても繋がらず。30回目くらいで更識先輩に「私も忙しいからもう帰って」と言われてしまった。

 

仕方ない、また今度電話させて貰おう!!

ところで、何で更識先輩は引きつった顔をしてたんだろう?

 

 

<真実は――>

今日は土曜日で本来なら休みだけど俺たちのクラスは授業!! の筈だったんだけど、担当の先生が病院に行くとかで今日は急な休みになったんだ。

 

それならばとで時雨の家に行ったら時雨は留守で、変わりに義妹と名乗るカレンさんとダボダボな服をきた少女――のほほんさんが居た。

二人の話を聞いた限りだと、時雨は今日布仏さんのお姉さんとデートに出掛けてて、二人はその間時雨の家を借りて女子会をするらしい。

 

時雨がデートとな! ここは兄として時雨の恋人に相応しいかどうか見極めたい所だけれど、生憎と俺は学園の外には出られない。

せめてどんな人なのか聞いたら、のほほんさんのお姉さんとの仲はとてもいいらしく、「このまま結婚してくれたらカレっちとは義姉妹になれるね~」と騒いでた。

 

話を聞いた限りだといい人そうだな。お兄ちゃんはあんs――ん? …待てよ。

時雨とお姉さんが結婚したらのほほんさんと時雨は義理の兄妹の関係になる。

ということはだ。

 

のほほんさんかカレンさん!! 俺と結婚を前提につk――

 

 

 

 

気がついたら真夜中の森で寝てた。

頭がヤケに痛い。

 

……で、ここどこ?

 




一夏視点の日常編でした。
次回はカレン視点の日常編を書こうと思います。

<オマケ>
◆その1
「……時雨君」
「仕事なら手伝わないぞ」
「ううん、そうじゃないの」
「?」
「入学した頃なんだけど……その、色々付け回してごめんなさい。ウザかったわよね」
「そりゃそうだろ。時々物影や背後から観察されたら誰でもウザがる」
「……うん、身を持って知ったわ」

◆その2
「い、いいいい一夏がホモ? いやいや、そんな筈は無い! アイツは超がつく程の鈍感だったけど、中学の時道端で拾ったエロ本を見て顔を赤くしてたからちゃんと女にも興味がある筈! だからヤケに一緒に着替えようとしたり、一緒に風呂に入ろうとしたりするのは決して男の身体に興味があるからとかじゃ――(ブツブツ」

◆その3
「おまたせってどうしたの二人とも? 何か怒ってる?」
「「なんでもありません(ないよ~)」」
「と、ところで玄関先の赤いのって…」
「「なんでもありません(ないよ~)」」

「あ、ハイ…」


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