勘違いから始まる物語   作:壬生咲夜

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お久しぶりです。
DMMにてISのゲームやるんだな~と思ってたら書いてました。



次代の話 ①

<変わった日常>

 

つい最近まで陰口悪口を叩いてた後輩共(連中)が途端に猫撫で声で「せんぱ~い」と声をかけてくるのをどう思う?

 

ハッキリ言わせてもらおう。

ウザイ。

 

女子寮とプレハブ小屋は正反対の位置なのに家を出てすぐに「わっ先輩偶然ですね! 一緒に登校しませんか?」と待ち伏せてたり

昼近くになると「お弁当作ってきました♪」とクラスに突撃してきたり

図書館で調べ物をしてると「わからないところがあるんですけど良いですか?」と許可も無く隣に座って密着してきたり

アリーナに行くと「先輩、ISの操縦について教えてください♪」や「一度でいいから専用機に乗ってみたいです~」とかわいこぶったりと代わる代わるやってくるのでほんっと~~~にウザイ。

 

しかもこの事を布仏が先輩に報告したらしく電話で「若くて可愛い子に囲まれていいですね♪」と冷や汗がダラダラ。

誤解だと数時間近く話したがそれから暫くの間連絡が取れなくなり、どうしたものかと布仏に相談したら疲れた顔で「爆発しろ」と言われてしまった。

 

何で?

 

 

<呼び出し>

 

先輩との誤解が何とかとけてから数日、会長さんから『昼に生徒会室に来てほしい』と連絡があった。

どうせまた人手不足&スト―キングで溜まった書類の手伝いだろう。

此方としても恩を売れるし、最近オーバーしがちな外出日数を誤魔化す為にとこれに了承。

 

で、昼に生徒会室に行ってみるとだ。

 

 

「生徒会長になりなさい」

 

 

うん、ヤダ。

 

 

理由(ワケ)

とうとう職務を投げ出したかと思ったがそうでは無いらしい。

長ったらしい話を要約すると

 

『卒業まであと半年だからそろそろ引き継いで残りは楽したいわ~』

 

「楽したいとか言ってないわよ!!」

 

でも思ってはいるんだろ?

 

「………」

 

沈黙は肯定ととるぞ。

というか何で俺なんだ?

学園や他人(生徒)を護るつもりなんて無いし、そもそも人望がミジンコも無いから誰も言う事聞かないだろ。

 

「言ってて悲しくないかしら?」

 

いや、別に……俺なんかよりも更識の方が断然良いだろう。

あいつはクラスをよく纏めてるし普段の割と紳士的な行動から学年問わずに人望・信頼・尊敬が厚い。

 

そして何よりも更識が後任に決まれば()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだが…

 

「っ!」

 

勝ったな。

 

「………甘いわ。蜂蜜よりも甘いわよ時雨君!!」

 

 

「既に前もって簪ちゃんに同じように話して『うわっこの駄姉、とうとう職務を実妹に押し付けるまで墜ちたか』って顔をされてるからそんな誘惑に負けないわ!!」

 

……言ってて辛くないか?

 

「……思ってた以上に傷ついたわ」

 




<後書き>
取りあえず、後半部分が長くなりそうなので一旦ここで切りました。
なるべく早めに書けるよう頑張ります。

<捕捉>
◆本音が疲れてた理由
『あのね聞いて本音時雨君がね♪~(ガチ惚気話)~」
「~(ほぼ惚気話)~と伝えたのだが……布仏?」

「うん、爆発しろ」

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