Fate/Zero ~狐と男の娘のお気楽な物語~(仮) 2016年6月11日凍結 作:蒼の料理亭
仕事が忙しく、なかなか更新できずに申し訳ありません。
~桜救出2週間前~
さて、タマモと桜の救出案を考えた。
「とりあえずは、桜さんが害虫の毒牙に掛かる前に助け出すことが大前提ですが、私たちの姿を見られるわけにもいきません。」
分かっている。
タマモから聞いた間桐臓硯は、既に人間でなく吸血種に近く蟲に魂を定着させているとのことだ。
自分の命を延命するために、街で定期的に人喰いを行っており間桐の使い魔も多く街にいる。
この街で生活している以上は顔バレすると行動範囲を狭めていしまい、最終的には桜を危険な目に合わせてしまいかねない。それでは本末転倒だ。
「まぁ、マイルームに引き困っていれば命の心配はありませんが、ご主人様をそれを望んでいないのですのよね。」
その通りだ。
命を助けることはできる。しかし、それだけでは桜を幸せにすることができない。
最終的には、桜が決めることだがどんな選択をしてもいいように、できる限りの生活圏の確保は必要である。
「というわけで、ワタクシたちが害虫の下へは行けませんので、これを使用してさ桜さんからこちらに来ていただきましょう。」
そう言ってタマモが取り出したのは、月で幾度となく使用してきた「リターンクリスタル」だ。
「リターンクリスタル」はアリーナやサクラ迷宮を脱出するためのアイテムで、マイルームに移動することができる。
しかし、それはSE.RA.PH(セラフ)だけでの話だ。ここでは使用できないはずだ。
「ご主人様が考えているとおり、このままでは使用できません。
そこで、ワタクシがチョチョイと改良したのがこちら。「リターン札」です。」
名前が安易だが、これはどうゆう機能があるんだ?
「名前が安易なのは、ほっといてくださいまし。
こちらの、リターン札は冬木市限定でマイルームに移動可能とするものです。
一度使用すると、呪術による結界も発動し一致時間外部からの干渉を無効にすることもできます。
あの、害虫程度では破ることはできません。」
そうか・・・・・タマモって道具生成スキルなんてあったか?
「ご主人様。そんな細かいことは気にしないでください。
ムーンセルの力というなのご都合主義です。」
・・・・・そうかとしか言えない。
「とりあえず、ご主人様。こちらを桜さんへお渡しください。」
分かった。
「ただし、発動条件は桜さんが心から救われたい。生きたいと思わなければなりません。」
救われたい?
「そうです。この世界の桜さんは全てに絶望しています。
父親に捨てられてと思い、母親も姉も自分の味方になってくれない。
だからこそ、生きたいと強く思わないと、例え命を助けたとしても、それは真に桜さんを救うことはできません。
ですから、ご主人様。本当に桜さんを救いたいなら、心のそこから生きたいと思うようにしなければけません。
そして、それができるのは、ご主人様だけです。」
・・・・・・・・・・・・・・・
分かった。
自分は、桜の味方になると決めたんだ。
自分を救うために、すべてを敵にしたカノジョを、例え別世界であろうと同じ名前である桜を、今度は自分が救ってみせる。
「きゃぁ~~~~~~~!ご主人様イケメンすぎてタマモ困ちゃう~~~~~~~~!!!!」
・・・・・シリアスが続かない。こんな感じが聖杯戦争まで続くのかな。
~桜を救出1日後~
桜を救出して1日が過ぎた。
救出した後、すぐに自分に気づいた桜は、自分の胸の飛び込んできて泣き出した。
そして、泣き疲れたのかそのまま眠ってしまった。
タマモもさすがに、そんな桜に嫉妬などせずに・・・・・
「キィ~~~~~!!ご主人様の胸で寝ていいのはワタクシだけなのに~~~~~!!!」
・・・・うるさいので、タマモを黙らせて自分も寝ることにしたのだ。
その後、1日立ち桜も落ち着いてきたのか、タマモの朝食を食べている。
よっぽどお腹が空いているのか、いい食べっぷりだ。
そして、朝食後、自分とタマモは桜に自分たちの正体と経緯を説明する。
子供の桜にどこまで理解できる分からないが、だからといって説明しないのはよくない。
「・・・と言うわけで、理解出来したか?」
タマモが説明に理解できたか確認する。
「はい。まだ、戸惑いが大きく半分ぐらいですけど・・・・」
桜が申し訳なさそうに顔を俯かせる。
イヤ、半分も理解できたなら上出来だ。
「では、残りは、こちらの設定資料集を参照してください。」
コラ、なんてもを渡す。
「はい、分かりました。」
桜も納得したように設定資料を受け取らない。それ、ネタバレの宝庫だから。
「さて、こと経緯も説明できましたし、あとは桜さんの今後についてですね。」
そうだな。
「私の今後・・・ですか?」
自分は、桜の目を見て尋ねる。
桜、今すぐというわけにはいかないが、必ず桜が望む生活をさせてあげる。
だから、桜自身で決めて欲しい。
「・・・・・・・・・・・」
桜が真剣な目でこちらを見る。
そんな桜を見ながら、前提条件としては聖杯戦争終了後になるが、前置きをして今後について候補を立てる。
①遠坂家へ戻る。
これは、遠坂時臣をきちんと説得する必要があるが桜が望むなら叶えてあげたい。
②魔術師として、他の魔術誌へ弟子入りする。
これは、どうするべきか分からない部分もあるが、候補の魔術師はいる。
もちろん、この世界にいることは確認しているが、すんなり弟子入りを認めてくれるかわからないが、条件次第ではOKしてくるだろう。
③魔術師にならず、普通に生活する。
これは、事前に伐店長に養子縁組の了承を得ているので、そこで生活することができる。もちろん、タマモはできる限り自衛ができたほうがいいとのことで、桜に呪術を教えるとのことだ。
以上、3つの案をだす。
「・・・・・・・・・」
桜が悩んでいる。
答えを出すのは桜だけだ。
だから、自分もタマモも桜の答えを待つ。
そして、小さな声で桜が話だす。
「・・・・お父様のところには帰らない。」
・・・・・・・・・・・・・・・・。
「・・・・魔術師もなりたくない。」
・・・そうかと思う。
当たり前かもしれないが、桜からしてみれば遠坂時臣は自分を捨てているのだ。
そんな父親のもとへ戻っても、また捨てられるかもしれない。
しかも、あの家には自分の味方はいない。
例え、母親や姉が恋しくても戻るという選択は出せないのだ。
そして、自分をこんな境遇にした魔術師にもなりたくないのもわかる。
ということは、③で・・「だから・・・」と桜が自分の言葉を遮って話を続ける。
「白野さんといっしょにいたい。」
桜のはっきりとした声で答えをだす、
自分とタマモは、そんな桜の答えにビックリする。
わかっていると思うが、自分たちと一緒にいるというのは・・・
「はい、白野さんたちが聖杯戦争に参加することも、それによって命の危険があることも、お父様やお姉ちゃん、雁夜おじちゃんを敵にするかもしれないことも。
それでも、いっしょにいたい!そう心から思うんです!
だから・・・・・いっしょにいてください!!」
大きな声で桜はいい、自分の胸へと飛び込む。
自分は、そんな桜に戸惑いながら、ゆっくり抱きしめる。
とても小さな体が震えている。
ありったけの勇気をもって、桜は自分の答えを待っている。
そんな桜に、きちんと答える。
わかった・・・・と。
「え?」
桜はビックリした声をだして顔を上がる。
自分とタマモが一緒にいる。
「・・・・・・・・・ありがとう・・・・・ございます・・・・」
桜は涙を流しながら、自分を強くまた抱きしめる。
「よろしいのですか?ご主人様。」
タマモが心配して自分に声をかける。
先のことはまた、考えなければいけないが、それでも桜が決めたことだ。
自分は、桜の意見を尊重したい。
そんな自分の答えにタマモは呆れながらも微笑む。
「分かりました。それが、ご主人様の願いなら・・・・」
ありがとう。
「いえ、では桜さん。今日からは「岸波 桜」です。そして・・・・」
そして?
「ワタクシは、お・母・さ・まと呼んでくだしまし!!」
おい、こらまて。
「どうしました。お父さん?
これから、親子三人頑張っていきましょう!!!」
「お父さん?お母さん?」
「さぁ、そうと決まれば、これからの準備をしますよ。
桜、手伝ってくださいまし。
その間に、ご主人様と桜には自衛手段も伝授しますので。」
「・・・・コクン」
桜は、頷いてタマモの後に続く。
ちょっとまって、このまま進んでいいのか。
桜を救うことができてよかったが、代わり自分が後戻りできないところまで来てしまったようだ。
そう感じつつ、自分もタマモの後を追う。
まだ、やることは沢山ある。
気を引き締めよう。
「お父さん。桜をお風呂に入れてくださいまし。
その間に、お母さんがお昼を準備しますので。」
とりあえず、もう一度オハナシをしようか。タマモ・・・・・。
・・・・・・・・そして、桜を救出して1年の月日が流れた。
そう、聖杯戦争の開始がもうそこまで来ていた。
次回へ続く。
次回からいよいよ原作突入です。
そして、いよいよ白野のサーヴァント(タマモじゃないよ)が召喚されます。
お楽しみください。
さて、白野が言ってた魔術師の師匠候補とは誰でしょう。
答えは、白野がSE.RA.PHであっている封印指定のあの人です。
ちなみ、この小説で出てくるかは未定です。
ギャグが難しい・・・・・