Fate/Zero ~狐と男の娘のお気楽な物語~(仮) 2016年6月11日凍結 作:蒼の料理亭
仕事に転職活動にと忙しいのが続きます。
また、次回の更新が遅くなるかもしれません。
今後共、応援よろしくお願いします。
~セイバー陣営~
切嗣は悩んでいた。
現在、セイバーのミスの後詰めとして、ランサー陣営が拠点としているホテルに向かっている途中なのだが、キャスターが語った『聖杯』についてのことが頭から離れないでいた。そう切嗣は考えたことがなかったのだ。
「人の領域を超えた『願い』の『過程』や『理論』なんてわからないでしょ。人がわからないものが聖杯がわかるはずがないでしょ。」
人の領域を超えた『願い』・・・。
『誰も傷つかない世界』は人の領域を超えた『願い』だ
だから、奇跡にすがった。
切嗣が考えた『全ての人が存在しなければ、誰も傷つかない』なんて
『過程』ではない。別の『過程』での救済を・・・・。
しかし、聖杯が自分の願いを叶えるための『過程』で、自分と同じ結論に至るかもしらない。それでは意味がないと切嗣は思う。
「関係ない犠牲者を出さないようにすることなんだよ。」
キャスターのマスターが望む願い。
それは、小さく人が持つ当たり前の願い。
自分の大事の人を救うことだ。
それは、決して『正義の味方』の行いではない。
でも、切嗣は思ってしまったのだ。『羨ましい』と・・・・。
切嗣もアイリとイリヤだけを救うことができれば・・・
全てを捨てることができれば・・・
でも、自分はできないのだ。
人として破綻していると自覚してしまう。
一人では結論がでない。
キャスターが言っていることが間違っているかもしれない。
でも、それを判断することが切嗣にできないのだ。
しかし、今は勝利をしなければ意味がない。
今は、目の前の問題を解決しよう。
切嗣が答えのでない問題に悩みながら車を走らせるのだった。
~アーチャー・アサシン陣営~
時臣は優雅に紅茶を飲んでいた。
今回の件で全てのサーヴァントを確認することができた。
ただ気になることもある。キャスターとライダーの同盟の件だ。
確かに、英雄王は最強のサーヴァントだ。
キャスターとライダーが同盟を組んだところで負ける通りはない。
しかし、両者ともまだ宝具が未確認だ。油断はできない。
「ふむ、当分は様子をみることにしよう」
常に余裕をもって優雅たれ
この戦争に勝ち遠坂の悲願を達成するのだ。
綺礼は、表向き聖杯戦争から脱落した後、師匠である時臣の命令をアサシンにしたあと、いつも通り教会の地下で麻婆の研究をしていた。
あの衝撃的な出会いのあと、綺礼は暇があれば『泰山』へ行き激辛麻婆を食していた。
最初はそれで満足していたのだが、店長とそこで働いている店員、白野が今でも麻婆の研究をしているのを伺った。
その言葉に、綺礼は思った。そうだ、ここが終わりではないのだ。まだ、先があるはずだと。そこで綺礼は、本来ならすぐに世界を旅して各地の激辛を研究したいが、聖杯戦争の件があるため、仕方なく教会の地下を改造して店長や白野に紹介された店を利用して麻婆の研究をしていた。
早く、聖杯戦争終わらないかなと考えながら今日も研究をしていた。
「相変わらずのようだな、綺礼よ」
「・・・・アーチャーか」
そこには、地下に貯蔵してある酒を持ってきたのであろうアーチャーがいた。
アーチャーは召喚されてから、よく綺礼のもとへやってくる。
理由は、師である時臣がつまらないから暇つぶしと言っていた。
いつもは、機嫌がよくないアーチャーだが今日は若干機嫌がいい。
綺礼も麻婆の研究に忙しいので、アーチャーの行動は特に気にしていないが期限くらいは分かるようになっていた。
「うむ、有象無象の奴らばかりだが、なかなか楽しめそうな奴らもいた。
聖杯については特に興味はないが、聖杯戦争には最後まで参加してもよいと思うぞ。」
「・・・そうか」
綺礼は興味がないように相槌を打つ。
「ふん、貴様は相変わらず麻婆か。確かに人の愉悦は千差万別だが貴様の愉悦は理解できんな。ただ辛さをもとめるなど。」
「英雄王ギルガメッシュよ。私はただ辛いものになど興味はない。辛さの先にある真の美味が麻婆にあるのだよ。それが分からないとはな。」
綺礼の言葉に、アーチャーは呆れたような顔をして綺礼を見る。
「まぁ、よい。それより綺礼、影に命令がある。」
「ん、なんだ?」
アーチャーが時臣とは別にアサシンに命令することがある。
大抵はどうでもいいことだが、今回もそうであろうなと綺礼は考える。
「あの道化。確かキャスターだったか。奴のマスターを探し出しておけ。」
「・・・・分かった。どのみち、師からも調査命令が出ている。特に問題はない。」
しかし、綺礼は疑問に思う。現代の人間に興味がないアーチャーにしては珍しいことだ。少し興味がでた綺礼はアーチャーに尋ねる。
「アーチャーよ。マスターに興味がない貴様が、なぜキャスターのマスターに興味がでたのだ?」
「ふん、あの道化に入れ知恵した雑種がどんなのか見てみたいと思っただけだ。アヤツのマスターだ。ただの魔術師ではあるまい。」
「どうしてそう思う?確かに、キャスターの言葉が確かなら魔術師らしからぬ考えだとは思うが・・・」
「ふん、確かに奴の願望は興味深い。欲がないようで実は欲が深いようだ。しかし、それだけではない。綺礼よ。お前は、道化と狂犬のステータスが見えていたのだろう?」
「あぁ、もちろんだ。バーサーカーのステータスが隠されていたが、キャスターのステータスは確認済みだ。」
「なら分かるだろう。普通に考えてキャスターがバーサーカーの攻撃を防ぐことができるとおもうか?」
「・・・・・・」
不可能だ。キャスターのステータスは軒並み低い。バーサーカーのステータスは分からないが、キャスターより低いということはないだろう。
「そうだ。お前の考えているとおり、道化が言っていただろう。自分は最弱のサーヴァントだと。あの言葉は正しい。あの場にいた影以外勝つことは不可能だろう。」
「・・・・・」
「だが、狂犬の一撃を防ぎ、退けた。征服王の援護があったとはいえな。そこから道化、もしくは、道化のマスターには何かあるのだろう。」
「・・・そうか。」
「くっくっくっ。なかなか楽しくなりそうだな。」
アーチャーは心底楽しそうな声を上げている姿を見ながら、綺礼は再び麻婆の研究を始めた。麻婆の道は始まったぼかりだ。
(・・・聖杯戦争早く終わらないかな)
言峰綺礼、聖杯戦争にまったく興味がない人。
~ランサー陣営~
原作通りなので割愛させていいただきます。
「ちょっと待て、私の出番がないではないか!!」
「マスター落ち着いてください!!!」
「はぁ~~。ランサーステキ♥♥♥」
以上
~バーサーカー陣営~
「く、桜ちゃん無事でいてくれ。」
「・・・・・・・・・・・・・・」
雁夜は、原作通り苦しんでいますが、時臣への恨みは現在は薄い。
それは、臓硯から桜がキャスターに誘拐されたことを話し、キャスターが桜の幸せを奪ったと思っているため、キャスターに対しては並々ならぬ恨みがある。
「ふん、奴では無理だろうな。まぁ、キャスターのマスターが確認できれば儂のほうで片付けるかのう。まったく、老体にキツいのう。」
臓硯は外道なことを考えながら、今後のことを模索する。
取り敢えず、桜を生きて取り戻す必要がある。
そのため、雁夜を捨て駒にする予定である。
臓硯は知らない。桜を失った時点で自分の運命が決まったのだ。
そのことを知るのは、もう少し先でのこと・・・・。
~ライダー陣営~
ウェバーは悩んでいた。
キャスターとの同盟提案に対してだ。
ライダー自身は乗り気なのだが、自分はどうしたらいいのかが分からないのだ。
今後のことを考えるなら、同盟は確かに有効な手段だとは思う。
ただ、それは自分の手の内を相手にも知られることだ。
そのリスクを考えるとどうしたらいいのか分からない。
「何を悩んでいるのだ、小僧。」
「・・・キャスターから提案の件だよ。」
「なんじゃ、そんなことか。受けるも受けぬも会ってみんとわからんだろ。
今、悩んだって仕方がなかろう。」
「・・・・・・・」
その通りだ。会ってみないと分からない。それに、キャスターのマスターが分かるだけでも他の陣営よりもアドバンテージになる。
なら、会ってみよう。同盟を受けるかどうかはその後決めればいい。
「・・・そうだな。ライダー」
「うむ、それよりも昨日のゲームの続きをやろうではないか!」
・・・・先行きは不安だが、頑張って生き抜こう。そう決心するウェバーだった。
聖杯戦争は始まり、各陣営は思い、悩み、そして動き出す。
今後、どのように聖杯戦争が決着がつくのか、今はまだ、分からない。
次回へ続く。
今回は閑話として各陣営の話にしました。
次回からは、主人公視点に戻ります。
ちなみに、次回は原作通りランサー陣営のホテル襲撃ですが若干修正します。
どのような内容になるかは未定です。
次回の更新も遅くなるかもしれませんがよろしくお願いします。