Fate/Zero ~狐と男の娘のお気楽な物語~(仮) 2016年6月11日凍結 作:蒼の料理亭
お待たせして申し訳ありません。
どんどん更新スピードが遅くなっており申し訳ないです。
今月はあと1回更新はするつもりです。
~切嗣視点~
僕は、セイバーのミスを補うためランサー陣営が拠点にしているホテルへ向かっている途中なのだが、思っている以上に時間がかかっている。なぜなら・・・
「なぜ、こんなにも混んでいるんだ?」
ホテルへ向かう道が混んでいるため思うように進めないでいる。
僕が少しイライラしていると、舞弥から無線で連絡がきた。
「どうした、舞弥。何かトラブルか?」
『切嗣、今テレビを見れますか?』
「テレビ?車に備えつけのがあるから見れるが、それがどうした?」
『なら、テレビをつけてください。それで、私が言いたいことがわかるはずです。』
「・・・分かった」
僕は、舞弥に言われるがまあmにテレビをつける。
すると、そこには地元のホテルで火災が発生したとの緊急ニュースが流れていた。
『現場からです。本日、冬木ハイアット・ホテルで火災が発生しました。情報によると従業員と客は全て避難が完了し、死傷者はいないとのことです。』
・・・・このホテル名はまさか!?
「舞弥!!」
僕は大きな声を上げて舞弥に確認する。
「はい、切嗣が思っているとおりランサー陣営が拠点にしていたホテルです。
私がホテルへ向かったときには既に火災が発生しており検問ができていました。
今は。独断ですが検問に引っ駆らない場所でホテルを視認できるビルの屋上で待機しています。」
「・・・そうか、舞弥、そこからランサー陣営は確認できるか?」
『・・・はい、一般人に紛れていますが、婚約者とともにいます。
ランサーは視認できませんが、おそらく霊体化して傍にいると思われます。』
最悪だ。おそらくこの渋滞も検問のために発生しているのだろう。
爆薬はセットする前だから僕たちは露見することはないが、それでもランサー陣営を潰すチャンスを一つ失ったことになる。しかし・・・・。
「舞弥、ランサー陣営以外の陣営は周囲で確認できるか?」
『・・・いいえ、ここからはランサー陣営以外は視認できません。』
「・・・・・・」
あまりにもタイミングが良すぎる。それに不自然だ。
今の段階でランサー陣営を潰すメリットが、他の陣営にあるとは思えない。
ライダーかバーサーカー陣営が攻撃した可能性もあるが、それならサーヴァントによる総力戦になっているはずだ。
わざわざ火災を発生させる理由にはならない。
現にランサー陣営は避難している。確かに魔術工房と拠点は潰すことはできるが、それでもメリットは少ない。
・・・駄目だ。情報が少ない。今は舞弥と合流して情報を整理しよう。
「舞弥、予備の拠点で合流しよう。一度情報を整理したい。」
『分かりました。ランサー陣営はどうしますか?』
「今は、使いまで見張らせておけばいい。おそらく、ランサー陣営より厄介な陣営が動いている気がする。」
『分かりました。では、使い魔を放った後予備の拠点へ向井まます。』
「頼む。」
僕は無線を切り、車をUターンさせて予備の拠点へと向かう。
車の中で、今回のことを考えながら、一つ気になることがあった。
(従業員と客は全て避難が完了し、死傷者はいない。)
つまり、火災が発生しても全ての人が避難する余裕があったてことだ。
普通火災が発生したらそんな余裕があるわけがない。
特にあれだけ大きなホテルだ。相当な人数の客や従業員がいたはずだ。
それなのに、全員無事・・・・。
『ボクのマスターの願いは・・・・・』
!!!
僕は不意にキャスターが言った願いを思いだし、一つの仮説が脳裏をよぎる。
・・・まさか、しかし、それなら辻褄があう。
「とにかく、舞弥と合流しよう。情報を整理して今後の対策が必要だ。」
そう、「キャスター陣営が、僕たちから一般人に被害がでないように火災を発生させた。」という仮説が正しいなら、早急に対策が必要だ。
キャスター陣営にこちらの動きが把握されている。
そんなん可能性があるのだから・・・・。
~タマモ視点~
ようやくワタクシの出番ですか。
まったく、最近極端に減っている気がします。
いったい誰が主人公で、誰がヒロインなのか今一度分からせる必要がありますね。
さて、ワタクシの愚痴は置いておいて、ご主人様のお願いを叶えるために準備を進めましょう。
まぁ、ワタクシからしたら、ご主人様以外どうでもいいのですが、ご主人様からお願いされた以上、このタマモ、全力で叶えるのが嫁の務めです。
さて、ランサー陣営に警告しておきましょうか。
別に警告する必要はないのですが、魔術師はプライドだけ高いですから暴走されても困ります。まぁ、ご主人様に危害が及ぶようならワタクシがバリバリのろっちゃうぞ。
『あ~、ランサー陣営のみなさん聞こえますか?』
いきなり声が聞こえてビックリしたのか、ランサーのマスターがその場から立ち上がる。
ランサーも、警戒態勢をとり周囲を見渡す。
傍から見ていると面白いですね、これは。
「何者かね。」
ランサーのマスターが宙を見ながら質問する。
『緊張しなくてもいいですよ。ワタクシはキャスター陣営のものです。
今日は挨拶のために声をかけました。』
「挨拶だと。」
『はい。しかし、なかなかの魔術工房ですね。ワタクシ達では突破が難しそうですね。』
ワタクシが褒めると、ランサーのマスターは少し機嫌がよくなるのが傍目からもわかる。
なかなかわかりやすい人ですね。
「ふん、当然だ。アーチボルト家9代目当主ケイネス=エルメロイが作った工房だ。
そう簡単に突破できるものか。」
『はい、ですので、貴方たちから工房を出てもらうことにしました。』
「なに!」
ワタクシがある一室にセットした呪符に魔力を注ぐ。
すると、最上階から2階下の一室から火が立ち上がり、ホテルに備えつけのスプリンクラー警報が作動する。
「なんだ!?」
『今、ワタクシの魔力で此処とは違う階の一室に火をつけました。
普通の火ではないので、スプリンクラー程度の水では消化できません。
また、部屋の周りに結界を張らせてもらいました。人力での消化も不可能です。』
「・・・・・・・・」
『避難することをお勧めしますよ。一般人の避難が完了しましたら工房全体に燃え広がるようにしてあります。
それでは、直接出会えることを楽しみにしております。』
ワタクシの声が消えると、ランサーのマスターがランサーに指示しながら避難を開始する。
一応、火は消すことはできないが、最上階から3階下以降には燃え広がらないように細工してありますし、一般人の避難が完了するまでは部屋から燃え広がることもありません。消防員も立ち入ることができないようにもしてあります。
さて、一般人の避難も完了たみたいですし工房だけは燃やして火を消しましょうか。
あの工房が厄介なのは変わりませんしね。
~ランサー視点~
キャスター陣営を名乗る声が消えた後、我が主から命がでる。
「仕方がない、せっかくの工房だが破棄して避難するぞ。」
「あら、いいの?今から消化すれば破棄する必要がないんじゃない?
ランサーの宝具なら、結界を突破して火を消すことも可能でしょ」
ソラウ殿の言うとおり、我が宝具なら可能でしょう。
しかし主は首を横にふる。
「ソラウ。君の安全が第一だ。今ランサーが私たちから離れるのはまずい。あの声は工房を突破するのは難しいと言っていたが、ランサーが離れた後遠距離から攻撃してくる可能性もある。私だけならともかく君の安全まで保証ができない。
なら、工房を破棄して一般人に紛れて避難したほうが安全だ。」
主の言うとおり、この火災が俺と主を引き離す陽動の可能性もある。
なら、一緒に避難したほうが俺も安全を確保しやすい。
「工房は惜しいが仕方がない。下の階まで考えていなかった私のミスだ。今回は諦めて避難しよう。」
「・・・・わかったわ。」
「よし、ランサー。私たちの周囲を警戒しつつ避難するぞ。
一般人に危害を加えることはないだろうが警戒は怠るな。」
「御意」
俺は、主とソラウ殿の周囲を警戒しながらホテルから避難した。
キャスター、この借りは戦場で返すぞ。
こうして、聖杯戦争の一日目が終了した。
それぞれの思惑を胸に、夜が明けていくのだった。
次回へ続く。
今回はこれまでです。
少しづつですが完結するように頑張りますのでよろしくお願いします。