Fate/Zero ~狐と男の娘のお気楽な物語~(仮) 2016年6月11日凍結   作:蒼の料理亭

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お待たせしました。
今回は、タイトル通りの話になります。


7話 『原作開始1年前 桜、救出』

白野が、桜のことと聖杯のことを知り半年がたった。

 

 

~桜視点~

 

今日、私は間桐の家へ養子に出された。

お父様に色々言っていたが、お姉ちゃんでなく私なのは、きっと私が、出来の悪い娘だからだ。

出来が悪いから、お父様が捨てたのだ。

私は、1週間前に白野さんからもらったお守りを握り締めながら間桐御爺様の後を追い地下へと行く。

 

 

 

~1週間前~

 

私は、一人で公園でベンチに座っていた。

お父様から一週間後に間桐の家に養子に出すと聞かされた。

なんで私なのか、それは、きっと私は出来が悪いからだ。

出来が悪いからお父様に捨てられるのだ。

そんなことが頭から離れず、ふらふらと公園へ来てしまった。

 

 

1時間経っても私は公園で座っていると、1人の男性が近づいてきた。

その人は、何度かこの公園でお弁当を食べているの見たことがある。

初めて会った時、どこか懐かしさと、この人を求める声が聞こえた。

だから、何度かこの人、岸波白野さんと話すこともあった。

 

どうしたの?

 

白野さんが私に声をかけてくれる。

 

「・・・・・・・・・」

 

私は何も言えない。

言っても仕方がない。

最近、私がよく思うこと。

私が、出来悪いから捨てられるのも仕方がない。

そう、仕方がないのだ。

 

諦めるの?

 

「えっ?」

 

私は、白野さんの言葉にびっくりして顔をあげる。

白野さんは私の目線に合わせてしゃがみこむ。

 

「だって仕方じゃないですか!?」

 

私は、今まで出したことのない声が出た。

なんで何も知らない人がそんなことを言うのか。

憤りを感じ声を荒げる。

そんな私に白野さんは笑顔を絶やさずこちらを見続け語りだす。

 

女の話をしよう。

その女は、全てを敵にした。

愛する人をも敵にした。

ただ愚直に、ただまっすぐに、自分が消えても、愛する人を守りたかった・・・・

そんな、不器用で諦めることを知らない女の話・・・・

 

白野さんが聞かせてくれた話は、全然知らない話なのに、どこかで聞いたような知っているような話。

そして、白野さんはポケットからお守りを取り出して私に手渡す。

 

桜、父親に捨てられても、出来が悪くてもいい。

ただ、1つ忘れないで欲しい。

俺は、全てを救うことはできない。

でも、君の味方になることはできる。

 

白野さんは真剣の目で私を見る。

 

もし、君が諦めないならそれに願ってほしい。

そうすれば、きっと『君の味方』が助けてくれる。

 

そう言って白野さんは、立ち上がり公園へと出ていく。

私は、それを見守ることしかできなかった。

お守りをみながら、白野さんの声が頭から離れなかった。

 

 

~現実、間桐蟲蔵~

 

「さて、桜よ。これより魔術の修行を始める。

この、蟲蔵に入るのだ。」

 

私が連れてこられたのは、無数の蟲が蠢く地下室だった。

見ているだけで吐き気がする。

御爺様がこの中に入れと言う。

私が、出来が悪いからだ。捨てられたからだ。

だから、諦めるのかしかない。仕方がない。

私は震えながら、御爺様は私を蟲蔵に落とそうとする。

その時声が聞こえた気がした。

 

諦めるの?

 

女の話をしよう。

 

諦めなければ「君の味方」が助けてくれる。

 

白野さんの声が聞こえた。

 

そして・・・・

 

「いやぁ~~~~~~~~~~~!!!!!」

 

大きな声をだして、御爺様から離れる。

 

「なんじゃ、まだ抵抗するのか。」

 

「私は、悪くない!!

私は、普通に生きていたい!!!

私、あきらめたくない!!!!!」

 

はっきりと、私の思いが声にでる。

 

「しかたがないのう。少し、痛い目に合えば大人くなるかのう。」

 

そう言うと、たくさんの蟲が私に向けて飛び出してくる。

私は、白野さんからもらったお守りを握りしめて、目をつぶって助けを呼び。

 

「・・・・けて、助けて!白野さん!!!!」

 

「何を言うとる。この場所に助けなどくるはずがなかろう。」

 

蟲が、私に当たる瞬間、お守りが光りだし、光の壁が蟲を次々と消滅させていく。

御爺様がビックリしている。

 

「なんじゃ、それは!!」

 

私は、目を開ける。

すると、どこからか女性の声が聞こえる。

 

『まったく、うるさい害虫ですね。』

 

「なにものじゃ!!」

 

『ご主人様のお願いじゃなければ、こんなことをしないのですがね。』

 

女性がそんなことを言うと、私の下に魔法陣らしきもが出てくる。

 

「何をするつもりじゃ!!」

 

『申し訳ありませんが、桜さんは頂いていきます。

(月での借りもありますし、今回は特別です。)』

 

女性の声が消えるとともに、私は、蟲蔵から消えていた。

 

 

~マイルーム~

 

次に私が目を開けると、そこはあの悍ましい蟲蔵ではなかった。

私の目の前にいるのは、可愛らしい女性と白野さん。

 

白野さん・・・会いたかった・・・

 

「はくの・・・さ・・・ん・・・」

 

涙が溢れてきた。あきらなくてよかった。

 

「うぁわ~~~~~~~~~ん!!!」

 

私は、白野さんに胸の中で大泣きした

そして、泣き疲れたのかそのまま眠りについた。

久しぶりの安らぎを感じながら・・・・・・。

 

 

~臓硯視点~

 

先ほどの転移魔術。並のものじゃないようじゃな。

それに、儂の蟲も消滅させる呪術も現代のものではないようだし、おろらく聖杯戦争に参加しているキャスターだろう。

しかし、なぜ桜のことを知っておるのかが、分かんのう。

 

「おい爺!!どこにいやがる!!!」

 

どうやら、家を出て行った息子、雁夜のようじゃな。

ちょうどいい、ヤツを使って桜を探させるかのう。

キャスターとそのマスターも気になるしのう。

儂は、今回の聖杯戦争と桜奪還方法を考えつつ雁夜のもとへと向かった。

 

 

 

 

 

 

次回へ続く。




今回はここまでになります。
今回は、桜視点の話がメインでしたが、次回は白野に戻ります。
ちなみに、桜に渡したお守りの正体は次回、説明します。(かなりご都合主義ですが)
今後、色んな視点で話が進められるといいなと思います。
さて、次回は、いよいよ英霊召喚し聖杯戦争開始です。
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