超次元ゲイムネプテューヌ 衝動へのリベリオン【完結】   作:ジマリス

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15 殲滅

材料を集めた俺たちは落ち着いて調合をするために教会へと移動していた。

 

「ブロッコリーさん、材料持ってきましたよ」

 

「お疲れにゅ。じゃあ、ネプギア、頑張るんだにゅ」

 

ブロッコリーに材料を渡そうとするネプギアだったが、ブロッコリーはまさかの調合を任せる宣言。

 

「え、私がですか!?」

 

「ネプギアならできるにゅ。自分を信じるんだにゅ」

 

「…わかりました。私、やってみます」

 

ネプギアはどこからともなく用意した巨大鍋に、濃い紫色の液体やばらばらになったディスクを入れる。

 

「こんな黒魔術みたいな感じで直るのか?」

 

ネプギアは鍋に火をかけ、材料を煮込んでいく。

コポコポと煮立ち始めた頃、好奇心をそそられた俺とREDは鍋の様子を伺った。

 

「うわあ……」

 

「こ、これ大丈夫なの?」

 

鍋を覗き込んだ俺とREDは顔をしかめた。

鍋の中が紫から茶色に変わってるんだけど。

匂いがしないのが逆に怖いんですけど。

 

「これをこうして…」

 

ミナの話によれば、レアメタルとデータニウムはゲイムキャラを構成しているものと類似した素材らしい。

 

もっとも、うまくいくかはわからんが…。

 

「すごいすごい!これでルウィーのゲイムキャラが復活するのね!」

 

「(こくこく…わくわく)」

 

鍋の様子を知ってか知らずか、ラムとロムはわくわくしながら見守っている。

鍋を触ろうとする子達じゃなくてよかった…。

 

「最後にこれとこれを組み合わせれば…完成です!」

 

鍋が光りだしたかと思えば、鍋の中からディスクが浮かんだ。

ディスクは完全に直っており、白い光を放っている。

 

「う…ここは…?私は?」

 

「わ…すごい!本当に復活したよ!」

 

俺はあんな感じで復活したくないなあ。

鍋見てみろよ。どろどろしてんもん。

 

「ああ、本当にこんなことが…私がわかりますか?」

 

ミナはゲイムキャラの復活に感激しつつ安堵しているようだ。

 

「ルウィーの教祖…これは、どういうことですか?私はあの時、確かに消滅したはず…」

 

「なんとか修理できたんです」

 

「そうですか…ありがとうございます。しかし、復活したとはいえ、私が一度消滅したということは…」

 

「はい。キラーマシンの封印は解けてしまいました。急ぎ再度の封印を施さねばなりません」

 

「ならもう一度ブロックダンジョンに行く必要があるな」

 

もう一度封印すればキラーマシンも消えるだろうが、それまでが大変だ。

既に何体か復活しているだろう。

 

「はい。しかし私には敵と戦い、倒す力はありません。一人では封印の場所まで…」

 

「たどり着けないって言うんだろ?俺たちが連れて行くさ」

 

「アンタ…ネプギアのお人好しがうつったんじゃないの?」

 

「どうせお前たちもそのつもりだったでしょ?」

 

みんなの同意を得ずに返事をしたが、ルウィーの現状をほうっておくわけにもいかないだろう。

ゲイムキャラの協力も得られてないわけだし。

 

「(うずうず)」

 

「もしよかったら、ロムちゃんとラムちゃんも来てくれないかな。私だけじゃ、ちょっと心細いし…」

 

なにやら落ち着かない様子のロムを見て、ネプギアが誘う。

 

「うん!わたしも…」

 

「だ、ダメ!私たちは行かないわよ!」

 

「…え?」

 

ロムを遮り、ラムが拒否した。

拒否されたロムは少し涙目になる。

 

「あ、う、えーっと…私たちはルウィーの女神候補生なんだもん!だから、街を守るためにここにいなくちゃいけないの!ね!?」

 

「…でも」

 

「そうか、そうだな。ここに犯罪組織が攻めてこないとも限らないし…」

 

ふたりの仲が険悪にならないように早口で俺は言った。

実際に、キラーマシンが来る可能性もある。

街がガラ空き状態なのはまずいだろう。

 

「そ-ゆーことだから!ほら、向こうで二人で遊んでよ。ロムちゃん」

 

「あ…待って…」

 

「遊ぶんかい」

 

と境界の奥へと去っていく双子にツッコミを入れたところで、俺はブロッコリーのほうを向いた。

 

「ブロッコリーはどうする?」

 

「ブロッコリーは元のモブへと戻るにゅ。お前たちについていくのは骨が折れるにゅ」

 

「えええ、嫌いなの?」

 

「嫌いではないにゅ。ただお前がめんどくさいだけにゅ」

 

「え、ひどい」

 

「……呼んでくれたらすぐ飛んでいくにゅ」

 

 

ちょっとツンデレを発揮したブロッコリーに別れを告げ、俺たちは再びブロックダンジョンに向かうことにした。

 

最後に可愛いところ見せやがって…。

 

「よし、いくか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブロックダンジョンについた俺たちは物陰に隠れながら進んだ。

 

「うわ、すごいことになってるね!いっぱいいるよー」

 

「1…2…3………50体近くいるな」

 

「一体でも苦労したのに、あんな数…」

 

下っ端が復活させたか、ブロックダンジョンには多数のキラーマシンが闊歩していた。

 

「封印を施すには、最新部まで行く必要があります。どうにかここを抜けなくては…」

 

「あいちゃん、何かいい作戦はないですか?」

 

「うーん、この前のみたいに寝起きでぼーっとしてるなら、こっそり抜けられるんだけど」

 

「試してみるか?ほかに方法もないみたいだし」

 

「そうですね」

 

しかたなく、まだ起動していないキラーマシンを壁にゆっくりと奥へ進んでいく。

 

「…動き出さない、ですね。このままいけるでしょうか」

 

「ギュオーン…」

 

「目覚めてる奴もいるな……早く通り抜けないと…」

 

すぐ近くにも目覚めているキラーマシンがいる。

見つかったら面倒なことになるだろうな。

まだ奥には下っ端もいるだろうし…

 

 

「無理、みたいです…」

 

一番後ろを歩いていたコンパの震え声に振り向くと、すぐ近くのキラーマシンがこちらを睨んでいた。

 

「おいおいまじかよ」

 

「どどどどうするです!?」

 

「早くいけ、ここは引き受ける!」

 

俺は刀を抜いた。

時間稼ぎするしかないみたいだな。

 

「ユウ!」

 

「一人じゃ危ないよ!」

 

「そう思ってるなら早く封印してくれ!」

 

「ギギ、侵入者…警告…」

 

キラーマシンが仲間を呼び出す。

目覚めていなかったキラーマシンも起き上がり、近寄ってくる。

 

「全部動き出したか…」

 

「ユ、ユウさん!」

 

「早く!!」

 

危険だと警告するネプギアたちを促す。

封印にどれほど時間がかかるかは知らないが、これほど多くのキラーマシンを相手にしながらは無理だろう。

それなら、俺一人が残って引き寄せる方がいい。

 

「行くわよ!」

 

「ユウさん!無茶しないでくださいです!」

 

みんなが奥へと走っていく。

 

「まあこの状況がなかなか無茶なんだけどな」

 

俺は呟いて刀を構える。

一番近くにいたキラーマシンが斧を振り下ろす。

俺は余裕でよけたが、その先には別のキラーマシンのハンマーが待っていた。

 

とっさに刀で防御する。重い一撃だったが、受けられないほどではない。

さらに三体目による後ろからきた攻撃をジャンプでかわし、刀を一閃させる。

 

ギィン!

という音がしたものの、やはりキラーマシンの体には傷ひとつついていない。

 

「くそ。やっぱり効かないか」

 

地面に着地し、息を整えるまもなく次の攻撃が来た。

だがその攻撃が俺に当たる前に、キラーマシンに氷の塊がヒットし、その巨躯はよろめいた。

 

「全く、見てられないわね!」

 

「援護する…」

 

女神化したラムとロムが助けに来てくれたのだ。

さっきまで街を守るって言ってたのに……ロムがわがままでも言ったか?

 

「よう、来てくれたのか」

 

「一人だけ?」

 

「ほかのみんなは封印にいってるよ。俺はここで時間稼ぎ」

 

ふう、と息をつき、キラーマシンを見渡す。

 

「でも三人でなんとかなるかな」

 

余りにも多すぎる。

だけどまだ時間がかかりそうだし、踏ん張るしかないか。

 

再び、両方とも攻撃態勢に入る。

 

キラーマシンが一斉に俺たちに向かってくる。

 

ラムとロムは魔法で、俺は刀と蹴りでキラーマシンを遠ざける。

 

「ロム!」

 

魔法が間に合わなくなったロムに向かって、キラーマシンが体当たりをしようとする。

だが突然、電流がキラーマシンへと飛び、キラーマシンは痙攣した。

 

この攻撃は俺のでもなければラムのでもない

 

電流の元を見ると、そこにはここ最近で見慣れた少女が立っていた。

 

「オルガ!?」

 

鋭い目をしているオルガは俺のそばを通り過ぎた。

 

「手を貸すのは今回だけだ」

 

オルガはククリを取り出し、キラーマシンへと突進していった。

 

「倒すのは無理でも」

 

呆然とする俺のそばにエリカが現れた。

 

「時間稼ぎだけならなんとかできるかしらね」

 

「本当にお前らは敵なのかどうなのかわからんな」

 

俺はエリカをじっと見た。

少なくとも今は味方のようだが…。

 

「それは私たちの方が言いたいわよ」

 

皮肉っぽく言ったエリカは魔法陣を出現させ、次々と炎や氷を放った。

 

「とりあえず、あいつらが封印してくれるまで頑張りますか」

 

 

 

 

 

 

                  △

 

 

 

 

 

ブロックダンジョンの最奥部、ゲイムキャラが居た場所に私たちは到着した。

 

 

「なかなか次のが出てこねえな…もう打ち止めかあ?」

 

いらいらした下っ端が地団駄を踏む。

 

「チッ、待たされるのは嫌ぇなんだよ…あーっ、もういい!やめたやめた!上の連中だけでとっととルウィーを…」

 

「そうはさせません!」

 

私は下っ端を止めようとする。

 

「テ、テメエ等!?なんでここに…キラーマシンはどうしたんだよ!?」

 

「仲間が相手してるわ。ここで封印すれば、全部おしまいよ」

 

「封印・・・?何馬鹿なこと言ってやがる。ゲイムキャラはぶっ壊れちまっただろうが!封印できるってんなら、やってみろよ!」

 

「では、そうさせてもらいます」

 

「ああ、せいぜい頑張んな・・って、オイ!?待て待て待て!なんでゲイムキャラがそこにいやがる!?」

 

「ふっふっふ、直したに決まってるでしょ!」

 

「な、直したってそんなのアリかよ!」

 

かなり驚いた様子だった。

ゲイムキャラが復活するなんて思いもよらなかったのだろう。

 

「ぐ、ぐぐぐ…おい、ハードブレイカー!コイツ等の相手して時間稼ぎな!その間に逃げ…じゃなくて上の指示を仰いでくるからよ!」

 

ハードブレイカーと呼ばれた機械の体と青白い翼を持ったモンスターが前に出る。

 

「承知した。時間を稼ごう。だが…」

 

「だが?」

 

「倒してしまっても、別に構わんのだろう?」

 

「バカ野郎!フラグ立ててんじゃねえよお!」

 

私は女神化し、盛大な旗を立てたハードブレイカーに向けて武器を構えた。

ユウさんのためにも早く決着をつけないと…。

 

 

 

 

 

 

 

 

                  △

 

 

 

 

 

 

ラムやロム、エリカがキラーマシンに魔法を放つも、あまり効果はないようである。

 

「魔法もイマイチ効かないみたいだな」

 

物理があまり効かないから魔法が弱点だと思ったが、相当な魔法耐性も持っているらしい。

 

俺は近くのキラーマシンを飛び蹴りで吹き飛ばす。

しかし、やはりダメージはない。

 

「倒すなんて考えないほうがいいわ。私たちのやるべきことはあくまで時間稼ぎよ」

 

「倒す方法を考えるだけ無駄ってか」

 

幸い、のけぞらせることや魔法で動きを止めることはできるみたいだ。

だがこのままだと押し切られてしまうだろう。

 

「うぐっ」

 

オルガのほうをみると、キラーマシン二体に苦戦していた。

以前に対峙したときも思ったが、スピード重視の戦いが得意なのだろう。

力で押し切られるのは苦手なのだ。

 

オルガはどうにか攻撃を受け流していたが、キラーマシンの猛攻にたまらず尻餅をついてしまった。

 

「くそっ」

 

キラーマシン二体が、手に持った斧を振り下ろす。

俺は急いでオルガのもとに駆け寄り、キラーマシン二体の攻撃を刀で受ける。

 

「うおおおお!」

 

重い攻撃だったが、体に鞭を打ち、なんとか押し返した。

今のでどっと疲労が出る。

今の無茶はもうできないな…。

 

「大丈夫か、オルガ」

 

息を切らしながらオルガを見ると、驚いたような顔をしている。

まさか助けられるとは思っていなかったのかな。

 

「あ、ああ…」

 

「ほら、立て」

 

オルガに手を差し出したが、彼女はその手を取らず。じっと俺の目を見た。

 

「ユウ……お前は……」

 

ギュオーンという不吉な音が聞こえたかと思えば、先ほどのキラーマシンが体勢を立て直し、再び襲撃してきた。

 

「っ!!」

 

咄嗟に俺はオルガをお姫様抱っこし、襲ってくる攻撃をかわす。

キラーマシンの武器は俺の背中を掠め、空を切った。

 

「あ、ああ危ない…」

 

もうちょっとで真っ二つになるところだった。

 

「は、放せ!」

 

俺に抱えられたまま、オルガはじたばたと暴れる。

 

「はいはい」

 

いやがるオルガを下ろした途端、キッ っとこっちを睨んだ。

いや、助けたんじゃないですか。

 

「よ、よそ見してる暇はないぞ」

 

少しどもりながらも、俺は忠告する。

 

「わかってる」

 

オルガもすっかり冷静になり、武器を構える。

 

「さあて、あとどんくらいかかるかな」

 

そろそろきつくなってきたぞ。

キラーマシンの数も多いし、このまま長く続くようだと倒れてしまう。

 

「異常が起きなければ、あと5分ほどよ」

 

エリカは氷の魔法を放ちながら答える。

 

「なんでわかるんだ?」

 

「だって一度…」

 

「きゃあっ!」

 

ラムの悲鳴が聞こえ、こっちに吹っ飛んできた。

優しくキャッチする。

 

「ラム!」

 

ラムの身体には、ところどころ痛々しい傷があり、先ほどの攻撃のせいか頭からは血が出ている。

 

「ラム…」

 

「だ、大丈夫よ。このくらい…」

 

強がってみせているが、明らかに限界だ。

 

やっぱりこの子達を戦わせるのは間違っていたのか。

 

 

いや、俺がチンタラしているのが悪いんだ。

 

俺がこいつらを破壊すればいい。

 

 

 

 

 

俺がこいつらを破壊すればいいんだ。

 

 

 

 

「この…ガラクタどもがぁ」

 

俺の中には再び、あの黒い感情が湧き上がっていた。

こいつらを破壊する。

 

 

オレが

 

 

全部

 

 

何もかもを破壊してやる。

 

 

 

 

「さあて、封印が先か破壊が先か」

 

 

オレは大剣を抜いた。

 

 

「ちょっとは耐えてみろよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

                   △

 

 

 

 

 

ハードブレイカーの両手に生えた剣の攻撃を避け、ビームを連射する。

 

「うぐうっ!」

 

ハードブレイカーは短い悲鳴を上げ、よろめく。

その体にはヒビが入っていた。

 

キラーマシン並に防御力は高いが、物理攻撃以外には弱いみたいだ。

私の武器M.P.B.Lのビーム攻撃やアイエフさんの魔法攻撃で確実にダメージを与えることができている。

 

飛び回る私を捉えるのは難しいと判断したのか、ハードブレイカーはターゲットをアイエフさんに変えた。

ハードブレイカーの攻撃は速く、アイエフさんの防御をかいくぐって剣で斬った。

 

「うっ」

 

傷はさほど深くはないものの、アイエフさんはその場に膝をついてしまった。

 

「大丈夫ですか、あいちゃん!」

 

コンパさんが駆け寄り、アイエフさんを処置する。

ハードブレイカーはその二人に剣を振る。

 

「喰らえ!」

 

「させないよ!」

 

とっさに前に出たREDさんがハードブレイカーの攻撃を受け止めた。

 

「今です!」

 

私は武器の出力を最大にして、ハードブレイカーに向けた

 

「M.P.B.L!!」

 

M.P.B.Lによる最大出力のビームはハードブレイカーに命中し、消滅させた。

 

「よし、やっつけた!あれ?下っ端は?」

 

「逃げたみたいね。まあ、今はあんな奴放っておきましょう」

 

「早くキラーマシンの封印を!」

 

今も戦っているユウさんを早く助けないと…

 

「はい、それでは…」

 

ゲイムキャラはもといた場所に戻ると、ディスクを覆っている光が広がり、すぐに収まった。

 

「…終わったの?」

 

アイエフさんがおそるおそる聞いた。

 

「……これは」

 

「どうしたんです?」

 

「キラーマシンが…機能を停止している?」

 

「えっ?」

 

あの多数いたキラーマシンが今は止まってるってこと?

 

「ゲイムキャラさんが元に戻ったからじゃ…」

 

「いえ、私はキラーマシンを封印することはできても壊したりすることはできません」

 

「どういうこと?」

 

「私にもわかりません」

 

「見に行ってみましょう!」

 

急な不安に襲われた私たちはユウさんのもとへと急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

                 △

 

 

 

 

 

 

「これ、は…」

 

俺は手に持った大剣を足元に落とした。

 

黒い感情に襲われたと思ったら、突然身体が動き、大剣を振り回した。

その一撃は凄まじく、あのキラーマシンを軽く倒すことができた。

 

それは俺の意思ではなかった。

ただ衝動の赴くままに敵を破壊していった。

 

 

前とは違い、大剣を扱っていたことも覚えている。

 

そしてもうひとつ……

 

「オルガ……エリカ……ここ…は?」

 

 

思い出したのだ。

彼女たちとの記憶を。

 

 

「俺はオルガたちと旅をしていて、ネプギアたちと出会って……」

 

様々な記憶がよみがえり、俺は混乱する。

 

 

「やっぱりお前がやったんだ……お前が…

 

 

 

 

 

 

 

ネプギアたちを殺したんだ!」

 

 

 

 

 

 

「何を言ってるんだ、オルガ。俺はお前たちと旅して……」

 

「うるさい!」

 

オルガは俺の言葉を無視し、武器を構えて俺に向かってきた。

 

「待ってください!」

 

俺とオルガの前にネプギアたちが立ちふさがった。

ゲイムキャラを元の場所に戻すことができたみたいだ。

 

「何かわからないけど、ユウに何かするつもりなら私たちが相手するよ!」

 

「っ!黙れ!!」

 

オルガとネプギアたちが戦い始めた。

オルガは強く、四人相手でも引けを取らない。

 

「やめてくれ…」

 

俺はそんな戦いを信じられなかった。

ネプギアたちとオルガが戦うなんて…そんなの…

 

「そんなの間違ってる…」

 

ネプギアは女神化し、決着を付けようとする。

オルガもぐっと武器を構えた。

 

二人は互いに向かって走り出し、武器の先を相手に向ける。

 

「やめろおおおおお!!」

 

攻撃が交差する瞬間、俺はふたりの間に無理やり入った。

 

 

 

 

 

双方の刃が俺の身体を貫いた。

 

 

 

「あぐっ…」

 

「ユウさん!」

 

俺はその場に倒れた。

血が大量に出ているせいか、指一本動かすほどの力も出ない。

 

 

「こ、これでいいはずなんだ。これで…これで…」

 

震える声でそう言ったオルガの身体は、声と同じように震えていた。

 

 

「ユウさん!ユウさん!!」

 

「動かしちゃダメです、ギアちゃん!」

 

俺の体を揺するネプギアを制し、コンパが俺を治そうとする。

だが手持ちの道具では足りないらしく、みんなの顔は青ざめていった。

 

 

 

「いやああああああああ!!!」

 

 

ネプギアの悲痛な叫びが聞こえる。

 

 

 

 

 

 

俺の意識はそこで途切れた。

 

 

 

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