超次元ゲイムネプテューヌ 衝動へのリベリオン【完結】   作:ジマリス

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31 不穏の予兆

始まった俺とネプギアとユニ VS ブレイブ・ザ・ハード

 

先手はブレイブ。

彼の大きな剣が真っ直ぐに、ユニに振り下ろされる。

 

ユニはサイドステップで避け、X.M.Bを撃つ。

 

「ぐっ」

 

その身に銃弾を受けたブレイブだが、それほどダメージは与えられていないようだ。

 

すぐに態勢を整え、剣で振り払ってくる。

それに合わせ、俺も刀を振った。

 

剣と刀は互いの攻撃を弾いた。

 

「ネプギア!」

 

「M.P.B.L!!」

 

隙ができたブレイブに、ネプギアがビームを放つ。

 

防ごうとしたブレイブだが、間に合わずにネプギアの攻撃を受けた。

 

「ぐうううう!」

 

追撃をしようと刀を振る俺だったが、その攻撃は防がれる。

 

ブレイブは次々と剣をくりだす。

俺も負けじと攻撃を繰りかえす。

 

「貴様、やはり我々と同じ力を感じるぞ」

 

つばぜり合いになり、火花が散る。

 

「貴様の奥底から、我々と同じ力を」

 

「同じ力?」

 

ネプギアとユニが、それぞれビームを放つ。

ブレイブは剣を薙ぎ、それをかき消す。

 

「俺が犯罪組織だと言っているのか?」

 

「いいや、違う」

 

刀で突くが、軽々と避けられてしまう。

すかさず剣を横薙ぎしてきたブレイブだったが、俺はしゃがんで避けた。

 

 

「貴様から感じるのは、犯罪神様の力だ」

 

 

さらに追い打ちをかけてきたブレイブの攻撃を避けきれず、腕にかすり傷を負ってしまった。

 

ネプギアとユニの攻撃を意もせず、ブレイブは俺を見る。

 

「その力、どこで手に入れた?」

 

「なんのことだか」

 

両手に力を込めたブレイブは、俺を突いてきた。

 

紙一重で避ける。

 

 

「話してる余裕なんてないわよ!」

 

 

ユニが徹甲弾を撃った。

俺に夢中だったブレイブは防御がおろそかになり、ユニの徹甲弾が顔に命中した。

 

 

「ぬぐう!」

 

 

今の攻撃で、よそ見していたのを反省したのか、ブレイブの威圧感が増した。

 

 

 

「サークルスラッシュ!」

 

 

 

ブレイブはその場で一回転し、剣を勢いよく横に振った。

 

この攻撃を避ければ、延長にいるユニに当たってしまう。

かと言って、この攻撃を刀で受けてしまえば、刀ごと真っ二つにされてしまう。

 

「ぬん!!」

 

俺はブレイブの剣に背を向け、背中に体重を乗せた。

 

当然、ブレイブの攻撃は俺の背中に直撃した。

 

正確には、俺の背中に装備している大剣に。

 

 

「がはっ」

 

「ユウさん!」

 

「ユウ!」

 

背中に痛烈な衝撃が走ったが、予想通り大剣が攻撃から身を守ってくれた。

 

「やれ、ユニイイイ!」

 

「ええ、喰らいなさい!」

 

自身の技を防がれてショックを受けたのか、固まって隙ができているブレイブに、ユニは銃口を向けた。

 

 

「エクス・マルチ…」

 

銃口にエネルギーが集まる。

 

 

「ブラスター!!!」

 

 

 

ブレイブを包み込むほどの巨大なエネルギーが、彼を襲った。

直撃を受けたブレイブは、そのまま壁へと激突した。

壁は崩れ落ち、煙が立ち込める。

 

「やった!?」

 

「わかってて言ってるだろ…」

 

やってないフラグを立てたユニにツッこむ。

まあ、あいつがこれでやられたとは到底思えない。

そもそも、この戦いに本気を出していなかったようだし。

 

その思いどおり、煙が収まるとともに巨大な影が見えた。

もちろん、ブレイブである。

 

 

「ほう…二人増えただけで、これほどの力を出すか。あるいは、潜在的にこれだけの力があったのか…」

 

だが、かなりのダメージは与えられたようだ。

ところどころに穴があいている。

 

 

「まだやるか?それとも本気でやり合うか?」

 

「ふはは……いや、貴様たちと戦うのはまたの機会にしよう。貴様、名前は?」

 

戦いの意思がないと示すように、ブレイブは剣を収めた。

 

「滝空ユウ…」

 

「オレはマジェコンヌ四天王の一人、ブレイブ・ザ・ハード。覚えておくがいい。次に会うときは、こちらも本気だ…それ相応の覚悟を持って向かってくるがいい!」

 

 

高笑いしながら、ブレイブは去っていった。

 

威圧感が消え、緊張もなくなる。

やっと、気を抜けた俺たちはその場にへたりこんだ。

 

「やったね、ユニちゃん!」

 

「う、うん…ありがと。アンタたちのおかげ…よね」

 

「そんなことないよ。ユニちゃん、やっぱり強い!勝てたのはユニちゃんのおかげだよ!」

 

「そういうことじゃなくて…まあ、いいか」

 

はあ、とため息をついたユニは、決心した顔で俺たちを見た。

 

「ねえ、ネプギア、ユウ。改めて…アタシも、アンタたちと一緒に行っていいかしら?」

 

「おっ、やっとついてくる気になったか」

 

「本当に来てくれるの?大歓迎だよ!やったー!」

 

「そ、そんなに喜ばないでよ。はあ、アンタといると、一人で考え込んでたのがバカらしくなるわ」

 

再度、ため息をつくユニ。

 

「あ、そうだ。ネプギア、ユウ、さっきのこと、絶対誰にも内緒よ!」

 

「さっきのこと?」

 

さっきのこと……ああ、さっきの…

 

「だ、だから…アタシがちょっと、弱気になってて…」

 

「ヘコんで泣き言ばっかり言って、ずーっとうじうじしてたこと?大丈夫。誰にも言わないよ」

 

「そ、そこまでひどくなかったでしょ!」

 

「言うなあ、ネプギア」

 

いや、確かにうじうじしてたけど、そこまで言わなくてもいいんじゃないか?

なんだかだんだんネプギアもほかの人の影響を受けていってるような…

 

「あ、早く戻らないと。みんなもユニちゃんのこと探してるし。ほら、行こ」

 

「こら、聞いてんの!?もう、待ちなさいってば!」

 

走り出すネプギアを、ユニが追いかける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『貴様から感じるのは、犯罪神様の力だ』

 

 

俺はブレイブの言葉を思い出した。

 

 

 

犯罪神の…力……

 

 

 

 

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