超次元ゲイムネプテューヌ 衝動へのリベリオン【完結】   作:ジマリス

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7 いざルウィーへ!~駆け込み乗車は危険~

「これでラステイションでの用事もほぼ終わったわけだけど…」

 

「ゲイムキャラの力はもらったが、ユニの協力を得られてないな」

 

教会への道の途中、俺たちは現在の状況を整理していた。

 

「女神様が二人とも嫁になったら嬉しかったんだけどなぁー」

 

REDがニコニコと微笑みながら言う。

 

「お前のブレなさ、尊敬に値するよ」

 

「えへへ~」

 

そんな照れるほど褒めてねえよ。

 

「まあダメならダメで仕方ないわよ」

 

「そうだな」

 

ユニにも思うところはあるらしいし、一人にしておくのがいいだろう。

きっと近いうちに仲間になってくれるはずだ。

 

 

 

 

 

「やあ、お疲れ様。驚いたよ。まさかあの頑固者の協力をとりつけるなんてね」

 

教会に戻ってきて、ケイは一番にそう言った。

やっぱり俺たちの状況把握しすぎだろ。

 

ケイの隣にはユニがいて、俺たちの帰りと同時に微笑んでくれた。

 

 

「…一応報告に来てあげてるんだから、先に言うのはやめてくれないかしらね」

 

そうだよね。報告があんまり意味を成さなくなっちゃうよね。

 

「ユニちゃん、もう一度聞くけど…私と一緒に来てくれないかな?」

 

ユニの協力を要請するネプギアだが

 

「ダメ!今は…ダメ」

 

拒否するユニ。

 

「今のアタシがついていったところで…足でまといになっちゃうから…」

 

今のは俺の言葉である。

ユニが思っているであろう言葉をモノマネを交えつつ言ってみた。

 

「わあああああ!何言ってんのよ、ユウ!!」

 

ユニは顔を真っ赤にして俺の首を掴む。

この反応だと、どうやら図星らしい。

うんうん、可愛いな。

 

「ちょっと恥ずかしいんですわな、ユニは。ははははは。ちょっとまって苦しい……死ぬ……死んでまう…」

 

「また、会ってくれるんだよね?」

 

「う、それは…まあその内、気が向いたら考えてあげなくもないっていうか…」

 

「あ、お花畑が見える…」

 

ちょ、ちょっと助けてください。

あ、川の向こう側に誰かがいるよ、うふふ。

 

「本当?本当に?約束だよ、ユニちゃん!」

 

ネプギアの顔がぱあっと明るくなる。

 

「だ、だから気が向いたらって…あーもう!しょうがないわね!」

 

「一周回って気持ちいい……」

 

白目を剥いている俺を見て、ユニが手を離す。

 

「うわああああ!ご、ごめんなさい!!」

 

「はあ…はあ…。川の向こうに俺とそっくりな人が見えた……この世からバイバイするところだった…」

 

変なものに目覚める直前だった…。

危ない。

 

「ギアちゃん、あんまり別れを惜しんでる時間もないですよ。そろそろ出発しないと」

 

「必要だったとはいえ、長い時間拘束して申し訳なかったね。あなた方のこれからの旅の無事を祈ってるよ」

 

「似合わないっての…」

 

「似合わないけど可愛い」

 

俺がそう言うと、ケイはくすくすと笑った。

 

「あまり大人をからかうものじゃないよ。ま、満更でもないけどね」

 

 

別れをすませた俺たちはルウィーに向かうため、駅へ向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電車までたどり着き、車両の中に急いで入る。

続けてアイエフも車両の中へ。

 

「早く早く!間に合わないぞ!」

 

教会を出て、和気あいあいと話し混んだのも束の間。

駅の近くに来た時に出発のアナウンスが鳴ったため

俺たちは走り出し、足の速い俺とアイエフは無事乗車。

今現在急いでこっちに向かっているほかの三人を待っているところである。

 

「きゃあ!」

 

ホームへの階段を上がってきてすぐ、コンパがこけた。

 

「わっ!」

 

コンパにつまづいてしまい、ネプギアもこける。

 

「わあ!」

 

続いてREDも。

 

 

そんな三人をよそに電車の扉が閉まってしまった。

 

「あっ」

 

「えっ」

 

「「「あああああああ!」」」

 

叫ぶ三人を置いて、電車は出発してしまった。

 

「ああ、だめだこれ」

 

「どどどどうすんのよ!」

 

慌てるアイエフをどうどうとなだめる。

 

「落ち着け。とりあえず俺たちだけで先にルウィーに行って、情報を集めながらネプギアたちを待てばいいさ」

 

「そ、そうね」

 

「というわけでしばらく二人きりですな」

 

「ば、ばか言ってるんじゃないの!」

 

アイエフが俺の頭をスパーンと叩く。

 

「事実言っただけじゃねえか。理不尽理不尽」

 

頭をさすりながら苦い顔をする。

 

 

 

 

 

 

 

「さ……寒い……」

 

雪が降り、一面が銀世界となっているルウィーが目の前に広がると同時に、寒さが襲ってきた。

 

「ルウィーは一年中、雪に覆われてるから上着とか買っておいたほうがいいわよ」

 

「そうだな。あそこでいいか」

 

俺が指さしたのは、近くにあった洋服店。

 

「上着選ぶから、似合うかどうか見てて」

 

「わかったわ」

 

そのとき、懐のNギアが震えた。

ネプギアから連絡が来たようだ。

 

「もしもし」

 

「あ、ユウさんですか?ネプギアです」

 

「おう、すぐ来れそうか?」

 

「それが、さっきのが今日の最終電車らしくて、次の電車は明日らしいんです」

 

「あ~やっちまったな」

 

通常だったら二十分遅れくらいで来れたが、もう夜だしな。

 

「今どうしてます?」

 

「今?今ならアイエフとデート中」

 

「「「えええ!?」」」

 

「ちょ、ちょっと何言ってんのよ!ユウ!」

 

右耳からはNギアの向こうから聞こえる三人分の声、左耳からはアイエフの声が同時に襲いかかる。

 

「じゃあ明日の電車に乗ったら連絡くれ。俺たちはこっちで先に情報収集してるよ。じゃあね」

 

「ちょ、ちょっと待ってください!デートって…」

 

ネプギアの声を遮り、Nギアの通話を切る。

 

「アンタ何言ってるのよ」

 

顔を真っ赤にしたアイエフが俺に詰め寄る。

 

「デートって言葉でいちいち目くじらたてないでくれよ。昔の偉い人は言ってたぞ。『男女が出掛ける時点でデートじゃね?』ってな」

 

「誰よそれ……。まあいいわ、いつものおふざけでしょ。そんなに悪い気はしないし」

 

アイエフは諦めたようにため息をついた。

 

 

 

 

 

 

「よし、これで万全」

 

無事黒のロングコートを購入した俺は早速それを着て、先に外しておいた装備を上から再び着ける。

うむ、だいぶ暖かいな。

 

ちなみにこのロングコートはアイエフのチョイスである。

「黒」の「ロングコート」を選ぶあたりにセンスを感じますね。

そっち側の人間だったか、アイエフよ。

 

「やっぱりゲイムキャラについてはみんな知らないみたいね」

 

しばらく歩き、通行人とギルドにで聞き込みをしてみるも、大した情報は得られなかった。

 

「そうみたいだな。やっぱり教会に行くのが一番手っ取り早いか」

 

この国の教祖がどんな人かはわからんが、すんなり教えてくれる人だったらいいな。

 

「そうね、今日はもう遅いし、明日ネプギアたちと合流してからにしましょう」

 

すっかり暗くなってしまったルウィーの綺麗な街並みを見ながら、俺たちは宿に泊まることにした。

 

 

 

 

 

あ、当然部屋は別々ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

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