IS×仮面ライダー AtoZの所持者   作:GENERAL

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今回からオリジナル展開に入ります…
苦手な方はごめんなさい。


第十話 加速する展開

カッコよく登場を決めようとしたが邪魔されてしまった。死にたい。

それにしても…

 

「あのデザインどっかで見たことあるような…」

 

そう、どっかで見たことがある気がするのである。

何だったかなー…

 

「とりあえずISの事ならあいつに聞くのが一番だろ。ジャーヴィス」

 

『すでに繋がっています』

 

はやっ。

 

『やぁやぁさっくん!何かお困りかい?』

 

視界にはウサ耳のアイコン…そう、俺を拾って育てた天災、篠ノ之束その人である。

 

「俺が今見てるIS、あれは束が作ったのか?」

 

『まっさかー!あんな美しく無いモノ作るわけないじゃない!』

 

だよなあ。

 

攻撃を防がれた事に腹を立てたのか、敵ISはさらに攻撃の勢いを増した。

 

「うおっ?!と、とりあえず織斑と凰は下がってろ!もうSE(シールドエネルギー)も無いんだろ!?」

 

ビームを避けつつ二人に伝える。

 

「な、何言ってんのよ!あんた一人で勝てるっていうの!?」

 

「残念ながら俺は一人じゃないんでね!」

 

そう、仮面ライダーWは二人で一人。

二人揃えば負けるはずがない。

 

「鈴、ここは退こう」

 

「い、一夏まで……~~分かったわよ!その代わり、負けたら承知しないわよ!」

 

この短期間で随分信頼してくれたものである。

お兄さんは嬉しいよ。

 

「だから負けねえっての。早く行け!」

 

二人が離れたのを確認すると、束との通信を再開する。もちろん攻撃を避けながらではあるが。

 

「クッソ、せめてもうちょいメモリの種類が揃ってれば…」

 

そう、今俺が所持しているメモリは、AtoZの26本より少し少ないのである。

神の不手際かもしれんが。

 

『あ、それだったら束さん一本持ってるよ~?』

 

「なにィ!?」

 

んな馬鹿な。メモリは基本的に全部ジャーヴィスが管理して…まさか。

 

『申し訳ありませんご主人様。二年前に一本だけ奪われてしまいまして…』

 

こいつから奪うなんて芸当ができるのはこの天災だけである。

それにしてもこの野郎…よりによってあのメモリを奪いおってからに…

 

『だって研究してみたかったんだもん!地球の記憶だよ!?未知のエネルギーだよ!?興味をそそられないわけがない!』

 

「良いから早く返せ!あと帰ったら覚えてろよ!」

 

『もう転送したよー!じゃあねー!』

 

…通信が切れると同時に、追加パッケージ受信の文字が目の前に浮かび上がる。

とりあえずあいつを倒してしまわねば。

 

ビームを避けつつ地上に降り立つと、素早くメモリを交換する。

 

【Luna! Joker!】

 

幻想の記憶、ルナメモリ。

二年前に失くした時はマジで焦ったもんだが…まぁいいだろう。

 

「とっとと片づけるぞ!」

 

腕を伸ばし足を延ばし、変幻自在の攻撃で敵を翻弄する。

そろそろ決めるとするか。

 

ジョーカーメモリをマキシマムスロットに叩き込む。

 

【Joker! Maximum Drive!】

 

体が半分に割れ、右側のソウルサイドが分身し、一斉に攻撃を繰り出す。

敵が怯んだところで…

 

「「ジョーカーストレンジ!ハァッ!」」

 

左側、ボディサイドがチョップを繰り出す。

急所に当てることができたようで、敵のISは機能を停止する。

ここまで14秒…また世界を縮めてしまった…

 

「そういや何の躊躇いもなく倒しちまったが…中の人は無事か?」

 

今更になって心配になり、駆け寄ってみる。

 

「あのー、大丈夫ですかー?」

 

へんじがない。ただのしかばねのようだ。

 

「いやネタやってる場合じゃねえんだよ…本当に大丈夫でs…」

 

……この時の俺は、敵を倒したことで油断しきっていたのだろう。

 

『ご主人様!お逃げください!』

 

ズドォォォォォオオオン!!!

 

ジャーヴィスが言い終わる前に敵のISが自爆し、モロにそれを食らってしまった。

 

「ぐぁぁぁああっっ!!!」

 

変身していたおかげで致命傷にはならなかったが、意識は朦朧としていた。

そして直ぐに変身が解除される。

気を失うのは、この世界に転生した直後以来だろうか。

 

薄れゆく視界の中、なにやら神が手を合わせて謝っているような、そんな景色が見えた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

……知らない天井だ。

実際知らない。何処だここは?

辺りを見回す前に、誰かが傍にいることに気付いた。

 

「織斑ェ…男が看病しててしかもその場で寝てるとか誰得だよ…」

 

若干説明口調なのは気にしない。

それよりも今はこいつを…って痛え!

体を動かそうとすると、体のあちこちに痛みが走った。

 

『おはようございます。ご主人様』

 

「おう…」

 

『幸い骨などに異常は御座いませんが、ご主人様は痛みに不慣れで御座います。当分は安静にしていてください』

 

痛みに不慣れか…

確かにそうかもしれないな。

転生前は勿論、この世界でも、大きな怪我というのを体験したことはなかった。

これはこれで、貴重な体験なのかもしれない。

 

「大変だな…主人公ってのは」

 

『仕方のないことです』

 

だからこそ、いつまでも寝てはいられない。

今はとっとと治すことに専念するとしよう。

……そういえば。

 

「織斑は一体いつからここに?」

 

『およそ三時間前からで御座います』

 

ほんとにすげえな主人公。

 

傍らで眠り続ける織斑に俺は、

 

「…ありがとな、一夏」

 

誰にも聞こえないような小さい声で、そう呟くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『私には聞こえているんですけどね』

 

「てめえはシリアスってもんを知らんのか?あ?」

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

事件があった次の次の日。

 

 

 

「何やら大怪我でぶっ倒れてた気がしたが、別にそんな事はなかったぜ!」

 

「いやあったからな!?ってかテンション高いな!」

 

そりゃあ丸一日も寝てたらテンションもおかしくなろうて。

ちなみに痛みは丸一日寝たら消えた。

いくらなんでも不自然だと思ったが、まぁ気にしたら負けだろう。

 

「さーて、今日も一日がんばるぞい!」

 

「人の話を聞けええええええ!!!!!!!」

 

1年1組に、織斑の声が木霊していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、IS学園の研究室では。

 

「織斑先生、あのISの破片から、こんなものが…」

 

「…何だこれは…USBメモリの一部…か?」

 

「解析した所、あのISにはコアが使われていた形跡が無かったようです…どうなっているんでしょう?」

 

「ふむ…」

 

咲の知らぬところで、事態は思わぬ展開を迎えていた。

 




主人公が若干デレました。
そして一歩成長。
そしてこの展開…
が、頑張ります(白目)
感想、ご指摘等、お待ちしております。
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