頑張らねば…
昼休み、屋上にて。
「なんで俺ここにいるん?ねえ、なんで?」
『ミスター織斑に誘われたからではありませんか』
目の前では、篠ノ之、凰、オルコットがお互いを睨み合っていた。
ちなみにデュノアもここにいる。
なんでも、篠ノ之が織斑を昼飯に誘ったら、その他を織斑が連れてきたんだとか。
俺含め。
「なぁ織斑、お前一度頭調べてもらってこい。ここまで来ると病気としか思えん」
「何でだよ?大勢で食った方が美味いじゃねえか」
「時と場合ってもんをだな…」
まぁ織斑だし仕方ないか。
早々に諦めて、俺は自前の弁当を取り出す。
「あれ?咲、弁当持ってるじゃねえか」
言ってなかったっけ?
「昨日から持ってきてたぞ?人目につかないところで食ってただけで」
「なんでそんな…」
分かってないなあ。
「いいか織斑。モノを食う時ってのはな、誰にも邪魔されず自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで…」
「お、おう…そうなの、か?」
分かればよろしい。
「なあ、俺にも食わせてくれよ、咲が作ったんだろ?それ」
さっき俺が言ったこともう忘れたのかこの馬鹿は…
まぁ今日は大き目のを持ってきたわけだし、少し分けてやるか。
「ほらよ。取りすぎたら殴るぞ」
「こ、これは…」
ちなみに今日の弁当は、鰹節を白飯で挟んで、その上に炒めた薄切り牛肉を乗せただけのシンプルなものである。妖アパ八巻に載っていたのだが、いざ作るとこれが美味いのなんの。肉とご飯は正義だね。ちなみに付け合せは沢庵と乱切りの胡瓜である。
あ、味付けはちゃんとしてるぞ?
「美味そうだけど、さすがに栄養偏りすぎてないか?」
「その為の野菜○活だ。一日分の野菜がこれ一本」
「それで良いのか…」
ぶっちゃけ体調崩しても束いるしね。
あいつのテクノロジーはマジでどうかしてる。
肉体改造されそうになった時は本気で戦いました。ハイ。
「んじゃあお言葉に甘えて……美味っ!なにこれ美味っ!」
「そ、そんなに美味しいの?」
「ああ!なんていうか、こう…ガッツリしてるんだけど、繊細な味付けというか、おかかと肉と米が口の中で黄金のハーモニーを…」
食レポ下手やなーこいつ。
まぁ織斑だからしゃーない。
「ね、ねぇ咲、あたしも一口貰っていい?」
凰から話しかけられるのって珍しいな。
てか織斑以外に話しかけられるのが珍しい。
あれ?俺結構ヤバくね?
人として。
「あ、ああ、良いぞ。持ってけ」
「ありがと!あんた結構良いヤツじゃない!」
こいつ飯で人を量ってんのか?
「で、ではわたくしも…」
「わ、私も一口…」
こいつら…
「取りすぎんなっつってんだろうがっ!」
大勢と関わったのは久しぶりだが…
やっぱり慣れないなぁ…
一対一、特に織斑なら何とかなるんだが…
『いい加減にコミュ障は治された方が宜しいかと』
『うっさい』
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
その日の夜。
「お引越しです!」
「「は?」」
いきなり山田先生が訪ねてきて訳の分からないことを仰っている。
なんだこれ。
「一人部屋が一部屋だけ確保できたので、織斑君か茅野君のどちらかにお引越しを…」
ああ、そういうことね。
「デュノアを一人部屋に入れればいいんじゃないですか?」
「デュノア君はまだ学園に来たばかりなので、一人にさせてはいけないと上から…」
ああ、上の人ね。察した。
となれば俺がやることは一つ。
「悪く思うなよ織斑…【Puppeteer!】織斑一夏、俺に一人部屋を譲れ」
これ全て俺の精神的安寧のため。
いい加減一人になる場所が欲しかった。
てかパペティアーメモリが有能すぎてヤバい。
「か、茅野君?学園の外でのISの使用は…」
「先生は何も見ていません。ほら織斑が自分から譲ってくれてるんですよいやー有難いなあHAHAHA」
「は、はぁ…」
困ってる山田先生可愛い。
(咲…明日覚えてろよ…)
なにやら織斑が睨んでいるが気にしない。
恨むのなら精神攻撃に耐性を持っていない自分を恨め。
「んじゃ、俺の荷物これだけなんで、案内お願いします。ああ織斑は放っておいて大丈夫です」
勢いで山田先生を押し切った!
念願の一人部屋を手に入れたぞ!
『殺してでも うばいとる』
「な なにをする きさまらー」
「か、茅野君?どうしたんですかいきなり?」
…ジャーヴィスと咲は今日も平常運転でした。
「なぁ、いくら日常パートとはいえ短すぎねえ?」
『メタ発言はおやめください』
どうしたら平均4000文字とか書けるのでしょうか…
自分がやっても内容が薄くなる気しかしません。
ご意見ご感想、お待ちしております。