…今更ですね。はい。
そんなこんなで学年別トーナメント当日。
アリーナにはすんごい数の人が集まっていた。
各国の首脳やら、なんか怖そうなオジサマ方とか、普通の生徒とか。
「緊張するなあ…」
「この程度の人混みに臆するとは、特訓が足りんな織斑よ」
「体震えてんぞ」
「そそそそそんなことねえしこれ武者震いだしあははははは」
「緊張しすぎだろ!?」
だってこんな大勢の前に晒されるなんて聞いてませんし。
コミュ障にこの仕打ちはさすがに酷です。ええ。
『ご主人様には良い薬かと』
「これ劇薬じゃねーか処方箋間違ってんぞ」
こんな時に役に立つメモリは……
そうだ。ルナメモリで現実から逃げよう。うん。それが良い。
「なぁ咲」
「何だよ俺は今から夢の世界に」
「俺の不戦勝になるけど、良いのか?」
あ?
「織斑…この俺を煽ってタダで済むと思うなよ…?」
「ああ、それでこそ咲だ!」
なんか上手いこと乗せられた気がするが、まあいいか。
勝たなきゃ俺のプライドがボドボドだ。
『安いプライドですね』
『地の文読むんじゃねえよ』
「そういや、組み合わせはどうやって決まるんだったっけ?」
「完全ランダムって言ってた気がするぞ?まぁ初戦から当たることはないだろ。多分」
ラノベじゃあるまいし幾らランダムとはいえ、せっかくの男性操縦者を早々に退場させるようなことはしないだろう。
しないと信じたい。
「お、出た出た」
アリーナ中央の巨大モニターに、トーナメント表が映し出される。
一回戦は…
「おお、篠ノ之さんと…誰?」
『鷹月静寐、ご主人様のクラスメイトで御座います』
「マジで?」
正直クラスメートの顔も名前もあまり把握できていない。
のほほんさん?とやらは覚えた。雰囲気が独特なんだよな。
全く話してないけど。
「そういやあいつらは…」
近くにはいないだろうから、遠い所を探してみる………いない?
『灯台下暗し、で御座います』
……いた。
丁度隣に表示されていた。
「ってことは二回戦目か…本当にランダムなんだな、コレ」
職員の方々、疑って申し訳ありません。
「さて、負けるなよ?織斑」
「そっちこそ、箒の剣は強いぞ?」
良いねこれ。青春っぽい。
「うし、ピット行ってくるわ」
「ああ!頑張ってこいよ!」
言われなくても頑張るさ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
一回戦目、茅野咲&ラウラ・ボーデヴィッヒ vs 篠ノ之箒&鷹月静寐
ちなみに
「とりあえずボーデヴィッヒさんには鷹月さんを頼むわ。どう?」
「問題無い。貴様こそ、足を引っ張るなよ?」
完全に戦闘モードだな。
流石軍人。隙が無い。ように見える。
素人目だから詳しいことは分からん。
5
「お手柔らかに頼むよ、篠ノ之さん」
4
「悪いが全力で行かせてもらう。私は負けられない!」
2
あー…あの約束か…
「はああああああああああ!!!」
突っ込んでくる篠ノ之さんを躱し、蹴りを入れる。
「ハッ!」
「くっ…この程度!」
案の定というか何というか、あまりダメージになっていないようだ。
仕方ない…
「ジャーヴィス!」
俺の思考を読み取り、メモリがドライバーに転送される。
【Heat! Metal!】
熱き闘士、
「また見た事が無い姿に…」
「そりゃ見せた事ないからな!」
炎を宿したシャフトで、連撃を叩き込む。
「オラオラオラオラァ!!」
「ぐあっ!」
かなりダメージを与えた上に、吹っ飛ばせた。
ボーデヴィッヒさんは…
「肩慣らしにもならんな…」
「うう…」
俺は何も見なかった。
『前方注意』
は?
「ハアアッ!」
「ぐあっ!」
篠ノ之さんが何時の間にか体勢を立て直していた。
迂闊だったな…
『ご主人様は御自分の心配をなさってください』
「へいへい…」
しっかし今のは強烈だったな。
打鉄とはいえ、乗る人間の腕次第で大分強さが変わるようだ。
「こっからどうしたもんかね…」
俺は今悩んでいる。
策は有る。
だがこれはスポーツマンシップ的にどうなのだろうか?
いやでもあるものは使わないと損だし…
力持ってんならそれ活用しろよ!ってのはよくある話だし…
正直気は進まないけど…これも運命って事で。
「篠ノ之さんや」
武器を下し、話しかける。
「何だ、降参か?」
「そんな気はないけど…あー、先に一言、マジでごめんなさい」
頭を下げ、誠心誠意心を込めて謝る。
「…?」
とあるメモリをマキシマムスロットに入れ、発動させる。
「恨むんなら神を恨んでくれ」
「一体何を…」
言い終わる前に、篠ノ之さんの動きが止まる。
「それじゃ、
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「一体私に何をしたのだ!」
試合終了後、篠ノ之さんが詰め寄ってきた。
ちなみに俺達の圧勝であった。
「気が付いたら試合は終わっているし、私は一方的にやられていたと言うし…」
「いやあのですね?これには色々と訳が…」
「話せ」
イエス、マム。
「ほら、昨日織斑達と特訓しただろ?その時に【Yesterday!】コレ使ったんだよ」
「イエスタデイ…昨日?」
トリックは簡単だ。
昨日の特訓の時に、トリガーマグナムにイエスタデイメモリを装填し、織斑を除く全員に刻印を撃ち込んでおいた。
無論体に一切害の無い出力で、だ。
調整はジャーヴィスが一晩でやってくれました。
織斑に打ち込むのはつまらなさすぎるからやめておいた。
あとはマキシマムを発動させれば、昨日の演習通りの動きをしてくれるという訳だ。
「これまでのもそうだが…今回のは度が過ぎていないか!?何だそのチートは!」
「いやほんとごめんなさい使いたかったんです!」
土下座で謝る。
実際に使ってどれだけ効果があるのか知りたかったんや。
「…ハァ…まぁ、負けたのは私だ。そもそも人を操る術も持っていたものな。何ら不思議では無い」
あ、パペティアーでも良かったか。
今度やr
「何か言ったか?」
「何も言っておりません」
織斑とデュノアもピットに入ってきた。
説明が大変だな…
やっぱり短いですね…
せめて3000はいきたい…
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