IS×仮面ライダー AtoZの所持者   作:GENERAL

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今回は地味に長くなりました。
そしてサブタイトルが自分でも意味不明。


第十九話 愛と暴力のキック

織斑達に説明を済ませ、二回戦目。

どのメモリで行くか悩んでいた。

 

『あと二分で御座います』

 

「ちょっと待ってろ考えてるから」

 

戦闘中にメモリを交換できる暇が有るとは限らないから、慎重に決めなくてはならない。

バードは確定だが二本目をどうするか…

 

「機動力は確保できてるわけだから火力を…いやでも大丈夫か…?」

 

『あと一分』

 

だから急かすなっての。

 

「うじうじしてても仕方ないな。これで行こう」

 

バードメモリは直接ドライバーに、もう一本は俺の手に転送される。

 

【rrRocket!】

 

巻き舌の発音が素敵だ。

 

「変身」

 

【Bird! rrRocket!】

 

鳥のロケット、訳の分からない組み合わせだが変身できた。

右半身は赤、左半身はエメラルドグリーンである。

 

「絶望的に色が合わねえな…」

 

まあ仕方あるまい。

とりあえずアレをやらなくては。

 

「宇宙ぅぅぅ……キターーーーーーーーー!!」

 

両手を上げて、お決まりのセリフを叫ぶ。

 

「な、何だいきなり…」

 

ボーデヴィッヒさんが動揺している。

だが気にしない。

 

「お約束って奴だよ。行くぜ」

 

カタパルトから射出され、織斑達と向き合う。

 

「待ってたぜ、咲!」

 

「そいつはどうも。デュノアもよろしくな」

 

「この前みたいに行くと思ったら大間違いだよ!」

 

「…ふん」

 

ボーデヴィッヒさんは不機嫌そうに、織斑を睨み付けている。

戦闘に支障が出ないといいんだが…

 

カウントダウンが終わり、試合が始まる。

 

「うおおおおおおおおおおおッ!!!」

 

開幕と同時に織斑が突っ込んでくる。

俺の方に。

 

「こっち来んな!」

 

ロケットメモリの力を開放して、前方に大量のロケット弾を出現させ、放つ。

 

「Fire!」

 

「うおっ!」

 

ギリギリで躱され、弾はアリーナの壁に当たり爆発を起こす。

 

「あっぶねー…」

 

「余所見してる場合じゃねえぞ!」

 

織斑を追いかけ、更に弾幕を張る。

 

「くっ…だったら!」

 

雪片弐型を展開され、ロケット弾を…切られた!?

 

「そんなんアリかよ!」

 

「俺だって負けてらんないんだよ!」

 

銃弾切りなんて御伽噺だと思ってたわ。

あ、でもBB弾切ってる人いたなあ…

 

「おおおおおッ!」

 

弾幕を突破され、剣が俺に当たり…

 

「あれ?」

 

当たらない。

 

「こいつは私の獲物だ」

 

何時の間にか隣にボーデヴィッヒさんが居た。

織斑も何故か止まっている…

何をした?

 

『ジャーヴィス』

 

『アクティブ・イナーシャル・キャンセラー、通称AICと呼ばれる、慣性停止装置の様です』

 

つまるところ行動を封じる結界のようだ。

ソレナンテチート?

最強じゃねーか。

 

「って、デュノアはどうしたんだよ…」

 

周りを見渡すと、体勢を立て直そうとしているデュノアを見つけた。

こいつはラッキー。

 

「んじゃ、織斑は任せた!」

 

聞こえているか分からないが、一応伝えてデュノアの方へ向かう。

 

「大丈夫かー?」

 

「何とかね…」

 

あまりダメージを負わされていないところを見ると、適当にあしらって織斑の方へ来たんだろう。

さすが軍人、やりおる。

 

「それじゃ、この前の続きと行こうか!」

 

「上等!」

 

ロケットの弾幕と、デュノアの銃の弾幕がぶつかり合い、大爆発を起こす。

 

「オラオラオラァ!」

 

「甘いよ!」

 

左から、右から、上から、下から、あらゆる角度から撃ち続けても、すべて迎撃されてしまう。

参ったな…

 

「そんなに当たらないと俺泣きそうなんだけど!」

 

「じゃあもっと泣かせてあげるよ!」

 

「何を…」

 

デュノアが俺に接近し、武器を持ち変える。

 

「ハァッ!」

 

「うおっ!?」

 

いきなり切りつけられ、アーマーから火花が散る。

 

「痛ってえ…近接武器あったのかよ…」

 

「銃だけだなんて一言も言ってない、よっ!」

 

さらに切りつけられるが、ギリギリ躱す。

 

『ここは一旦距離を取るべきです』

 

「了解!」

 

バードの力を最大限に発揮して、その場から逃げる。

 

『こっからどうしたら良い?』

 

『ミスボーデヴィッヒとの連携を取れなければ、勝率は0%です』

 

『それが出来たら苦労しねえんだよ…』

 

こうして逃げている間も、後ろから弾丸が追って来ている。

仕方ない…

 

「メモリ交換!」

 

『既に転送しています』

 

【Bird! Metal!】

 

メタルシャフトを構え、後ろに向き直る。

 

「頼んだ!」

 

『畏まりました』

 

体の制御をジャーヴィスに任せ、銃弾を弾かせる。

 

「なっ!?」

 

デュノアが驚いている。

まあ無理もない。動き方がさっきまでと別人の様になったのだから。

 

『弾丸処理、完了しました』

 

「グッジョブ!」

 

やはりジャーヴィスは優秀。

そんでもって…

 

「ハアアアアッ!」

 

丁度下で戦っている織斑に向かって急降下。

シャフトを振り下ろす。

 

ズガァン!

 

「ぐああっ!」

 

不意打ち成功。織斑を叩き落とすことに成功した。

だが…

 

「邪魔をするな!」

 

「これタッグバトルだから!」

 

ボーデヴィッヒさんはお怒りだ。

ってかこんな事してる場合じゃ…

 

「追いついた!」

 

「ヤバッ…」

 

ズガガガガガガン!

 

二人纏めて弾丸の雨を貰ってしまう。

 

「ぐああああッ!!」

 

かなりのダメージを受けてしまった。そして痛え。

このままじゃガチで負けるぞ…

 

「くっ…ジャーヴィス!」

 

右手にメモリが転送され、すかさずマキシマムスロットへ叩き込む。

 

【Queen! Maximum Drive!】

 

全てを阻むクイーンの障壁が展開され、俺とボーデヴィッヒさんを包む。

そしてこの中に織斑達の声は届かない。

 

「ハァ…頼むから、二人で戦うって事を考えてくれ…このままじゃ…負ける…」

 

俺は息も絶え絶えに伝える。

既にかなり体力を使っている上にマキシマムまで使っているのだ。

正直限界です。

 

「なら貴様は下がっていろ。私一人で…」

 

「それが駄目だっつってんだ!」

 

一人だけではきっとあの二人には敵わない。

敵ながら天晴な連携だ。あいつらは。

というか俺達の連携が出来て無さすぎる。

 

『僭越ながら作戦を立てさせて頂きました。どうかお聞き下さい』

 

「チッ…もし失敗したらどう責任を取るつもりだ」

 

「失敗することを考えてるのか?」

 

「何…?」

 

おし釣れた。ここからが本番だ。

 

「あんな奴ら相手に負けると、ほんの少しでも思っているのか?」

 

「私が…負けるだと?」

 

「ああそうだ。織斑が憎いだろ?負けたくないだろ?だったら今だけは、俺を信じてくれないか?」

 

『正確には私の作戦ですが』

 

『ちょっと静かに』

 

こんだけ煽れば多分いける…よな?

 

「いいだろう。話してみろ」

 

心の中でガッツポーズをとりつつ、ジャーヴィスの作戦を聞く。

 

 

 

 

 

……………………

 

 

 

 

 

「…本当にそれで大丈夫なのか?」

 

『ではこれ以外に策は有りますか?』

 

ぐぬぬ。

 

「やる事は分かった。指示に従ってやる」

 

やっぱり素直だな。

 

『有難う御座います』

 

「んじゃあ行きますか…ジャーヴィス」

 

『既に』

 

【Accel! Violence!】

 

加速する暴力、アクセルバイオレンス。

全身真っ赤の火力特化型ってイイよね。

 

マキシマムスロットからクイーンメモリを引き抜くと障壁が解除され、織斑達と再度向き合う。

 

「会議は終わったか?」

 

「随分余裕そうだなオイ…ああ、もう大丈夫だ」

 

「それじゃあ遠慮無く…行かせてもらうよ!」

 

デュノアと織斑が突っ込んでくるが、俺達は手筈通り、俺が織斑、ボーデヴィッヒさんがデュノアに付く形で戦闘を再開する。

 

「ハァッ!」

 

「くぅっ…」

 

ボーデヴィッヒさんがAICでデュノアの動きを止め、俺は織斑に殴り掛かる。

 

「らァッ!」

 

「ぐっ…重っ…」

 

アクセルメモリで加速させたパンチは、想像以上に強力らしい。

かなりのダメージを与えられた。

 

「織斑…悪いが一気に決めさせてもらうぜ!」

 

体力上の問題でな!

 

「こっちだって!」

 

【Violence! Maximum Drive!】

 

「零落白夜、発動!」

 

俺は右足に赤い光を宿し、織斑は雪片弐型を構える。

 

「ハッ!」

 

上空に飛びあがり、キックを放つ。

 

「バイオレンス……カルネージィィィィィ!!!」

 

「うおおおおおおおおおッ!!!」

 

二つの光がぶつかり合い、火花を散らす。

 

「オオオオオオオオオッ!!!」

 

「おおおおおおおおおっ!!!」

 

ズドオオオオオン!!

 

煙が巻き起こり、二人の姿は見えなくなる。

 

 

 

 

 

 

 

煙の中に立っていたのは…

 

 

 

 

 

 

 

「ゲホッ…クソッ…エネルギーが…もう…」

 

「ゼェ…ハァ…ど、どうだ織斑…俺はまだ行けるぞ…」

 

白式の解除された織斑と、変身状態を保った咲だった。

 

「ハァ……い…いよっしゃああああああ!!勝ったあああああぁ!!」

 

『おめでとう御座います。ご主人様』

 

俺が初のマトモな勝利に酔いしれていた、その時だった。

 

 

「う…ああああああああァァ!!!!!!!」

 

アリーナに、ボーデヴィッヒさんの叫び声が響いたのは。

 




必殺技のネーミングが中二臭くなってきました。今更ですね。
ご指摘ご感想、お待ちしております。
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