IS×仮面ライダー AtoZの所持者   作:GENERAL

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ここの所投稿ペースが速い理由ですか?
…テスト期間って部屋の掃除とかしたくなりますよね。


第二十三話 ひと目で、尋常でない天使だと見抜いたよ

臨海学校、当日。

俺達はバスに乗って、海沿いの道を走っていた。

ちなみに席は織斑の隣で窓側である。

あくまでこれは織斑が自発的に譲ってくれた席だ。僕は悪くない。

 

「海だなぁ…」

 

『海ですからね』

 

アホ丸出しの会話をしながら、きらきらと輝く海を眺めている俺の隣では、織斑達が何やら言い争っている。

どうせまた下らない事だろう。

 

『到着まで残り十五分ほど御座いますが』

 

「そんだけありゃもう一眠りできるだろ……?」

 

不意に、眼鏡に着信アリの文字と、兎のアイコンが表示される。これは…

 

『…何の用だ束』

 

『やーやーさっくん!元気そうで何よりだよ!』

 

ISを生み出した天災、篠ノ之束が、いつも通りのゆかりんボイスのハイテンションで話しかけてきた。

こいつは週に一回くらいはこうして電話してくる。

大体は取り留めのない話で終わっているが。

 

『俺は何の用かを聞いたんだけど?』

 

『あーそうそう!今日そっちに行くって事を伝えておこうと思って!』

 

『は?』

 

こいつはアホか?

ああアホだった。天才だけどアホだった。

 

『…何の目的で?』

 

『可愛い妹の頼みは断れないって事さ!それじゃあまた後でねー!』

 

…もう切れてやがる。

というか可愛い妹の頼みって…

 

『まさかとは思うが…篠ノ之が専用機をおねだりした、とか?』

 

『可能性としては十分に有り得ます』

 

また余計な事を…

織斑先生がキレる光景が目に浮かぶようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局その後は寝つけず、旅館に到着した。

 

生徒全員が整列したのを確認すると、織斑先生が指示を出す。

 

「今日から三日間お世話になる、花月荘の清州さんだ。皆、失礼のないように」

 

「「「「「「「「よろしくお願いします!」」」」」」」」

 

女子達のきれいに揃った挨拶に微笑む女将さん。

かなりの美人さんだな。

 

「あら、そちらが噂の?」

 

織斑と俺の方に問いかけてくる。

とりあえず深呼吸をして精神を落ち着かせて、

 

「茅野咲と申します。男なので何かしらご迷惑をお掛けするかもしれませんが、よろしくお願いします」

 

よし噛まずに言えた。

俺えらい。

 

「お、織斑一夏と申します。よろしくお願いします」

 

二人で頭を下げる。

 

「あらあら、ご丁寧にどうも。それでは皆さん、お部屋へご案内します。どうぞこちらへ」

 

女将さんの案内に従って、旅館の中を進んでいく。

今日は一日中自由時間で、海に行く時は別館に着替える場所があるとか。

…覗きなんてしないぞ?

 

「ねーねーおりむー、さっきー」

 

この間延びしたような、ほにゃっとした感じの声は…

 

「えーと…のほほんさん?さっきーって俺?」

 

「そうだよ~」

 

そういえば話すのは初めてかもしれないな。

ネーミングセンス的には束とどっこいどっこいだが、何だろう。

不思議と嫌ではない。というか癒される。

なんだこの歩くアロマポットは。

 

「二人の部屋はどこ~?遊びに行くから教えて~」

 

そういえば、俺と織斑の部屋はしおりに載っていなかった。

配られた直後に気付いて山田先生にも話したのだが、その時は結局答えてもらえなかったな。

 

「山田先生にもどこか別の場所、としか言われてないんだ。ゴメンな」

 

「そうなんだ~」

 

…先程束と話したイライラが浄化されてゆくようだ。

嫌な事があったら話を聞いて貰おう。そうしよう。

 

女子達は全員部屋に案内され、俺と織斑と織斑先生だけが残った。

 

「先生、俺達の部屋は?」

 

「こっちだ。ついてこい」

 

そういって案内された部屋は、教員室、と張り紙がされた部屋だった。

……え?

 

「ここ…ですか?」

 

「不満か?」

 

「勿論」

 

何が楽しくて臨海学校で教師と相部屋にならにゃいかんのだ。

絶対嫌だね。

 

「最初はお前達二人で一部屋を使わせる予定だったが、それだと確実に就寝時間を無視した馬鹿どもが押し掛けるだろうという事になってな」

 

「…つまり押し掛けさせなければ良いと?」

 

「だから私と同室となった訳だ。これなら女子も…「お言葉ですが」…何だ」

 

「部屋に入らせないだけなら最強のガードマンがここに」

 

自分の眼鏡を指さし、話を続ける。

俺の眼鏡は束に弄られている為、様々な機能を持っている。

たとえば監視カメラとか。

寝てるジャーヴィスを自動的に叩き起こして、人払いをさせることもできる。

とまぁ、ここまでは話したのだが…

 

「…それは分かったが、部屋を取っていない以上、どうする事もできないだろう?」

 

「デスヨネー…」

 

そう、いくら策があっても部屋そのものが予約されていない。

…待てよ?

 

「ちょっと失礼」

 

俺が向かった先は旅館のフロントである。

何をするかって?

 

 

…部屋が無いなら今から取ればいいじゃない。

 

「すいません…ちょっとよろしいですか?」

 

ブラックカードをチラつかせながら話を進めると、あっという間に一部屋確保できた。

金は正義(ゲス顔

 

 

「部屋取れたぞ~」

 

「貴様という奴は…」

 

織斑先生が頭を抱えているが、気にしない。

そもそもこういったイベントで教師と相部屋にする方が間違ってるのは先生も分かっているだろう。

 

「ハァ…まぁ良い、見逃してやる」

 

「有難うございます」

 

最近織斑先生が更に甘くなった気がする。

良い傾向だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

荷物を置いた後、肩掛けの小さい鞄に水着やら何やらを詰めて、俺の取った部屋を出て海へ向かう。

ちなみに普通の部屋だ。ロイヤルなんて取ったら流石に怒られる。

 

 

 

そして別館に向かう途中で、偶然にも篠ノ之と出くわしたが、直ぐに何処かに行ってしまった。

何だったんだ?

 

 

『…ご主人様、あれを』

 

「あん?一体何が…」

 

眼鏡に表示されたガイドの方へ目を向けると………ウサ耳が生えていた。

…ウサ耳が生えていた。

大事な事なので二回言いました。

 

「…織斑、先に行ってろ」

 

「え?何「いいからはよ」…分かった」

 

織斑が行ったのを確認すると、俺はウサ耳に近づく。

 

【Zone!】

 

ウサ耳に手を触れ、ゾーンを発動。

向こうにギリッギリ見えるレベルの遠い岩場までウサ耳を飛ばした。

 

ォォォォン………

 

…何やら爆発音が聞こえた気がするが、気のせいだろう。

ウサ耳が発信機になっててそこに何かが落ちてくるなんて予想できる訳無いじゃないかHAHAHA。

 

とっとと海に向かいますかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

「咲、さっきは何かあったのか?」

 

駄洒落か。

 

「いや何も?」

 

「…?」

 

俺と織斑は水着に着替え、浜辺に立っていた。

周りでは女子達がはしゃいでいる。

…正直目のやり場に困る。

 

「いーちーかっ!」

 

「のわっ!」

 

凰がいきなり織斑の肩に飛び乗る。

にしても織斑はあまり動じていないな。

鍛えているのか、それともコイツが軽いのか。

 

「鈴、お前ちゃんと食ってるか?やけに軽いぞ?」

 

「え!?そ、そう?ま、まぁ…それはそれで嬉しいけど…」

 

肩車の状態でイチャイチャしてんじゃねーよと言いかけたが、黙っておいた。

それにしても織斑は大分ゴツくなった気がする。

入学当初は割と痩せてるイメージがあったが、見違えたな。

かく言う俺は特に変化は無く、いつも通りである。

 

「…一夏もゴツくなったけど…咲は何て言うか、凄いわね。色々と」

 

「まぁ、あの馬鹿の世話してる内に…ね。あはははは」

 

遠い目で海を眺める俺を、不審な目で見る織斑と凰。

転生してからというものの、束の世話は一筋縄ではいかず、気付いた時には俺でも引くレベルの大男が出来上がっていた。

詳細スペック?活動報告に書いてあるからそれ読んでくれ。

メタァ。

 

 

「り、鈴さん!?あなた一体何を…」

 

「見ればわかるでしょ?移動監視塔ごっこよ」

 

走ってきたオルコットに対してさらりと答える凰。

てかごっこて。

 

しばらくすると、織斑に肩車して貰おうとする女子が集まりだした。

とりあえず放っておいて、俺は海の方へと向かっていく。

ああいうのは関わらないのが一番だ。

 

「あ、咲、ここにいたんだ」

 

「おお、デュノア……と、ラウラか?」

 

声に反応して振り向くと、水着を着たデュノアとラウラらしき何かが居た。

何故かバスタオルを体中に巻きつけているようだが…

 

「ほら、出てきなってば」

 

「わ、私にもその、心の準備という物があってだな…」

 

…いつもの威勢のいいラウラは何処に行ったんだい。

だが恥じらう姿もこれはこれで…

顔が見えていないのが残念だ。

 

「ラ、ラウラ?その…俺の選んだ水着が嫌だったんなら、別に無理して着なくても…」

 

あの時ラウラは特に水着を見ないで買いに行っていた為、趣味に合わないかった可能性は十二分に有り得る。

 

「ち、違う!決して嫌なわけではなくて…その…」

 

ええい、と叫びバスタオルを脱ぎ捨てる。

そこに立っていたのは…

 

「……可愛い………」

 

自分の語彙力の無さが悔やまれる。

それほどまでに可愛かった。

いつもは降ろしている髪はサイドテールに纏められており、ラウラの透けるような白い肌と対照的な黒いビキニタイプの水着は、とてもよく似合っていた。

 

冗談抜きで超絶可愛い。抱きしめたい。撫でたい」

 

「こ、声に出ている…」

 

「…あっ」

 

「「……………」」

 

(うわぁ…何この甘ったるい空間…)

 

そんなデュノアの心の声に二人は気付く筈も無く。

 

そこにはしばらくの間、ピンク色の空間が形成されていた。

 




日常パートはもうちっとだけ続くんじゃ。
ラウラ可愛い。

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