闇を祓う者 〜破壊と革命の代行者〜   作:黒いファラオ

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前回までの仮面ライダーディ……闇を祓う者は

「世界が俺に……撮られたがっていない」
「九つの世界に九人の仮面ライダーが現れました。それは独立した別々の物語。あなたは九つの世界を旅しなければなりません」
「変身!」

…………勿論嘘です。本物は↓

前回までの闇を祓う者は!

「そいつらを殺せば、この世界は崩れ始めるのだ!」
「通りすがりの神の遣いだ!」
「おのれ、ディケイドォォォォオオオオ!」
「あ、ナイス」

 最後ので全て台無しwww

今回はタイトル通りです


勇気の鈴が~ファンインイン♪

 白騎士とアルテミスの使い事件以降、世界は原作通りの女尊男卑の世界へと向かっていった。国際IS委員会も発足し、やはり束姉さんは原作通り世界から身柄を狙われることになり、逃亡しようとしていた。しかし、一つ原作とは違う点があった。それは……、

 

「箒ちゃん……」

「嫌だ!」

 

 束姉さんに張り付いて離れないモッp……ゴホン、箒のことだ。原作では篠ノ之束に対して憎しみすら覚えていたが、この箒はなぜかシスコン化しており、篠ノ之姉妹はシスコン姉妹へとフォームライドしていた。

 

「行っちゃヤダ!」

「ゴメンね、箒ちゃん。お姉ちゃん行かないと、皆に迷惑かけちゃうからさ」

「迷惑ならもう慣れたから!」

「あはは、それもそうだね……。でも……」

「姉さ……」

 

 千冬姉さんが後ろから箒の意識を落とした。

 

「これで良かったか? 束」

「うん。ありがとう、ちーちゃん」

「あのままじゃ、箒はいつまで経っても離さなかっただろうしな。正しい判断だと思うよ」

 

 千冬姉さんが箒を連れて離れていってから改めて、束姉さんに話しかける。

 

「束姉さん」

「ん? どうしたの? かーくん」

「これを持っていてくれ」

「何? この黒いの」

 

 俺は黒い三角錐の形をしたものを手渡す。

 

「俺が造った物だ。これがあれば三回までディスプレイ表示で会話することが出来る。声だけじゃ物足りないだろうと思ってさ」

「うわぁ、ありがと!」

「いいよ」

「ね、ね、解体して調べていい!?」

「本気で束姉さんのこと嫌いになるだけだから別にいいよ?」

「分かった。解体しない。お願いだから嫌いになるのはやめて!」

 

 束姉さん(ドアホ)がふざけたことを訊いてきたから全力の笑顔with冷めたで返す。案の定泣きながら謝ってきた。まあ、嫌いになることはないので、大丈夫。束姉さんは冗談で訊いてないだろうけど。

 

「取りあえず説明するぞ。対話できるのは同じものを持っている人とだけ。使い方は面をタッチして、その面を下にして置く。そうしたらディスプレイが出るから、そこにある対話したい人の名前を選んで対話ボタンを押せばOK。人数に制限は無し」

「かーくん、"三回まで"って言ったけど三角錐には面は四つあるよ?」

「ああ、一回は起動実験だから。失敗してたらまずいからな。まあ、無いだろうけどな」

「なるほど、了解」

「これは千冬姉さんと一夏、あと箒に渡しておくから」

「そうか。なら今、私も貰っておこう」

「うん、渡すよ。渡すけど、突然後ろから現れて声かけるの止めて貰っていいかなぁ!」

 

 千冬姉さん降臨。本気で心臓に悪いので止めて欲しい。この人は隠密スキルまで持っているのか。アサシンのサーヴァントとして喚べるな。取りあえず千冬姉さんに渡す。

 

「千冬姉さん、説明していい?」

「いや、最初から聞いてたから大丈夫だ」

「何やってんだ、あんたは!」

 

 本当に何やってんだ、この人。

 

「そろそろ、私行くね」

「ああ、気を付けろよ、束」

「大丈夫だよ、ちーちゃん。なんてったって、私だからね!」

「ははっ! 説得力が違うな!」

「かーくんもコレ、ありがと!」

「どーいたしまして。じゃあ、それを使う合図は俺がするから」

「分かった! じゃあ、ちーちゃん、かーくん。待ったねー!」

 

 こうして、篠ノ之束は世間から行方を眩ませた。そして、その妹である篠ノ之箒も、日本政府の要人保護プログラムによって、この街から引っ越すことになる。

 

「一夏……彼方……」

「大丈夫だ、箒。きっとまた会えるさ」

(実際、IS学園で再会出来るしねー)

(ルナ! そういうこと言わない!)

 

 俺の心の中でルナがいろいろ台無しなことを言う。周りには聞こえないからって、止めて欲しい。

 

「箒、自分に負けるなよ」

「はい、分かってます。千冬さん」

「さて、一夏に箒。お前たちに渡すものがある」

 

 俺はそう言って、束姉さんと千冬姉さんに渡したものと同じものを手渡す。

 

「彼方、何だ? コレ」

「すぐに分かるよ」

 

 予め通話状態にしておいた電話を通して束姉さんに合図を送る。すると、三角錐から『通話を求められています。通話しますか? YES NO』とディスプレイが表示された。

 

「どうすればいいのだ?」

「とりあえず皆YESを押してくれ」

 

 皆がYESを押すと、束姉さんが現れた。

 

『やっほー! 皆聞こえてるぅ? 皆大好き、束さんだよー!』

「姉さん!?」

「束さん!? なんで!?」

 

 おお! 驚いてる驚いてる♪

 

「束姉さん、聞こえてる?」

『おおっ! かーくん! こっちもバッチリだよ!』

「そりゃよかった。ちゃんと動いてるみたいだな」

「おい彼方。結局これは何なんだ?」

「なんで姉さんが?」

「驚いただろ? この束姉さんはホログラムだよ。んで、そのホログラムを出してるさっき渡した三角錐は俺が造ったもの。三回までこうやって通信が出来るんだ」

 

 説明してから周りに(特に一夏に)聞こえないような声で箒に話しかける。

 

「お前のは四回にしてある。引っ越しが終わったら、政府の奴等にバレないように一夏と二人で話せよ」

「なっ……。はぁ、まったくお前という奴は。ありがとう」

「気にすんな」

 

 箒にアドバイス(悪魔の囁き)をしてから説明を続ける。ん? アドバイスのルビがおかしい? 目の錯覚だ。気にしてはいけない。

 

「これはこれ同士でしか通信が出来ない。よって、政府の奴等に盗み聞きされる心配はない。好きなときに通信してくれ」

「「「分かった」」」

『おっけー』

「あ、あと相手が通信出来ない状態のときに通信しようとするとそれが状況を教えてくれる。特に束姉さん。学校の最中にこれは使うなよ」

「流石に束さんもそれはしないよ」

「とまあ、こんな感じだ。箒ももう行かなきゃだしな」

「そうだな。じゃあ、箒、またな」

「ああ、また」

 

 こうして篠ノ之箒は政府の思惑により引っ越して行った。そして学年が上がり、五年生になる。

 

(ファン) 鈴音(リンイン)でス。よろしクお願いしまス」

 

 一夏と俺は同じクラスで、そのクラスに鈴が転校してきた。この頃はやはりまだ日本語をしっかり喋れていないな。これが後にあんなツンデレに進化するなんて今は思いもしないな。

 さて、鈴が転校してきたってことはフラグ建築のお時間ですな! 楽しくなってきたー!

 

「「!?」」

 

 ? なんだ? 一夏と鈴がこちらの方を同時に見てきた。何事だろう?(悪寒を感じたためです)

 

「それじゃあ、凰さんは織斑の隣な。織斑、手上げてくれ」

「はーい」

 

 おお、こっちに来た。いろいろ好都合だな。

 

「よろしく、凰さん。俺は織斑一夏」

「よ、よろしク」

「あ、俺もよろしくな。賀狩彼方だ」

「うん、よろしク……」

「まあ、慣れないこともたくさんあるだろうから、俺達に相談してくれればいい。特に一夏にな」

「俺かよ!?」

「なんだ? 助けてやらんのか?」

「そうじゃねぇよ。俺達なのになんで俺だけなんだってことだ」

「誰もお前だけとは言っとらん」

「まあ、いいや」

「すまんな、凰さん。一夏がうるさくて」

「う、うん。大丈夫」

「か~な~た~」

「おお、怖ぇ。ま、そんな訳でいつもこんな感じだから慣れてくれ」

「わ、分かっタ。頑張ってみル……」

 

 これが、セカンド幼馴染みこと凰鈴音との、ファーストコンタクトだった。……俺がやらかした感があるのは俺の気のせいだろうか……。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 特に何もなく、鈴と俺達は普通のクラスメイトとしての関係が続いていた。……引かれてなくて良かった。さて、俺達が帰る途中のことだった。

 

「おい、…し……なよ」

 

 突然声が聞こえてきた。そして、近づくにつれて話し声がどんどん聞こえてくる。

 

「鈴って、パンダみたいな名前だよなー。笹食えよ、笹」

「ランドセルの中身出してやろうぜー」

 

 見えた光景は、四人の子供達が一人の転校してきた少女を取り囲み、その中の一人がその少女のランドセルを奪っているところだった。

 

「おい、一夏」

「なんだ? 彼方」

「バレない程度でならやっていい。後始末はしてやる」

「分かった!」

 

 さて、一夏はどうやってあそこに乱入するのかなっと。ん? 背負っていたランドセルを手に持った。そのまま回り始めた。そして……

 

「よいしょー!」

 

 投げ飛ばしたー!?

 

「ちょっ、おま、何やってんの!?」

「いや、どうやってあそこに乱入しようかなって考えて……あれ」

「何故に!?」

 

 気づけば全員がこちらを見ていた。いや、一人ノびてるな。多分、ランドセルがあたったんだろう。怪我してなくてよかった……。一夏はその中をスタスタ歩いて鈴の元へ行った。

 

「おい、お前ら何やってんだ」

「うるせぇ織斑、お前には関係ないだろ!」

「ったく、女をいじめるなんて……」

 

 そう言いながら、一人を殴り飛ばした。

 

「男のすることじゃねぇな。来いよ、潰してやる。その腐った根性」

 

 一夏かっけー! 原作一夏よりなんかイケメンだわ!

 

「ふぃー」

 

 カップラーメンが出来る三分後、一夏がヤりきった(誤字に非ず)顔で出てもいない汗を拭っていた。つーか、なんだろう。一夏の性格が明らかに原作と違うよね。イケメン度が三倍位になってるわ。

 

「す、すごい……」

 

 鈴が驚いた顔で呟いた。確かにこれはスゴい。原作では大立ち回りしたって言っていたが、これはそんなレベルじゃないだろう。ま、後始末するか。

 

「おい」

 

 俺は蹲っている四人に声をかける。すると、顔を上げたので目の前で指を鳴らす。目が虚ろになったのを確認してから、

 

「お前たちはこのことを忘れる。そして、俺がもう一度指を鳴らした一分後に自首して怒られてこい」

 

 しっかり、四人に何度も言い含めておく。こんだけ言えばいいだろ。

 

「おい、彼方。今何したんだ?」

「ん? ただの催眠術だよ。簡単なものだけどな、こういうことぐらいになら使える」

「バレない程度って言ってたのはこうするためか」

「催眠術で怪我は隠せないからな」

「そりゃそうだ」

 

 そう会話しながら、一夏は鈴に近づいて行き、

 

「なあ、なんで抵抗しなかったんだ?」

「下手に抵抗したラ、そのまま続くかラ……」

「そっか……。でも、」

 

 一夏は鈴の頭を撫でながら言った。

 

「これからは我慢しなくていい。俺が守ってやるよ、いつでも」

「え、あ、う、うん!」

 

 うわ、イケメン! 確実にこれは建設されましたわ、フラグ。俺も男じゃなきゃときめいてたわ。

 

「じゃあ、一夏、凰さん、帰ろうか」

「あ、私は鈴って呼んデ……」

「じゃあ、俺も一夏で」

「彼方でよろしく」

 

 こうして、一夏のフラグ建築が鈴にも無事成功したのであった。

 

 …………因みにあの四人がこの後先生にこっぴどく怒られたことは言うまでもない。




はい、これでセカンド幼なじみ完了です。
次回は戦闘回ですよ!

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