東方直想双   作:リボ

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前回の粗筋。我、月へ突入ス。


第11話  月に降り立つ光の剣士

 

 

 

「ここが月ですか......初めて来ました」

 

ユウキはスキマを潜って地球から月へとやってきた。紫も着いてきたかったが地球と月をスキマで繋ぐのには力を相当使うので残念ながら同行は出来なかった。

宇宙空間でも呼吸が出来るのは月の科学。万が一酸素が無くなった時でも良いように紫が能力で呼吸を出来るようにしているらしい。

 

「取り敢えず月読って神様の所に行けばいいんですね」

 

ユウキが降り立ったのは月の街の入り口に当たる大きな門の前だ。ので、取り敢えずは街に入れば何とかなるだろうと考えたユウキはその大きな門まで歩くことにした。

 

 

 

 

~(>_<)~少年歩行中~

 

 

 

「止まれ!!!」

「え、いや、中に入りたいんですが」

「お前のような余所者は都市に入れられない。大人しく引き返せ」

 

ユウキは門の入り口まで歩いた。

そこで街に入ろうとすると門番の人に止められた。何でも天人しか入れないとか。

 

「どうしても......ですか?」

「あぁ......。そうだ、お前にチャンスをやろう」

「チャンス......ですか?」

「そうだ。昔からなんでも人間は武力で解決してきた。だから今回も私達に勝てたら通してやろう」

「......私"達"?」

「そうだ」

 

男が言うと街から大勢の兵士が出てきた。その数100.....いや、300はいる。

男はチャンスをやると言ったが本人は更々通すつもりは無いらしい。

面白い。逆境を越えてこそ意味がある。

 

「受けてたつ。男に二言は無いな?」

「......あぁ、勿論だ。お前が勝てたら通す"勝てたら"な」

「それじゃ行きますよ」

「来いッ!!!!!!」

 

ユウキは砂を蹴って大軍へと向かう。

街の人々も何事と思い、高層な建物から高みの見物だ。一番高い建物には神々しいオーラを纏う人影もある。恐らくツクヨミだろう。

大軍との距離が縮まる。

 

「ハァァァァァ!!!」

 

ユウキはフォトンブレードを最大出力で構築する。

 

「いっけぇぇぇ」

 

ユウキは自身の背丈の五倍はあろう粒子の光剣を横に薙ぐ。

向かってくる相手は斬る。いや、向かって来る相手しか斬れない。ユウキが気づくと大量の兵士が周りを囲っていた。

さっきのやつが話しかける。

 

「どうだ?お前も中々強いが数で圧しきられては何も出来まい」

「そうだな。なら精一杯足掻いて魅せる」

 

300はいる兵士が同時に四方八方から襲いかかる。

ユウキはフォトンブレードを消し、手を銃の形にする。

 

「消し飛べ!!!!」

 

ユウキはレールガンを放った。

高圧の静電気によって兵士達はみるみる消滅する。ユウキはレールガンを横薙ぎに発射し、大体の兵士は消し飛んだ。

ユウキは力を使い果たして女体化する。

 

残った兵士は両手で足りる程の人数。凄まじい威力だ。

これには月の住民も驚きを隠せない。

 

ユウキは残りカスのような力でダガーと形容出来るフォトンブレードを構築した。

 

「へへっ、もう力が残ってないや。でもお前らだけは倒す」

 

兵士達が三人纏めて襲いかかる。

隙をついて一人の心臓を一突き。殺した死体を盾に残りの二人も斬る。

次は四人、さっきの死体を今度も盾にして斬った。

死体を盾にしているものの相手の銃弾が頬を掠めたりはする。滲む痛みを堪えて相手を斬る。

 

残りの一人、最初の門番だ。

 

「なっ、化け物め。口だけでは無かったと言うのか(美人......結婚しよ)」

「約束通りお前を倒したら中に入れてもらう」

「あぁ。男に二言は無い」

 

ユウキは土を蹴って相手の懐へと入り込む。もうフォトンブレードはエネルギー不足で使えない。

根性で意識を保ち、素手で殴る。

 

「グフッ......中々良いパンチじゃねぇか」

「まだまだ行きますよ」

「上等だ!!!!」

 

二人の拳を互いにお互いの顔面を捉える。

そして吹き飛んだのは門番だった。

 

「グハッ......」

「へへっ、やった...ぜ.....」

 

そのままユウキの意識は暗転する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~月の城~

 

 

 

「依姫!!!アイツ見たか?」

「はい。とんでもない実力者です」

 

月の街の中心にあたる城の一室では月読と"依姫"と呼ばれるポニーテール紫髪の少女がいた。

 

「うむ、決めたぞ!!!!我はアイツと契りを結ぶぞ」

「漸く良い相手が見つかりましたね」

「そうじゃの、してアイツは何処じゃ?」

「永琳さんが城の救護室にて寝かせております」

「ふふん、待っておれ我の婚約者よ。我直々に会いに行ってやる」

 

月読は赤を基調とする玉座からピョンと立ち上がり、救護室へととことこと走っていった。

残された依姫はいつか剣を交えようと心の中で考えながら街のパトロールへと向かった。

 

 

 

 

~救護室~

 

 

 

 

「知らない天井です」

「テンプレの一言目をありがとう」

 

ユウキが目を覚ますと目の前に有ったのは最近は見ていないメカメカしい天井。横を見ると救護室と書かれた立て札に医療用と思われる薬品。暫く寝たためか体は男に戻っている。まぁ戻っていても容姿は女性っぽいが。俗に言う男の娘だ。

そして

 

「貴方は?」

「私の名前は八意永琳よ。全く貴方のせいで300人分の薬品が必要になったじゃない」

「僕の名前は島ヶ原勇気。ユウキって呼んでください。それから兵士さん達は死なないのですか?殺しましたが」

「やーねぇ、月の化学力を嘗めないで頂戴。肉片一つでも残ってたら完璧に元通りよ♪」

 

肉片一つでも残ってたら完璧に元通り、とは驚いた。ユウキが現世で過ごしていた頃でもそんな化学力は無かった。どうやら月というのは相当文明が発達しているらしい。

 

「それにしても驚いたわよ。月の兵士300に一人で立ち向かって勝ったんだもの」

「う~ん、勝ったって言うk(バタン!!!!!

「お主、今日から我の伴侶じゃ!!!!!」

「「ハァ?」」

 

 

 

 




次回、ユウキが甘い新婚生活を送ったり................はしません(笑)
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