「.....97.98.99.100!!! ハァハァハァ、疲ました...」
「お疲れ様です。あっ、タオルどうぞ」
「ありがとう藍さん」
ユウキは腕立て伏せを終え、藍が持ってきたタオルで汗を拭う。
ユウキが筋トレをしていたのには理由がある。それは紫の突然のお思いつきだった。
「ユウキさん、無理はしないでくださいね?紫様の突然の思いつきなんですから」
「いや、良いんです。こういう世界に来てしまったからには何時かは体を鍛えなきゃいけないんですから。」
ユウキは毎日腕立て伏せや腹筋、木刀で素振りをしたりしている。そうしてこの一週間を過ごして来た。
紫は藍をユウキのお世話をするように言って何処かへ出掛けてしまった。確か妖怪と人間が共存する世界を目指すとか何とか。
その為の協力者が云々かんぬん。
兎に角今、この屋敷にいるのはユウキと藍、それから沢山の猫だけだ。人里からも遠いため屋敷には二人の話し声とたまに鳴く猫の鳴き声だけだ。
と、気がつくともう太陽は二人の頭上に高く有る。
グゥ~
「あっ」
「えへへ、お腹鳴りましたね」
「ごっ、ごめんなさい。つい、」
「なんで謝るんですか?」
「はっ、恥ずかしいから聞かないでくれ」
「?、それじゃあ俺は昼飯作ってきますね」
ユウキは容姿は絶世のびj。。。美男子であり、性格は少しツンデレだが申し分ない位に良い。家事スキルもそれなりだ。
しかし、この世に何もかもが完璧な人間は居ない。ユウキは人間では無いが、それに当てはまる。
それは女心に少々疎いことだ。本人は自覚無いようだが、現世にいた頃は何百、何千という人間を落とした。男女問わず。←ココ重要
だが、前述した通り女心には疎いのでバレンタインはチョコを食べる日。クリスマスは女の子に誘われて遊びにいく日、位にしか思ってない。
全く、どこぞの橋姫が聞いてたらパルパルが止まらないだろう。尤も橋姫がユウキに落とされなければ。
そして、藍も例外ではない。例外ではないのだが。。。
「(やはり、、、男だと何かが違う。いくらユウキが女顔でも股には所謂アレが付いているんだよなぁ。ユウキ女にならないかなぁ)」
この願望は後々のぶっといフラグであり、作者の陰謀である。
「まぁ、男が女になるわけないか」
藍はイーノ○クの「大丈夫だ、問題ない」並のフラグを立て、屋敷へと歩いていった。
「ふぅ、ココに有る食材でなんか現世の食べ物を振る舞ってあげましょうか。なにが良いですかねぇ」
ユウキは食物庫を覗く。
「あっ、チーズは無いけど俺の好物を作ってあげましょうか」
ユウキは食物庫の中から牛肉、玉ねぎ、小麦粉etc,etc......を取り出して調理を開始する。
肉を捏ねたり、焼いたり.....。
「よし、出来ました。」
ユウキは皿にそれを乗せると食卓へと運んで行った。
するとソコには藍がもう座っており、エプロン姿のユウキを見ると生唾をゴクンと飲み込み、それから笑みを作って見せた。
「ユウキさん、何時もスミマセン。」
「いいんです、好きでやってますから。それから敬語は止めませんか?これから暫くお世話になるわけですし。俺のことはユウキって呼び捨てでお願いします」
「わかりまs......わかった、ユウキ。それから私にも敬語は止めてくれ」
「藍さんが言うなら」
ユウキは話ながらも配膳を終えると藍とは向かい側の椅子に座った。
「うまそうだ、これ何て言うんだ?初めて見るのだが.....私には肉の塊にしか見えんぞ」
「これは"ハンバーグ"と言うんです。現世では良く食べられています」
「ユウキの世界の食べ物か、楽しみだ」
「それじゃ、食べましょう」
「わかった、それじゃあ頂きます」
藍はハンバーグに箸を伸ばし、一口大に分けてから口に運ぶ。
「どう?」
「うっ、旨い。初めてこんなに美味しい物を食べたよ」
「良かった。藍さんの口に合って」
ユウキは藍の反応を見て安心すると自分もハンバーグを食べる。
確かに美味しい。いや、何時もよりも美味しい。
恐らく空気が汚れていない為、食べ物が新鮮なのだろう。
ユウキは食べ終わるとまた、筋トレを再開した。
一週間このままだが、一向に筋肉が付く気配がない。手足は白く、細い。腰も同様だ。
さて、言い忘れていたが紫の突然の思いつきとは、神の戦争にユウキを参加させるとのことだ。
一瞬、耳を疑った。でもから放たれた言葉は変わらなかった。
何故参加するのかは教えてくれなかったが、ユウキは今後の事も考えて体を鍛えることにした。
それから、能力の練習も少しした。
今のところ判明した能力は[多重人格を持つ程度]、新しく判明した[電磁力を操る程度]だ。
この電磁力を操る程度の能力は思いっきり戦闘特化型の能力だ。藍には内緒だが電磁力を操ると女体化する。
偶然その日は紫も藍も居なかったのが幸いか。ので、当然藍は女体化ユウキを知らない。
まぁ、いずれ見ることになるだろう。
練習では、某学園都市三位の真似で[超電磁砲](レールガン)を射ったり、SA○のGG○キリトが持つビームブレードをもう少し太くした物など、色々応用が効くようだ。
レールガンに至ってはまだ、制御仕切れないし、ビームブレードは思ったよりも重い。ので、基礎体力から付けている。という訳だ。
レールガンで屋敷が火事になりかけて藍や紫にバレないように誤魔化したのは良い思い出。
紫には料理中に発火したと言った。
紫曰く
「まぁ、誰でも失敗はするわよ。次やったら容赦しないけど♪」
らしい。
そして、藍の願いが叶い、R-17.99.....タグが発動する日は近い。