入学式でのできごと
「――ありがとうございました。続きまして生徒代表歓迎」
来賓代表が席へと戻り、それと入れ替わるように生徒代表が檀上へとあがる。
「生徒会長の更識楯無です。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。在学生を代表いたしまして、心からお祝いを申し上げます。皆さまの中にはこれから始まる学校生活への期待と不安が――」
スラスラと歓迎の言葉を述べる生徒代表。
その容姿はとても可愛らしく、水色の髪を後ろで結っているのもポイントが高い。
「なぁ、弾」
「なんだよ数馬」
「あの先輩めっちゃカワイくね? 俺、すっげー好みだわ」
「ん~、そうだな…」
「んだよ、ノリ悪いな。あ、解った弾はさっき司会進行やってた先輩がいいんだろ」
「んなっ、ば、そんなじゃ///」
「隠すなって、知的で優しそうな眼鏡美人だもんな~。カテキョとか似合いそう」
「………」
「おい、ムッツリ、鼻を押さえてそっぽ向いてじゃねえよ」
「以上、生徒代表 更識楯無」
赤髪の少年らがそんなやり取りをしていると、歓迎の言葉が終わったようだ。
だが、
「あ~それと、最後に1つ私事ですが……」
「「「「「?」」」」」
何だろうと皆、疑問を浮かべる中、
「私、更識楯無はこのようなナリをしていますが男です。そこんとこ覚えとけや、カワイイを連呼してる1年共!!」
爆弾が落とされた。
「な、」
「なな、」
「「「「「ナァニィィィィイイイイイ」」」」
新入生の席から上がる絶叫の嵐。
「ば、バカなあの容姿で男だ、と…」
「俺たちと同じバベルの塔が」
「イヤァァァ、聞きたくない」
「嘘よ、嘘って言ってよ」
皆、信じられない、この世の終わりだと言わんばかりの表情を浮かべていた。
すると今度はそれを遮るかのように在校生の席から声が上がる。
「会長! 俺たちは解ってるぜ!!」
「会長はとっても可愛い男の娘だってな!!」
「や~ん、今日も会長カワイイ♪」
「バッカね~。会長が可愛いのはこの世の心理よ」
「おい、そこの
「「「「「男の娘! 男の娘! 男の娘! 男の娘!!!!」」」」」
「ダメだコイツら速く何とかしないと…」
頭が痛いと言わんばかりに手で頭を押さえる。
「よ~しお前ら全員後で生徒指導室に来い。O・HA・NA・SHIしてやる」
「「「「「フゥゥゥウウウウ///!!!」」」」」
「「「「「キャァァァアアア///!!!」」」」」
「…西村先生が」
「尊敬する人を二宮金次郎尊徳にしてやろう」
「「「「「ギャァァァァアア!!!???」」」」」
「「「「「イヤァァァァアア!!!???」」」」」
歓喜の声から一転、一瞬で絶叫に変わった。
「なぁ、数馬」
「………なんだよ弾」
「(死にそうだな…)俺、この学校だったら楽しくやっていけそうが気がするわ」
藍越学園の更識楯無君、始まります。
と、言う訳でTS楯無さんでした。
ISって一夏がTSする話はありますけど、他のキャラがTSするのって無いよな~って思って書いてみました。
ダレ得だよ!! と思われたかた、ごめんなさい。
続くかは本当にわかりません。
【キャラクター設定】
◆更識楯無
とっても可愛い男の娘。
藍越学園の生徒会長。
背が低い、筋肉がつかない、可愛らしい容姿を気にしている。
バッサリと髪を切りたいが、周りに止められ、仕方なく結って纏めている。
イメージはモンストのツナデ