その日、とある場所にて列が出来ていた。
ヒュッ
一人一人台の上へと上り、
ヒュッ
その頭上に鋭いモノが降ろされる。
「―――次、更識楯無」
名を呼ばれた少女ともとれる美しい容姿をした少年。
その瞳は暗く、前に進もうとしない。
「…早くしなさい」
痺れを切らした担当がやや強めに催促する。
やがて楯無は一度深呼吸をしてから台へと上がり
「お願いします」
と告げ目を閉じた。
だが、それでも恐れからかその唇は僅かに震えており、楯無の様子をを列に並ぶ人々が心配げに見つめている。
それらを担当は冷めた目で流し、
何の宣言も無く
少年の頭上へと
断頭を振り落した。
「はい、153cm。去年と変わらないですね」
「なんでだぁぁぁぁあああああ!!!」
「「「「「イヤッフゥゥゥゥゥウウウウウウ!!!!」」」」」」
泣き叫び崩れる楯無と何故か逆に喜びの声を上げるクラスメイト達の声で張りつめた空気が一気に吹き飛んだ。
何故かと言うと―
「背の高い可愛い人、背の低い美人というのもまぁ悪くは無い。けどやっぱ会長はちっちゃくなくちゃな!」
「うんうん、ちっちゃいのは
―去年と変わらず生徒会長こと更識楯無の身長が小さくて可愛いままという事に安堵し騒ぎ始めたのだ。
そして一度騒ぎだしたら止まらないのが人の、この学園の悪いことろであって
「おい、会長の体重っていくつだった?」
「え? 確か42kgってまさか!!」
「そう、153cmに42kg……ネロちゃまと同じだ!!」
「つまり会長は皇帝だったのか!?」
「至急、手芸部に連絡。赤色のスケスケ衣装を作らせろ」
「いや、俺はブルマな会長を見たい」
「どっちにしろ愛でなきゃ」
「俺、会長の我儘なら全然許せる」
「むしろ我儘されたい///」
「会長、一度で言い。俺の事を奏者って呼んでくれませんか」
「あ! 貴様抜け駆けはズルイぞ!! こいつの事はほおっておいて俺を奏者と呼んでくださいお願いします」
「お前も抜け駆けじゃねえか!!」
「ハァハァ、我儘いっぱい聞いてあげるからちょっとお兄さんとあっちにイこうよ!」
「あ、もしもし西村先生。今目の前に変質者が…」
と暴走が加速し続け、最早手が付けられなくなった頃に
ピキッ
楯無がキレた。
「……もう、皆には内緒だよ?」
「え?」
「えっくすカリバァァァー!!」
「それは青い方!!??」
「でも、ありがとうございます!!!」
これは原作とはかけ離れた世界で少しアホな学友に囲まれて過ごす一人の男の娘の物語である。
※嘘です。作者の単なる気まぐれの思いつきです。