絶対絶望馬鹿   作:閻魔刀

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絶対絶望少女のアンソロが出ていたのを見かけて描きたくなってしまいました。

ですが、こっちの方は7割以上が勢いで書いているので不定期更新になるかと思います。
しかも基本的に悪い意味でキャラが崩壊していますので、あまりギャグには走れないと思います(それでも皆無ではありませんが)



プロローグ
プロローグ


「な、なんですかこれ!? なんでモノクマが私たちまで襲って来るんですか!!」

「そんなの僕に言われても分からないよ。 君も希望の戦士の一人だったはずだよね!?」

 

 そんな文月学園を代表するバカ、吉井明久はある少女を連れて逃げていた。

 彼女を含めた謎の少年少女達が街に放ったクマ型ロボット『モノクマ』から全力で逃走している。

 

 

「グヘヘヘヘ!!」

「ウププププ!!」

「オマエラ、オシオキだよ!!」

 

 街の中から次々とモノクマが集まってくる。

 因みに、今彼らがいるのは塔和シティにある病院の中だ……

 

「くそっ! 切り裂け!《姫丸》!」

 

 連れていた少女を隣の部屋に匿った明久は、ハッキング刀《姫丸》を振るい、襲いかかってくるモノクマを薙ぎ払う。

 

「そんな!」

「イテェ!!」

「殺られたか……」

 

 どうにか襲いかかってきたモノクマを撃退したが、肝心な明久は疲労困憊気味でまともな戦いができるのもあと2・3体分がいいところだろう。

 

「なんで…… なんで私まで攻撃されるんですか!?」

「希望を捨てるな! とにかく今は、脚をくじいてしまった君の治療が先だよ」

 

 どうにか少女を励まして中を捜索していたら、運良く入院患者用の部屋を見つけた。

 そこでならしばらくの間、休むことが出来るだろう。

 

「一応、このスタンガンを持っていて。 これならオトナだろうとモノクマだろうと、一瞬で丸焦げにできるから……」

「これで私のロボットを破壊してくれやがりましたよね? どんだけ強力なんですか!?」

「たしか、この武器を作ってくれたメカニックの人の説明書には総電圧《1億ボルト》相当だって……」

「最強クラスの雷に匹敵ですか!?」

 

 少女のツッコミが病院内に響いてしまう。

 モノクマがやってくるかと心配した明久だったが、どうやらもう病院内にはモノクマはもういないようで杞憂に終わった様だ。

 

「とにかく、君はこのベットで休んでててね。 約束だよ?」

「待って下さい! なんで、私を助けたんですか?」

 

不安そうな顔をしながら少女は問い掛ける。

はっきり言ってしまえば、彼女も希望の戦士の一人で、オトナを大量虐殺したコドモのリーダー格の一人なのである。

寧ろ、この場で殺したって誰も文句は言わない筈なのに、なぜボロボロになりながらもこの薄汚いコドモを助けたのかが全く分からないのだ。

 

「理由は二つあるんだ…」

「二つ……ですか?」

「うん、一つはもう誰かが殺されるのは見たくないからだよ。 僕は嘗てのコロシアイ学園生活で誰かが殺されるのを止めることが出来なかった… だからもう、僕の目の前で誰かが殺されるのを見たくは無いんだ」

 

コロシアイ学園生活、それが何を意味するのかは少女にも分かったようである。

 

「それはあのウンコタレモナカを止めない限り一生止まりませんわね…… それと、もう一つの理由は何ですか?」

「もう一つの理由はただ死んで詫びるなんていう逃げ道を選ばせたく無いからだよ」

「意外と非情ですね…… 唯のクソみたいで最低なだけのお人好しかと思っていました」

 

少女は悪態をついて彼の事を罵倒する。

もっとも、明久の方はあまり堪えていないのだが……

 

 

「悪いけど急いで薬を取りに行ってくるよ。 これ以上、君の怪我を悪化させる訳にはいかないからね」

「ちょっと待っ……」

 

 少女の言葉も聞かずに明久はそのままドアを閉め、明久は何処かに行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どこかに手当てが出来る薬とかが置いてる部屋があるはず…… まずはそこを探してみよう……」

 

 病院の捜索を再開する明久。

 運良く、その薬などを管理している倉庫の様な部屋を発見した明久は、未来機関で苗木や十神に半ば強制的に叩き込まれた薬の知識を元に適当な薬を選んで、大急ぎで薬品庫から出て行く……

 

「おっ、大量の栗があるぞ! もーらいっと!!」

 

 『これで3ヶ月は持つぞ、イェーイ』などと喜びながら大はしゃぎで彼女を休ませている部屋に戻っていった明久。

 結局、『向いていないクリ』だったために彼女を不機嫌にさせてしまい、スタンガンで殺されそうになってしまうが……

 そもそもなぜ、こんなことになっているのかが不思議でしょうがないだろう……

 それは、2年前から始まった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 明久side 

 

「アキ君、貴方当てに手紙が来ていますよ」

 

 3年生との試召戦争の末に勝利を掴み、その興奮が収まらぬまま家に帰宅した明久。

 彼の姉『吉井玲』からいきなり手紙が届いていると言われ、その手紙の届け主を確認するとそこには……

 

「へぇ、一体どこからだろう…… って、嘘だろ! この手紙、あの『希望ヶ峰学園』からじゃないか!?」

 

 『希望ヶ峰学園』文月学園が単純な学力を評価する学校だとするなら、この学園は人が持つ個性的で希少な才能を評価する学園として知られ、この学園から才能を認められ、無事に卒業することができたならばその後の将来の成功が約束されるとすら言われる程の学園なのである。

 この学園に入るためにはこの学園からのスカウトのみで入ることしか出来ず、この学園に入学できる人物は皆とんでもない才能を持った人物のみだとまで言われているのだ。

 

「一体、何が書いてあるんだろう……」

 

 

『吉井明久様:今回我が校では、貴方の文月学園における活躍を耳にし、その結果、貴方を稀有な才能の持ち主の一人として抽出させていただきました。

吉井明久様には一つの道を極めようとする為に一つの事に集中することのできる才能《超高校級のバカ》として……』

「って、バカにしてるのかコラアアアアアア!!」

 

 ふざけた才能の名称にブチギレた明久はその手紙を床に思いっきり叩きつけ激怒する。

 

「ハァッハァッ…… とにかく落ち着こう…… 続きを読んで……」

『我が校に招き入れることになりました。 つきましては、入学するにあたり、希望ヶ峰学園の見学証を兼ねましたパンフレットを同封させていただきました。』

 

「パンフレット? ああ、これか。 ちょっと見てみよう……」

 

 そこで同封されたパンフレットを見てみると、そこにはとても優しそうな顔をした学園長の挨拶や、楽しそうに学園生活を過ごしている生徒達の写真、卒業して活躍している先輩の声などがびっしりと書き込まれていた。

 最初は『舐めきっているとしか思えない才能の名称』や『卒業すれば恋人になってくれるかも知れない少女《姫路瑞希》と離れ離れになりたくない』を思いを理由に辞退しようかと思っていた明久だったが、『学力重視の文月学園とは違った評価をしてくれるかも知れない』……そんな思いが明久を迷わせてしまう。

 

「姉さんや皆に相談して、じっくり考えてから決めよう……」

 

 その場で答えを出す事ができなかった明久だったが、『アキ君がしっかりと決めた道なら、どんな道でも姉さんは応援します』と言う姉の言葉と、『学校が離れ離れだったとしても、明久君とは恋人同士ですよ』『スゲエじゃねえか明久! お前のバカはもはや才能の域かよ』『殺っちゃうよ~? 今なら思いっきり殺れちゃうよぉ~……』というクラスメイトの言葉を理由に希望ヶ峰学園に入学する事を決心した。

 尤も、なぜか希望ヶ峰学園に編入するという話が学園中に広まってしまい、彼と交流がない生徒からは舌打ちや嫉妬の視線が明久に集中していたが……

 

 

 

 

 そして、皆が3年生に進級するのと同時に明久は希望ヶ峰学園に入学し、文月学園とは違うスクールライフを思いっきり楽しんだ。

 最初は間違えて上半身だけ女装した姿で学園に突入して、『巻き添えをくらった大和田と喧嘩した末に、お互いに大神によってお仕置きされたり』、『不二崎が男の娘であると最初に知って親睦を深めたり』、『明久のバカな行動(教師から逃げようとしたり、超高校級の才能故の常識はずれな事象に干渉した結果だったり)に苗木を巻き込んで女性陣から釘バットで(大神と戦刃だけは武器無し)追い掛け回されたり』、『大和田と石丸の仲裁に入っていたらいつの間にか不二崎を含めた4人グループで仲良くなっていたり』、夏休みには『嘗てのクラスメイトだった皆に希望ヶ峰学園での友達を紹介して交流が深まったり』、『苗木をセンターに不二崎・吉井の3人で女装アイドルユニットを作ろうと舞園の事務所からオファーが届いたり』『冬休みでは無謀にもセレスと賭けをしてしまい、奴隷になりそうになってしまったり』と、とても楽しい、希望に満ち溢れていた学園生活を楽しんでいた……

 

 

 

 

 

 

 

 そう、人類史上最大最悪の絶望的事件が起こるその時までは……

 この事件が原因で文月学園も希望ヶ峰学園も閉鎖に追い込まれ、絶望に染まった文月学園の当時3年生だった先輩達を相手に戦い抜き、辛くも勝利を収めたものの、その戦い自体の被害も大きく、文月の街は完全に荒れ果ててしまう……

 しかも、その戦いが原因で当時の仲間はみんな散り散りになってしまい、安否が不明の中、(元)希望ヶ峰学園では学園をシェルター化して、希望ヶ峰学園の生き残りに避難してもらい、シェルター化した学園の中で共同生活を送るという計画が進んでしまっていた。

 その話は苗木を介して明久の元に届き、明久に取っても苦渋の決断だったが、学園長との面談の末に希望ヶ峰学園に避難する事にした……

 

 だが、ここでも新たなる事件が起きてしまう。

 超高校級の絶望による『コロシアイ学園生活』である。

 真の超高校級の絶望にして、コロシアイ学園生活を仕込んだ黒幕『江ノ島純子』によって記憶を消され、彼女の思い通りにコロシアイ学園生活を過ごしてしまう。

 もちろん明久だってこのコロシアイを止めようと苗木と共に躍起になっていた……

 だが、結局5度にもなるコロシアイそのものを止める事が出来ず、学級裁判という議論の中でも大して役に立てずに歯痒い思いをしたまま生き残ってしまった……

 外に出た後は避難前よりも遥かに最悪で絶望的な状況でもどうにか立ち上がり、苗木と共に仲間を慰めながら街中をさ迷い続け、未来機関の保護下に入り、それをきっかけに未来機関に所属する事になった時には生き残りの皆と共に大喜びした。

 だが、未来機関には文月学園の仲間が保護されてはおらず、明久は当時の仲間を探す為に、必死に様々な知識を吸収し、昔の仲間を探す為に未来機関の施設から飛び出していった……

 

 

 明久side end

 

 

 

 




プロローグはこれで終わりです。

コロシアイ学園生活編を書かなかったのは、自分の発想力では無理だった事と、絶対絶望少女とのクロスを早く描きたかったからです。
バカとライブメタルと召喚獣と並行して書いて行きたいので、基本的に不定期更新になるかと思います。


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