それはGW遊びまっくっていたからさぁぁぁぁぁぁぁ!!!
楽しかったぁぁぁぁぁぁ!!!
ガチャ
千早「いいから本編始めろよ」
臨海学校二日目。
昨日の笑い声や楽しそうなはしゃぎ声とは裏腹に、今日と明日についてはIS実習が組み込まれているので、皆それぞれ真剣な表情でその場にいた。
ちなみに、専用機持ちのみは別メニューということで、砂浜から離れた場所にある岩場に集合していた。
メンバーは俺、一夏、セシリア、鈴音、デュノア、ラウラ、箒・・・・箒?
「箒?」
「あの、先生。なんで、箒がいるんですか?ここは専用機持ちだけですよね?」
と、鈴音が聞いた。
他の者たちも同様の考えを持っていたようで、顔を揃えて織斑先生を見ていた。
「説明しよう。実はな・・・」
と、織斑先生が前に出て箒がそこに何故いるのかと説明しようとした時だった。
「ちーーーーーーーーーーーーーちゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーんっ!」
などという叫び声を上げながら崖からうさ耳を生やした女性が織斑先生に向かってとんで来た。織斑先生は女性の顔面をそのまま掴み、その動きを阻止する。
「やぁやぁ!会いたかったよぉ!ちーちゃん!ハグハグしよう!愛を確かめよう!」
「うるさいぞ束」
あ・・・あの人、何処かで見たことがあると思ったら、なるほど。篠ノ之束博士か。あのISを作ったという人だ。
「相変わらず容赦のないアイアンクローだね!」
確かに容赦がないが、それでも何のダメージも入ってなさそうなあんたはあんたで化物だな。
「じゃじゃーーんっ!」
と、次は篠ノ之博士は箒に挨拶する。久しぶりの姉妹の再会を俺たちは遠目で見守る他なかった。
ひとしきりのやり取りが終了すると、織斑先生が挨拶をしろと促してきた。それに渋々従う形で篠ノ之博士が俺たちに向かって挨拶をする。
「やっほー!私が天才の篠ノ之束だよ!はい、おわりー!」
その名を聞いて皆、驚愕した。
「篠ノ之束って・・・」
「あの、ISを生み出した。天才科学者・・・」
「ほ、本物・・・」
それを聞いてニヤついた博士は空を指さしながらこういった。
「さぁ!大空をご覧あれ!」
すると、上空から一機の赤いISが振り降りてきて、目の前で停止した。
「じゃじゃーーん!これが、箒ちゃん専用機こと、紅椿だよ!全スペックが現行ISを上回る束さんお手製だよ!」
現行ISを全て上回るスペックだと?
そんなものを簡単に作ってしまってもいいのか?
「なんたって紅椿は束さんが作った第四世代機なんだよ!」
「だ、第四世代機だと」
「まだ、各国でも第三世代機の開発が進んでいるのに」
皆、驚いていた。
第四世代機となれば、まず自分たちのISでは敵わないことが目に見えていたからである。しかも、そんな力がどこの国にも企業にも所属していなことが。
いや、所属しているじゃないか。
IS学園という機関に。
・・・篠ノ之博士は一体何が目的なんだ?
「さぁ、箒ちゃん。早速、フィッティングとパーソナライズを始めようか」
「さっ、篠ノ之」
織斑先生に促され、箒は紅椿を装着する。直ぐに、博士が各部位の設定を始めた。流石というべきか。
たった一分足らずで全ての設定を終えてしまったのだから。
圧巻されてしまったのは言うまでもない。俺もあそこまでやってしまいたいものだ。
「箒ちゃんのデータはある程度あらかじめ入れておいたらから、後は最新データに更新するだけだね」
・・・まぁ、それなら納得出来てしまうか。
「はい、フィッティング終了。ちょー速いね。私。じゃぁ、試運転も兼ねてちょっと飛んでみようか。箒ちゃんのイメージ通りに動くはずだよ」
「はい、試してみます」
箒はそう言って紅椿をゆっくり動かす。そこからは圧倒的であった。一瞬で上空まで加速していく。
「なにこの加速!」
「これが、第四世代の加速・・・ということ?」
加速だけではない。その変幻自在な動きもあの速さではとてもじゃないが作れない動きだ。俺のラファールでやろうものならば、やる前にリミッターがかかり、解錠しようものならば空中分解するのがオチであろうか。
それだけ、紅椿の機動は従来のISの動きを大きく上回っていた。
武装は刀が二本ある。
その振りから放たれる赤いビームは雲を退き、超高性能ミサイルをひと振りで全て撃墜させてしまった。
強い。
その一言であった。
彼女の言う第四世代機というのは全く間違っていなかった。
「よし、じゃぁ、早速箒ちゃん、模擬戦してみようか」
「模擬戦ですか?」
箒がこちらに戻ってくるなりいきなりそんなことを言った。それも俺の方を見ながらである。
「相手は君」
「えっ!?」
と、いきなり俺を指差しながらそう言ったのである。
「おい、束。何を言っている」
「何って、何かな?ただ、私はそこにいる子と箒ちゃんを戦わせてみたらどうかなと提案しているんだけど?」
ただの模擬戦を彼女は俺と箒の間に提案してきた。
その提案に織斑先生は何か篠ノ之博士が何か企んでいるのではないかと思っているのか、あまり良いとは言えない険しい表情になる。
「問題ないですよ、織斑先生。紅椿の戦闘データを取ってみたいと思っていたところですし」
「ほらほら、彼もそう言っているじゃん?紅椿が何処までやれるか、ちーちゃんだって今知っておいた方がいいんじゃないかな?」
確かにその通りだ。
いきなり現れた新たなISの戦闘数値を知っておくのは決して悪いことじゃないし、逆に優先して行われければならないことではないのかと思う。
だが、きっと織斑先生が思っているのはそんなことじゃない。
模擬戦という案を篠ノ之博士が提案してきたということに何らかの疑惑を感じているのだろう。
「織斑先生、特別何かある訳じゃないですから。任せて下さい。スペックじゃ、勝てません。けど・・・」
俺はラファール・リヴァイブ・ロートを展開しながら織斑先生や、一夏たちにこう言った。
「ISの性能の差が戦力の決定的な差ではないということを教えてあげますよ」