五機のISが一機の翼を生やしたISと戦っていた。
一夏たちであった。
一旦は厳しい状況であったが、紅椿のワン・オフ・アビリティである、絢爛舞踏によってエネルギーを回復した一夏たちは福音を確実に追い詰めていた。
が、その動きは少しばかり雑であった。
「クソッ!クソッ!」
雪羅になったことによって一夏のISは確実にパワーアップしていたが、零落白夜にプラスして荷電粒子砲が増えたことによって、一夏のISは前よりかは燃費の悪い機体になったことは言うまでもないことであった。
だが、彼らをこんなにも焦らすのはそんなことではなかった。
千早の死亡ということであった。勿論死んでいる保証はないが、シグナルが消失している以上、彼が生きている保証も何処にもなかった。
だからこそ、戦闘を速く終わらせ、千早の捜索をしたかった。が、どうにもそれを福音は簡単には許してくれなかった。
「落ちろぉぉぉぉぉ!」
ラウラのレールカノンが放たれるも、福音は軽やかに宙を舞い、それを避ける。お返しとばかりにエネルギー弾を複数放つ。
小島でISを固定していたラウラはその攻撃を受ける。
「ぐぅぅ・・・まだ、まだ!」
再びラウラは福音を補足する。
『クスクス・・・クスクス』
その場にいる全員が耳を疑った。
福音が笑っているのだ。こちらを嘲ているのか・・・それともここにいない彼のことを笑っているのか。
「笑うな・・・笑うなぁぁぁぁ!」
一夏が雪片を振り払うも、福音は軽やかにその攻撃を避ける。
更に周囲にエネルギー弾を降り注ぎまくり、セシリヤや、デュノアたちを一掃していく。
「はぁぁっ!」
そんな状況でもラウラは諦めることはなく、爆発に紛れて福音の上空を取った。そのまま真下に向かってレールカノンを撃つ。
一瞬遅れて福音が回避行動を取るが、砲弾は福音の右翼を直撃する。
「やった!」
『キィィィィィィィンッ!』
が、次の瞬間、福音は上空にいるラウラの足を掴むと、そのまま勢いをつけて海面に叩きつけた。
「がっ・・・この!」
ラウラは海の中から抜け出し、海面上に出るが、既にそれを予測していた福音は大量のエネルギー弾を放ってくる。海面ギリギリで避けるも、その黒の機体は度々被弾し、装甲が破壊されていく。
「ぐっ!」
ラウラは何発か受け、ふらつきながらも全力で距離を空ける。しかし、福音はそんなことを簡単にはさせてくれないらしく、更に攻撃の勢いを増す。
「千早・・・千早・・・・・私は・・・・・っ!」
海面を蹴り、ラウラは反転して福音に向けてPICを発動させようとするのだが、福音は正面から横にスライドしてパンチをラウラの胸部を食らわせる。
ラウラは左籠手に内蔵されている近接ブレードを展開させ、福音に斬りつける。が、福音はそのブレードをキッチリ掴み、強引にブレードをへし折った。
「馬鹿な・・・こんなことが」
ラウラは再び距離を空けようするのだが、背中に大量のエネルギー弾を受ける。爆発が背中を襲う。
「私は・・・まだ・・・まだ、お前に何も言えていないのに・・・あ・・・ああ・・・・」
灼熱の炎が徐々に彼女の体を包み始めた。
「千早・・・・・・」
福音は弱ったラウラにトドメを刺すために頭上にエネルギーを収束させる。
放たれた一発の弾丸は海上の風に少しばかり影響を受けながらも少しブレつつ、一直線に飛び、福音の右肩に直撃した。
その衝撃によって福音のエネルギーは斜め上へと消え去った。
「あ・・・れ・・・・?」
「福音・・・茶番はもうおしまいだ」
福音より数百メートル先に、一機のISが海面の上に立っていた。その右手にはガンソードが握られている。
赤く塗装され、サブカラーに黒色が使われている。背中にあったはずの、四枚の多方向推進翼は、六枚になり、その一枚一枚も細かな動きも出来るようにされてあった。
それ以外は特別何か変わった訳ではないが、以前には装備されていなかったガンソードが彼の右手には握られていた。
彼は再び照準を福音に合わせ、引き金を引いた。
はい、ということで、セカンド・シフトですね・・・って、名前がまだ決まってないという・・・そんな理由で次回は遅くなる?
かもしれませんけど、速く投稿します・
次回もよろしくお願いします。!