ぶっ壊れ性能キャラでハイスクールD✕Dに殴り込み 作:粉プリン
「ここか?」
「そうデス♡最近我輩の索敵内に入ってきた輩がいる場所デス♡」
いつものように方舟の中で暮らしていると伯爵が何かを感じたらしい。手が開いていたアーカードと共に伯爵がゲートで移動するとそこは学校だった。今日は世間一般で言う休日なので学校は休みらしい。行き来する生徒は見当たらなかった。
「本当にここなのか?」
「我輩は神経質デス、だからちょっとの気配でもビンビン感じてしまうのデスヨ♡」
そういって伯爵はレロに手をかけた。伯爵がすることの意図を感じ取ったアーカードも懐の銃に手を伸ばす。すると目の前の地面に魔法陣が現れた。魔法陣は徐々に光を増し、やがて収まった。魔法陣があった場所には背中から翼を生やした悪魔のような姿をしたものが二人いた。
「なんだよ、駒王とかいう場所に転移するんじゃなかったのかよ」
「ここがそうだ、駒王学園というらしい」
「へえへえ、で?こいつらは何だ?」
「何であろうが俺達の姿を目撃されたんだ。殺すしかないだろう?」
「それもそうだな!」
会話が終わり、二人の男が突撃してきた。手には光る槍を携えている。が、
「レロ♡」
「ジャッカル」
一人は上半身と下半身に切り裂かれ、もう一人は頭部に二つの風穴を開けて絶命した。刹那にも満たない時間で行われた、驚異的な速さの技だった。悪魔二人も自分が一体何をされたのか分からないまま死んでいった。
「……これだけか?」
「……どうやらそのようデスネ♡全く持ってつまらないデス♡」
伯爵が感知した敵はこれで終わりらしく若干物足りなさを感じながら二人はゲートで方舟に戻った。
「学校?」
「そうじゃ」
時は進み一ヶ月後、キスショットはフランに学校に行ってみないかと提案していた。伯爵とアーカードが学校に行ったことから連想したらしい。フランが元々いた場所では姉に使えていた従者が少し勉学を振るっていただけで本格的な教育は受けたことがないらしい。因みにサーシャに聞いてみたところサーシャは既に学生は経験済みとのことだった。
「学校ってどんなところ?」
「そうじゃのう……人がたくさんおるな」
「解答一。区切られた時間で多種の科目を履修する」
「皆さんと一緒にいろいろなことを学ぶのデス♡」
「運動は出来るな。最も決められたものの中から選ぶことになるが」
「私は行ったことはないから様々な知識を得る場所、としか言えないな」
五人からそれぞれどんなところかを聞いて行きたくなったのかフランが
「私、学校行ってみたい!」
と宣言したため全員で準備をすることになった。近場なことからこの間伯爵とアーカードが行った駒王学園に入学することになった。DIOと伯爵で駒王学園から制服と入学の手続きを持ち出し、比較的機械類に詳しかったサーシャにフランを海外からの転入生としてデータ上に登録し『神の力』で教師たちの意識を逸らす。残ったキスショットとアーカードで他の人間に対する注意などを決めた。と言ってもフランも二千年の間で人や物に対する価値観がずいぶん変わったのでいきなり殺しにかかったりなどはしない。あくまで自分が吸血鬼であることがバレないよう力をセーブしながら生活するように言った。そして休み明けの駒王学園にて、
「お前ら静かにしろ。えー、今日は転入生を紹介する」
「それって女子ですか?!」
「そうだ、海外からの転入生だから全員仲良くしてやれよ。じゃあ入ってきてくれ」
先生の指示で扉をあけてフランは中に入った。その瞬間、教室内の全員がフランの容姿に見惚れた。元から素材が良かったこともあるが、二千年の間にキスショットに自分を磨くことを教わり、体も心も成長し、本人が努力した結果フランはそこいらどころか世界中の美女よりも美しくなっていた。
「始めまして、フランスの学校から来ましたフランドール・スカーレットです。名前は長いからフランって呼んでください。よろしくお願いします!」
簡素にまとめられた挨拶だがフラン特有の人懐っこい笑顔で言われたためクラス中の男子がやられた。
「この通りフランドールはまだ日本に慣れてないからお前たちで色々教えてやってくれ、それじゃあフランドールの席だが」
「先生!俺の隣開いてますよ!」
「そうか、ならそこでいいな。フランドール、あそこがお前の席だ」
「有難うございます!」
席に向かって歩くだけでも気品が感じられ、それが更にクラス中の男子の興奮を高めた。
「それじゃあ朝のホームルームは終わりだ。起立!」
午後の最後の授業も終わり、フランは帰宅の準備をしていた。最初こそクラスメイトに質問攻めに合い戸惑っていたが初めて受ける授業はとても楽しく、学校生活は十分楽しめそうだ。ただ一つだけ欠点を上げるなら、
「やべぇな……すげえ可愛いよ」
「そうだな……もうこれだけでネタとして使えそうだよ」
「あぁ」
隣の席にいる変態三人衆がさっきからこちらをじっと見つめながら何かを喋っていることだ。なぜ変態なのかは単純で、始めのの質問の際に
「バストサイズは幾つですか?!」
と、鼻息荒く尋ねられれば誰でもそいつを変態扱いする。フランの胸はそこそこ大きいのでそこに注目したのか、はたまたそこしか見ていないのか、朝から少しうざったく感じるくらいには胸元を見られていた。いっそこの場で消してやろうかとも考えたがそうするとせっかく学校に通わわせてくれたみんなに申し訳ない。幸い他の女子が助けてくれているので直接触ってくるなどという愚行は行っていなかった。
「フランちゃん、また明日ね」
「うん、じゃあねー!」
クラスメイトの女子とも友達になり挨拶をして帰路についた。ある程度歩くと脇道に逸れて近くの公園に入る。公園の中のブランコを目指すとブランコ前にすごい勢いで自己主張をかます伯爵がいた。皆の中で一番面倒見がいい伯爵はどうやら迎えに来てくれたようだ。
「おかえりなサイ♡学校はどうでしたカ?」
「凄く楽しかったよ!友達もいっぱい出来たし勉強も面白かった!……なんか変態がいたけど概ね楽しかった!」
「それはそれはよかったデス♡」
伯爵に連れられてゲートを潜り方舟へと進む。戻ったら今日の事みんなに自慢してあげよう!そう思いながらフランは意気揚々と帰っていった。
「何かしらあれ?それにさっきの子って今日来た転入生よね?…………明日呼んでみましょうか」