しかし、彼が目覚めた場所は...
「どこだここ?」
鳴海大和(23)は今だ頭の整理がつかず一言つぶやいた。
「たしか俺はスクーターで移動中トラックにはねられて...」
大和はうろ覚えの記憶に探りをいれていく。
「あ、はねられたんなら俺は死んだのか。てことはここは天国か...にしては暗いな」
彼は自分が死んだという結論にたどり着いた。
しかし、天国にしては暗い、とにかく暗い。
「しかもこの地面、アスファルトか?」
大和は自分が今立っている場所の地面を確かめると、そこは自分も良く知るアスファルトだった。
「アスファルト?てことは天国でも地獄でもねーのか?んじゃここは一体?」
大和はさらに考え込む。
アスファルトの地面があるならここは現実だ、しかし自分が先程までいた場所は町の交差点で時間帯も真昼間だ、寝ていたというのは有り得ないし移動なんて出来るはずもない。
「なにがどうなってんだか...ん?なんだこの音」
大和が自分はどうなったのか考えていると、遠くの方から音が聞こえてきた。
「この音は、4A-Gサウンド...ハチロクか?」
大和は冷静に、峠では聞きなれた音を分析する。
「とりあえず拾ってもらうか」
大和はとりあえず乗せてもらおうと道の端に待機する。
しばらくするとコーナーの先から車が来た。
「予想どうりだな、ライトの位置的にハチロクトレノか...某豆腐屋のハチロクを思い出すな。さて」
と、大和は自分の予想が当たったことを呟くが、まずは目的を果たそうと、運転席から見えるよう腕を道にだす。
---キィィィィィ
どうやら大和に気付いたらしくやって来たハチロクは大和の前で止まる。
???「あんた、こんな夜中になにやってんのよ?」
ハチロクの運転席から出てきたのは、なんと赤いリボンと紅白の巫女服を着た少女だった。
「えーと、気づいたらここに居た。とりあえず帰り道分かんないから麓まで乗せてって」
大和は笑いながら軽く事情を少女に説明した。
「はぁ?なによそれ。まぁいいわ、どうせ帰る途中だったし、乗せてってあげるわ」
「まじ?サンキュー」
紅白の少女は大和のお願いに快く承諾すると、乗るよう促した。
---フォォン、フォォォォォ
大和が助手席に乗ったのを確認すると少女はハチロクを発進させた。
「いやー助かったわぁ。けどハチロクに乗ってる人が女性だとは思わなかったわー」
「女で悪かったわね...」
「いや、そんなこと言っちゃいねぇよ。けど、随分このハチロクに手入れてんな、ロールケージも剛性の高いものだし、Jubirideのフルエアロときたもんだ」
「...意外と詳しいのね」
「ま、昔は峠でドリフトやらしてたからな。その影響だ」
「ん、昔?いつ頃に走り屋止めたの?」
「大体2年前ぐらい」
「は?ここら辺に道路でき始めたの1年前なんだけど...」
「は?」
「あんた、外来人ね」
「外来人?なんのことだ?」
「説明するわ、ここは幻想郷、外の世界すなわちアンタのいた場所とはまるっきり別の世界よ」
「...はぁぁぁぁぁぁぁ!?」
---日記---
7月24日
俺幻想入りしちまった。
なんとなく書いちゃいました。
小説で走り屋もの書けるかなーって感じで始めました。こちらは今メインで書いてるGEの書きだめに余裕ができたら更新していく形にしていきます。