東方Midnight Racer   作:ミスターポテトヘッド

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この物語はフィクションです。
実際の車の運転では交通ルールを守り。
ゆっくり安全運転を心がけましょう。


stage6 大和の過去

 

---博麗神社---

 

「で、これが大和の愛車?」

「んだよー」

 

紫に車を届けられてから博麗山を1往復し戻ってきたら、霊夢が駐車場に立っていた。

 

どうやらFDのエンジン音を聞いて神社から出てきたらしい

 

「でもあんたの愛車がFDだったとはね〜。しかもエアロ統一されてないし...」

「これはワケありだからしゃーない」

「ワケあり?なによそれ」

 

霊夢は首を傾げ、大和に聞いた。

 

「うーん、話してもいいけど長くなるぜ?必然的に俺が走り屋辞めた理由も含まれるからな」

「ん、どうせ暇だし長くなってもいいわよ」

「ん、了解。まずはだな...」

 

----------------------

※ここからほぼセリフ

 

「まずはこのFDについて話すか、このFDは元々俺のじゃないんだ」

「えっ、そうなの?」

「あぁ、このFDは俺の2つ年上のアキさんって人のFDだったんだ」

「ふーん、じゃあなんで今は大和が持ってるの?」

「まぁそれはもうちょい後に話すさ、何事にも順序があるんだよ」

「じゃあさっさと話して」

 

霊夢は腕を組んで仁王立ち状態になった。

 

「はいはい、んで俺がアキさんと初めて会ったのは高校1年の頃でさ、そんとき俺は16になったから中型バイクの免許とってそこにあるバイクを乗り回してたんだ」

「ふーん、車乗りとバイク乗りだったらあまり接点は無さそうだけど...」

「まぁな、んでそんときの俺は反抗期でさ、とにかく荒れててバイクも風防、三段、直管と...まぁ珍走団状態にしてて夜な夜な集まってコール切ったりやらやってたワケですよ」

「な、なかなかに過激な16歳ね...」

 

霊夢は顔を引き攣らせ苦笑いしながら聞いていた。

 

「んでアキさんと会ったのは俺が珍走団状態になってから3ヶ月後くらいかな」

「へぇ、どんな風に知り会ったの?」

「確か、俺はそんときダチの喧嘩に加勢してきた帰りでさ、ちょっと道端で止まって休憩してたんだよ、そしたらアキさんが話しかけてきてさ」

「ほうほう、あきらかヤバそうな人に話しかけるなんてなかなか勇気あるわねアキさんって人も」

「まあ、そんときは知らなかったけどアキさん俺と同じ高校でさ、向こうは俺を何回か学校で見かけてるらしくてさ」

「あらら、向こうは完全初めてではなかったのね」

「ぽいな、んでアキさんがもっと楽しいの見せてやるって言うからついて行ったんだよ、そしたら峠でさ、皆がドリフトしてコーナーを抜けてくのを見たわけよ」

 

それを聞いて霊夢は納得したような顔で

 

「なるほど、それで珍走団を辞めて走り屋の世界にというわけね」

 

こう言った。まぁ実際そのとうりなので反論はしない。

 

「まぁな、そっからは族車仕様のバイクを、サイレンサーあり、セパハン、シングルシートという完全走り屋仕様にして車の免許取るまでバイクで峠を攻めてたわけよ」

「なるほどね」

「んで18になって免許を取って車を買ったわけよ、そんときは赤のS13だったなぁ」

「S13って...今の大和からは想像できないわー」

「まぁ、それは置いといてだ、俺は13買ってからアキさんにドラテクとか教えてもらってさ、そっから1年はドラテク磨きをしてたわけよ」

「ふむふむ」

「んで大体1年くらいかな、そんときのホームコースは榛名ってとこなんだけどそこの下りならアキさんとタメ張れるくらいにはなっててさ、その結果見てアキさんにあることを告げられたのよ」

「あること?」

「一緒に北関東最速を目指さないかって」

「なるほど、それが大和の北関東最速への道のりの一歩というわけね」

 

霊夢はまたも納得したような顔で言った。

 

「まぁ...な、その後にちょっとした事件があってさ」

「そ、俺は断る気も無かったから承諾したんだけど、アキさんが遠征に行く前に一緒に走りたいと言ってきて走ったのよ」

「ふむふむ」

「んで事件が起きたのはスケートリンク前って言われてるちょい長めのストレートで起きたんだ...。そのストレートの前に2連のヘアピンがあって、そこを俺が対向車線、アキさんが通常車線で並んで立ち上がったんだ」

「...」

「その時俺は立ち上がりを少しミスって大体ボンネット一つ分アキさんが先行しててさ、その先は右に少し曲がる緩いカーブでさ、俺はアンダーが出てもいいよう軽く減速してアキさんに先行を譲ったんだ」

「そこからどうなったの?」

「......アキさんがハンドルを右に切った瞬間、FDがエンジンブローしてリアタイヤがフルロックしたんだ」

「......そうなの...」

「別にブローするだけならよかったさ、でもハンドルを切ってたからFDのリアが左側の崖にヒットしてそのまま反動で今度はリアが右側に行って、今度はフロントを強く崖にぶつけて止まったんだ...」

「え...それでアキさんは?」

「すぐFDから降ろして俺の13に乗せて、麓の駐車場に救急車呼んでから急いで峠を降りて救急車に乗せたんだ」

「で、その後は?」

「......頭を強く打ってたらしくて、搬送先の病院で死んだよ...」

「そう...」

「んで俺はアキさんの意思をついでアキさんのFDを1年掛けて直したのさ、エアロが統一されてないのはそんとき時間が無かったから外装は寄せ集めで完成させたからだ。そして、その後の1年で北関東の峠を制覇して、峠を引退したのさ」

「じゃあ、ある意味ではアキさんと北関東最速を打ち立てたのね」

「まぁな、このFDにはアキさんの思いが詰まってるし、このFDがアキさんだと言ってもおかしくはないよ」

「じゃあ大和はまた走るのね、アキさんと一緒に...」

「ああ、もう一度世話になるよ...」

 

そう言って大和はFDのボンネットに手を置いた。

 

 

 

 




※コールを切る際は昼間でなるべく人がいない場所で切りましょう。
夜はなるべく切らないようにしましょう。もし切るなら周りに民家の無い広い場所で切りましょう。

ちなみにうp主も只今エヌワン(サイレンサーあり)でコール練習してます笑
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