毛利元就の奮闘記[凍結]   作:北極星

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相変わらずのグダグダです


黄巾の乱前哨戦

『蒼天已死、黄天當立』

 西暦184年(中平1年)黄巾党首領張角が全国の信者に号令をかけ、漢王朝の衰退を露わにした一大事件である。

「でも今は光和4年、やはり、私の知っている歴史とは相違するところがあるみたいだね」

「そうですね、俺もそう思います。まぁ、三国志の英傑達が皆女性であるという時点でおかしいですけど」

 確かに、と二人で少し笑い合う。一刀はよく仕事を元就と共にする事が多かった。また、彼は元就の教えを良く聞きそれが良かったのかよく華琳に自分がいた時代の知識のなかで使えるような物を抜粋して進言をしていた。元就自身もその成長には舌を巻いた。また、彼に教えを請いていた桂花も内政面では元就も指摘する必要が無くなるようになっていた。ちなみに基本的に桂花は一刀と元就の教えを受けることはない。何故か桂花は一刀を避けていた。その理由を訪ねると

「元就殿は私を上回る知略がありますし、しっかりとした御方ですけど、北郷のような男は下半身と性欲で物を言えない輩です」

と、はっきりと男嫌いということを言ってくれた。

ちょっと言い過ぎではないか、と思った元就だが、

その考えは揺るがないらしく諦めることにした。

 そして、元就は今、元就の時代でいう忍びによる

諜報部隊の編制に力を入れていた。さらに未亡人の中で丈夫な女性を雇い、歩き巫女のようなものをつくった。そして、華琳の命令で自らがその部隊の総指揮を執ることになった。諜報部隊自体はまだまだ、元就から見れば未熟なもので今後さらなる訓練を重ねて他国にもさらに多くのものを派遣出来るようにしたいと考えている。今は試験段階だが、このような情勢になった以上、やむを得ず選抜した者を賊の情報収集にあたらしている。

 今現在陳留にはそういった報告はないが、いつ賊討伐の命が下されるかわからない。そのため、四方八方に間者を飛ばしていつでも出撃出来るようにしている。それに、外から賊が入ってくる可能性もあるため、情報の整理に元就はおわれているが、今日のように一刀などが手伝いに来てくれると早く終わるので今日のように談笑をしているというわけである。

 

 

「報告、近隣の村に賊が襲撃した模様、直ちに軍議を行う故至急集まるよう曹操様からの言伝です」

しばらくすると従者が報告してきた。

「いよいよですね」

一刀の言葉にああ、と頷くと直ぐ、部屋を出た。

玉座に向かうとすでに皆集まっていた。

「全員来たわね。聞いたと思うけど、近くの村で賊が襲撃している。黄色い頭巾をしているところから一刀達が言ってた黄巾党の連中と見ていいでしょう。賊は約三千、義勇軍が襲撃を防いでいるみたいだけど義勇軍の数は五百に満たないようね、直ぐに

討伐をすべきだと思うけど皆はどう思う?」

華琳の言葉に桂花がすぐさま反応する。

「無論、向かうべきです。見捨てれば民の信頼を一気に失います」

他の者達も同調する。

「まぁ、当然ことよね。留守は秋蘭と流琉に任せるわ」

承知、と二人が言うとすぐさま準備にとりかかるよう、言うと各々の役割をするべく散っていった。

 翌日に華琳自ら五千の兵を率いて出陣した。

 

 

「どうやらあの村のようだね、義勇軍も奮戦しているけど、数の暴力には抗えない・・・か」

元就が冷静に戦況を判断する。

「どうするの?」

華琳は問いてくる。

「まずは鬨の声上げて、我々の来襲を敵に知らせての士気を落とそう、後は所詮賊だ、力仕事は頼んだよ」

春蘭と季衣を向き言う。

「よし!任せておけ!」

「ボクも頑張るよ!」

 

 

「ちぃ、いい加減諦めたらどうだ?お前らだけじゃもう勝てねぇよ」

「まだだ!最後まで諦めてなるものか!」

「そうなの~まだまだこれからなの~」

「せや!賊ごときに負けてられへん!」

村では賊が三人の者が率いる義勇軍に手をこまねいていたが、数の差の前に義勇軍が段々劣勢になり、村への侵入も最早時間の問題となっていた。

「そうかい、じゃぁ、ここで死・・・」

ね!といいかけたところで賊の背後から聞こえてきた鬨の声、その方向を見れば・・・

「大変です!官軍が来ました!」

「なんだと!?まぁいい、すぐに迎撃しろ!」

どうせ官軍など弱兵に過ぎない、賊の長はそう高をくくったのだ。が、それはただの油断であり、最期には逃げなかったのを後悔する事になる。

 春蘭、秋蘭達に鍛えられた華琳の兵が弱い訳無く、あっさりと賊の後陣を突破してきた。さらに、援軍の到来に士気の上がった義勇軍が村から出撃し、挟撃される形となった。

 何故だ?何故官軍がこんなにも強い?所詮は私利私欲に耽る連中だ。俺たちの事なんざ見向きもしてくれなかった、なのに何故、攻められるのは俺たち何だ?何故?何故?何・・・

「何故・・・だ・・・」

これが賊の長の最期の言葉となった。

 

賊討伐を終え、村へと入ると村人達から歓声をもって迎えられた。そして、華琳はまず、村人達への略奪を禁じ、彼らの傷の手当てを兵達に命じた。そして、義勇軍を率いて寡兵ながら、賊を相手によく持ちこたえた健闘を称えるために主だったものを呼んだ。そこで出会ったのは・・・

「よくやったわね、これだけの兵で」

「そんなことないの~これぐらいへっちゃらなの~」

眼鏡をかけた、口癖のある少女

「せや!あんなんちょろいもんや」

紫色の髪をした、関西弁を話す少女

「こら!二人とも、官軍の方が来なかったら間違いなく負けていたんだぞ、失礼だろう!」

身体に傷が付いている、真面目そうな少女

「ふふふ、面白いわね」

華琳はそのやりとりを見て微笑んでいた。激戦をしてきたはずなのにこれほどの余裕を持って対応できている彼女たちに興味が湧いた。そこに負傷者の被害を確認していた元就が戻ってきた。

「華琳、兵と民の負傷者を見てきたけど思ったより民の被害は少ないね・・・おや、君は秋蘭にかごを売っていた」

「え・・・あ、あの時の、まさか、官軍の方だったとは、あの時はご無礼を・・・」

「ははっ、気にしなくていいよ。かなりの手練れと思っていたけど、まさか義勇軍で頑張っていたとはね」

「ええ、元々、曹操様にお仕えしようと我々三人で陳留に向かおうとしていたのですが、この村が賊に襲われているのを見てこうして義勇軍を」

らしいよ、と元就が華琳に言うと、

「丁度いいわ私がその曹操よ、あなた達これからは私に仕えなさい」

「ははっ、私は楽進、字を文謙、真名は凪と言います、これより曹操様の家臣の末席に加わります」

「私は于禁、字を文則、真名は沙和っていうの~これからよろしくなの~」

「うちは李典字は曼成、真名は真桜や、以後よろしゅうな」

こうして、後に三羽烏と呼ばれる三人が曹操軍に加わった。

 

「もう、お互いに驚くことは無くなったね」

「ええ、こうも続くとさすがに慣れますよ」

元就と一刀は二人で話ていた。さすがに何度目だろうか、有名どころが女性であり、史実とは異なる設定になっていることが。

「ま、仲間が増えていいことですけど」

「そうだね、これから、忙しくなるよ、時代が動き始めた。いよいよ、本格的な争乱になる」

「はい、覚悟はしています」

お互いに頷き合い二人で新たなる時代の到来と共に異世界より来た自分たちのすべきであろう役目に動き出すことを誓った。

 

 

城に帰る途中、元就に真桜が訪ねてきた。

「なぁ、その武器ってどないなっとんねん?」

真桜が興味を持ったのは元就の武器である。

「ああ、これは矢手甲といってね、この中に短くした矢を入れてここをこうすると矢が出るようになっているんだよ」

「へぇ~、こらまた複雑な作りやなぁ」

「君はこういうものに興味があるみたいだね」

「そらもう、なぁおっちゃん、これ貸してくれへん?

複製品を作ってみたいから、ええか?」

元就は当然拒否した。この武器をこの時代に普及させるのにはさすがに抵抗があった。そしてそれ以上に気になった発言を真桜は言ったのである。

「ねぇ、そんなに私って年寄りに見えるのかい?」

「いや、見た目はうちらより、ちょっとだけ年上に見えるんやけど、雰囲気や話し方がおっさんくさいねん」

「はぁ、それはもう一刀に言われたから別にいいけど、もう少し年長者を敬って欲しいね、いいかい、まず・・・・・・」

その後、約一時間弱真桜は元就の長い説教を受けることになった。

「また、始まったよ」

「あら、一刀も元就の説教を受けたことがあるの?」

一刀の呟きに華琳が食い付く

「いや、どっちかと言うと愚痴だね、皆もう少し年長者を敬ってくれたっていいじゃないかっていう」

「でも、元就殿のことは聞きましたがかつての時代と合わせると随分と年と取っているようですね、ならばあれほど老練な雰囲気が出るのは仕方ないのでしょう」

桂花もしょうがない、という感じで元就を見ている。

「でも、元就さんは季衣におじちゃんて呼ばれても満更でもなさそうなんだよなぁ」

理由は元就が知っている。

「だって、季衣はまだ、子供だから」

「ボクは子供じゃない!」

何故かそこに元就は反応して、季衣の抗議も聞かず真桜への説教を再開した。終わったころには真桜はげっそりして、あんなん聞いてられるか!とやけっぱちになっていた。その後はどうにかおっちゃんと呼ぶことを許してもらった。元就は不満げであったが・・・

 

 

 




戦極姫6で宇佐美定満復帰万歳
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