CM
※「でさー、あのねー」
ぽいっ
夕立「ポイ捨て禁止ぃいい!!」
今! 路上でポイ捨てをすると!
抽選で百名様に艦砲のプレゼント!
更にラストワン賞には、
夕立「艦娘は女の子っぽいいいいいいいい!」
超巨大魚雷をポイ投げするぞ!
嫌なら捨てるなよ! 絶対だぞ!
夕立「えっと、提供は、
とーきょー特別海軍っぽいー」
普段。提督は鎮守府を留守にしている。
彼は自分の秘書艦である艦娘、長門に指示を出し、
彼女はそれを忠実に守る。
髪の長い、背の高く雄々しい雰囲気をもった、
凛とすました顔の女性。
それが長門である。
「提督の意向は、
新たに転属された艦娘、吹雪の育成にある」
食堂は広い。
だが今は閉まっているので、
その広さは空虚なものとなっている。
今、長門の眼の前にいるのは、
正規空母赤城。
戦艦陸奥。
軽巡洋艦神通の3人。
「どうしてかしら?
近々、大きな作戦があるから育成するの?
でもそれなら、
他の戦艦とか育てたほうがいいんじゃない?」
厳格な長門の姉妹艦である陸奥が進言する。
長門に気安く声をかけることが出来るのは、
彼女をおいて他にいない。
陸奥は長門と違って、
大人の色気を持っている。
仕草一つ一つにそれは滲み出ていた。
「わからん。
だが提督の意向はどうあれ、
作戦は絶対だ。
……堅苦しさをなくすため食堂を選んだ。
神通。吹雪はどうだ、強くなれるか?」
長門にふられて神通は肩を竦めた。
「……はい。
最初は戸惑っていましたが、
回避運動もこなせますし、
航行にも支障はありません」
「結構。砲撃などの手ほどきは、
今後組む演習などで鍛えてやってくれ。
多めに入れておく」
「ありがとうございます」
話し合う2人。陸奥は、
隣に座る赤城が心ここにあらずな、
表情をしていることに気付いた。
「どうしたの赤城?」
「へっ? え、ああ、すみません。
ちょっと、考え事を……」
「あらあら、もしかして……お腹すいちゃった?」
「そ、そうなんです……お恥ずかしながら」
「赤城」
静かな声。長門の一言に、
その場が水を打ったように静まる。
「最近のお前は頑張りすぎだ。
燃料のことも少しは考えて欲しい。
……だがそれ以前に、
まだ気に病んでいるのか?」
「……それはそうですよ。
でも、もうあんなことをさせないためにも。
私はもっと、強くならなきゃいけないんです」
「覚悟はわかっているさ。
だが、提督もそれを気にかけていることを、
忘れるな」
神通は膝においた手に視線を向けた。
吹雪は今後確実に強くなるだろうこと。
それを指導するのは自分であること。
「長門秘書艦。
私、吹雪さんを絶対に、
正しく育ててみせます」
「……ん? そうか。
頑張ってくれ」
その場はそこで解散となった。
残ったのは赤城と神通で、
しばらくすると食堂が開き、
駆逐艦娘たちが入ってきた。
その中には……
「吹雪さん」
「あ! 赤城先輩!
神通さんも!」
「今から食べるところなんだけど、
ご一緒しない?」
「はい! 是非! 喜んで!」
「うふふ。誰かと一緒に御飯を食べるって、
久しぶりだから楽しみなんです」
運ばれた料理が山盛りのカチ盛りで驚愕する吹雪。
難なく食べていく赤城に更に驚愕する吹雪。
赤城は吹雪の顔を見ていて、
張っていた気分が緩く解かれていく、
不思議な暖かさを感じた。
「吹雪さん。近々、演習で一緒になると思います。
その時にはまた、今日みたいに指導いたしますね」
神通はその場を去った。
残された吹雪と赤城は、
2人揃って夕食を食べた。
明日もまた頑張っていこう。
そう思い、吹雪は英気を養っていくのであった。
次回予告
繰り返す砲火の嵐。
脆弱な装甲は撃ちぬけられ、
遥か彼方より飛来する艦載機に服を裂かれる。
赤城「吹雪、MVPを狙いなさい!」
吹雪「はい! 女の子だからって、
涙なんか流さないんだから!!!」
長門「超戦艦養成ギブスを吹雪に!?」
陸奥「第三砲塔が爆発する前に、ケッチャコを……!」
立ちはだかる、間宮夫人!
ガンバレ吹雪!
負けるな吹雪!
君のラストアタックは、きっと届く!
吹雪「暁の水平線に、勝利を刻む!」
次回、艦隊これくしょん、
「MVPいっちばーん☆」
君は、失望の涙を見る。
というわけで、アニメを見て、
「これはあかん」と書き始めたのがきっかけです。
投稿ペースも分量もまちまちですが、
楽しんでいただければ幸いです。
アニメ本編と違って、
こっちはシリアス過多になるんでないかな……。
中途半端は良くない。
アニメは現在10話。
どうなるんやこれ……。