前回
起きた!少年が起きた!
「あれ・・・・ここ・・・・」
起き上がったけどあっち向いてるな
こっち向いてもらおう
「起きたか少年よ」
少年は声を掛けたシース体を向ける
「どうして、ここにおいらが?」
まぁ気絶して起きたらここで疑問だろうしな
さて・・・・
「気を失ったままあそこに居るのは危険だと思い
この洞窟へ連れてこさせたが・・・・すまんな」
「え、なんで?」
「勝手にここへ連れて来たのもあるが
もし、あれが宿敵か仇相手ならば倒してしまってと思ってな」
「そんなことないよ!あの猪はここらで暴れまわって
妖怪も人間も襲ってたやつだから!」
なるほど、なら問題ないか
あの猪と過去になにかあったとかそんなんじゃなくてよかった
「そうか、ならば良かった・・・・ところで少年よ」
「どうしたの?」
「目を閉じてじっとしていてくれないか?」
「?、いいよ?」
よし、少年は目を閉じたな
ではこの首飾りを・・・・
シースは首飾りを取り出し少年に首へ
静かに首飾りを掛ける
「・・・・これって」
「さぁ目を開けて見てくれ」
少年は目を開けて自身に掛けられた紐の先を見ると
「あ・・・・・・首飾り」
紐の先に付けられた結晶の首飾りがあった
「壊れてしまった首飾りを使い
新たに作り治した白竜の首飾りだ」
今の自分の姿でもあるシースを彫り込んで
美しさと性能を上げた自信ある逸品だ
今更ながら自分の姿を彫ったのがちょっとナルシスト
みたいで少し恥ずかしくなってきたが・・・・
果たして少年は気に入ってくれるだろうか
少年は呆けたようにぼーっと手に持って
白竜の首飾りを見続けている
スッ
手で首飾りを包み込む様に持ち
首飾りを見続けたまま話し始める
「おいら、誰かからあんなに綺麗なもの貰ったの
初めてなんだ・・・・嬉しくて、でも壊れて・・・・
けど凄く綺麗に直って戻ってきて・・・・」
少年は首飾りからシースに顔を向け
「それとね、助けてくれてありがとう・・・・
貰ったこれ!直してくれてありがとう!」
なんの御託も言い回しもない単純な感謝を
シースへ嬉しそうな顔で伝えた
ああ、凄いうれしい
自分の作ったものをこんなに喜んでくれたのもあるけど
こんな感じにうれしそうにありがとうって言ってくれたのが
なんかもう、そんな嬉しそうに首飾りもって
こっちも感謝され元気貰って・・・・
うん、なんと言うか・・・・・・はっはっは
感謝ありがとう!
「感謝ありがとう!」
「うん!」
・・・・・・・・・ッハ!?
心の声が口にもでた!?
「へへへ~」
少年は首飾りを高く両手で持ち上げて
くるくると回っていた
・・・・・・まぁいっか
変な事言った訳でもないし
少年と同じ様に喜んだだけだし!
しかしずっと洞窟の中で結晶彫り彫りしてばかりで
外に出た事がないな、食事必要なかったし
ん~~~今日は月が綺麗だし・・・・よし決めた
前から空を飛んで見たかったし住処をそこらの
妖怪にばらさず洞窟から出る方法もあるし
「少年よ」
「な~に~?」
ニコニコ
おお凄く上機嫌だな
ってそうじゃなくてだな
「少年は空を飛べるか?」
「ん~~飛べるけど今はまだ高く飛べないよ」
少しか・・・・ふむ
風を扱うからには飛べるんだな
「そうか、今日は外の景色を見ようと思っていてな?
クリスタルゴーレム、あの人の形をした結晶と一緒に
洞窟の上にある山の頂上へ先に行ってくれないか?」
「景色?」
「うむ、見せたいものがあってだな
あとで我が身も向かう」
「んー・・・・うん、わかった」
たたたた
少年は洞窟の外に小走りで向かって行った
なんで景色?って感じだったが
それは後でわかるぞ少年よ
ばれないようにして俺も外に出るか
では、見えない体を発動
シースが腕を上げて横に振るとそこから
黄色い粒子が降り注ぎその大きな姿が掻き消える
杖がない状態で魔術を使って、えって思うだろうが
シースの体自体がもう生きる魔術媒体ようなものらしい
まぁ尻尾を切ったら月光の大剣が取れるしなぁ
案外こんな事を考えると結晶亡者とか六目伝道者って
シースに挑んだ魔術師の成れの果てかもしれないな
籠に入ったローガン、地面に座るローガン、
檻に入ったローガン、フンドシのローガン
一人選ぶとして誰を選ぶ?
自分は籠に入ったローガン選ぶ