何!? 俺の知っている遊戯王の世界ではないのか!? 作:やーなん
アロマージとか変化球なデッキとかカードが好きです。
今回はカードの説明が多くなったような気がします。反省です。
カードの説明ばかりじゃ読みにくいですもんね。
あとで個別に使用カードまとめとか元ネタ解説とか作るべきでしょうか。
需要があったらやってみたいです。
では、本編どうぞ。
「おい、遊助。お前巷を賑わせてる不良共とデュエルしたんだって!?」
「あいつら、違法流通カード使ってるってマジなのか!!」
「不良共を十人斬りしたって本当なのか!!」
一体いつの間にか噂が広まったのか、俺は翔子と共に登校して早々、俺たちはクラスの連中に取り囲まれた。
「どけどけ、邪魔だお前ら」
俺と翔子は噂に飢えた級友たちを押しのけて席に着いた。
それでも連中はしつこく聞いてくる。
「どうしてもって言うなら、俺と翔子のタッグに勝ったら教えてやるよ。
十人斬りは出来なかったが四人斬りはできたぞ」
俺がそう言うと、クラスメイト達は難しそうな表情でお互いに顔を見合わせた。
以前あったタッグデュエルの授業で俺と翔子はクラス全員を叩きのめした経緯がある。
俺たちはそんなことするつもりは無かったのだが、周囲に囃し立てられてちょっとムカッとしてな。
タッグデュエルの授業は珍しいし、長めに時間が取られていたのでその時間もあったしな。
「止めなよ遊助、そんなんだから友達少ないのよ」
「それをお前が言うのか?」
「ふん」
翔子を睨むとこいつはそっぽを向いた。
「あ、駄目だこれ、いつもの奴だ」
「こいつらホント定期的に喧嘩してるのな」
「戻ろうぜ、巻き込まれちゃたまらん」
たったそれだけのやり取りで、去年からクラスを共にした周囲の級友たちが俺たちが喧嘩をしていることを察した。
「どうせいつも通り遊助が失言して怒らせたんだろ。早く謝っちまえよ」
「遊助もホントよく愛想つかされないよな。俺が仲を取り持ってやろうか?」
「表出ろ、お節介やきども!!」
俺が睨むと、そいつらはふざけたような悲鳴を挙げて逃げて行った。
「おお、楽しそうだなお前たち。ホームルームを始めるぞ」
それと同時に担任の先生が入ってきて、教室に散らばっていた生徒たちも席について行った。
あっという間に授業は四時限目の世界デュエル史の授業の時間となった。
ちなみに日本に世界史の授業は無い。デュエルの歴史が世界の歴史みたいなものだからだ。
「万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチはデュエルディスクの原理解明に多くの理論を残している。
最も有名なのは人間はデュエルの際に特定のエネルギーを放出し、それを視覚化させる能力を持っているという論説だ」
デュエル史の担当の先生が黒板に要点を書き写している。
俺は教科書の挿絵を見下ろした。
その挿絵は猿人がデュエルディスクみたいなもので石器を作っているイメージ図だった。
……俺はこの授業の間、いつも無心でいる。つっこまない、つっこまないぞ……。
「この論説は後に大きな影響を齎すことになる。
エジソンはこのデュエルエナジーを元に電球を作ることに成功した。
我々が使用するアタッチメントの起源となった歴史的な発明だな。
私たちがデュエルディスクに装着したアタッチメントでインターネットやテレビが見れるのも、この発明あってのことだな」
大量にあれば死者蘇生もやってのけそうなとんでもエネルギーが俺自身からも発していることにはもう驚くのも疲れた。
ちなみにこのエネルギーでデュエルディスクは形成されるらしい。
理論までは知らない。確かアインシュタインあたりが理論を出していたはずだ。
俺たちのデュエルディスク機械的なアタッチメントを全て取り除くと、デュエルを行うに最小限の機能しかない。
授業は進み、内容は別の方向に進む。
「デュエルは世界的に政治の方針決定、そして軍事にも扱われていた。
代表的な例としては、中世では騎士の決闘は剣ではなくデュエルで行われ、日本でも戦国時代に武将が敵本陣に直接乗り込み、主将同士がデュエルを行い劣勢を制したケースが幾つもある。
これは第二次大戦でも旧日本海軍が多用した戦術でもある。
戦場でデュエルに敗北した者は捕虜として扱う国際条約に則り、戦力に劣る日本はアメリカ軍の旗艦に接近しデュエルを申込み、その勝敗を持ってその海戦を制するというものだ。
この戦法は短期的に戦闘が終わる利点もあったが、敵旗艦に近づく為に少なくない犠牲を伴うので賛否が分かれている」
…………。
俺はご先祖様の行いに想いを馳せた。
結局日本には俺の知る歴史通りに原爆は落とされ、終戦記念日も全く同じだ。
確かに世界は俺の前世よりも幾分か平和である。
皆に共通の趣味があるだけであるが、たったそれだけのことで幾分かはマシになるのだ。
それでも戦争はあった。今でもどこかで戦争は起こっている。
俺は無心で黒板の内容をノートに書き写し続けていた。
「
「俺は手札から『
このカードは相手のカードを破壊する効果、または効果ダメージが発生した時、それを無効にして特殊召喚できる。
更に、このカードは1ターンに一度、相手の破壊効果と効果ダメージを無効にできる」
「うえ……僕はターンエンドです」
「俺のターン、ドロー。
このカードは自分フィールドに『駆逐艦』または『軽巡』モンスターが存在する場合、リリースなしで召喚できる。
『
このカードは1ターンにそれぞれ一度まで、相手の効果破壊と効果ダメージを無効にできる」
「……・打つ手がありません。サレンダーします」
「了解、サレンダーを受け入れる」
俺がそう宣言すると、俺と木村くんはテーブルの上のカードを片付け始めた。
「悪いな木村くん、俺の方から誘っておいてこんな戦い方になっちまって。
真正面から挑むには君のデッキはやりずらいからなぁ」
「いえ、気にしてません。対策するのは当然のことですから。
僕もいつまでも同じデッキタイプでいるわけにもいきませんし」
木村くんは飽くなき向上心を見せている。
「完封させるなんて大人げないわよ遊助」
「はっはっは、これも先輩の特権だ。
こんな風に荒波にもまれながらデュエリストは強くなるんだ」
翔子の冷たい視線など無視して、俺はデッキをデュエルディスクに戻した。
「ちなみに公式大会のルール上にサレンダーって行為は存在しないんだ。
だから相手はサレンダーを拒否することができるんだ」
「あ、それは僕も知っています。
よくドラマで悪役が主人公側をデュエルでいたぶるシーンでそういうのありますよね」
アニメ初代遊戯王では大会でのサレンダーが認められているが、それ以降ではサレンダーは相手に対する挑発ぐらいにしか使用されていない。
この世界でもサレンダーは非公式なルールだ。
創作物で悪役が主人公側を挑発するのに使われるのが主な用途だ。
「きゃぴきゃぴしたデッキは使いたくないって言ってたのはどこの誰かしらね」
「お前には分からんだろうな、このコンパクト化されながらも無骨さを維持している艤装のフォルムの素晴らしさを。
このカードを見てみろよ、分かる人はこの艤装を見ただけでどの艦艇かを判別できるんだぜ」
「どちらかというと女の子がメインじゃない」
「それは否定しないが……」
刺々しい翔子の言葉の連撃に俺も口籠った。
「どれ、私にも見せてくれるか?
この特徴的な艦橋は、阿賀野型だね。よく特徴を捉えている」
「あ、生徒会長。お分かりになります?」
「私の家も代々軍人の家系でね、私の曽祖父は駆逐艦乗りだったそうだ。
どの艦艇に乗っていたかまでは知らないが、興味は尽きないよ」
生徒会長はこのロマンが分かるようだ。
「どうかね、須田君。私とも一戦願いたいのだが。
先ほどは重巡洋艦までしかでていなかったが、君のデッキには戦艦や空母などもあるのだろう?」
「ええもちろん。是非ともお受けしたいのですが……」
俺はそう言って、デッキの内容を切り替えた。
すると、デッキから数枚のカードが半分ほど飛び出したのだ。
そのどれもが『
俺は自分が組める限りで最も強いと思う構築でデッキを組んだが、このありさまだ。
しかし、生徒会長は首を振った。
「なにもデュエルディスクを使わなくても構わないだろう。
個人的にはデュエルディスクで視覚化されないのは惜しいが、テーブルデュエルで構わない。
ご先祖と同じ海を駆けたという人物の残したデッキを是非とも手合せ願いたい」
「わかりました。じゃあ、そうしましょう」
俺は頷いてデッキをデュエルディスクから抜こうとした。
が、デッキはデュエルディスクから微動だにしなかった。
「え、どうなってんだ? デッキが取れない……」
俺が訝しげに手を放すと、なんと勝手にデッキがデュエルディスクの機能でシャッフルされ始めた。
未知の現象に俺たち四人は面を食らっていると、デッキは何事も無かったかのようにシャッフルを終えた。
「……スピリチュアルなことは信じていなかったのだがね」
「俺は前世とか信じてますよ? 殆ど眉唾ですけど」
「遊助、まだ変なオカルト話とか信じてるの?」
翔子は無視だ無視。
「大切にされたカードやデッキには魂が宿ると言います。
どんなに力を込めても曲がらないカードも、持ち主の火葬の際には難なく焼け消えるわけですし。
そんなカードが何となくだけど俺に伝えてくるんです、生徒会長。その勝負、受けて立つと」
「……面白い。これだからデュエルは止められないんだ」
「ええ、本当にね」
俺と生徒会長はお互いに笑いあうと、部室(予定)に備え付けられているデュエルリングの前に立った。
「「デュエル!!」」
遊助 VS 生徒会長
LP4000
「今回は先攻は貰いますよ?」
「構わない。すまないが、どちらかジャッジをして貰えないだろうか?」
「あ、じゃあ僕が」
木村くんがジャッジモニターの前に立ち、先攻を俺に設定した。
「俺のターン。
俺は手札から魔法カード、『水雷戦魂』を発動します」
『水雷戦魂』
通常魔法
『水雷戦魂』は1ターンに一度しか使用できない。
(1)デッキから『軽巡』モンスターと『駆逐艦』モンスターをそれぞれ一枚ずつ手札に加える。
(2)このカードが発動したターン、自分は『軽巡』または『駆逐艦』カードしか使用できない。
「俺はデッキから『
そして、俺は手札から『
俺のフィールドに一見気弱そうな少女が現れた。
その兵装は先日使ったセンダイと同型だけあってほぼ共通している。
『
「花の二水戦の代表する艦艇か……」
「ええ、更に『軽巡』モンスターはフィールドに『駆逐艦』モンスターが存在しない場合、一度だけ『駆逐艦』モンスターを召喚できる。
俺は手札から『
手札のこのカードはフィールドに『特Ⅲ型駆逐艦』が存在する場合、攻撃表示で特殊召喚できる。
俺は『
『アカツキ』の効果発動。このカード以外の『特Ⅲ型駆逐艦』がフィールドに存在する場合、1ターンに一度、デッキから『駆逐艦』カードを手札に加えることが出来る。
俺が加えるのは、当然、『駆逐艦隊遠征』だ。勿論、そのまま発動させて貰う。
俺は『アカツキ』と『イカズチ』を除外し、除外した枚数までデッキからレベル6以下の『
俺が手札に加えるのは、レベル2の『
「えッ!」
最後に手札に加えたカードを見て、木村くんが驚いたように声を上げた。
そうだな、彼は初めて見るのかもしれない。
「どうしたかね、進行に不都合があったのかい?」
「あ、いいえ、大丈夫です。問題ありません」
木村くんは続行を促した。
「俺はカードを一枚セットし、ターンエンドします」
遊助 LP4000
場 『
魔罠 □■■□□ 『駆逐艦隊遠征』 セット
手札 □□□□□
「なるほど、先攻を持って行った理由が分かるよ。
先手でそれほどアドバンテージを稼げるのが前のデッキとの大きな違いか」
「スライムとは別の意味で低攻撃力のカードを晒さないといけないジレンマもありますけどね」
スライムのデッキにはスライムの低ステータスをカバーするカードが幾らでもあるが、この『
どこぞの『カラクリ』ほどでもないが、勝手に守備表示になるのだ。理由は然もあらん。
それを補うための最上級レベルのカードたちだが、それらを出すためには序盤は駆逐艦や軽巡をやりくりしてデッキを圧縮しながら何とか時間稼ぎをしないといけないのだ。
だから攻撃性能の高い生徒会長のデッキにこのままターンを明け渡すのが非常に博打めいていて怖い。
「私のターン、ドロー。
私は手札から『紅き宝石魔術師』を召喚。
このカードは召喚に成功した時、デッキから儀式魔法カードを一枚手札に加えることが出来る。
私が加えるのは『英霊召喚の儀式』だ」
げ、マズイかもしれん。
『紅き宝石魔術師』
☆4 炎属性 魔法使い族 攻守 1700/500
(1)このカードが召喚に成功した場合、デッキから儀式魔法カードを一枚手札に加える。
(2)このカードは表側表示で存在する限り、自分のメインフェイズに一度だけ以下から選択して発動できる。
●相手フィールドに存在する魔法・罠カードを一枚破壊する。
●相手フィールド上に存在する攻撃表示のモンスターを守備表示にする
(3)フィールドのこのカードは、自分フィールドに『英霊』儀式モンスターが存在する限り、攻撃対象にならない。
(4)このカードがフィールドに存在する限り、儀式モンスターの攻撃力・守備力は500ポイントアップする。
その多彩な才能を裏付ける能力を持った美少女が現れた。
「『紅き宝石魔術師』の効果発動。
このカードは表表示で存在する限り一度だけ、相手の魔法・罠カードを破壊することが出来る。
その伏せカードを破壊して貰おう」
「うぐ……・対象に選択されたリバースカードを開示させて貰う。
トラップカード発動、『駆逐艦隊哨戒任務』。手札から任意の数だけ『駆逐艦』モンスターを特殊召喚できる。
俺は手札から『
『
「『ユキカゼ』が召喚・特賞召喚に成功した時にフィールドに他の『
俺はデッキから魔法カード『
『
☆2 水属性 機械族 攻守 1000/2800
「ユキカゼ」モンスターはフィールドに一枚しか存在できない。
(1)このカードが破壊される場合、代わりに損傷カウンターを一つ置く(最大1つまで)。
損傷カウンターが乗っているこのカードは守備表示となる。
守備表示のこのカードが戦闘する場合、このカードはダメージ計算を行わずに破壊される。
(2)このカードはフィールドに『駆逐艦』モンスターが一枚のみの場合か『陽炎型駆逐艦』モンスターがフィールドに存在する場合、手札から攻撃表示で特殊召喚できる。
『
(3)このカードが手札から召喚・特殊召喚した時にこのカード以外の『
(4)このカードが墓地に送られた場合、墓地に存在するこのカード以外の『
0枚:このカードを手札に戻す。
1枚以上:自分フィールド上に損傷カウンターを置くことが出来るカードに損傷カードを一つ置く。
3枚以上:自分は1000ポイントのダメージを受ける。
数多の武勲と伝説を残す駆逐艦の名を背負った小さな少女がフィールドに現れた。
このデッキのキーカードだ。以前自分の墓地にモンスターが居ない方が良いと言った理由がこのカードの存在にあるからだ。
「あの伝説の艦艇と対峙するとは、心躍るよ」
「『
「うむ、先ほどのデュエルを見ていたからね。
私は手札から『英霊召喚の儀式』を発動する。
デッキから『弓の英霊 無銘の英雄』を儀式召喚する」
デッキからフィールドに紅い衣を纏った長身の男が召喚された!!
『弓の英霊 無銘の英雄』
☆8 地属性 戦士族 攻守 2200/2400
『英霊召喚の儀式』により降臨。
『英霊』儀式モンスターはフィールドに一枚しか存在できない。
このカードは『紅い宝石魔術師』がフィールド上に存在する場合のみ儀式召喚でき、この方法以外で特殊召喚できない。
(1)手札のこのカードをデッキに戻すことで、デッキから『紅い宝石魔術師』を一枚手札に加える。
(2)このカードは1ターンに一度、戦闘またはカードの効果では破壊されず、相手のカードの対象にならない。
(3)1ターンに一度、相手フィールド上のモンスターの攻撃力・守備力を1000ポイント下げて、相手に1000ポイントのダメージを与えることができる。
(4)お互いのターン終了時に自分フィールド上にレベル4以下の魔法使い族モンスターが存在しない場合、このカードを墓地に送る。
「『紅き宝石魔術師』の効果により、『無銘の英霊』の攻守は500ポイントアップする。
更に彼の効果で、『ジンツウ』の攻守を1000下げ、1000ポイントのダメージを与える」
弓の英霊の名にふさわしい弓捌きで、『ジンツウ』の武装が破壊される。
『弓の英霊 無銘の英雄』 攻守2200/2400→2700/2900
『
遊助 LP4000→3000
「バトルだ。『無銘の英雄』で、『ジンツウ』に攻撃!!」
彼は両手に双剣を持ち替え、『ジンツウ』に斬りかかる。
彼女は何とか武装を犠牲に持ちこたえるが、そのまま身を守るように守備表示になった。
遊助 LP3000→500
「『ジンツウ』は破壊される代わりに損傷カウンターが乗る。
損傷カウンターが乗ったこのカードは守備表示になる」
「では続けて『紅き宝石魔術師』で『ジンツウ』に追撃する」
「守備表示の『
黒い魔力弾の掃射を浴びて、今度こそ『ジンツウ』は破壊されて墓地に送られた。
「『
このカードが自身の効果によって戦闘中に破壊された場合、相手に元々の攻撃力分のダメージを与える!!」
墓地に沈む間際に、『ジンツウ』は一矢報わんと無事だった砲門を撃ち放った。
生徒会長 LP4000→2800
『
☆4 水属性 機械族 攻守1200/2000
『ジンツウ』モンスターはフィールドに一枚しか存在できない。
(1))このカードが破壊される場合、代わりに損傷カウンターを一つ置く(最大1つまで)。
損傷カウンターが乗っているこのカードは守備表示となる。
守備表示のこのカードが戦闘する場合、このカードはダメージ計算を行わずに破壊される。
(2)このカードが存在する限り、自分フィールドに『駆逐艦』モンスターが存在しない場合、通常召喚に加えて一度だけ『駆逐艦』モンスターを召喚できる。
(3)このカードがバトルフェイズ中に自身の効果で破壊された場合に発動する。
このカードの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
「見事な大和魂だ。
私はカードを1枚セット、ターンエンドだ」
会長 LP2800
場 『紅い宝石魔術師』『弓の英霊 無銘の英雄』
魔罠 □□■□□ セット セット
手札 □□□□
「俺のターン、ドロー」
あっぶねねぇ……いきなりここまで追い詰められるとは思わなかった。
こんなことならこのカードを温存しなければよかった……。
この前の全体除去からのジャストキルの流れは見事だったもんなぁ。
だが、このカードがある。反撃開始だ。
「俺は魔法カード『
手札を任意の数だけデッキに戻し、その枚数だけそれぞれレベルの違う『
俺は3枚のカードをデッキに戻し、デッキからレベル4『
『
魔法カード
(1)任意の数だけ手札をデッキに戻し、デッキに戻した枚数だけデッキからそれぞれレベルの違う『
「名だたる艦艇の名ばかりだ。実際目にすれば壮観だろうな」
「では、ご期待に答えましょう」
「なに?」
「俺はスケール1の『
これでレベル2から6までのモンスターを同時に召喚できる!!」
ペンデュラムゾーンに二人の女性が現れる。
片方は弓道着に飛行甲板を備えた女性。
片方は今までのように艦艇の艤装を纏うメガネの少女。
『
ペンデュラム・効果モンスター
☆7 水属性 機械族 攻守2500/2000
【Pスケール:青7/赤7】
(1)自分フィールド上の『
(2)1ターンに一度、デッキから『艦載機』カードを墓地に送り、相手フィールド上のカードを一枚破壊する。
【モンスター効果】
『アカギ』モンスターはフィールドに一枚しか存在できない。
(1)このカードが破壊される場合、代わりに損傷カウンターを一つ置く(最大2つまで)。
損傷カウンターが乗っているこのカードは守備表示となり、効果を発動できない。
守備表示のこのカードが戦闘する場合、このカードはダメージ計算を行わずに破壊される。
(2)このカードは『駆逐艦』または『軽巡』モンスターが合計二体以上自分フィールドに存在する場合のみ、手札からリリースなしで召喚できる。
(3)1ターンに一度、手札・デッキから『艦載機』カードを一枚墓地に送り、発動する。
相手フィールド上のカードを二枚まで選んで破壊する。
(4)このカードはエクストラデッキから特殊召喚できない。
『
ペンデュラム・効果モンスター
☆4 水属性 機械族 攻守1000/1700
【Pスケール:青1/赤1】
(1)自分フィールド上の『駆逐艦』または『軽巡』カードが戦闘で受けるダメージはゼロになる。
(2)1ターンに一度だけ、自分のメインフェイズに通常召喚に加えて『
【モンスター効果】
『オオヨド』モンスターはフィールドに一枚しか存在できない。
(1))このカードが破壊される場合、代わりに損傷カウンターを一つ置く(最大1つまで)。
損傷カウンターが乗っているこのカードは守備表示となる。
守備表示のこのカードが戦闘する場合、このカードはダメージ計算を行わずに破壊される。
(2)このカードが存在する限り、自分フィールドに『駆逐艦』モンスターが存在しない場合、通常召喚に加えて一度だけ『駆逐艦』モンスターを召喚できる。
(3)自分フィールド上に『駆逐艦』カードが三枚以上存在する場合、発動できる。
デッキから『
「ペンデュラムモンスターだと!?」
生徒会長も目を剥いて驚いている。
今のアニメではバーゲンセール状態のペンデュラムカードだが、この世界ではあんまり普及していないのだ。
「水底に眠る魂を呼び覚ます揺らぎよ。
今こそ隊列を成して、新たな姿で現れろ。ペンデュラム召喚!!
レベル4『
奇しくもこのデュエル中に川内型三姉妹が勢揃いした。
「『センダイ』の効果発動。このカードが召喚・特殊召喚した時、デッキから『夜戦』魔法カードを手札に加えることが出来る。
俺はデッキから魔法カード『夜戦突入!!』を手札に加える。
そしてそのまま発動する。このカードが発動したターン、レベル6以下の『
『夜戦突入!!』
通常魔法
(1)このカードが発動したターン、自分フィールドのレベル6以下の『
(2)このカードが墓地に送られた二度目の自分のターン終了時に発動する。
このカードを手札に加える。
「君のカードの上級モンスターたちはどれもリリース軽減効果を持っている。つまり……」
「当然、このカードは自分フィールドに『駆逐艦』または『軽巡』モンスターが合計二体以上自分フィールドに存在する場合のみ、手札からリリースなしで召喚できる。
国の名背負いし艤装纏いし大戦艦、現れろ『
超弩級の名にふさわしい、全身を覆い尽くしても足りないほど巨大な艤装を纏った女性がフィールドに降臨した。
その威圧感と存在感は、仮に駆逐艦がフィールドに五枚並んでも勝れないだろ。
満を持して召喚したこのカードだが、しかしデメリットの塊なのだ。
「おおッ、おお!! 長大な艦橋、十二の砲門!!
まさしく扶桑型戦艦だ!!大鑑主砲主義の極みだな!!」
「興奮しているところ悪いですが、このカードは召喚・特殊召喚したターンは攻撃できないんですよ」
「なに、そうなのか……」
生徒会長はあからさまにしょんぼりした。……この人にもこういうところあるんだな。
『
☆8 水属性 機械族 攻守 3000/1000
「フソウ」モンスターはフィールドに一枚しか存在できない。
(1)このカードが破壊される場合、代わりに損傷カウンターを一つ置く(最大3つまで)。
損傷カウンターが三つ乗っているこのカードは守備表示になり、エンドフェイズに墓地に送られる。
守備表示のこのカードが戦闘する場合、このカードはダメージ計算を行わずに破壊される。
(2)このカードは『駆逐艦』または『軽巡』モンスターが合計二体以上自分フィールドに存在する場合のみ、手札からリリースなしで召喚できる。
(3)このカードは召喚・特殊召喚したターンは攻撃できず、このカードが攻撃したターンのバトルフェイズ終了時、このカードは守備表示になる。
(4)フィールド上に『ヤマシロ』モンスターが存在する場合、このカードのレベルは10になる。
「俺は『オオヨド』のペンデュラム効果により、俺は通常召喚に加えて一度だけ『
このカードは『駆逐艦』または『軽巡』モンスターが合計二体以上自分フィールドに存在する場合のみ、手札からリリースなしで召喚できる。
異国より生まれいでし俊足の戦艦、『
巫女服を基調とした格好に戦艦の艤装を背負った女性が現れる。
「ん? レベル8のモンスターが二体、まさか!?」
「そうです、俺はレベル8『
二体のモンスターがその姿を失い、渦巻く流星群のように溶け合い、重なり合う。
「水底に眠る誇り高き護国の魂よ、今こそ新たなる力と姿となりて、海上にて新たなる脅威へと立ち向かわん。
エクシーズ召喚!! 現れよ、ランク8 『
二つの光球を従わせ、巨大な艤装を纏う長身の女性が降臨した。
「『
1ターンに一度、オーバーレイユニットを一つ取り除き、相手フィールド上に表側表示のカードを全て破壊する!!
『ナガト』よ、目の前の脅威を全て薙ぎ払え!!」
彼女の周囲を漂う光球の一つが彼女に吸収され、重厚な砲門の全てが一斉に火を噴いた。
「……はッ、『無銘の英霊』は一ターンに一度、破壊されない!!」
予想外のカードの出現に呆けていた生徒会長だが、砲撃による爆炎のエフェクトに咄嗟に顔を庇った。
デュエルリングの立体映像だとわかっていても、なかなかリアルで俺も時々やってしまう。
『
ランク8 水属性 機械族 攻守3000/3000
レベル8『
『
(1)このカードが破壊される場合、代わりに損傷カウンターを一つ置く
損傷カウンターが三つ以上乗っているこのカードは守備表示になり、次の相手のエンドフェイズに墓地に送られる。
(2)1ターンに一度、このカードのエクシーズ素材を一つ取り除いて発動できる。
相手フィールド上の表側表示のカードを全て破壊する。
(3)このカードがフィールドに存在する限り、このカード以外のモンスターを攻撃対象にできない。
「『
デッキから『艦載機』カードを墓地に送り、相手フィールドのカードを一枚破壊する。
俺はデッキから『艦載機 水上偵察機』を墓地に送り、その伏せカードを破壊する。
そして『水上偵察機』が『空母』カードの効果によって墓地に送られた場合、このカードを使用して発動したカードの効果に対して相手はカードを発動できない!!」
「対象に選ばれたカードは『再契約』。
墓地の『英霊』儀式モンスターを召喚条件を無視して特殊召喚するカードだ。詰みだ」
だが生徒会長は敗北が確定しても堂々と、デュエリストとして胸を張って最後を待つ。
「『ユキカゼ』を攻撃表示にし、バトルだ。
まず、『センダイ』で『無銘の英雄』を攻撃」
姉妹艦を倒された仇と言わんばかりに魚雷と砲撃を叩きこみ、『センダイ』は彼を破壊した。
生徒会長 LP2800→1800
「続けて、『ナガト』でダイレクトアタック」
彼女は世界に轟かせた砲撃を持って、デュエルに決着を齎した。
生徒会長 LP1800→0
「年に一度あるかどうかの良いデュエルだった……」
「凄いですよ、先輩!! 生徒会長に勝っちゃいました!!」
生徒会長は満足そうに首肯し、木村くんは目を輝かせてそう言った。
「これでカードが認めてくれるようになれば完璧ね」
グサッと、棘のある言葉を吐く翔子にイラッとした。
あの生徒会長相手に勝利に何とか勝てたんだから、少しくらい称賛してくれたっていいではないか。
昨日だってあんなに土下座して謝ったってのに。
その後も俺んちで三時間に渡る長風呂も許したし、のぼせて俺の部屋のベッドを占拠するという暴挙も許した。
だというのに、お前はまだ怒っているのか。
だったら俺にも考えがある。
「そういや木村くんのカードって機械族のサポートが多かったよな。
よかったらこの後、俺とのタッグデュエル用のデッキ構築しないか?」
「えッ、先輩とタッグを組む為のデッキですか!!
是非お願いします、僕も先輩とタッグデュエルしたいです!!」
「はっはっは、そうだろうそうだろう。
木村くんも俺と一緒にデュエルして先輩後輩の絆を深めようぜ!!」
俺がそう言うと、案の定翔子はむっとした顔になった。
ふははは、ガキの頃にウエディングデュエルを約束した俺はもう居ないのだ。
「そいつは面白いな。
マイナーだが、タッグデュエルの大会は無いわけではない。
いづれは皆で出場してみるのも悪くない」
生徒会長はそんなことを思いついたらしい。
「どうかね、真部くん。お互い魔法使い族を主軸にする者同士、試してみないかね?」
「え、勿論構いませんよ」
そんなこんなで、今日はタッグデュエルについて理解を深めることになった。
しかし、なぜだろうか。
生徒会長と話し合っている翔子を見ていると、何年も使っているマイカップを横取りされた気分になる。
「ところで、先輩。
いろんなタイプの女の子が居ますけど、どの子がタイプです?」
ふと、木村君がそんなことを聞いてきた。
おやおや、彼にもそういうのに興味があるのか。
「言いだしっぺの木村君が言ったら俺も答えてやってもいいぜ」
「そうですか? 後から居ないってのは無しですよ?
僕は、そうだなぁ……この『イカズチ』ちゃんかな」
「なるほどなるほど。俺は、そうだな……」
俺は並べられたカードから一枚を手に取った。
「『オオヨド』かなぁ」
「あぁ……」
木村君はどこか遠い目で納得したように頷いて、何度か俺の手元と翔子に視線を行ったり来たりさせていた。
いろいろなカテゴリーを作りましたが、一番悩んだのはエクシーズです。
融合やシンクロはわかりやすいですが、エクシーズってどう表現すればわかりずらいですよね。
次回あたりストーリーを進展させようかなぁ。
それでは、需要があれば続きます。乞うご期待。