何!? 俺の知っている遊戯王の世界ではないのか!? 作:やーなん
自分で設定しておいてなんですが、特殊勝利とか無理でした、すみません!!
作者の腕ではそんな特殊なデュエルを描けません!!
やるにしてもあと倍の分量になることは必定。
ただでさえ分割しているのに、そんなの読む方もだるいので・・・。
読者の皆さん・・・非力な私を許してくれ・・。
遊助 LP3000
場 『時迷い運命抗うの魔法少女』
魔罠 ■■■■□ 『魔法少女の円環』『魂の宝玉』『魂の宝玉』セット
手札 □□□
↓現在メインフェイズ1
翔子 LP4600
場 『スライムライドナイト』
魔罠 □□□□□
手札 □□□
「真辺が形勢不利だがどう見る?」
「普通に詰みだろう、あのモンスターの処理に何枚使わせられることやら」
「一時的にどかすだけならいくらでも手段はあるだろう。
その隙に残り3000を削るのは至難だがな」
「須田のデッキも回るとえげつないからな、まだまだ勝負はわかんねぇよ」
ギャラリーもデュエルディスクをオンラインモードにしながらモニターで観戦している。
「どうやら、貴方のデッキは私を勝たせたいらしいわね」
「なに?」
「私は手札から『スライムの勇者 スラリーンベル』を召喚!!}
「この土壇場で引き当てやがるか!?」
ぽよん、と基本形のスライムが召喚される。
だがこいつは普通のスライムじゃない!!
『スライムの勇者 スラリーンベル』
☆4 水属性 水族 攻守 1000/1000
(1)このカードが召喚に成功した時、自分はデッキから『スライム』カードを手札に加える。
(2)自分フィールド上の『スライム』モンスターが一体のみの場合に発動できる。
このカードを守備表示で特殊召喚することが出来る。
このカードはこの方法以外で墓地から特殊召喚できない。
こいつは能動的にアドバンテージを稼ぎ、スライムの数を増やせる数少ないカードだ。
しかもその条件はかなり緩い。
墓地に落としても有用だが、何よりその万能サーチが非常に優れている。
受け身に回りがちなそのデッキでは、可能な限り素早く手札に加えたいモンスターだ。
「俺はその効果にチェーンして、『時迷い運命抗うの魔法少女』の効果を発動し、このカードを除外する!!」
「ちッ、私はデッキから、『スライム・パラダイス』を手札に加える。
そしてそのまま、っフィールド魔法『スライム・パラダイス』を発動するよ」
「リバースカードオープン。
カウンタートラップ発動、『過去からの逆襲』!!
除外されている『時迷い運命抗うの魔法少女』をエクストラデッキに戻し、あらゆるカードの効果の発動を無効にしてデッキに戻す!!」
『過去からの逆襲』
カウンター罠
(1)除外されている『時迷い運命抗うの魔法少女』をエクストラデッキに戻すことで発動する。
モンスター効果・魔法・罠カードの発動を無効にし、そのカードをデッキに戻す。
「なにやってんだあいつ? プレイミスか? もったいないことしやがって」
「いや、あれで正しい。あのフィールド魔法は『スライム』通常モンスターと戦闘するカードの攻撃力を入れ替える効果だ。
この時にフィールド魔法の効果は既に発動して居るので、あの『魔法少女』は攻撃力の入れ替えを防ぐことは出来ない」
「でも、デッキに戻すじゃ一時しのぎだよな……」
うるせえぞ外野共、言われなくてもわかっとるわそんなこと!!
「私はバトルフェイズに突入し、『スライムライドナイト』と『スラリーンベル』でダイレクトアタック」
「くっそ!!」
遊助 LP3000→300
「おお、真辺がうまいこと逆転しやがった」
「よくあんな方法で処理するよな」
当然だろうが、昔俺がやったんだからな!!
「私は『スライム・ヒーラー』の効果を得ている『スライムライドナイト』の効果で『スラリーンベル』をリリースし、墓地から『スライム・ヒーラー』を守備表示で特殊召喚!! 同モンスターの効果でライフを600回復」
翔子 LP4600→5200
「墓地から蘇生した『スライム・ヒーラー』の効果発動。
『スライム・ヒーラー』以外の『スライム』モンスターをリリースし、墓地から『スライム』を特殊召喚する!!
私は『スライムライドナイト』をリリースし、墓地から『スライム・レッド』を守備表示で特殊召喚。
『スライム・ヒーラー』の効果で更に600回復!!」
翔子 LP5200→5800
「墓地に送られた『スライムライドナイト』の効果発動。
デッキから『スライム』カードを手札に加える。
私が加えるのは、『スライム・パラダイス』。そのまま発動し、ターンエンド」
翔子 LP5800
フィールド『スライム・パラダイス』
場 『スライム・ヒーラー』『スライム・レッド』
魔罠 □□□□□
手札 □□□
きれいに盤面を逆転させた翔子のプレイに、おお、と観客が唸り声をあげた。
「うぐぐ、よくもやってくれたなぁ……。
俺のターンッ、ドロー!!」
引いたカードは……よし。
「俺は『魔法少女の先達』を特殊召喚。
この効果で特殊召喚に成功した為、デッキから『魂の宝玉』を手札に加える。
このカードが特殊召喚した場合、相手は手札・フィールドからレベル4以下のモンスターを送れば俺の手札に戻せるが……さて、翔子、お前はどうするかな?」
「私は手札の『スライム・ブルー』を捨てて、『魔法少女の先達』を手札に戻す」
「だろうなぁ。俺だってそうするさ。
更に、俺は手札から『恋惑い背中追う少女』を特殊召喚。
残念ながらもうデッキには『魂の宝玉』は存在しない為、この効果は使わない。
このカードが特殊召喚に成功した場合、お前はこのカードを手札に戻させることで俺はデッキから『少女』モンスターを墓地に送れるが……さあ、翔子、どうする?」
「…………いいよ、手札に戻さなくても」
翔子は自分の手札を見比べて、そう判断を下した。
俺に『魂の宝玉』を使わせたかったのだろう。
墓地に行っても除外されても回収は容易だが、永続魔法扱いの『魂の宝玉』の回収手段は案外少ないのだ。
手元にあった方が面倒な変身グッズってどうなんだよ。
そうなればこのデッキは必然的に息切れする。
シンクロ素材がガチガチに設定されているからだ。
予定なら、もう少しこう着状態を維持したかったが、そうも言っていられまい。
「俺は手札から『魂の宝玉』を召喚する。
そして、レベル2『恋惑い背中追う少女』に、レベル4『魂の宝玉』をチューニング。
逆境渦巻く悲しみ乗り超えて、明日への希望を斬り開く!!シンクロ召喚ッ!!
―――レベル6、『愛と正義を備えし魔法少女』ッ!!
青いショートヘアの魔法少女が、細剣片手に颯爽と現れた。
「シンクロ素材となった『魂の宝玉』は永続魔法扱いとしてフィールドに残る。
そして『愛と正義を備えし魔法少女』がシンクロ召喚に成功した時、自分のライフを2000回復する!!」
遊助 LP300→2300
『愛と正義を備えし魔法少女』
☆6 水属性 魔法使い族 攻守 2400/2600
シンクロ・効果モンスター
『魂の宝玉』+『恋惑い背中追う少女』
『愛と正義を備えし魔法少女』はフィールド上に一枚しか存在できない。
(1)このカードがS召喚に成功した時、発動できる。
自分はライフを2000回復する。
(2)このカードは戦闘では破壊されず、このカードがフィールド上に存在する限り、自分はダメージを受けない。
(3)このカードが相手によって破壊され、墓地に送られた場合に発動できる。
デッキから『魔法少女』魔法・罠カードを一枚手札に加える。
「バトルフェイズ。
俺は『スライム・ヒーラー』を攻撃」
「守備力300の『スライム・ヒーラー』は破壊されるよ」
「俺はカードを一枚セットし、ターンエンド」
遊助 LP2300
場 『愛と正義備えし魔法少女』
魔罠 ■■■■■ 『魔法少女の円環』『魂の宝玉』『魂の宝玉』『魂の宝玉』セット
手札 □□
「私のターン、ドロー。……膠着状態ね。
私は墓地から『スラリーンベル』の効果でこのカードを特殊召喚し、カードを一枚伏せて、ターンエンド」
「俺は相手のエンドフェイズにリバースカードを開示させて貰う。
通常トラップ『魔法少女の真実』を発動。
このカードは自分フィールド上の魔法・罠をすべて破壊し、破壊した枚数だけドローする。その後、墓地から『魔法少女』シンクロモンスターの攻守をゼロにして特殊召喚する」
「げッ、そのカード握ってたのか、失敗したなぁ」
「更に俺は『魔法少女の真実』にチェーンし、『魔法少女の円環』の効果を使用する。
『愛と正義備えし魔法少女』をリリースし、デッキから『諦念抱く孤高な少女』を手札に加える。
次の処理だ。『魔法少女の真実』の効果により俺は四枚ドロー。墓地から『因果集いし約束の魔法少女』を特殊召喚する!!」
『因果集いし約束の魔法少女』 ☆7→8
翔子 LP5800
フィールド『スライム・パラダイス』
場 『スライム・レッド』『スライムの勇者 スラリーンベル』
魔罠 □□■□□ セット
手札 □□
「俺のターン、ドロー」
手札は実に七枚。後は条件を満たすだけだ。
「俺は手札の『契約を齎す者』を捨てて、墓地から『少女』魔法使い族モンスターと『魂の宝玉』を一枚ずつ選んでデッキに戻す。
俺は『恋惑い背中追う少女』と『魂の宝玉』をデッキに戻す」
『契約を齎す者』
☆1 闇属性 魔法使い族 攻守0/0
『契約を齎す者』の効果は1ターンに一度しか使用できず、ドロー以外の方法で手札に加えたターンは使用できない。
(1)このカードを手札から捨てて発動する。
墓地から『少女』魔法使い族モンスターと『魂の宝玉』を一枚ずつ選択しデッキに戻す」
(2)自分のドローフェイズ時に通常ドローを行う代わりに、墓地のこのカードを手札に加える。
「手札から『魔法少女の先達』の効果発動。
このカードを特殊召喚し、『魂の宝玉』を手札に加える。
当然、手札に戻すよな?」
「……『スラリーンベル』を墓地に送る」
「じゃあ手札に戻るな。続けて俺は手札から『諦念抱く孤高の少女』の効果で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚した時、『魂の宝玉』を手札に加えられるが、もうデッキ無いので使用しない。
このカードが特殊召喚した場合、相手は俺に一枚ドローさせることでこのカードを手札に戻せるが?」
「戻さないよ」
「じゃあ俺は『魂の宝玉』を通常召喚する」
『諦念抱く孤高の少女』
☆3 炎属性 魔法使い族 攻守 0/0
『諦念抱く孤高の女』の(2)の効果による特殊召喚は、1ターンに一度しか使用できない。
(1)このカードは通常召喚できず、デッキから特殊召喚もできない。
(2)このカードは手札から表側攻撃表示で特殊召喚できる。
この効果で手札からの特殊召喚に成功した時、デッキから『魂の宝玉』を一枚手札に加えることが出来る。
(3)このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。
相手はこのカードを手札に戻すことが出来る。この効果でこのカードが手札に戻った場合、自分は一枚ドローする。
『俺はレベル3の『諦念抱く孤高の少女』に、レベル4『魂の宝玉』をチューニング!!
無垢なる願いは露に消え、絶望超えた今こそ正しき声が響き渡る!! シンクロ召喚!!
―――レベル7、『変幻なる義侠の魔法少女』ッ!!」
赤いポニーテールを舞わせて槍を携えた魔法少女が現れた。
「シンクロ素材となった『魂の宝玉』は永続魔法扱いとなる。
このカードがシンクロ召喚に成功した時、相手フィールド上のモンスターを一体対象にして発動する。
そのカードのコントロールを得る」
『変幻なる義侠の魔法少女』
☆7 炎属性 魔法使い族 攻守 2600/1800
シンクロ・効果モンスター
『魂の宝玉』+『諦念抱く孤高の少女』
『変幻なる義侠の魔法少女』はフィールド上に一枚しか存在できない。
(1)このカードがS召喚に成功した時、相手フィールド上のモンスターを一体対象にして発動できる。
そのモンスターのコントロールを得る。
この効果でコントロールを得たモンスターは、ターン終了時に墓地に送る。
(2)このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(3)このカードをリリースし、発動できる。
フィールド上のカード全てを破壊する。その後、このカードの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
この効果はデュエル中に一度しか自分のメインフェイズ1に使用できず、この効果の使用後にこのターンのエンドフェイズになる。
翔子の持つカードで屈指のフィニッシャーである。
翔子のデュエルの敗因は四割以上でこいつの所為なのだ。
或いはこいつを出させまいと『諦念抱く孤高の少女』が恒久的なドローソースと成り果てるのだ。
この恐ろしさは生前の世界で『ダーク・ダイブ・ボンバー』の全盛期を知るものしか分かるまい。
「俺は『スライム・ブルー』のコントロールを得る」
「リバースカード、オープン。
トラップ発動、『メタル化!?』!!
自分フィールド上の『スライム』モンスターを墓地に送り、デッキから『メタリック・スライム』を守備表示で特殊召喚する」
『メタル化!?』
通常罠
(1)自分フィールド上の『スライム』モンスターを対象に選択し、発動する。
そのモンスターを墓地に送り、デッキから『メタリック・スライム』一体を特殊召喚する。
墓地に送ったカードが『キング・オブ・スライム』の場合、エクストラデッキから『メタリックボディ・スライムキング』を融合召喚扱いとして特殊召喚できる。
『メタリック・スライム』
☆4 地属性 岩石族 攻守 500/2200
(1)このカードは1ターンに一度、それぞれ戦闘及び効果で破壊されない。
(2)このカードが召喚・特殊召喚・リバースしたターンから数えて2ターン後の自分のエンドフェイズに発動する。
このカードはデッキに戻る。
その名の通り、メタリックなスライムが現れた。
一ターンに戦闘で二度か効果で二度しないと倒せないくせに、倒しても経験値がも貰えないでこのゲームではうざったいことこの上ないモンスターである。
「バトルだ、俺は『変幻なる義侠の魔法少女』で『メタリック・スライム』を攻撃」
「『メタリック・スライム』は1ターンに一度、戦闘では破壊できない」
「んなことはわかってる。だが切れ味は受けて貰う」
翔子 LP5800→5400
「俺はカードを二枚伏せ、ターンエンドだ」
遊助 LP2300
場 『変幻なる義侠の魔法少女』『因果集いし約束の魔法少女』攻守0/0
魔罠 □■■■□ 『魂の宝玉』セット セット
手札 □□□
「…………・」
「どうした翔子、お前のターンだぞ」
「…………ㇶッ」
あ、マズイ、いつもの発作が……。
「ヒッ、フヒヒッ、ヒヒヒッ、楽しいよぃ、遊助……このなデュエル久しぶりだ!!」
カード持った手で表情は半ば隠れているが、その奥にある翔子の顔はとても見れた物ではないのである。
……賢明な読者の皆様なら、昨日のデュエル中にもこいつの口調が少し変なことに気付いているだろう。
そう、こいつ、デュエル中は精神が高ぶるからなのか性格が変わり、緊張感が極限まで達すると豹変するのである。
元来、翔子は恥ずかしがりやで臆病な奴だった。
少なくとも俺があいつと出会った頃はそうだった。
どうにも昨日みたいに一気に危機的状況に陥るのではなく、今日みたいに一進一退の攻防が続くとこんな風になるらしい。
中学の頃、県大会で良いところまで行く頃には大分実力が上がってこういうことも少なくなったんだが……。
ちなみに、俺がこの世界の連中はどうせ皆伝統芸能の伝承者なんだろ、と諦念を抱いたのは主にこいつの所為である(偏見)。
こうなってはこいつの世間体の為にもさっさと終わりにしてやらないと可哀想だ。
というか、このまま特殊勝利に拘ってたら次の授業の時間になっちまう!!
「えっと、遊助先輩……真辺先輩大丈夫なんですか……?}
「気にするな、デュエルが長引くと時々ああなる」
困惑する木村くんにそう呼びかけておいて、デュエルは続行される。
「私のタァーン、ドロォー!!!」
ただ、懸念事項があるとすれば……。
「私は墓地の『スライムの勇者 スラリーンベル』の効果により、特殊召喚する!!
そして速攻魔法『スライムの呼び声』を発動するッ!!
このカードは自分フィールド上にスライムが特殊召喚された時、デッキからレベル2以下の『スライム』通常モンスターを二体特殊召喚できる。
現れろ、『スライム・ブルー』『スライム・レッド』!!
更に、『スライム』が二体以上同時に特殊召喚された時、『スライム・リーダー』は手札から特殊召喚できる!!」
この状態の翔子はめっさ強いのだ……。
『スライムの呼び声』
速攻魔法
『スライムの呼び声』の効果は1ターンに一度しか使用できない。
(1)自分フィールド上に『スライム』が特殊召喚された時、発動できる。
デッキからレベル2以下の『スライム』通常モンスターを二体まで特殊召喚できる。
『スライム・リーダー』
☆8 水属性 水族 攻守 500/500
(1)このカードは自分フィールド上に『スライム』モンスターが二体以上特殊召喚された時、手札・墓地から特殊召喚できる。
(2):1ターンに一度、自分メインフェイズに発動できる。
「スライム」融合モンスターカードによって決められた、
このカードを含む融合素材モンスターを自分フィールドから墓地へ送り、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
「『スライム・リーダー』の効果発動!!
1ターンに一度、このカードを含む自分フィールド上のカードで融合召喚が出来る!!
私はフィールド上の『スライム・ブルー』、『スライム・レッド』、『スライムの勇者 スラリーンベル』、『メタリック・スライム』、『スライム・リーダー』を素材に、―――融合召喚!!
現れろ、『キング・オブ・スライム』!!」
くしくも形だけは全員基本形と同じだったから、一か所に重なるようにスライムたちが集まっても違和感なく『キング・オブ・スライム』に合体できた。
『キング・オブ・スライム』攻撃力1500
マズイな、こいつを墓地に落とさせる訳にはいかないんだが……。
「バトルよ、『キング・オブ・スライム』で『変幻なる義侠の魔法少女』を攻撃!!」
ですよねー。
「攻撃力の差は1100、『キング・オブ・スライム』は破壊されるが、このカードがフィールドを離れた場合、墓地から『スライム』を可能な限り特殊召喚できるッ!!」
巨体を誇るスライムの王だが、紅い魔法少女は軽く槍を打ち付けただけで撃退できてしまった。
翔子 LP5400→4300
「甦れ、誇り高き騎士『スライムライドナイト』『スライム・ブルー』『スライム・レッド』を攻撃表示で、『スライム・ヒーラー』『スライム・リーダー』を守備表示で特殊召喚だァ!!
そして『スライム・ヒーラー』の効果で、ライフを1500回復するよォ!!」
翔子 LP4300→5800
「さあ、楽しいダンスもこれまでだぁ、『スライム・ブルー』で『変幻なる義侠の魔法少女』を攻撃!!
お前のライフは『スライム・パラダイス』の効果でお互いの攻撃力が逆転し、ゼロになるんだぁははははは!!!」
「いいや、俺はバトルフェイズ開始時に『魔法少女の惨劇』を発動していた!!
このカードは自分フィールド上に『魔法少女』シンクロモンスターが二体以上存在する時に発動できる!!
お互いのプレイヤーは自分フィールド上にモンスターが二体以上存在する場合、自分フィールドのモンスターにしか攻撃できず、その対象は相手プレイヤーが選択できる!!
そして攻撃可能なモンスターは全て、攻撃しなければならない!!
さあ、お友達に攻撃しな。俺は『スライム・ブルー』の攻撃対象を『スライムライドナイト』に変更する!!」
スライムを守る為に戦う騎士は、そのスライムに攻撃されても容赦なく叩き切った。
翔子 LP5800→4300
『魔法少女の惨劇』
通常罠
(1)自分フィールド上に『魔法少女』Sモンスターが二体以上存在する場合に発動できる。
お互いのプレイヤーは自分フィールド上にモンスターが二体以上存在する場合、自分フィールドのモンスターにしか攻撃できず、その対象は相手プレイヤーが選択できる。
そして攻撃可能なモンスターは全て、攻撃しなければならない。
(2)このカードが発動したターン終了時に自分フィールド上のモンスターを一体になるように墓地に送る。
「『スライム・レッド』にも自爆して貰おうか。
攻撃対象は、勿論『スライムライドナイト』だ」
赤スライムも、容赦なく騎士に切り捨てられる。
翔子 LP4300→2900
「仲間も容赦なく斬れる騎士さまは、回復薬を攻撃して貰おう」
『スライム・ヒーラー』も、バッサリと切り捨てられた。
「フッヒッヒ、そうだよねぇ、こんな簡単に遊助はやられてくれないよね。
私の負けかぁ……こんな楽しいデュエルが終わるなんて寂しいや。……私はターンエンドする」
「相手のターン終了時、『魔法少女の惨劇』の効果で自分フィールド上のモンスターを一体になるように墓地に送る。
俺は『因果集いし魔法少女』を墓地に送る」
翔子 LP2900
フィールド『スライム・パラダイス』
場 『スライムライドナイト』『スライム・リーダー』
魔罠 □□□□□
手札 □
「俺のターン、俺はドローする代わりに墓地の『契約を齎す者』を手札に加える。
よし、やっと墓地に送れた。
俺は永続トラップ
このカードは自分フィールド上の『魔法少女』シンクロモンスターが一体のみの場合発動できる。
さあ、バトルだ!! 『変幻なる義侠の魔法少女』で、『スライム・リーダー』を攻撃!!」
攻撃力2600-守備500=2100
翔子 LP800
「そして今、俺は発動していた
このカードの効果で、俺は自分フィールド上の『魔法少女』シンクロモンスターを墓地に送り、墓地に送ったカード以外の『魔法少女』シンクロモンスターをエクストラデッキに戻すことで、エクストラデッキから『魔法少女』シンクロモンスターを特殊召喚できる!!
俺は『変幻なる義侠の魔法少女』を墓地に送り、墓地の『因果集いし約束の魔法少女』をエクストラデッキに、エクストラデッキから『銃砲のベテラン魔法少女』を特殊召喚!!」
永続罠
(1)このカードは自分フィールド上に『魔法少女』Sモンスターが1体のみの場合にのみ発動できる。
1ターンに一度、自分フィールド上の『魔法少女』Sモンスターを一体墓地に送り、墓地に送ったカード以外の『魔法少女』Sモンスターをエクストラデッキに戻す。その後、戻したカード以外の『魔法少女』Sモンスターをエクストラデッキから特殊召喚できる。
この思いっきりややこしいカードが最初の方に来てくれれば特殊勝利も現実的だったがしょうがない。
これ以上あいつをあんなままにはしておけない。
「俺は『銃砲のベテラン魔法少女』で、『スライムライドナイト』に攻撃。
……・ゲームセットだ」
攻撃力2800-攻撃力1700=-1100
翔子 LP800-0
ゲーム終了のブザーが鳴る。
「ふぅ、終わっ」
俺はため息を吐こうとして、固まった。
周囲には軽く数十人のギャラリーが集まっていたからだ。
その中には教師陣もちらほら見られ、俺が知っている先生や知らない先生まで何人も。
これはここに集まっている人数である。デュエルスペースのデュエルは学校の専用回線に繋げれば誰だって校内から観覧できるのだ。
そしてその中から、拍手をしながらこちらに歩いてくる人物がいた。
「ブラボー、ナイスデュエルだった」
その男は、俺の記憶が正しければこの学校の生徒会長である。
「一進一退の、とても胸の熱くなるデュエルだった。
自らのデッキでないというのにここまでの接戦……可能ならばこの後私とも一戦交えさせて貰いたいところだが、これほどの熱戦の後だ。君も疲れているだろう。
放課後、良ければ生徒会室へ来てくれないだろうか。
対戦相手の彼女も、そこの彼もいっしょに来ると良い」
「は、はいぃ!」
「は、はは、はい!!」
俺も木村くんもガチガチに緊張しながらこくこく頷いた。
学校の生徒会長=学校最強はこの世界では常識なのだ。
そしてこの学校の生徒会はかなり采配を許されている。逆らえるはずもない。
ちなみに翔子はデュエルが終った為か我に返ったようだが、逆にこの状況に思考停止しているようだった。
「今回のデュエルは見るべきところが多かった。
良い教材となるはずだ」
「えッ、あ……」
そういえばこうやって生徒から記録されたデュエルは教材に転化されることがある。
俺も授業で時々卒業生の行ったデュエルを参考に見せられることが多々あった。
どれもこれも名勝負ばかりで、学校側もそう言った試合を保管しているという。
「凄いですね、遊助先輩!!
生徒会長がああ言っているんですから、きっと学校にずっと記録として残るに違いありません!!」
「ああ……そうだな……」
帰っていく生徒会長の後ろ姿を見ながら、俺は木村くんの羨望が酷く居心地が悪かった。
その日の六時限目。
『『因果集いし約束の魔法少女』よ、その願いと祈りで悲しみを消し去れ。
『スライムライドナイト』はエクストラデッキへとお帰りだッ!!』
『私は攻撃宣言時、リバースカードを発動していた。』
「おっと、このシーンだ。
おい、誰か、ここの処理を説明できる者はいるか?
……なんだ、居ないのか、おい、須田。当事者のお前が説明しろ」
「先生、須田君は初めの方に体調が悪いといって保健室に行きました」
「そうか、では真辺、お前が解説しろ」
「先生、真辺さんも気分が悪いと保健室に行きました」
「なんだ、二人ともか。相変わらず仲がいいことだ。
しょうがない、教科書の89ページを開け……」
一話からフラグだったデッキ交換デュエルを消化しました。
ちなみに、翔子の豹変は事前から設定されていたことです。
決して特殊勝利とか無理だからさっさと終わらせる理由を作ったとかそういうのではありません。
二人の昔話にも関わることなので。
次回予告
次の話は生徒会長との対談。
彼の使うのは儀式カテゴリー。
おい、あの作品はやめろ、文字通り戦争になる!?
ツッコミは遊助の胸の中にしか響かない・・。
次回、遊助死す(嘘です
デュエルスタンバイ!!
(どの作品のパロディか、これだけの情報で分かるかな?