第一艦隊、総旗艦レキシントン以下12名、その内訳は、空母2、戦艦1、重巡洋艦1、駆逐艦2、そして艤装内に戦略物質と人員を満載させている為に、通常の艦船並みの機動性に制限された、護衛空母2、軽巡1、駆逐艦3になる。
第2艦隊、旗艦羽黒以下、7名、重巡洋艦1、軽巡2、駆逐艦4。
両艦隊合わせ総勢19人、艦娘としては初の日米混合艦隊がここに編成された。
また、今回、初の試みとして、ホノルルの艤装内に対G対応シートが10席設けられその試験も同時に行われる事になる。
ハワイ州知事の挨拶が終了し、ホノルル日本領事館から来ていた領事の挨拶が終了すると、漸く私達は解放され、日本に向かっての長距離航海を開始する。
艤装が完全に展開された艦娘は、人の姿をまとっていても、人とは異なる物となる。
具体的には、イルカのように脳の半分ずつで寝る事が出来たり、代謝の効率が極限まで上がり、ほとんどお手洗に行く必要もない状態になったり、素手で鋼板を引き裂く事が出来たり。
後、どういう仕組みなのか、深海棲艦或いは艦娘との戦いで被害を受けると、艤装や服から先に壊れたり、破けたりしていく。
この為、大破、撃沈寸前の状態ともなると、広報的にも、風紀的にも大変よろしくない状態となる事も多々あり、戦闘後の艦娘の撮影がほとんど許される事がない遠因ともなっているのだ。
だが、実際の所、航海のほとんどは何事もない状態で続けられる。
そんな航海を無言で気を張ったまま延々と続けられるか?
私は胸を張って答えられる。
一般的な艦娘には、絶対に無理。
その結果、本来なら、睡眠の為に、与えられたであろう思考分割を艦娘達は私的な欲望の為に使う事になる。
片方の脳で監視と警戒。もう半分はおしゃべりという形で。
まあ、戦闘でたまに中断される事こそあれ、艦隊全員強制参加のパジャマパーティーが延々と続けられ事になるわけだ。
同じ艦隊に所属する艦娘同志が加速的に仲が良くなる事が多いのは、この為だと言われている。
だけど仲良くなりたくない人物っていうのも、ごくごくたまにはいるのよ。
私の場合では、ホノルルとか、ホノルルね。
これ以上下手に仲良くなってしまえば、間違いなくお嫁さんにされてしまう…それともお婿さん?
何故か理解のありすぎる、ホノルルのご両親には、気に入られ、最後には娘を宜しくお願いしますとまで頼まれてしまった私は、円満に婚約破棄に持ち込む為にもこれ以上の失態を重ねる訳にはいかないのよ。