突然の砲撃と雷撃。
巨大な水柱が私達を包みこんだ。
タコ焼き?それともハロウィンのカボチャ?
とにかく狙われている以上、撃ち落とす。
私が対空射撃を試みようとした所、突然大音量で放送が流された。
あのタコ焼き、爆弾や魚雷でなくスピーカーでもつんでいるの?
「抵抗するなら、撃沈しますよ〜」
(だっ騙されないで!抵抗しなくても)
「この子達ちょっとうるさいわね。リン?ちゃんと躾けてくれないと駄目じゃない?それに貴女達も最後まで話をさせなさい。嘘をつく気なんてかけらもないんだから」
(やっやだっあっごめんなさい。それだけはあっ)
「抵抗しなくても、裸には剥きま〜す。捕まえたら素直になってくれるまでお姉さんとのじっくりネットリ楽しい尋問ですよ。痛い事はしないから期待していてね」
何をされているのか淫靡な声(複数)が感極まったように高く低く聞こえる
表情が抜け落ちている羽黒。
ヲ級も口を大きく開けたまま声を出せなくなっている。
「この声、レお姉さまなの?」
王女様の言葉を聞いたホノルルがヲ級に興味深そうに尋ねた。
「ヲ級様?まさか、レ王女ってそっち系の人なのですか?」
「そっそんなの私が知る訳がありませんよっ!王女のプライベートなんて!」
ドン引きしているヲ級。確かに気持ちは判る。
それにしても、違和感があるな。ヲ級から聞いた話ではもう少しキリッとした印象がある人だと思っていたんだけど。
愛宕のような口調、まるで酔っているような…
酔っている?
「ヲ級?ハッキング受けたってどんな奴だった?」
ヲ級がハッと気がついた様な顔で私をみる。
「乗っ取られてはいないみたいですが、中途半端に影響を受けている可能性はあります」
羽黒からの質問。
「どうやれば元に戻せるの?」
ヲ級は一つの可能性を答える
「一度気絶させて、艤装を私が修復して再起動させられれば可能性は」
「みんなも聞きましたね?薄い本のメインヒロインになりたくないならレ王女からの攻撃、全てかわしてみせなさい。当たらければどうという事はないのですから」
羽黒の指示に従いゼロ距離戦闘装備を付ける。
沈めたり傷つけちゃ不味いから、つけていいのはナックルガードだけ?
どんなハンデを付けさせるのよ。
「全艦散開!二人を気絶させられば私達の勝利です」
単縦陣をとき、散開して突っ込んで行く。砲雷撃戦ならあり得ない私達の行動にレ王女とリン公女の攻撃がぶれる。
16インチ、あるいは、20インチの主砲が海面を沸き立たせ巨大な水柱を吹き上がらせる。
その水柱は私達のはるか後方に沸き上がる。
射撃戦を捨て、接近戦を選び、尚且つ艦隊行動では無く個別の艦娘毎の最大戦速。
同型であっても微妙に異なる艦娘毎の性能差も相まって至近弾にさえなっていない砲撃。
貴女達は負けるはずがないと思っているかも知れないけど、最強であっても不敗ではないのでしょう?
それを分からせてあげる。
近づくにつれ見えてくる。半裸に剥かれ鎖につながれた艦娘達。
ウォークライ。
戦咆哮が私達の喉からほとばしり戦意が限界まで高められる。