GOD EATER2 ~神速の神機使い~ 作:etilltwice
現実的に考えるとヴァリアントサイズが他の人がいるときに使うような武器じゃない……
あれの最大の特徴はリーチなのにその無駄に長いリーチのせいで仲間を容赦なく巻き込んでいくスタイルになりかねない
蛇蝎剣みたいにつかうしかないのか……?
さて、今からどうすればいいのかな?
適合試験の後、小さな病院みたいな感じの部屋に連れて行かれて白衣を着た金髪の女の子に血を取られたり、質問されたあとに一日休暇と言い渡された。
なんでもおらくるサイボウが安定するまで待つためだとか。
確かに体の中がごわごわするような感じがするけどこれが関係してるのかな?
それが終わった後、緑のおじさんが来て僕の部屋まで連れて行かれた。
あのおじさん親切だったなぁ、ここに来るまで色々質問に答えてくれたし、鍵を渡されたとき「困ったときは遠慮せずに相談しにおいで」って笑顔で言ってくれてたし。
ごっどいーたーについてはよく知らなかったみたいだけど。
それでおじさんが帰って、僕は自分の持ってきた荷物を部屋に置いてある棚やクローゼットなどにしまった。
とはいうものの、僕はもともと荷物が少ないから10分とかからずに終わった。
適合試験の疲れもあるけど、今すぐ寝たいと言うほどでもないから寝る気もない。
結論→暇(何もやることがない)
ずっと立ちっぱなしでもしょうがないからとりあえずベッドに寝転がってみる。
わ……ふかふかだ。
こんなベッドに、というかベッド自体に寝たのは初めてだ。
そのまま改めて周りを見渡してみると高そうな家具のオンパレードだ。
左を見てみると壁には大きなテレビがついていて、それに向かうような位置にソファ、さらにテレビとソファの間に丸テーブルがある。隅の方にあるよく分からない機械もなんかこう……凄いんだと思う。
右を見てみるとキッチンがあり、その奥にはユニットバスへの扉がある。
天井にはシャングリア?シャンゲリラ?がある。名前はよく覚えてないけどこれなんか初めて見たよ。
それにしても部屋の隅の機械はなんだろう?
う~ん、一回意識するとだんだん気になってきた。
よく分からないから起き上がって近づいて見てみる。
……遠くから見てみる。
…………もう一度近づいて。
…………ボタンがない。
え~と、これどう使うのかな?
あちこち見回してみるけど中央の画面とその少し下に穴が二つあるだけでそれ以外にこれといったものがない。
妙な機械の前に
もしかしてこういうのがこの建物の色々なところにあって、これが使えないとご飯も食べられなかったとしたら……
そこまで想像したところで思わずさーっと顔から血の気が引いていく感覚がした。
生活をよくするためにここに来たのにご飯がないなんて冗談じゃない。
……とりあえずやることが出来たね。
ここの施設を見て回り、さっきのおじさんを見つけて機械の使い方とかを教えてもらおう。
やることも決まったし、善は急げだ。
僕はしっかり鍵をかけて、自分の部屋を出て少し先にあるエレベータに乗る。
確か……1階だっけロビーがあるのは。
恐る恐るボタンを押すと少しの浮遊感を感じた後に下に降りていく。
まだ慣れないなぁこの感覚。
名前もさっきおじさんに教えてもらったばかりで今までこんなものがあるとは知らなかったから当然か。
しばらく待っていると今度は軽く地面に押し付けられるような感覚がした後にドアが開いた。
流石はロビーと言ったところかな。僕の部屋より圧倒的に大きい。
右側にはモニターとその前にソファが二つ、さらに奥には階段があってその横にはよく分からない機械がある。ここからは二階の様子はよく分からないな。
おじさんと同じ緑の服(きっと職員の制服なんだろう)を着た人たちが時々通っていくけどおじさんは見当たらない。
まずはよく分からない機械を調べてみるか。
歩いて機会に近づく……
うん、これも画面だけだ。
どうすればいいんだろう。
周りを見渡しても緑の人たちは忙しそうでとても話しかけられる雰囲気じゃないしなぁ……
何か方法はないか少し考えてみたけど何も思い浮かばない。
仕方がないから二階もどうなっているか見るために少し肩を落としながら、階段を上っていく。
見て回る意味あるのかなぁ……
まぁ立ち止まってもしょうがないから動くしかないんだけど。
二階に着いた。まず目に入ったものはまたよく分からない機械、奥にある階段、そして何やら忙しそうな金髪の女の人。
数分前に同じような光景を見たような気がするのは気のせいかな?
そして例のごとく機械の使い方が分からないから今度は三階に……
「あの、そちらは出撃ゲートなので許可なく登ってはいけませんよ?」
「へ?あ、すみません」
声をかけられて振り返ると金髪の女の人がこっちの方を向いていた。
女の人はジッと僕の服装を見た後に、何か思い当たることがあったのか僕に向かって喋り始めた。
「あなたは……もしかして今日入ってきた方ですか?」
「?はい、そうですけど……なんで分かったんですか?」
そこまで特徴的な服装をしてるつもりはないんだけどな。
もしかして職員の人の間で新入りが噂になってたとか。
……それにしては早すぎるか。
思わず聞き返すと彼女はただ淡々と答えた。
「あなたは職員の服装でない上に顔を見たことがないからですよ。ゴッドイーターの制服の制限は少ないですからね」
ごっどいーたーって僕が思っている以上に優遇されているんだね……
戦うんだったらむしろ固い鎧以外ダメとかになりそうだと思ってたんだけどな。
あ、それと気になるところがもう一つ。
「君はごっどいーたー全員の顔を知ってるの?」
「私はオペレーターですから当然です。それに、現在フライアにはゴッドイーターは二人しかいないのでほとんどの職員が全員の顔と名前を把握しています。」
と一息で彼女は答えた。
基本的に態度が変わらないけどオペレーターって言った時だけ少し自慢げだった気がする。
少し羨ましいかな。僕はあまり職業を選べないから。
そのうち、ごっどいーたーが誇りですって言えるようになれるかな。
あ、それとは関係ないけどいいこと思いついた。
そう思ってまだ真っ直ぐこっちを見ている彼女にまた話しかける。
「そうなんだ。僕の名前は藤堂夏輝。今日からごっどいーたーになったんだ」
「私はフラン=フランソワ=フランチェスカ・ド・ブルゴーニュです。呼びにくいのでフランを呼んでください。」
「分かったよ。少し頼みごとがあるんだけどいいかな?」
「仕事が一段落ついてしばらくは余裕があるので簡単なことなら構いませんよ」
「ありがとう。じゃあごっどいーたーについて詳しく教えてくれないかな?」
その時の冷静沈着なフランが珍しくあっけにとられたような表情をしたことはしばらく忘れることはなかった。