GOD EATER2 ~神速の神機使い~   作:etilltwice

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適合試験の後はある程度自由な時間が与えられてると思うんですよね。
荷物の整理や慣れない環境に適応する時間とかのための時間が。
訓練が始まると疲れてそれどころじゃなくなるのではないかと。
あ、あと後書きを使ってちょっとしたコーナー始めました。


訓練開始

朝目覚めた僕は見知らぬ天井を見て少し不思議になった。

しばらく頭がぼーっとしていたけど徐々に意識がハッキリしてくる。

そういえば昨日からフライアに引っ越したんだったっけ?

まだこの部屋にも慣れないなぁ……

適当に支度を済ませて、食堂へ。

配給のレーションを受け取って、まだ人がほとんどいない中で席について食べ始める。

うん、おいしい。

いつも食べてたものよりずっと。

周りの人は微妙な顔をしてるけど。

朝ご飯が食べ終わったらロビーのカウンターを目指す。

今日から訓練が始まるらしい。

僕は朝が早いから集合時間までまだ余裕があるし、のんびり歩いていく。

カウンターでは既にフランさんが仕事をしていた。

無表情に見えるけどよく見ると目が少しトロンとしている気がする。

まだ頭がいまいち働いてないのかな?

取り敢えず遠くから 声をかけながら近づくと、フランさんは顔を上げた。

 

「どうかされましたか?訓練までまだ時間がありますよ?」

「昨日教えてくれた職員さんがゴッドイーターにあまり詳しくなくて、具体的な話をあまり聞けてないんだ。だからフランさんに聞いておこうって思って」

「構いませんが……しばらく待って貰うことになりますよ?」

「分かった。じゃあ適当に待ってるよ」

 

そういう訳でフランさんが仕事をしているのを覗き込む。

どんなことをしてるのか少し興味があるからね。

しばらく見てたけど、見られていると気が散るみたいで時々こっちを見てくる。

邪魔する訳にもいかないな……

見学するのは諦めて、近くのパネルを弄ることにする。

えーっと、これがメールっていって手紙みたいなものだよね?それにしてもどうなってるんだろう?この中を手紙が行き来してるのかな?

 

そんな感じで悪戦苦闘しながら待っているととフランさんから声を掛けられた。

一先ず顔だけそちらを向くとフランさんの横にジュリウスも居た。

いつから居たんだろう?

そうだ、調度いいからちょっと聞いてみよう。

 

「ジュリウスにメール送ってもいいかな?」

「……伝えたいことが有るなら直接言ったらどうだ?」

「……それもそうだね」

 

いい考えだと思ったんだけどなぁ……

少ししょんぼりしている僕を、二人は不思議そうに見ている。

引きずっていても仕方がないから二人に質問を始める。

ただ昨日職員さんにいくらか説明して貰っていたから、分からないことが少なかったうえに、二人の説明が上手かったから質問会は早々に終わってしまった。

そして、いつの間にかにお喋りとすり替わってしまった質問会は、集合時間になってようやく止まった。

だけどすぐ訓練室へ行くと思っていたけどまだジュリウスは動かない。

何でも、僕と同じように昨日神機使いになった子がいるらしい。

集合時間を過ぎて早5分。

僕たちの間になんとなくきまず空気が流れ始めた頃、一人の女の子が息を切らせながら階段を駆け上がってきた。

彼女は僕たちに近くに来ると、膝に手を置いて、息を整えようしている。

 

「ごめんなさい!おでんパンを作ってて夢中になり過ぎちゃった!」

「……次回からは気をつけてくれ」

「りょうかーい!」

 

おかしいな……

途中でなんか聞いたことのない言葉があった気がするんだけど、知らないの僕だけ?

あ、ジュリウスもフランも微妙な表情してるから違うみたい。

ようやく落ち着いたのか、女の子が顔を上げる。

顔立ちが幼かったり、露出が多い服を着ていたり、彼女には個性的なところが多いけどそんなことよりも遥かに特徴的な物に目を奪われた。

彼女の頭で揺れる猫の耳のような髪型……

重力に逆らってるけどどうやってるんだろう、あれ。

 

「二人共、これから訓練室へ行く。連いて来てくれ」

 

ジュリウスに声をかけられてそっちに視線を移すと、既に出発ゲートの方の近くに立って振り返ったまま僕たちを待っていた。

それに気付いて女の子と一緒に小走りで近づくと、ジュリウスは僕たちの様子を見て歩き始めた。

ジュリウスの少し後ろを二人でならんで歩いていると女の子が話しかけて来た。

 

「もしかして……この君もブラッドの新入生……じゃなくて、新入り?」

「うん、そうだよ。君も?」

 

そう答えると彼女は花が咲いたかのように笑顔になった。

 

「よかった〜。私だけかと思ってドキドキしてたんだ!私はナナ。香月ナナだよ!」

「僕の名前は藤堂夏輝だよ。これからよろしく」

「うん、よろしくね!」

 

そういってナナはこっちに向かって手をユラユラとふった。

笑顔を絶やさない明るい子だね。

そう思いながら話していたら、視線を感じた。

少し気になって前を見たけどジュリウス以外に人は居なかった。

あれ?おかしいなぁ……

首を傾げてるとナナも前を見た。

 

「どうかしたの?」

「なんでもないよ」

 

そう言って笑いかける。

彼女は少しの間、不思議そうに前を見ていたけど直ぐに僕と向かい合った。

 

「そう言えば訓練って何するのかな?厳しいとは聞いたことがあるんだけど詳しくは知らないんだよね」

「僕も知らないよ。でもアラガミと戦うんだから筋トレとかするんじゃないかな?」

「筋トレ?なら大丈夫かも。私実は力持ちなんだ!」

 

そう言ってナナは右腕を上げて力こぶを作るようなポーズをする。

でもあんまりたくましい腕には見えない。

むしろほっそりとしてて、少し苦笑いしてしまう。

そうやって話していると、いつの間にか一つの扉の前まで来ていた。

そろそろ始まるのか。

ナナとのお喋りはどちらからともなく終わり、握り込んだ右手は自然と汗ばんでいた。

 

「ここが訓練室だ。ゴッドイーターとして依頼を受けるようになってもここは使うから早めに場所を覚えてくれ」

 

そう言いながらジュリウスは厳かに扉を開けた。

中はとても広く平坦なところとその奥の様々な機械が置かれているところの二つに分かれている。

 

「大きいー……」

 

ナナから漏れた言葉にも受け答えする余裕も無く、そのまま歩き続けるジュリウスの後ろにただついていく。

平坦なところの中央に来たところで、ジュリウスはついに立ち止まった。

 

「これからゴッドイーター育成訓練を行う。……二人とも覚悟はいいな?」

「はい!」「うん!」

 

僕たちの声を幕開けに訓練が始まった。




ーーー夏輝のメールボックスーーー
from:ジュリウス
メールは不慣れなもので手短になってすまないが、今後とも宜しく頼む

Re
こちらこそ宜しく
僕もメールは初めてだから変なところがあったら教えて欲しいな

ReRe
本文の位置を間違えてるな
一番上の空白にはアドレス、その下が端的な内容を入れて、その下から本文を書き始めてくれ

ReReRe
修正ありがとう
書くところって決まってたんだね
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
fromナナ
同期の人がいてホッとしたよー
これから一緒に頑張っていこうね!
そうだ!今度おいしいものをあげるから一緒に食べようよ!

Re
僕もナナがいてくれて助かったよ
おいしいものって何食べさせてくれるの?

ReRe
ふふふ……
それは見てのお楽しみだよ!

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