GOD EATER2 ~神速の神機使い~ 作:etilltwice
あ、どうでもいいから始めろと?
じゃあ、夏輝の詳しい容姿をお教えします。
ヘアスタイル【1】
ヘアカラー【明るさ:49 赤:127 緑:88 青:57 つや:40】
フェイス【2】
アイカラー【7、若しくはコバルト】
スキンカラー【色味:-25 明るさ:86】
ボイス【4】
これをキャラメイクで打ち込んでください。
ちゃんと説明しろと?
なら、『比較的肌が白く顔は中性的、目が大きく瞳は深い青に染まっている。そして髪の毛はつやのある茶髪』と答えましょう。
……ずるいとは思いますが自分はこれが一番確実だと思うから使わせてもらいます。
軽く地面に押し付けられる感覚がして僕は少し顔をしかめた。
「まだ慣れてないの〜?嫌がってたら大変だよ?」
「そう言われても今まで体験したこと無かったからしょうがないよ」
隣に居たナナがそんな僕を見て両手を上げて分かりやすくやれやれといったふうな態度を取った。
今はエレベーターの中、昨日の訓練の後にジュリウスからラケル博士が今日研究室に来るように言っていたのを聞いてナナと一緒に向かっているところだ。
そういえばここ数日同じようなリアクションをされてるような気がする……
そこまで考えてふと思い出した。
そういえば最近ナナとよく一緒にいるから当たり前か。
基礎訓練が始まってもう2週間が経つ。
訓練や座学は一緒だから自然と一緒にいることが多くなった。
それ以上にナナが人懐っこいっていうのがあるんだろうけど。
そう考えているとナナが不思議そうに僕の顔を覗き込んできた。
「また考え事?」
「考え事ってほどじゃ無いけど、最近ナナとよく一緒にいるなぁ、って思って」
そう応えるとナナはキョトンとした後に何かを数えるように右手の指から順番に立てて行って、左手の薬指まで立てるとニパっと笑った。
「ホントだ〜!何日前からか分からないけどよく一緒にいるね」
「これからもきっと一緒だろうからよろしくね」
「もちろん!夏輝と私は友達だしね」
何となく言った言葉にナナは思っていた以上に力強く頷いてくれた。
友達……か……
「?どうしたの?」
「いや、なんでもないよ」
また少し考え込みそうになってたところを首を傾げているナナの声で引き戻される。
変に思われちゃったかな?
妙な間が空いちゃってたのを誤魔化すように、未だに指を立てたままのナナの手を指差して尋ねる。
「ところでさ、それ、何を数えてたの?日数じゃないみたいだし……」
「これ?夏輝と一緒に食べたおでんパンの数だよ?」
「へ?」
「へ?」
ナナはまるでそれが当然かのように言ってるけど違うよね?
あれ?でも僕は2週間しか居ないし……いや、そんな訳ないか。
数秒迷った後に心の中で力強く否定して、苦笑する。
「……よく覚えてるね」
「だっておでんパンおいしいじゃん」
「それは分かるけど覚えてるりyーー」
ナナに反論しようとしたところでエレベーターのチャイムが僕の言葉を遮った。
他の人もいるみたいだしもたもたしている訳にもいかないから、急いで扉の前で待っていた白衣を着た人達と入れ替わるようにして無機質なほど白い廊下に出る。
僕らは研究室へ向かって歩き始めたけど、すぐに僕の前を歩いていたナナはこっちに振り返り、手を頭の後ろで組んで後ろ歩きしながら話しかけてきた。
「そんなことしてたら誰かにぶつかっちゃうかもしれないよ?」
「大丈夫だって。それより今日って何があるんだろうね?」
ナナは僕の注意を軽く聞き流して話を切り出してくる。
本当にぶつかってもしらないよ?
ため息を一つついたあと適当に答える。
「さぁ?もしかしたらオラクル細胞の状態を確認する定期検査かもね」
「え〜、もしかして注射とかあるかな?やだな〜」
ナナは僕の答えを聞くなり、笑顔を曇らせた。
その様子が少し子供っぽくて少し頰が緩んだ。
「夏輝〜?」
小さく笑ったのが見つかったらしく、ナナはこっちに顔を近づけてじっとりと見つめてくる。
後ずさりしながらなだめようとしたけど聞いてくれる気配もなく、仕方がないから苦笑したまま答えた。
「ごめんごめん。今度おでんパンを作るのを手伝うから許してよ」
「仕方ないなぁ。今回だけ特別だよ?」
そう口では言っているもののナナはさっきとは打って変わって笑顔になった。
分かりやすいなぁ……
そしてまたナナが後ろ歩きを再開しようとしーー
「ナナ!後ろ!」
「へ?」
ナナの後ろから誰か歩いて来てるのに気付いて大声を出す。
ナナはこっちを見てて気付きようがなく、女の人も僕が注意するまでずっと何かを見ていたようで、ハッとした顔になっている。
結局、ナナも相手の人も反応できずにそのままぶつかってしまった。
「わっ!?」「きゃっ!?」
とっさにこっちに倒れてくるナナに手を伸ばす。
……なんとかナナの肩を支えることは出来たみたいだ。
ナナはすぐに僕から離れて少しバツが悪そうにした。
「ありがとう、夏輝」
「どういたしまして。それよりもーー」
目の前にいるナナからその後ろへと視線を動かすとそれにつられてナナも振り返る。
ナナから少し離れたところでさっきの女の人が尻餅をついている。
「大丈夫ですか?」「大丈夫?」
「ええ、ありがとう。大丈夫よ」
心配そうにするナナの横で声を掛けながらその女の人を助け起こす。
迷惑をかけたし謝った方がいいよね?
女の人が立ちあがって服の汚れを払い終わるのを待って頭を下げる。
「すみません、ナナが変なことをしていたせいで」
「私が悪いの!?これってどうしようもなくないかな!?」
僕の言ったことが気に入らないらしくナナがくってかかって来た。
そう言われてもなぁ……
「さっき止めたのにそれでも言うこと聞かずに続けたのは何処の誰なんだろうね?」
「うぐ……でも夏輝だって気付いてなかったじゃん!」
「僕は普通に歩いてたから何もないと思うけど?」
「ぐぬぬ……」
「ふふっ……あなた達本当の兄妹みたいね。」
僕たちは女の人が小さく笑ったのを聞いてそっちの方を向く。
そうなのかな…………?
よく分からない。
改めてその人をじっくり見てみる。
赤い髪を後ろでまとめていて、垂れ目と泣きぼくろが特徴的な人だった。
服の上から白衣を羽織っているしもしかして研究者の人かな?
何というか僕の思っていた研究者のイメージじゃないけど。
その女の人は微笑みを崩さずに更に言葉を続ける。
「それよりいいのかしら?ラケルはもう部屋で待っているようだったわよ?」
僕たちのことを知ってる?
しかもラケル博士と仲がいいのかな?
話を聞こうかとしたけど、急にナナに手を引っ張られた。
「夏輝、早く行こう!待たせてるのは悪いよ!」
「ちょっ、待ってよ」
言っても聞きそうにないし、こっちを見て笑みをこぼしているさっきの人に会釈した後、前を向いて走り出した。
ーーーーーーーーーーーーーーー
木製の両開きの扉をノックして返事を待つ。
走って来たもののそこまで遠くなかったから僕も、隣に居るナナも呼吸が乱れてない。
それとも訓練の成果かな?
直ぐに向こうから返事が帰って来たからゆっくりと扉を押し開ける。
「失礼します」「失礼しま〜す」
まず目に入るのは大きなモニター。
あれ、前に座ったら絶対に全部見れないと思うな……
そして次に目に付いたのはその前にいる車椅子に乗った女の人。
喪服のような黒いワンピースを着て黒いをつけてる。
なんだか儚げな雰囲気の女の人だ。
「よく来ましたね……話を始めるので、そこの椅子に座ってください」
そういいながら手で促してきた。
話を始めるってことはこの人が博士なのかな?
なんか僕のイメージとは違う……
……同じようなことをさっき考えたような気がする。
促されるままち視線を移すと意外な人が居た。
「あれ?ロミオ先輩、何でここに?」
「うるさいぞナナ……!」
ナナの言う通り、ロミオ先輩がガチガチになってソファに座っていた。
ロミオ先輩が居るのもそうだけど、何であんなんで緊張してるんだろう?
それとも怖がってる?
「すっかり仲良くなって、うれしいわ」
そんな二人を見て博士はにっこりと笑う。
優しそうな人だなぁ……
でも何か引っ掛かる気がする……
よく分からないふわふわした何かが気になって突っ立っていると急に手を引かれた。
「ずっと立って無いで早く座ろうよ」
……確かにこのまま立っていても仕方がないか。
まとまらない考えを何処かに投げ捨てて、ナナに手を引かれるままについていき、扉側から僕、ナナ、先輩の順に横並びになるように座った。
僕たちがソファに座ったのを確認すると、博士が口を開いた。
「では改めて……よく来ましたね、ブラッド候補生皆さん。本来なら、正式な
ナナ……候補生って聞いて先輩に疑惑の視線を向けるのを止めてあげて。
先輩凄い冷や汗かいてるから。
肘で小突いたらちゃんと博士に視線を戻してくれた。
「それでね、今日は皆さんにブラッドとしての心得を、お伝えしておきたくて」
「よっ、よろしく、お願いしますっ!」
さっきからなんだか先輩の様子がおかしい……
僕たちが来る前に何かあったのかな?
……ナナ、気持ちは分かるけど不安そうな目で先輩を見るのは止めよう?
もう一度肘で小突くとまた前を向いた。
博士は話を遮られても気にしてないようで語り続ける。
「ご存知の通り、アラガミによって世界は滅びの道を進んでいます。それを押し止めてきたのは、神を喰らう者、ゴッドイーター……そして今、ゴッドイーターを超えるブラッドが新たな時代を切り開こうとしています」
「そっ、そうなんだよな!ジュリウスや俺たちが、血の力で……!」
……なんだかロミオ先輩に少し危うさを感じる。
今にも消えてしまいそうな希望にすがりついているような、そんな風に思える。
ロミオ先輩の様子は気にも留めずまるでいつもどおりのことかのように博士の話は続いていく……
「ブラッドに選ばれた者の中には、血の力が眠っています。血の目覚めを迎えたゴッドイーターは、その強い感応の力であまねくゴッドイーターたちを高め、導く……」
博士はそこまで言うと酔っているかのような語り口を一度止め、僕たちの方に手を向ける。
「ロミオ……ナナ…………」
手を順番に向けていき、ナナのところで一瞬動きが止まった後、僕へと手を指し示した。
…………?
「そして、貴方とジュリウス……」
僕の中で博士に対する疑念が少しずつ渦巻き始める。
そうなるとちょっとしたことでも気になりだしてきた。
例えば……いや、気にし過ぎだ。きっと気のせいだろう。
博士は一泊をおいて手を下ろし話を続けていく。
「皆さんは、ブラッドとして、ゴッドイーターの先頭に立ち彼らを教導する存在なのです。今はまだ眠れる種ですが……強い願いが、強い意志の力を生み、やがて血の力に目覚めさせるでしょう」
そこまで言い終わると話を区切り、笑みを向ける。
「その日を、楽しみにしていますよ……」
「ラケル博士……!俺、頑張ります!」
博士の言葉をに反応したかのように先輩が腰を浮かせ、体を前に乗り出してくる。
それを横で見ていたナナがすかさず茶々を入れた。
「応援してるよ、ロミオ先輩!」
「ばっ、ばか!他人事じゃないんだぞ!」
みんなが先輩に暖かい視線を送りながら笑っている中で僕は乾いた笑みしか浮かべることが出来なかった。
「そろそろ私は、研究に戻ります。貴方たちも忙しいでしょうから戻りなさい……」
「はーい!」「分かりました!」
博士の言葉に二人が答えるのが聞こえた気がするけど気にせず博士に立ち上がり、背を向けて扉に手をかけた。
ああ、やっぱり見ていない。
二人は僕が応えなかったのに気付いて無いようで僕には何も言わ無ず、それぞれ博士に別れの言葉を告げながらついてくる。
部屋から出ると、向かいの壁にもたれかかって何かの資料を見ているジュリウスがいた。
「ジュリウス、どうかしたの?」
「集会は終わったのか?お前たちに伝えたいことがあってな」
僕が声を掛けるとジュリウスへ顔を上げてこっちに近づいて来た。
伝えたいこと?
ナナへと顔を向けるけど心当たりは無いらしく、こっちを見て首を傾げている。
僕とナナの間に?な空気が流れる中、後ろにいたロミオ先輩がジュリウスに気付いたらしく僕たちの前に出てきた。
「よう、ジュリウス!隊長も新人に教えるのは大変そうだな」
「ロミオも居たのか。今回は二人だけだと思っていたんだがな」
「うぐっ……」
ジュリウスの切り返しに、先輩は痛いところを突かれたかのように声を漏らした。
ロミオ先輩は集会が始まる前とはまるで様子が違って、今は凄く元気になってるなぁ……
少し黙った後、ロミオ先輩はまたジュリウスにつっかかって行った。
「今に見てろよ。すぐに血の力に目覚めてジュリウスに追いついてやるからな!」
「それは楽しみだな……その為にも今日のミッションに精を出すといい」
「言われなくても頑張るさ。じゃあ、俺はもう行くな。二人も基礎訓練頑張れよ!」
「じゃあ、また今度」「じゃあね〜」
言い方はあれだけどジュリウスの応援を受けて、僕たちに声を掛けた後先輩は小走りで去って行った。
「ロミオ先輩元気だなぁ……」
「それがあいつの取り柄だからな」
何と無く呟いた言葉にジュリウスが返してくれた。
何だか少しずれてるけど。
3人で先輩を見送った後、ジュリウスとまた向き合う。
「早速だが、本題に入ろうか。二人とも、基礎訓練修了おめでとう。」
「やった〜!じゃあ私たちも今日から立派なゴッドイーターなんだね!」
その言葉を聞いてナナは笑顔で胸の前に両手を持って行って握りしめる。
喜んでいるところ悪いけど違うと思うなぁ……
「いや、流石に実践訓練もしていないのに正式所属は無いと思うよ?」
「夏輝の言う通り、残念ながらまだ訓練自体は終わってないな。だがあと少しだから頑張ってくれ」
「はーい」
ナナは素直に返事をして、大人しく手を降ろした。
どうやら言ってみただけらしい。
コホンと咳払いしてまたジュリウスが話し始める。
「そろそろ次のフェーズに入ろうと思う。いわゆる実地訓練だが、ある種の試験でもある……ゴッドイーターとしての今後を占う、試金石と考えてくれ」
「実地訓練……」
……もう戦うのか。
アラガミと戦うことを考えると自然と手に力が入る。
僕に……やれるだろうか?
不安になっていると不意に肩に手を置かれた。
「心配しなくても夏輝なら大丈夫だよ」
「……ありがとう」
笑顔を向けられて不安はまだあるものの吹っ切ることは出来た。
今の仕事はこれで、食べていくにはアラガミを殺さなきゃダメなんだ。
今から怖がっていても仕方がない。
僕の様子を確認して改めてジュリウスが声をかけてきた。
「覚悟はいいな?では、俺の後についてきてくれ」
背中を向けた隊長を、ナナと顔を合わせ一度頷いて追いかける。
ーーー夏輝のメールボックスーーー
fromナナ
今日の集会スゴかったね!
私たちがゴッドイーターのトップになるのかぁ……
何だか想像つかないや
夏輝はどう思う?
Re
ごめん
別のことが気になってあんまり話を憶えてないんだ
ゴッドイーターのトップになる?
僕もよく分からないなぁ……
ReRe
もー夏輝、ちゃんと先生の話は聞かないと怒られちゃうよ?
次からは気をつけましょう!
だよね〜
頑張ってたらそのうち分かるようになるのかな?
ReReRe
分かったよ
今度から気をつけるから
そうなるまでどの位かかるのかな?
気が遠くなりそうだよ
ーーーーーーーーーーーーーー
toロミオ先輩
先輩、少し聞きたいことがあるんですがいいでしょうか?
遠くの方へミッションに行く時ってどうするんですか?
もしかしてそこまで行くのに何日もかけて歩くんですか?
Re
基本的には車に乗って行くけど急ぐ時はヘリを使うこともあるな
あと……それとは別に敬語は止めてくれないか?
最初は良かったんだけどなんかむずがゆくって
歳も近いしもう少し遠慮なくしてくれるといいな
ReRe
へり…………?
分かったよ
じゃあ改めてよろしくね、ロミオ
ReReRe
ヘリコプターって言って上に大きなプロペラがついた空を飛ぶ乗り物だよ
あ、やっぱ先輩はつけたままにしてくれないか?