IS~平凡な俺の非日常~   作:大同爽

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前回お約束通り無い物を更新したので今度はこっちです!
てなわけで最新話!どうぞ!






第224話 最初から最後までクライマックス

「悪いがお前らの計画は潰させてもらうぜ、パヴァリア光明結社」

 

 鋭い視線で銃を構える未来の姿にその場にいる八人は茫然と見ていた。

 

「おいおい、どうした?そんな鳩が豆鉄砲を避けたらチャボに当たったみたいな顔して」

 

 その様子に未来は首を傾げながら、しかし、銃だけはしっかりと構えて言う。

 

「お、お前、その銃どこに隠していた!?」

 

「普通にカバンの中に」

 

「なっ!?私は確かにスキャンしたはずなのに!?」

 

「それは俺の仲間のISの能力のおかげだよ」

 

 サンジェルマンの問いに未来は言いながらニヤリと笑い銃をクルクルと回しながら上に構える。

 

「IS!?お前、いったい何者なワケダっ!?」

 

「フッ……」

 

 不敵に笑いながら未来は

 

「通りすがりの仮面――もとい、通りすがりのテロリストってところかな」

 

「テロ…リスト……!?」

 

「こんなお嬢ちゃんが!?」

 

「違う……」

 

 未来の言葉に驚きの表情を浮かべる七人に対して海斗だけは首を振る。

 

「あんた…未来じゃないな!?何者だ!?」

 

「That’s Right!さすがだ。よくわかったね」

 

「あんたは僕のことを『海斗君』と呼んだ。未来は僕のことを呼び捨てにするんだ」

 

「なるほど。それはなりきりが足りなかったようだ。今後の反省点だな」

 

 そう言って笑う未来の姿は寸分たがわず少女そのものだった。

 

「そう、この姿は世を忍ぶ借りの姿。仲間のISの能力で彼――井口海斗の友だちの姿を借りていただけなのさ」

 

「だったらいったいお前は何者だ!?正体を現せ!」

 

 シビレを切らしたように叫ぶアダムに未来は不敵に微笑み。

 

「なんだ、まだ気付いてなかったのか。とっくにお察しだと思ったのに」

 

 言いながら未来は右手に銃を構えたまま左手で何かを取り出すような動作をする。しかし、その手には何もない。

 未来はそれをまるで腰に巻く様に手を振る。

 そのままさらにおへその脇辺りを押すような動作をする。と――

 

『~~~♪~~♪~~~♪』

 

 どこからともなくアップテンポな音楽が流れ始め、その音楽に合わせてヒップホップのような足取りで未来が踊り

 

「変身」

 

 右手に持った銃ごとお腹の前を斜め下にタッチするように動かす。と、その姿は一瞬で別のものに変わる。

 身長は伸び、全身を包む漆黒のぴったりとしたボディースーツに身を包み、その上からカーキのモッズコートを羽織り短い黒髪、そして何より目を引くのは顔を覆い表情を隠す白い狐のお面だった。

 その体格は先ほどまでの少女のものではなく、成人した男性のものだった。

 

「お前ら倒すけどいいよね?答えは聞いてない!」

 

「ってちょっと待てぇ!」

 

 銃を斜めに構え斜に構えるようにアダムへ銃を向ける狐の面の男の言葉に海斗が叫ぶ。

 

「今の動作!まるっきり電王の変身動作じゃないか!しかもリュウタロス!」

 

「おぉおぉツッコむねぇ~」

 

 お面のせいでわからないが狐面の男は海斗の言葉に嬉しそうな声で笑う。

 

「うんうん。お前なら気付いてツッコんでくれると思ったよ。さすが我が弟」

 

「我が弟!?」

 

「と言うことはまさか――!?」

 

「そう…た……?」

 

 驚きの表情で固まるテロリストたちと、驚きで息をのむ一夏たち。

 

「そんな…馬鹿な!死んだはずだ、井口颯太は!!」

 

「言葉の裏には針千本。千の偽り、万の嘘。一度も俺は死んだなんて言ってないぜ?」

 

 アダムの驚愕の言葉をあざ笑う様に狐面の男――井口颯太は言う。

 

「俺の死体は発見されていない。あったのはそこの織斑一夏が斬りおとした左足だけ。状況が絶望的だっただけに俺の生存はあり得ないって判断されただけで厳密には俺の死は確認されてないのさ」

 

「っ!――だとしても!ならばなぜ隠す、その狐の面で!?」

 

「世間的に見れば俺は死人だから、生きてるといろいろ厄介だからね」

 

「それならば、証明できないはずだ、君が井口颯太本人であるとね!」

 

『それは私が保証するよ。そいつは間違いなく井口颯太本人だよ』

 

 強気の表情で叫ぶアダムにどこからともなく聞こえた女性の声が答える。

 

「だ、誰だ!?」

 

『通りすがりの天才さ。そこの凡人の仲間のね』

 

「っ!?まさか、姉さん!?」

 

 女性の答えに驚きの声を上げたのは箒だった。

 

『ハローハロー箒ちゃん!久しぶり~!元気してた~?』

 

「し、篠ノ之束!?と言うことは今までの認識阻害も……」

 

『そう、五年前に「安木里マユ」として動画配信していた時のものと同じ、その強化版ISの能力だよ』

 

 驚愕するアダムに対して音声だけで女性――篠ノ之束が答える。

 

『以前のままだったら近くにいないと能力を使えなかったけど、強化版のそれだったら中継器を持っていれば離れていても能力を発動させることができるのさ』

 

「っ!私がスキャンしたときに検知した謎の通信は――」

 

『その能力の痕跡ってわけだねぇ~。もっと詳しく調べてたら答えにたどり着いてたかもだけど、残念だったねぇ~』

 

「くっ!」

 

 束の言葉にサンジェルマンは悔しそうに唇を噛む。

 

「兄さん……?本当に兄さんなの!?」

 

「まあね。このお面を取ってやることはできないから顔を見せてやることはできないけどな」

 

「そんなまさか……でも……」

 

「そういや、HDDは開けられたんだな。お前ならパスワードに気付いてくれるって信じてたぜ。なにせ、俺があのお話が好きって話はお前や家族にしか話してないからな」

 

「っ!じゃあ本当に……!」

 

 颯太の言葉に海斗は息をのむ。

 

「俺のしたことで、こいつらだけじゃなく、これまでテロリストでものせいでいろいろ迷惑かけたな。まあお前ならこんな奴らの誘いには乗らないって信じてたけどな」

 

『でも誰かさんそっくりで考えなしと言うかなんというか……おかげで予定より早く動くことになったわけだし。お前もお前だ!なんださっきのアレ!急にアドリブを盛り込むんじゃないよ!対応するこっちの身にもなれ!』

 

「でもちゃんとやってくれてるじゃないか。あんたならできるって信じてたよ」

 

『そんな風に言ってもお前が相手じゃ嬉しくもなんともないね』

 

「けっ、素直じゃないねぇ~」

 

「……あの、篠ノ之博士、勘違いならすみません。あなたの声聞きおぼえあるんですけど、僕とどこかで――」

 

「黙れ!もうたくさんだ、茶番は!」

 

 コントのように言い合う颯太と束のやりとりに海斗が言いかけた言葉をアダムが叫んで遮る。

 

「この際どうでもいいのさ、君たちが本物の井口颯太と篠ノ之束博士かどうかなど!許さないのさ、俺たちの計画を邪魔するものは!」

 

 叫びながら颯太を指さし不敵に笑みを浮かべるアダム。

 

「君たちはミスをしたのさ、不意打ちには驚いたがね。こちらにはIS持ちが三人いる、人質もだ。どう戦うのかな、この状況で!」

 

「『……………』」

 

 アダムの言葉に颯太が周りを見渡すとサンジェルマンとプレラーティがアダムとは別方向から颯太を囲うように立ち、身構える。カリオストロは海斗の脇に移動しシャルロットたち三人へ銃を向ける。

 

「狙うべきだったのさ、撃つならここをね」

 

 不敵に笑いながらアダムは自身の眉間を指し示す。

 

「認めよう、単身で乗り込んでくる勇気は。だが、愚策だったのさ、その勇気は」

 

 勝利を確信して笑うアダムに対して颯太は黙っている。

 その表情はお面に隠れて読み取れない。が、颯太はゆっくりと顔をアダムの方に向け

 

「……おいおい、俺が何の準備もせずにノコノコやって来たと思ってるのか?」

 

「何?」

 

 颯太の言葉にアダムが怪訝そう中表情を浮かべる。

 

「準備は?」

 

『もう向かってるよ』

 

アダムの言葉に答えず颯太が問いかけると束が不敵な声で答える。と――

 

ビビーッ!!

 

 突如アラートが鳴り響く。

 

「何事だい、いったい!?」

 

「っ!ちょっと大変!謎の飛行物体がここに向かってるわ!」

 

 アダムの問いに端末を操作したカリオストロが叫ぶ。

 

「何!?数は!?」

 

「えっと数は…1,2,3……全部で12!」

 

「12…だと……!?まさか私たちもろともミサイルか何かで『遺産』を破壊するつもりなワケダ!」

 

「そんなバカするわけないだろ」

 

 端末を見ながら驚きの声を上げるカリオストロ、と、颯太を睨みながら唇を噛むプレラーティ。しかし、それを颯太はあざ笑うように言う。

 

「っ!待って!これ、飛行物体の反応に重なって、別の反応があるわ!これは……IS!?」

 

「映像を出すんだ、モニターに!」

 

 カリオストロの言葉にアダムが叫ぶ。

 アダムの指示にカリオストロが端末を操作する。と、壁に備え付けられた大型モニターが切り替わり映像が現れる。

 そこにはミサイルが12基映り、その上にはそれぞれ一人ずつ人影が見える。

 

「っ!?ちょっとこれどういうこと!?この飛行物体――ミサイルの射線、ここの上を通過するだけで――」

 

 カリオストロが驚きながら叫ぶ。同時にミサイルは颯太たちのいる施設の上を通過する。同時にミサイルの上に乗っていた人影が地面に降り立つ。

 飛び降りた人物たちは三か所に分かれたようでそれぞれ4人ずつで固まって降り立ったようだ。

 その顔触れは

 

「響と翼さん、奏さん、未来まで!切歌に調、マリアさん、セレナさんも!それにクリス先輩と一緒にいるあの三人は――」

 

「そう、『S.O.N.G』のIS操縦者計九人、それに俺の仲間の――」

 

「そど子さん!ごも代さん!パゾ美さん!」

 

「そうそうそど子とごも代とパゾ美……って、誰だよ!?」

 

 腕を組んで不敵に言う颯太だったが海斗の言葉に叫ぶ。

 

「んんっ!『S.O.N.G』のIS操縦者計九人に加えて、俺の仲間たちも合わせて計12人。そして俺、合わせて13人。対するお前らは4人」

 

 颯太の言葉にパヴァリア光明結社の面々は苦しそうに顔をしかめる。

 

「13対4。まるでいじめみたいだが、ずるいなんて言わないよな?そっちは人質取ってるんだ、俺の弟まで攫ってな」

 

 言いながら颯太はアダムへと視線を向けアダムや他の面々を指さす。

 

「最初に言っておく、俺はか~な~り、怒ってる!」

 




ついに現れた井口颯太!
単身乗り込んできたと思いきや圧倒的な数の力で蹂躙か!?



さてさて、航平君の言う通りちゃんと無い物も更新しましたよ。
まあ細部忘れてるから自分でも読み返しつつだから更新頻度はあんまりかもだけど、また長いこと放置とかにはならないと思うよ。
これでいいかな、航平君?

航平「まあ……とりあえずはちゃんと更新してくれるならいいよ」

よかった~。
さてさて、航平君も納得してくれたところで、今回の質問コーナーを――

颯太「ちょっと待った」

……なんだよ?
まだ質問は残ってるんだからちゃんと答えないとだろ?

颯太「その前に俺も訊きたいことがある。いくつか俺の質問に答えろ」

……まあいいよ。
何が訊きたいんだい?

颯太「なあ、作者さんよ、最近海斗の関係者として登場しだしたメンバー、何の作品のキャラだっけ?」

え~っと、シンフォギアだね

颯太「今の話で敵として出ているテロリストたち。あいつらは何の作品のキャラだっけ?」

……シンフォギアだね

颯太「もう一つ質問いいかな?最近、新しい小説の構想練ってるらしいな?」

航平「っ!?」

……君のような勘のいいガキは嫌いだよ
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