IS~平凡な俺の非日常~   作:大同爽

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第233話 女子会

 日曜日、つまり、この間のテロ騒ぎの次の日曜日。

 現在クリスは何故か――

 

「いらっしゃいませ~。四名様でよろしいですか?」

 

「はい」

 

「お煙草は吸われますか?」

 

「いえ、四人とも吸いません」

 

「空いていたら、禁煙席がいいけど…空いてなかったら喫煙でもいいです……」

 

「ありがとうございます。禁煙席空いておりますので、こちらへどうぞ」

 

「…………」

 

 店員の女性ににこやかに対応する三人の人物――シャルロット、楯無、簪の三人とともにファミレスにやって来ていた。

 クリスはただ、いつも通りインターンのために出社しただけだった。しかしなぜか「…今日は私用事あるから、シャルロットさんと外回り行って来て~…」と、ムラサキに言われて、シャルロットについて来ただけなのに。移動した先で楯無と簪と合流してわけわからないままファミレスに連れて来られていた。

 窓際の四人掛けのソファーの席に窓側に楯無、その向かいにクリス、通路側の楯無の隣に簪、簪の向かいでクリスの隣にシャルロットが座っている。

 

「ご注文決まりましたら、そちらのボタンでお呼びください」

 

 そう言ってお辞儀をした店員は去って行く。

 

「さぁ~て、何にしようかな~?」

 

「まだ時間的にお昼ご飯には早いよね……」

 

「とりあえず、ドリンクバーにでもしましょうか」

 

「クリスちゃんは?」

 

「へっ!?」

 

 突然話しかけられたことで思わず大きな声が出る。

 

「何か食べたいものある?パフェでもケーキでも、ここは私たちの奢りだから」

 

「い、いや…飲み物だけで」

 

「そう?じゃあ、四人ともドリンクバーでいいわね。ポチッと」

 

 クリスの言葉に頷いた楯無さんがスイッチを押す。

 やって来た店員に人数分のドリンクバーを注文する。そのまま各々ドリンクバーのところに移動する。楯無たち三人は紅茶、クリスはココアを取って来て席に座る。

 

「……さて、ごめんね。急に連れて来られてびっくりしたでしょ?」

 

「まあ……でも、こうしてこの顔ぶれで集まったってことは、海斗かその兄のバカのことで何かあったんだろ?」

 

「お?鋭い」

 

 楯無の飄々とした雰囲気の裏に何か真剣な様子を感じたクリスは言う。

 

「ご想像の通り、今日あなたに来てもらったのはハヤテ君…と言うか颯太くんのことなんだけどね」

 

 言いながら「まあ飲みながら話しましょう」と自身も紅茶に口を付ける楯無。

 この人の今の雰囲気では深刻な話なのか判断しきれない。しかし、こうしてわざわざ三人が揃ってクリスに話しに来たということはそれなりに大事な話なのだろう。「先週のあのバカ兄の取った行動がまずかったのかもしれない。そのことかもしれない。下手をすれば何かしらの処罰を受けるのかもしれない」などなどいろいろ考えながら三人の様子を見る。

 

「飲まないの?」

 

「あ、あぁ……」

 

 彼女たちの真意を探ろうと様子を見ていたが、シャルロットに促されクリスもココアのカップに口を付ける。

 

「それでね、さっそく本題なんだけど……」

 

「…………」

 

 カップに手を取ったあたしに目の前の楯無は手を組んで机に肘をついてクリスに視線を向ける。

 その様子に手を止めようとしたがニコニコと黙って手を差し出して促され、それに従ってカップに口を付ける。

 

「実はこの間、私たち颯太君と4Pしたんだけどね」

 

「ブフッ!?」

 

 その予想の斜め上を行く切り出しに思わず飲んでいたココアを噴く。

 

「大丈夫…?」

 

「おまっ…いきなり何言いだしてんだ!!?」

 

 心配したように言う簪さんとあたしの背中を擦るシャルロットを尻目にクリスは思わず立ち上がって叫ぶ。その時扉に手をついたことで大きくガシャンと音を立てる。

 

「まあまあ落ち着いて……」

 

「ここ、ファミレスだから。他のお客さんいるし」

 

「そっくりそのまま熨斗付けて返品してやるよ!てかあんたらも冷静すぎんだろ!」

 

 宥めてくる簪と楯無に叫ぶクリスに三人はキョトンと首を傾げる。

 

「いやなんでわからねぇって顔してんだよ。あたしの方がおかしいのか?」

 

「まあまあ、他の人の話なんて聞いてないだろうし、そうやって騒いでる方が目立って注目されるわよ」

 

「…………」

 

 楯無の指摘に改めて冷静に周りを見渡してみると、午前中であまり人がいない店内の、そのほとんどの人間の視線がこちらに――と言うかクリスに向いていた。

 それを見ながら「すみません、なんでもないです」とシャルロットがにこやかに周りに言ったことでやっと周りの客が視線を外す。

 

「ほら、座って」

 

「お、おう……」

 

 シャルロットに促されクリスは素直に座り直す。

 

「で、だ……」

 

 改めてココアを飲んで落ち着き、目の前の楯無に視線を向けるクリス。

 

「なんでその話をしに来た?惚気話でもしようってか?」

 

「いやいや、そんなわけないよ」

 

「いくら私たちが美少女で、現役JKと見間違うほどピチピチでも、さすがにそんな惚気話だけのためにファミレスで女子会なんてしないわよ」

 

「自分で言うか?というか『ピチピチ』とかいまどき言わねぇよ。死語だろ」

 

 否定して言うシャルロットと楯無、しかし、楯無の言葉にクリスは思わずため息をつく。

 

「じゃあいったいなんだってそんな話をあたしにしに来たんだよ?」

 

「ん~……まあ、あなたは知っておきたいかなぁ~って思って」

 

「はぁ?」

 

「ま、私たちが彼と関係を持ったのは単純な好意以外にもいろいろ理由があってね」

 

 怪訝な顔をするクリスに肩をすくめながら言う。

 

「彼ね、かなり危ういのよ。別に死にたがってるとか自殺願望があるってわけじゃないのよ?ただ、なんて言うか、自分の命を軽く見てるというか。他者を救うために必要な手段なら自分の命だって投げ出しちゃいそうな、そんな危うさ。この間のミサイルとかね」

 

「それは……」

 

「その顔は、あなたも感じたみたいね」

 

 言い淀むクリスの顔を見て楯無が言う。

 

「私たちもこの五年間ずっと不安だったの……」

 

「いつか彼が僕たちの前からいなくなっちゃうんじゃないかって」

 

 簪とシャルロットも言う。

 

「でも、あいつがまたどっかいかないためにアンタらは自分たちの首にも〝首輪〟付けて人質にしたんだろ?だったら……」

 

「そうなんだけどね……」

 

「それにはちょっとした抜け道があってね」

 

「彼気付いてるのよ、自分が任務に従事して命を落としたら私たちが解放されるって」

 

「あ……」

 

 三人の言葉にクリスは気付く。

 

「少なくとも自分の人質にしちゃったことに罪悪感を感じてる彼はいつか任務中に死んでも気にしないし、むしろ万歳三唱するかもしれないわ」

 

 ため息をつきながら楯無が紅茶を飲む。

 

「で、彼をもう少し生きることに執着してもらうためには、思い残しを増やすことかなぁって思ってね」

 

「それは分かったけど、それと出だしの話とどう繋がるんだよ?」

 

 楯無の言葉にクリスは首を傾げる。

 

「うん、要は彼にとって僕たちが思い残し、僕たちを残して死ねないって思わせようと考えたんだよ」

 

「関係を持った相手には少しは執着するかなって……」

 

「な、なるほど……?」

 

 シャルロットと簪の言葉にクリスは頷く。まあわからないでもない……か?と、一応は自分を納得させる。

 

「でも、よくあのバカがそれに応じたな。あのバカの性格考えたらその罪悪感のせいで応じないと思ったのに」

 

「うん。僕たちもそう思ったの」

 

「だから、一服盛った…」

 

「………は?」

 

 一瞬二人の言ってる意味が分からなかったクリスは呆けた顔をする。

 

「彼、リンカー使った直後は副作用でアルコールに極端に弱くなるの。だから彼の飲むお茶にお酒混ぜておいて、酔っぱらって前後不覚になったところを、ね」

 

「犯罪じゃねぇか!!」

 

 楯無の言葉にクリスは再び叫んだ。

 

「犯罪じゃないわよ。少しグレーゾーンだけど」

 

「いやいやいや!真っ黒だよ!」

 

「失礼ね。せいぜいオフホワイトよ」

 

 クリスの言葉に心外だとでも言わんばかりに頬を膨らませる楯無。

 

「通りであいつが言い淀むわけだよ。弟に自分が襲われた話なんてできないよな。しかもあいつは少なくともあんたらのこと姉さんって呼んで慕ってるわけだし」

 

 クリスはため息をつく。

 

「まあそんなこんなで彼と4Pして関係を持ったわけだけど」

 

「ちょっと誤算もあってね」

 

「誤算?」

 

 楯無とシャルロットの言葉に首を傾げる。

 

「彼…すごいんだよ……」

 

「どうせなら私たち無しじゃ生きていけないってくらいにしてやろうと思ってたの。もうヒィヒィ言わせてやろうって。でも、フタを開けてみれば私たちが揃ってヒィヒィ言わされて、もう彼無しじゃ生きていけないって言うか……」

 

「あぁいい、分かった。言わなくていい」

 

 頬を染める三人にクリスはゲンナリして言う。

 

「もうね、連射性と言い、耐久性と言い、無尽蔵の性欲でガンガンに責められるの」

 

「童貞のクセにすぐにこっちの弱点を見極めて的確に緩急までつけて攻めてきて」

 

「こっちは足腰立たなくなってるのに、それでも攻め続けられて……脳がとろけるほど、もう何も考えられなくなって……」

 

「だから言わなくていいって言っただろ!てか結局惚気話じゃねぇか!!!」

 

 赤く染めた頬に手を当てながらうっとりとした表情で言う三人にゲンナリしながら返すクリス。

 

「まあいろんな前置きはしたし変な言い訳みたいな理由付けはしたけど、結局は私たち自身が彼との関係を進めたかったのよね」

 

 楯無は紅茶を飲みながら言う。

 

「だから過程はどうあれ、今の結果には満足してる」

 

「でも、だからこそ、次はもっと先が欲しくなる……」

 

「もっと先?」

 

 シャルロットと簪が言う。

 

「これで終わりにはしたくないじゃない?なんなら竿だけじゃなくて籍だって入れたいし」

 

「その下ネタは今日1のドン引きだぞ」

 

「楯無さん、さすがにそれは擁護できないです……」

 

「発想がおじさん……」

 

「しょ、しょうがないじゃない!」

 

 クリス同様ドン引きした目で見る簪とシャルロットの言葉に自分の発言に言い訳するように焦ったように楯無が言う。

 

「私も颯太君助けた直後はそのうち彼をものにするって思ってたのよ!でもまさか五年間私の全力のアプローチを全部スルーするとは思わないじゃない!某仮面のMS乗りがごとく『当たらなければどうということはない』って感じで回避するとは思わなかったのよ!まあそれでも彼が生きててくれればいいかなぁとは思ってたの!でも虚ちゃんが婚約したって聞いて急になんか不安になっちゃったの!」

 

「虚ちゃん?」

 

「私とお姉ちゃんの幼馴染でうちの家に代々仕えてる家系の人」

 

「先月高校時代から付き合ってた一夏の幼馴染と婚約したって聞かされてね」

 

「あぁ、要は身近な自分と年の変わらない奴が結婚するってなって現実見たわけか。もう自分は結婚適齢期で、なんなら子どもいたっておかしくない年齢だって急に焦っちゃったわけか」

 

「そうよ!悪い!?私だってウェディングドレス着たいのよ!自分の子ども抱きたいのよ!」

 

 クリスの指摘に開き直ったように言う楯無。

 

「悪いなんて言ってないよ…私もウェディングドレス着たいし……」

 

「僕だって子どもは欲しいと思いますよ……」

 

「ほらぁ!二人だってそうじゃない!だからあの話にも乗ったんでしょ?」

 

「あの話?」

 

 言い淀む二人に言う楯無の言葉にクリスは訊く。

 

「とりあえずこの間、関係を持った次の日に話し合ったの。あ、関係を持ったのは先週の日曜の夜なんだけど」

 

「つい最近じゃねぇか!!その次の日あたし海斗と一緒にあいつに会ったぞ!!!」

 

「うん、聞いてる。海斗君に会って正体ばれたって話の後に話をしたから」

 

 クリスのツッコミに楯無さんが頷く。

 

「でね、その話し合いの結果、彼、ちゃんと責任取るって言ってね。見事颯太ハーレムの完成よ。ただハーレムはいいけど一つ問題があってねぇ」

 

「問題?」

 

「日本じゃ一夫多妻を認めてないでしょ?全員の籍を入れられないの」

 

「だろうな。てかあいつ今ちゃんと籍あんのか?」

 

「そこは大丈夫。生活するうえで籍がないといろいろと面倒が多いから日本国籍で作ったの」

 

「もう何でもありだな」

 

 シャルロットの言葉にクリスがため息をつきながら言う。

 

「でもね、籍を作ったはいいけど、彼の立場上国籍は簡単に変えることができなくてね」

 

「これじゃあ一夫多妻を認めてる国に移住することもできない……」

 

「まあ籍入れなくても事実婚ってことでもいいけどね」

 

「だったらそれでいいじゃねぇか」

 

「でも、逆に言えばその(ポスト)に入れれば、なんか特別感ない?籍だけに」

 

「ダジャレかよ。つくづく発想がおっさんだな」

 

「うっ」

 

 クリスの言葉に楯無がダメージを受ける。

 

「まあそれはともかく、ハーレムで三人が平等でも、事実上の本妻を決めてもいいかなって。で、本妻は颯太君――ハヤテ君と籍入れたらわかりやすいでしょ?」

 

「なんでわざわざ争いの種作ってんだよ?」

 

「女は誰だって好きな人の特別でいたいでしょ?」

 

 面倒臭そうな顔で言うクリスにニヤリと不敵に笑いながら言う。

 

「でも、あのバカがこの期に及んで誰か一人を選ぶのか?あのバカなら『俺に選ぶ権利なんてない』とかなんとか言いそうだぞ?」

 

「あら、颯太君のことよくわかってるのね」

 

「なっ!?あ、あたしは別に――」

 

「まあクリスちゃんの言うとおりだね」

 

「あの颯太なら言いかねない……」

 

 動揺するクリスを尻目に三人が頷く。

 

「だからね、ここは分かりやすく行こうかなって」

 

「わかりやすく?」

 

「うん」

 

 首を傾げるクリスに楯無は頷き

 

「ここはわかりやすく最初に颯太君の子どもを授かった人が本妻ってことにしようかなって」

 

「それなら一番公平だし納得もできそうでしょ…?」

 

「まあ本妻って言っても他の二人と大きな差はないんだけど、同じ苗字になるから他の二人とは違う特別感はあるよね」

 

「アンタらホント変にぶっ飛んだ発想してるよな……」

 

 三人の言葉にクリスは心底面倒くさそうな顔をする。

 

「………まあ話は分かったよ」

 

 頷きながらクリスは口を開く。

 

「で?なんであたしにその話をするんだよ?」

 

 クリスは三人に視線を向けて訊く。

 

「ん~、まあ三人で話したんだけどね」

 

 と、クリスの問いに答えるために楯無が口を開く。

 

「ハーレムのメンバーが3人から4人になってもいいかなぁ~って。あ、もちろん誰でもってわけじゃないよ?颯太君にもこれ以上手を出すなよ、ってクギ刺しておいたし」

 

「は?」

 

 楯無の言葉の意味が分からずクリスは怪訝そうな顔をする。

 

「クリスちゃんってさ……ぶっちゃけ颯太君のこと好きでしょ?」

 

「…………はぁ!?」

 

 一瞬予想外の言葉にクリスは一気に顔を赤くして

 

「いいいいいいいやいやいやいやいや!!!そそそそそそそそんなことあるわけねぇだろッ!!!!?」

 

「これ以上ないって程きょどり始めたわね」

 

「わかりやすいほどきょどり始めましたね」

 

「今時珍しいほどきょどってる……」

 

 三人の予想以上にきょどり始めていた。

 

「は、はぁッ!?誰がきょどってんだよッ!?あ、あたしは別にあいつのことなんて?別に何ともこれっぽちも思ってねぇし!!」

 

「うん、気付いてる?それあなたのじゃなくてシャルロットちゃんの紅茶よ?」

 

「しかも手が震えすぎてこぼれそうになってるし」

 

「ほとんど飲んでたからよかったけど、中身あったら絶対こぼれてた……」

 

「っ!」

 

 三人の指摘に自分の手元をよく見てその通りのことをしていることに驚くクリス。

 

「まあ、素直になれないのもわかるけど、素直にならないと後悔することもあるわよ」

 

「実際僕たち三人は後悔したしね」

 

「五年前……いや、その前…颯太がIS学園にいるうちに素直になっていれば、今みたいなことはなかったのかなって……」

 

「……………」

 

 三人は悲しく微笑みながらクリスに言う。その言葉の重みにクリスは言葉を失う。

 

「クリスちゃんのことは五年前から知ってるし」

 

「なんならその前のことも知ってる」

 

「アナタには…幸せになってほしい……」

 

「…………」

 

「だからね、クリスちゃんならいいかなぁ~って、四人目になっても」

 

「素直に言いたいことは伝えておかないと、確実に後から後悔しちゃうよ」

 

「お姉ちゃんみたいに拗らせちゃうかも……」

 

「ちょっと簪ちゃん、誰が拗らせてるって?」

 

 真剣な言葉の後に冗談めかして言う三人の様子にクリスは押し黙る。

 

「で、でも、仮にあたしの気持ちがそうでも、あいつが受け入れないかもしれないし……」

 

「まあそれはそうね。そう言うこともあるわ」

 

「焚きつけておいてそれはねぇだろ」

 

 楯無の言葉にクリスは顔をしかめる。

 

「だって~最終的には颯太君が決める訳だし~。颯太君って私以上に拗らせてるし~」

 

「自分で認めたな」

 

 口を尖らせて言う楯無に呆れたように言うクリス。

 

「まあ冗談抜きに颯太君があなたを受け入れるかわからない。でも、言って後悔するか、言わないで後悔するの。どっちがいいかだと思うわ」

 

「僕らは言わずに後悔した」

 

「だから、よく考えてほしい、かな……」

 

「……………」

 

 三人の言葉にクリスは無言で押し黙る。

 

「あと、決断するにしても早くしないと本妻の席は無くなってるかもよ?籍だけに!」

 

「そのダジャレ推すな。気に入ったのかよ?」

 

 クリスのツッコミにフフッと笑い

 

「さて、と!先人のお節介はここまで!」

 

 と、空気を変えるように朗らかな笑顔でパンと手を打つ楯無。

 

「さ、ドリンクバーでいつまでも居座ってないで何か注文しましょ。私はケーキでも頼もうかしらね」

 

「じゃあ僕はそんなにお腹すいてないんでシェアできるフライドポテトでも」

 

「私も…シェアできるようにマルゲリータピザで」

 

「クリスちゃんは?」

 

 メニューを開いて言う三人。楯無がクリスに視線を向ける。

 

「………チョコレートパフェ」

 

「オッケ~、じゃあ注文しちゃお~。ポチッとな」

 

 微笑みながらスイッチを押した楯無。

 その後、注文した品が届いてからは学園のことやインターンのこと、海斗を取り巻く女性関係の話で盛り上がったのだった。

 しかし、楽しく、笑顔さえ浮かべていたクリスの頭の片隅には先ほどの話がちらつき続けていたのだった。

 




素直になれない少女、雪音クリス
三人のアドバイスを聞き、その瞳は何を見る?
ディ~ン♪ミア~ゲル~ホ~シ~ソレ~ゾレ~ノ~レキ~シガ~♪

颯太「そう言えばさ」

はいはい?

颯太「GWとっくに終わってアンケートの回答も落ち着いたけど、結論出たの?」

あぁ~、まあね。

颯太「結局どれにするか決めたの?」

ん~、実はアンケート結果的に見たらクウガとオーズが接戦で一票差でオーズだった。迷ったけど悩んだあげくに最終オーズで行こうかなって。

颯太「ほうほう。まあそもそも大半が4でそれ以外のところは2,3票だったしな。で?決め手は?」

YouTubeでオーズの配信が始まったから。

颯太「決め手そこかよ」

いやぁ~タイミングばっちりだし、これは天がそうしろって言ってるのかなって……

颯太「まあ決めたのはいいけど、とりあえずこっちかあっち終わらせてからにしろよ。てかアンケートの答えの大半そうだったわけだし」

そこはわきまえてるよ。
とりあえず今は新作をある程度書き溜めつつこっちとあっち書き進めてるし。

颯太「そのわりにあっち全然書いてないけどな」

航平「そうなんだよ!」

うわっ!?びっくりした!
いたの?

航平「いたわ!てか颯太の言う通りなんだよ!こっちと俺の方じゃ明らかに更新頻度が違うんだよ!このままだとまた2、3年放置しそうで心配で心配で……」

あぁ~うん、それはごめん。
ちょっとした諸事情でこっちばっかり進めてた。

颯太「何だよ諸事情でって」

航平「まさかこっちもうすぐ終わるとか?そんなわけないか。アハハハッ」

……………フイッ

颯太「おい、待て今なんで目をそらした?」

航平「え?待って、マジで終わるの?あと何話!?」

………まだ何とも言えないけど、240話くらいを目処にしようかなって……

航平「ってことは……あと7話!?」

颯太「おい初耳だぞ!!」

だって今言ったし。

颯太「ホントに!?ホントにあと7話で終わるの!?」

うん、本編は。

颯太&航平「「本編は?」」

本編終わったらそんな長くないボリュームでIFストーリーでも書こうかなって。
ギャルゲーで言うと今の本編はハーレム√じゃん?
だから個別√書こうかなって

航平「あぁなるほど」

颯太「ようはもしあの時俺or誰かがこんな選択をしていたら、もしくはしていなかったら……ってことか」

まあそんな感じかな。
まあ内的要因じゃなく外的要因で無理矢理世界線を分岐させられたって方がしっくりくるけど。

颯太「内的要因?外的要因?」

航平「無理矢理世界線を分岐?」

まあ詳細は読んでからのお楽しみ。

颯太「誰の√をするの?」

3…いや4√かな

航平「本編がハーレムENDだからヒロイン三人のはやるだろうけど、あと一人は?」

ないしょ
このIF√はそれほどのボリュームにはしない予定だし、要望があれば他のメンバーの√もやろうかなって。

航平「わかった!クリスだ!!作者クリス大好きだし!!絶対そうだ!!」

さぁ~どうだろうね~?
お楽しみに!
まあまずは本編が終わるまで!
本当にあと7話で終わるのか!?
と言うか終われるのか!?
お楽しみに!!
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