IS~平凡な俺の非日常~   作:大同爽

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お気に入り件数が2400行った!
と思って番外編書いてたら、改めてみたら2400件下回ってました。
ガッデム!(´;ω;`)ウゥゥ


第69話 バス通学

 喫茶店を出た俺たちはその後尾行を再開したが結局少しして友人と別れた木島さんは彼女の家に帰宅、その後出てくる様子はなかった。

 それほど収穫を得ることなく、仕方なく俺たちは師匠たちと落ち合うことにした。

 

 

 

 

「それで、師匠たちの方はどうでした?何か収穫はありました?」

 

 こっちでのことを報告し、師匠たちの方のことも訊くが

 

「全然ダメ」

 

「収穫ナシ」

 

「残念ながら……」

 

 三人は疲れた様子でため息をつく。

 

「今〝家〟に木島さんの情報を問い合わせてるんだけど結果が出るのはもう少し後になるだろうし……」

 

 師匠がため息まじりに言う。

 

「う~ん……今日出来そうなことはもうなさそうですし、今日のところは帰りますか」

 

「そうね」

 

「ついでにバス乗って帰りますか。何かわかるかもしれないし」

 

「うん。いいと思う」

 

 俺の提案に簪が賛同しみんなも頷く。

 

「それじゃあ近くのバス停へ――」

 

 

 

 ○

 

 

 

「う~ん……時間帯が悪かったね」

 

「部活が終わった時間帯だからか混むね」

 

 バスのつり革につかまり並んで立つ俺とシャルロット、師匠。簪と潮は立っている俺たちの正面に並んで座っている。

俺の右側のシャルロットと向かいの席に座る簪が呟く。

 

「しかも道のせいか随分揺れるわね」

 

 師匠も言うが

 

「……こんなもんじゃね?」

 

「はい……」

 

 少し苦笑い気味の三人に俺と潮は首を傾げながら言う。

 

「そりゃ颯太たちにとっては普通かもだけど」

 

「私たちは…っと」

 

 カーブを曲がるバスのGに師匠とシャルロットがよろめく。

 

「大丈夫っすか?」

 

「ええ。なんとか」

 

「急に曲がるんだもん」

 

「もう何回か大きなカーブあるから気を付けて」

 

 俺の言葉に頷く二人を尻目に俺は周りに視線を向ける。

 時間帯のせいか周りは体操服や制服姿の同い年くらいの学生たちであふれている。

 

「そう言えば颯太」

 

「ん?どうした?」

 

 向かいの簪がふと思いだしたように口を開く。

 

「さっきの話で思ったんだけど、颯太はどうして駒形さんが相席を申し出た時OKしたの?」

 

「あ、そう言えばそれは聞いてなかったね」

 

 簪の問いにシャルロットも言う。

 

「あ~……まあいろいろあるけど、一番の理由は俺たちの席に来たことかな。わざわざカップルの、しかも片方は外国人の座ってるところにわざわざ座ったってことは何か理由があるんだろうなって思ったら、ちょっと気になってね。あと……」

 

「あと?」

 

 俺が口ごもると師匠が促すので続きを口にする。

 

「……なんとなく駒形さん、俺のこと知ってそうだったんだよな」

 

「でも初対面って……」

 

「ああ、だから向こうが一方的に、俺のことを世界で二人目の男性IS操縦者として知ってたんじゃないかと思って。しかもそのことには触れてこない。だからなんか引っかかってね」

 

「な、なるほど……」

 

 俺の言葉にみんなが納得したように頷く。

 

「だから遠くでこちょこちょされるより近くにいてもらった方が目的も分かるかなって。結局駒形さんの目的は俺たちじゃなかったけどね」

 

 俺は肩をすくめる。

 

「まあおかげで思わぬツテができたけ――どぅおっと!」

 

 説明に気を取られていたせいか急なカーブに転びそうになり妙な声を出しながら目の前の窓にドンッと手をついて踏ん張る。

 

「あぶねぇ~!もうちょっとで――」

 

 〝――大惨事になるところだった〟そう言うはずだった言葉を俺は飲み込んだ。

 

「……………」

 

 目の前には目を見開く簪の顔(極近)。わかりやすく言えば俗に言う壁ドンのような体勢になっていた。

 俺の想定していたものとは別の意味で大惨事だった。

 

「~~~~////」

 

 すごい。人の顔がこんなにもどんどん赤く染まっていくさまを見るのは初めてだ。

 あとはまあ、簪の顔普段こんなに近くで見たことないなぁとか、意外とまつげ長いなぁとか、ああやっぱり姉妹だけあって簪も整った顔してるなぁとか――っておい!これ以上思考が変な方向行く前にまずはするべきことがあるだろう!

 

「えっと……すまん。不可抗力だ」

 

「う、うん。大丈夫。わかってるから……」

 

 急いで体を起こす俺と顔を赤く染めたまま俯く簪。

 

「…………」

 

「…………」

 

簪からの赤面したままちらちらとこちらと向けられる視線をむず痒く感じながら視線を上げると

 

「「「…………(ジ~)」」」

 

「な、なに?」

 

「「べっつに~」」

 

「なんでもないです……」

 

 むすっとした様子で答える師匠、シャルロット、潮に首を傾げるばかりの俺であった。

 




はい、と言うわけで番外編を喜び勇んで書いてたら下回って悲しみに暮れております。
この話で2400いったら次は番外編
行かなかったらまあまた別の機会に。
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