IS -エセヘタレと生徒会と兎耳と飯屋の娘と……って多いっ!!-   作:惰猫

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第一話 無駄に洗練された無駄の無い無駄な努力

嗚呼、どうしてこうなった……。

女の園、男の夢の地、そんなところにオレはどうして居るんだ……?

オレは唯、好奇心が暴走してISに触ってしまっただけなのに……。

誰でもそうだろう?自分が一生触れないであろう物が目の前にあるならついつい触ってしまうのが普通なんだッ!

あんな所に置いておくからオレみたいな奴に触れられちまうんだよッ!

や~いや~いば~かば~か!!

……本当のバカはオレですね、すみません。

 

それにしても自己紹介長いねぇ……。

オレの名字は吉澤だから、『よ』なモンで順番が遠い……。

 

ま、なにはともあれ……だ。

オレは三年間の間は必ず、この女だらけの世界で住まなければならないのだ。

ハァ、不幸だ……。

 

「で、では、次は、よ、吉澤海斗くん」

 

……何で、あの先生はそんなにビビって居るんだ……?

あぁ、さっき織斑くん(だったよな……?)に無視されていたからか。

 

とは言え、オレは極めて普通に無難に平凡に自己紹介するつもりだ。

ここで気張ったところで、どうせイタイヤツにしかならないんだろうし。

 

「あー……、えーと、先程山田先生に紹介してもらいましたが、改めて名乗ります。

 初めまして、吉澤海斗と申します。

 好きなことは歌うこと。嫌いなものは自分の立場を考えず発するようなバカと、自分の発言に責任等を一欠片も感じないバカです」

 

ま、そんなバカは代表候補生として選ばれていないと思うんだけどね。

……いや、女尊男卑だからあり得るの、かねぇ。

 

さて、自己紹介も終わり、初代ブリュンヒルデが教室に来た。

初代ブリュンヒルデこと織斑千冬さんがこのクラスの担任らしい。

織斑先生の自己紹介を聞くと完全に軍隊の物でした、はい。

 

て、言うか出席簿でヒトの頭叩くなし。

心の内で思うだけで言葉にはしないんですけどね。

 

 

 

 

そんなこんなで昼休み。

織斑くんは篠ノ之野さん(で合ってるか……?)に呼ばれてどっかに行った所為で、俺はどうにもこうにも過ごしにくいです。

いま、優しく話しかけられたら惚れちゃいますよ?

何処ぞの恋愛勇者みたく……ね。

 

ま、そんなことも有り得ないだろうしオレは校庭に向かうことにした。

なんというか彼処にいたら面倒事に巻き込まれそうで仕方ないしな。

こういう時のオレの感は物凄く働くし。

 

「あ~待って~」

 

……この声は。

 

「本音ちゃん?」

 

「そうだよ~。あと、お嬢様が驚いてたよ~」

 

「え?楯無姉ちゃんが?」

 

なんというか、幼なじみなんです。

布仏姉妹と更識姉妹とは幼なじみで、それぞれ呼び名は簪ちゃん、本音ちゃん、虚姉ちゃん、楯無姉ちゃんだ。

 

「うん。お嬢様引っ越した海斗くんのコトずっと心配してたからね~」

 

「ま、まじか」

 

思わず平仮名になってしまった……。

オレの初恋は楯無姉ちゃんなモンで、今もずっと初恋が続いているわけで……。

ハイ、そうです。オレは果てしなく悶々としております。

嬉しすぎて嬉しすぎて、テンションが滝登りィイイイイイイイイイイ!!

 

「お~い、海斗く~ん!」

 

「何かなッ!」

 

「あ、あはは……。テンションが急にあがったね~……」

 

ま、そりゃ嬉しすぎてワッショイワッショイ!!

ヒャッホー!!

……フゥ。はい、ゴメンなさい。オレが悪かったです。

 

「で、どうしたの?」

 

「き、急にテンションが戻ったね……」

 

「ン?ま、イタイヤツだったしね」

 

「え、え~と。生徒会室に来てくれる?」

 

「おk」

 

 

 

 

さて、生徒会室に着いた訳なんですが。

生徒会室の中にはオレの幼なじみ全員集合していました。

 

「う、うわぁ……」

 

そう良いながらオレはイスに座った。

 

「何よ、うわぁって……。失礼ね全く」

 

「いや、こんなに勢揃いして……ねぇ?ま、兎にも角にもお久しぶりだな」

 

「……そうだね。カーくん」

 

「それにしても皆綺麗になっちゃったな~」

 

全く、やんなっちゃうよ。

自分のスペックと皆のスペックが違いすぎる。

あぁ、どうせなら織斑君みたいにイケメンに生まれたかったよ……。

 

「……何で皆顔赤くしてるんだ?」

 

と、その言葉を発した瞬間予鈴がなった。

 

「おぉう、もう帰らなきゃ。本音ちゃん行くぞ~」

 

「う、うん」

 

……なんか嫌な予感がするねぇ。

絡まれる気がする。金髪の女性に絡まれる気がする。

 

 

 

 

 

数分前の予感は当たっていたようだ。

ものの見事に金髪の英国人に絡まれた。

 

「その様な推薦は認められません!!」

 

貴方に認められなくても良いんですが、ね。

 

「大体クラスの代表が男だなんて良い恥さらしですわ!!」

 

大体クラスの代表を決めるのは貴方じゃなく、クラスの生徒の全員でしょうに。

 

「このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえと仰るのですか!?」

 

と、言うか自推しなされ。

もう、面倒でしかないよ貴方ってヒトは……。

と、言うより推薦されないってコトは貴方はこのクラスの誰にも信頼されてないってコトじゃないの?

ま、言葉にはしないんだけどね。

正直、キャンキャン、キャンキャンと喚き散らしているだけで何も怖くない。

 

「良いですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、それは私ですわ!!」

 

「自画自賛乙」

 

……あ。

やってもうた、やってもうた。

 

と、思ったんだが、なんと聞こえてなかったらしい。

おぉ、怖い怖い。

 

「わざわざこんな島国に来た上に極東の猿と比べられてるなんて……このような屈辱耐えられません!!」

 

大切なことなので二回言いました。

とは言え、織斑先生も極東の猿っていってんのと同じじゃね?

しかも、このクラスの大半は日本人なんだぜ?気付いているのか?

と、言うよりだ、オレはこういう奴嫌いだ。自分の発言の重さ解ってんのか?

お前さん、イギリスの国家代表候補生だろうに。皆さん微妙な顔してますし。

 

「イギリs「一寸黙って」ムガムガ!!」

 

「織斑君、君はココであの人の挑発に乗っちゃいけねぇよ?

 君は、初めての男性のIS搭乗者だ。君の言葉はそのまま男共の言葉になる可能性だってあるんだぜ?」

 

「ム……」

 

取り敢えず喧嘩になる前に織斑君を取り押さえられた。

幸い席が隣だったもんで、面倒なコト言う前に止められた。

 

「でもッ!日本をバカにされてるんだぞ!!」

 

「ゴメン、オレ愛国心言う程ねぇから」

 

この一言で更に教室はざわつく。

ヘタレらしからぬ言動かも知れないけど、今のオレのテンションは最高潮なのだ。

綺麗になった幼なじみに会うことが出来たし、嬉しいことも聞けたし。

 

「正直バカじゃないのですか?

 オルコットさんは完全に国の顔であることも忘れて日本のコトバカにしてますし」

 

おぉ、顔の色が七変化してる。

 

「ま、兎にも角にも……です。自分の立場考えて発言しろってことですよ?」

 

「ッッッッッ!!バカにしてッ!!決闘ですわ!!」

 

「……口で勝てなくなったら力で勝負ですか。

 ま、良いんですけど。織斑君はそれで良いんですか?」

 

「あ、あぁ!四の五の言うよりわかりやすい!!」

 

……あ、今気付いたけどやっちゃったノリだ。

……ま、良いか。

 

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