IS -エセヘタレと生徒会と兎耳と飯屋の娘と……って多いっ!!-   作:惰猫

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第七話 どうやらヘタレたようです。

「……ンで、オレが倒れた後どうなったの?」

 

正直、オレが倒れてヤッハーの人もいたと思うんだけどニャ。

だってオレってば初対面の女の子に怖がられるんだぜぃ?

 

「え~と、私は……、まぁ、置いておいて」

 

「いや、虚姉ちゃんに二人のことは聞いたよ。

 楯無姉ちゃんはキレてオレのクラスに特攻しかけて、

 本音ちゃんはブチキレて篠ノ乃さんを殴ったらしいね」

 

うん、愛されていて嬉しいよ。

本気で心配してくれるのは本音ちゃん達しか(・・)いないしね。

 

さて、なにがあったんだろうな。

全く、恋に盲目っつぅけど、人殺しを始めたらなんつぅか……。

 

て、いうか何で楯無姉ちゃんは虚姉ちゃんを睨んでいらっしゃるの?

虚姉ちゃんは虚姉ちゃんでその視線を完全にうけながしていらっしゃるし。

 

「ま、後で虚ちゃんとは話すとして、先ず海斗が倒れた直後から話すわ」

 

 

 

 

 

 

「織斑!吉澤を保健室に連れて行け!!そして篠ノ乃!後で生徒指導室に来い!」

 

「は、はい!」

 

「……はい」

 

(貴方を背負って来てくれたのは織斑一夏くん。

 そして、篠ノ乃箒はまるで自分が悪いことをしていないかのように不貞不貞しく返事をしたわ)

 

(へぇ、織斑くんは何だかんだで運んでくれたんだ。意外だわ)

 

(まぁ、途中で私が織斑くんに会って、海斗を背負いながら話を聞いたのよ。

 後は、本音ちゃんに 海斗はどうせ自分が倒れた後のことを聞くだろうから教えてやってってさ)

 

(ん?本音ちゃんは何処へ?)

 

(部屋に籠もっているわ)

 

(後で、何かしらしに行かなきゃな)

 

(そうね……。ま、話を戻すわ。

 その態度を見た本音ちゃんは本気でキレたわ。織斑先生すら驚く程にね。

 もちろん周りの子達は驚いていたわ)

 

(だろうね)

 

「篠ノ乃さん」

 

「……何だ?ッ!?何をするッ!?」

 

「知ってる?海斗が受けた痛みはこんなもんじゃないんだよ?

 それにまるで自分が何もやっていないかのような態度……。巫山戯るのも大概にしてくれない?」

 

(……ぇ?)

 

(ま、確かにそんな反応にもなるわね)

 

(本音ちゃんがオレのことを海斗って読んだ!?)

 

(え!?そっちなの!?)

 

「貴方が何を考えて木刀で殴ったかは知らないけど、人は簡単に殺せるんだよ?」

 

「……だ、だが!アイツはッ!」

 

(なん……だと?)

 

(あの子も何だかんだで更識家(ウチ)の従者なの。あれくらい出来て当然よ)

 

(いや、メイドの誰も彼もがナイフ投げ上手いとかねぇから!ナイフではなくシャーペンなんだが)

 

(残念、ウチには既に東方ブームが貴方の所為で広がっているのよ)

 

(うわぁお……)

 

「もう、喋らなくて良いよ。私と海斗には絶対に関わらないで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うへぇ……。本音ちゃんスゲェ……」

 

「確かにそう思うわ」

 

「本音がああういう風になるとは予想もつかなかったですから」

 

……あ、そう言えば。

 

「何で昔から虚姉ちゃんはオレに敬語なの?」

 

「そ、それは……。す、少し恥ずかしいんですよ」

 

!?

こ、コレが姉萌えの極地……『ギャップ×委員長キャラ×眼鏡×クーデレ×幼なじみ×姉属性』!?

っく、鼻血……ゲフンゲフン、熱いパトスが止まらないぜッ!!

 

フゥ……。

早めにコッチに入っておかないと頭から出血するからな。

 

「……取り敢えず、本音ちゃん所行ってくるよ」

 

「そうね、簪ちゃんもついてるから大丈夫だと思うけど。

 あ、それと公欠の件だけど、私たち(・・)生徒会メンバーで行くことにしない?」

 

「応、良い……よ……。あれ?私たち?」

 

「あら、ダメだったかしら?」

 

「いや、一緒に入れる時間が増えるから嬉しいんだけど、何で?」

 

うむ、コレが一番の疑問だ。

全くどういうコトなのかニャ?

 

「誰も手出しが出来ないように後ろ盾として」

 

「なるほど……」

 

「「権力はつかうもの」」

 

「ハァ……、頭が痛い」

 

すみません、毒されました。

 

「酷いなぁ、毒されたなんて。お姉さんでも傷ついちゃうなぁ……」

 

「オレ、言葉に出してぬぇ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

で、だ。

オレは取り敢えず、本音ちゃんの所に行った。

 

「本音ちゃん、簪ちゃん居る?」

 

「……入ってきて」

 

「あいよ」

 

そういって部屋にはいると、布団にくるまってる本音ちゃん(?)がいた。

と、言うわけで……、昔したように抱きしめた。

 

あ、誤解を招くのは嫌だから言わせて貰おう。

オレ達は昔から、落ち込んでいる相手には抱きしめるというルール的な物があるのだ。

 

と、言うわけでオレは抱きしめながら言葉を紡いだ。

 

「ありがとな、オレの為に怒ってくれて。

 ありがとな、オレのことを心配してくれて。ごめんね、心配をかけてしまってさ……」

 

「……海斗が殴られたとき何も出来なかった」

 

「良いんだよ。オレ的には本音ちゃんが彼処まで怒ってくれたことがとっても嬉しかった」

 

「……でも」

 

その続きを言わせないためにオレは思い切り抱きしめた。

 

「だからさ、今度はオレが本音ちゃんに何かした方が良いよね?

 何して欲しいの?さぁ!オレに何でも言いなさい!お兄さんがんばっちゃうよー!」

 

「……じゃあ、チューして」

 

「「!?」」

 

簪ちゃんの方からガシャンって音がした。

 

「……え、えぇ!?ほ、本音!?」

 

「……早く」

 

男は度胸!!

コレはアレだ!!なんていうか、アレなんだよ!!

 

「眼を瞑れ」

 

「えぇ!?海斗!?」

 

簪ちゃんの三点リーダーが外れました。

と、言うわけで、オレも絶賛パニックですが……ッ。

 

さぁ、どうしませうか……!?

と、取り敢えず!!

 

「額で我慢しろコノヤロー」

 

「あ、ヘタレた」

 

ちくせう……。

すると、また気を失った。

 

あ、後で聞くと、オレ緊張の糸が切れたみたいだ。

死んだように眠っちゃって二人ともぱにくったようだよ。ゴメンね二人とも。

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