俺の生きる意味   作:ムッティ

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スリーピング・ナイツの登場です!

・・・カップラーメンが美味い。


第五話 ~スリーピング・ナイツ~

 絶剣ユウキとのデュエルの翌日、俺は27層に来ていた。27層は、現在のアインクラッド攻略の最前線の層である。だが、俺は攻略のためにここへ来たのではなかった。

 

 「えーっと、ここで良いのか?」

 

 一軒の宿屋の前で止まる。中に入るとカフェのような造りになっていた。と、よく通る声で名前を呼ばれる。

 

 「アイズー!こっちこっちー!」

 

 奥の席のテーブルから、ユウキが笑顔で手を振っていた。実はデュエルの後、ユウキから話があるからとここに呼び出されたのだ。テーブルに近づくと、ユウキ以外のプレーヤーが5人いた。

 

 「悪い、待たせたな」

 

 「全然待ってないよ!ボクらもついさっき揃ったとこ!あ、紹介するね!」

 

 そう言うとユウキは立ち上がる。

 

 「ボクの仲間たち!ギルド『スリーピング・ナイツ』のみんなだよ!」

 

 「初めまして、アイズです。よろしく」

 

 初対面なので一応挨拶しておく。すると、ウンディーネの女性が立ち上がる。

 

 「あなたがアイズさんですね?初めまして、シウネ―と申します」

 

 続いて、サラマンダーの少年とレプラコーンの青年が立ち上がる。

 

 「俺、ジュンって言います!よろしく、アイズさん!」

 

 「僕はタルケンと申します。よろしくお願い致します、アイズさん」

 

 さらにノームの男性と、スプリガンの女性が立ち上がる。

 

 「どうもアイズさん。テッチといいます。よろしく」

 

 「アタシはノリ。会えて嬉しいよアイズさん」

 

 「あー、みんな俺のことはアイズって呼んでくれ。あと、敬語とか使わなくて良いぞ。俺も使わないから」

 

 そう言うと、全員ポカーンとしてしまう。が、すぐに笑い出す。

 

 「あっはっは!良いねぇ、すごく親しみやすいわ!」

 

 「ユウキの言ってた通り、フレンドリーな人ね!」

 

 ノリとシウネ―が笑いながら言う。まぁ俺、あまり「さん」付けとか敬語とか使われるの好きじゃないからな。俺自身もあまり使わないし。

 

 「言った通りでしょ?すっごく良い人なんだよアイズは!」

 

 ユウキがニコニコしながら言う。メンバーに何を言ったんだお前。と、ふいにユウキが真剣な表情になる。

 

 「アイズ。実はボクたち、アイズに力を貸してほしいんだ」

 

 力を貸す?見れば他のメンバーも真剣な表情になっている。

 

 「えーっと、力を貸すって・・・具体的には何をすれば良いんだ?」

 

 「それは私から説明させていただきます」

 

 シウネーが手を挙げる。あ・・・

 

 「ハイ、シウネ―アウトー」

 

 「え?アウト?」

 

 「敬語を使ったから、罰として腕立て伏せな」

 

 「えぇ!?そんな!?」

 

 シウネーが絶句する。他のメンバーは大爆笑だ。

 

 「アハハハハ!シウネードンマイ!」

 

 「あっはっはっはっ!アイズ最高だわ!」

 

 「も、もう!みんなったら!」

 

 シウネーは顔を真っ赤にしている。からかいがいのあるやつ発見。

 

 「よし、じゃあ腕立て十回いってみよう!」

 

 「え!?ホントにやるんですか!?」

 

 「あ、また敬語使った!プラス十回な」

 

 「えぇ!?鬼!悪魔!」

 

 「何も聞こえない~♪」

 

 「何で壊れかけのradio風!?」

 

 おぉ、ナイスツッコミ。リズやクラインに勝るとも劣らないぜ。

 

 「ヒーッ・・・ヒーッ・・・死ぬ!笑いすぎて死ぬ!」

 

 「シウネーのツッコミキャラが確立された瞬間だな!」

 

 「アイズとシウネーの漫才最高!」

 

 「いやー!こんな笑ったの久々だよー!」

 

 ノリ、テッチ、タルケン、ジュン、ユウキ、そして俺の6人は、必死で腕立て伏せをするシウネ―を爆笑しながら見守ったのだった。

 

 

 

***

 

 

 

 「ハァッ、ハァッ・・・」

 

 5分後、シウネーは腕立て伏せ二十回をやりきっていた。

 

 「どうしたシウネ―。何で息切れしてんの?」

 

 「アイズのせいでしょうが!」

 

 ツッコミを入れるシウネ―。再び笑い出すメンバーたち。

 

 「コ、コホンッ!それではアイズに、私たちの目的を話しま・・すわ」

 

 「・・・お嬢様?」

 

 「ブッ!?」

 

 俺のつぶやきに吹き出すメンバーたち。

 

 「コ、コホンッ!と、とにかく!ちゃんと話を聞いてちょうだい!」

 

 そう言うと、シウネ―は真面目な顔つきになる。他のメンバーも同様だ。

 

 「実は私たち、この層のボスモンスターを倒したいの。ここにいる七人だけでね」

 

 「・・・ハァッ!?」

 

 思わず素っ頓狂な声をあげてしまう俺!だってそうだろう!

 

 「ボスモンスターには、七人一パーティーが七パーティー、計四十九人で挑むのが普通なんだぞ!?それを一パーティーだけで倒そうっていうのか!?」

 

 「うん、そうなんだ。実は25層と26層のボスにも六人で挑んだんだけど・・・案の定負けちゃってさー」

 

 ユウキのさらっとした告白に絶句する俺。マジで挑んだのか・・・

 

 「私たちスリーピング・ナイツは、まだALOに来たばかりで、経験とか知識とか色々と足りていない部分が多いの。層が上になるごとにボスも強くなっていくし、出来るだけ早い段階の層で倒さないと可能性が低くなっていくのよ」

 

 シウネーが説明してくれる。なるほど、もしかして・・・

 

 「パーティーの上限人数は七人。スリーピング・ナイツは六人だから、あと一人パーティーに入れる。その一人を探すために、ユウキが辻デュエルをしていたわけか?」

 

 「そうなの。私たちの中で一番強いリーダーのユウキと同等、あるいはそれ以上の力を持つプレーヤーを探すためだったの」

 

 「で、昨日アイズはボクに勝った。だからアイズにお願いしようって決めたんだ」

 

 シウネ―とユウキの言葉に納得する俺。なるほど、そういうことだったのか。

 

 「そもそも何で一パーティーだけでボスを倒したいんだ?」

 

 そこが疑問だった。何故一パーティーに拘るんだろうか?

 

 「・・・実はボクたちスリーピングナイツは、今年いっぱいで解散するんだよ。来年からはお互いに忙しくなって、あまりログインも出来なくなっちゃうからさ・・・」

 

 ユウキが悲しそうに言う。なるほど、あと三ヶ月くらいで解散しちゃうのか。

 

 「・・・なのでギルドを解散する前に、私たちの名前を残したいと思ったのよ」

 

 シウネ―が続ける。名前を残したい・・・?まさか・・・

 

 「・・・そうか。ボスを攻略すれば、黒鉄宮の剣士の碑に名前が残る。ただ七パーティーで攻略した場合、パーティーリーダーの名前しか残らない。パーティーメンバー全員の名前を残そうと思ったら、そのパーティーだけでボスを倒すしかないわけか・・・」

 

 そういうことか。だから一パーティーでボスを倒したいだなんて・・・と、メンバー全員が驚きの表情で俺を見ている。え?何?

 

 「どうかしたのか?」

 

 「・・・いや、名前を残したいってセリフだけでよくそこまでたどり着いたなって。アイズって鋭いんだなぁ・・・」

 

 ジュンがえらく感心していた。・・・まぁ何といっても、SAO生還者だからな・・・こういうシステムはよく知ってるさ・・・ちょっと複雑な心境になる。

 

 「だからアイズに、ボクたちのパーティーに加わってほしいんだ。出来れば一時的にギルドにも入ってほしいけど、それはアイズに任せる。・・・お願いっ!」

 

 ユウキが手を合わせながら頭を下げる。

 

 「アイズ、あなたの力が必要なの!」

 

 「頼むよアイズ!」

 

 「俺たち、何としてでもボスを攻略したいんだ!」

 

 「もちろん礼は必ずするよ!だから頼む!」

 

 「どうか力を貸してほしい!」

 

 シウネ―、ジュン、テッチ、ノリ、タルケンも頭を下げてくる。正直、力を貸してやりたい気持ちでいっぱいだ。だが・・・

 

 (・・・手の汚れきった俺が、コイツらの純粋な挑戦に関わって良いのか?)

 

 そして俺は、一つの決断を下す。

 

 「みんな、俺の話を聞いてくれ。俺は・・・SAO生還者なんだ」

 

 

 




どうも~、ムッティです。

SAO生還者であることを明かしたアイズ。

果たして皆の反応はいかに・・・?

っていうか、シウネーが完全ないじられキャラに(笑)

ごめんねシウネーさん(笑)

第6話もよろしくお願いします!

以上、ムッティでした!
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